TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025126002
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-28
出願番号
2024022347
出願日
2024-02-16
発明の名称
ボールねじ用ナットの製造方法、及びボールねじ
出願人
日本精工株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16H
25/24 20060101AFI20250821BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】塑性加工の影響が後工程に及ぶことを抑制できるボールねじ用ナットの製造方法を提供する。
【解決手段】複数のボールが転動する主経路(50)に対応するねじ溝(34)を、ナット本体の内壁面(32)に形成する。塑性加工によって、主経路(50)に対する戻り経路(60)に対応する戻り溝(35)を、内壁面(32)に形成する。戻り溝(35)の形成より前に、切削加工によって内壁面(32)における部分領域に凹部(70)を形成する。凹部(70)は周方向及び軸方向の各々において戻り溝(35)の形成領域に比べて広くなるように設定される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のボールが転動する主経路に対応するねじ溝を、ナット本体の内壁面に形成するねじ溝形成工程と、
塑性加工によって、前記主経路に対する戻り経路に対応する戻り溝を、前記内壁面に形成する戻り溝形成工程と、
前記戻り溝形成工程より前に、切削加工によって前記内壁面における部分領域に凹部を形成する凹部形成工程であり、前記凹部は周方向及び軸方向の各々において前記戻り溝の形成領域に比べて広くなるように設定される、前記凹部形成工程と、
を備える、ボールねじ用ナットの製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記凹部は、前記内壁面の周の全体において周方向に延在して設けられる、
請求項1に記載のボールねじ用ナットの製造方法。
【請求項3】
前記凹部は、前記内壁面の周の一部において周方向に延在して設けられる、
請求項1に記載のボールねじ用ナットの製造方法。
【請求項4】
前記戻り溝形成工程は、複数の戻り溝を形成することを含み、
前記凹部形成工程は、前記複数の戻り溝が形成される領域を含む複数の部分領域に複数の凹部をそれぞれ形成することを含む、
請求項1から3のいずれかに記載のボールねじ用ナットの製造方法。
【請求項5】
前記戻り溝形成工程は、複数の戻り溝を形成することを含み、
前記凹部形成工程において、前記凹部が形成される前記部分領域は、前記複数の戻り溝の少なくとも2つを含むように設定される、
請求項1から3のいずれかに記載のボールねじ用ナットの製造方法。
【請求項6】
前記戻り溝形成工程は、複数の戻り溝を形成することを含み、
前記凹部形成工程において、前記凹部の形成は、前記複数の戻り溝の一部に対して行われ、他の一部に対して行われない、
請求項1から3のいずれかに記載のボールねじ用ナットの製造方法。
【請求項7】
前記ナット本体は、軸方向に並ぶ第1部分と第2部分とを有し、
前記ナット本体における前記第1部分の径方向厚みが前記第2部分に比べて大きく、
前記凹部形成工程において、前記凹部の形成は、前記第1部分に対して行われ、前記第2部分に対して行われない、
請求項1から3のいずれかに記載のボールねじ用ナットの製造方法。
【請求項8】
前記第1部分は、径方向に延在するフランジを含む、
請求項7に記載のボールねじ用ナットの製造方法。
【請求項9】
前記凹部が設けられた前記内壁面を切削加工する工程をさらに含む、
請求項1から3のいずれかに記載のボールねじ用ナットの製造方法。
【請求項10】
ねじ軸と、
請求項1に記載の製造方法を用いて製造されたナットと、
前記ねじ軸と前記ナットとの間に配置される複数のボールと、
を備える、ボールねじ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールねじ用ナットの製造方法、及びボールねじに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ボールねじは、ナットと、ねじ軸(シャフト)と、ナットとねじ軸との間に配置される複数のボール(転動体)とを備える。複数のボールを循環させる回路構造の一つとして、主経路(主軌道)用の溝とは別に、ナット本体の内壁面に形成された戻り経路(戻り軌道)用の溝を備えた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-281063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
戻り経路用の溝を塑性加工によってナット本体に形成する場合、塑性加工に伴ってナット本体の一部が変形し、その後の工程に影響が及ぶ可能性がある。
【0005】
