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公開番号2025126870
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-29
出願番号2024040863
出願日2024-03-15
発明の名称スクリーンメッシュ、スクリーンマスク、導電パターンの製造方法、および導電性基材の製造方法
出願人株式会社サトー
代理人個人
主分類B41N 1/24 20060101AFI20250822BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】厚さムラが小さい印刷を可能とするスクリーンメッシュを提供する。
【解決手段】スクリーンメッシュ10は、導電性インクを印刷するためのスクリーンメッシュである。スクリーンメッシュ10は、平面視で、第1群と第2群とが組み合わされた構造を有する部分を含む。第1群は、それぞれが第1の方向に延在する複数の波線110aからなる。第2群は、それぞれが第2の方向に延在する複数の波線110bからなる。第2の方向は第1の方向とは異なる方向である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
導電性インクを印刷するためのスクリーンメッシュであって、
平面視で、それぞれが第１の方向に延在する複数の波線からなる第１群と、それぞれが前記第１の方向とは異なる第２の方向に延在する複数の波線からなる第２群と、が組み合わされた構造を有する部分を含む
スクリーンメッシュ。
続きを表示（約 2,100 文字）【請求項２】
請求項１に記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線は互