本発明の目的の1つは、塑性加工の影響が後工程に及ぶことを抑制できるボールねじ用ナットの製造方法を提供することである。本発明の別の目的は、ナット本体のコンパクト化に有利なボールねじ用ナットの製造方法を提供することである。本発明のさらに別の目的は、低コスト化に有利なボールねじ用ナットの製造方法、ボールねじ用ナット、及びボールねじを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るボールねじ用ナットの製造方法は、複数のボールが転動する主経路に対応するねじ溝を、ナット本体の内壁面に形成するねじ溝形成工程と、塑性加工によって、前記主経路に対する戻り経路に対応する戻り溝を、前記内壁面に形成する戻り溝形成工程と、前記戻り溝形成工程より前に、切削加工によって前記内壁面における部分領域に凹部を形成する凹部形成工程であり、前記凹部は周方向及び軸方向の各々において前記戻り溝の形成領域に比べて広くなるように設定される、前記凹部形成工程と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様に係るボールねじ用ナットの製造方法によれば、塑性加工の影響が後工程に及ぶことを抑制できるボールねじ用ナットの製造方法が提供される。また、ナット本体のコンパクト化に有利なボールねじ用ナットの製造方法が提供される。また、低コスト化に有利なボールねじ用ナットの製造方法、ボールねじ用ナット、及びボールねじが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るボールねじを示す模式的な断面図である。
ナット本体の内壁面を模式的に示す図である。
ボールねじ用ナットの製造方法の一例を示すフローチャート図である。
ナットの製造過程の一部を示す図であり、(a)部は模式的な斜視図であり、(b)部は模式的な断面図である。
ナットの製造過程の一部を示す図であり、(a)部は模式的な斜視図であり、(b)部は模式的な断面図である。
金型とカム機構とを用いた塑性加工(鍛造)の一例を模式的に示す図である。
戻り溝と凹部が形成された内壁面を示す模式的な拡大断面図である。
ナットの製造過程の一部を示す図であり、(a)部は模式的な斜視図であり、(b)部は模式的な断面図である。
ナットの製造過程の一部を示す図であり、(a)部は模式的な斜視図であり、(b)部は模式的な断面図である。
ボールねじ用ナットの製造方法の変形例を示す模式的な断面図である。
ボールねじ用ナットの製造方法の別の変形例を示す模式的な断面図である。
ボールねじ用ナットの製造方法の別の変形例を示す模式的な断面図である。
ボールねじ用ナットの製造方法の別の変形例を示す模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。一実施形態において、ボールねじは、例えば、車両の電動ブレーキ装置やオートマチックマニュアルトランスミッション(AMT)、工作機械の位置決め装置などの各種機械装置に組み込まれ、電動モータなどの駆動源の回転運動を直線運動に変換して、被駆動部(作動部)を動作させる用途に用いられる。電動ブレーキ装置としては、モータによって駆動されるボールねじを介して制動力を付与するEMB(Electro-Mechanical Brake)、モータによって駆動されるボールねじを介して油圧式ブレーキの油圧を制御するEHB(Electro-Hydraulic Brake)など、様々なタイプが適用可能である。ボールねじは、上記以外の機械装置にも適用可能である。
【0010】
以下の説明において、軸方向、径方向、および周方向とは、特に断らない限り、ボールねじ(ナット)の中心軸に沿った方向、ボールねじ(ナット)の径方向、及び、ボールねじ(ナット)の中心軸周りの方向をそれぞれいう。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
日本精工株式会社
保持器
5日前
日本精工株式会社
分注装置
10日前
日本精工株式会社
駆動装置
19日前
日本精工株式会社
ころ軸受
25日前
日本精工株式会社
ボールねじ
25日前
日本精工株式会社
ボールねじ
1か月前
日本精工株式会社
キャスター
1か月前
日本精工株式会社
締結用工具
7日前
日本精工株式会社
風力発電装置
1か月前
日本精工株式会社
制振システム
12日前
日本精工株式会社
風力発電装置
1か月前
日本精工株式会社
送りねじ装置
17日前
日本精工株式会社
駆動輪及び台車
2か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
20日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
20日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
17日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
17日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
17日前
日本精工株式会社
駆動輪及び台車
1か月前
日本精工株式会社
駆動輪及び台車
1か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
20日前
日本精工株式会社
シール付き玉軸受
6日前
日本精工株式会社
ボールジョイント
1か月前
日本精工株式会社
リニアガイド装置
12日前
日本精工株式会社
搬送装置及び駆動輪
19日前
日本精工株式会社
逆入力遮断クラッチ
5日前
日本精工株式会社
トルク制御クラッチ
28日前
日本精工株式会社
逆入力遮断クラッチ
5日前
日本精工株式会社
電動摩擦クラッチ装置
13日前
日本精工株式会社
電動摩擦クラッチ装置
19日前
日本精工株式会社
非循環式リニアガイド
27日前
日本精工株式会社
トロイダル型無段変速機
2か月前
日本精工株式会社
抽出装置および抽出方法
19日前
日本精工株式会社
絶縁転がり軸受の製造方法
今日
日本精工株式会社
保持器、及び保持器の製造方法
12日前
日本精工株式会社
直動案内装置及びその製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る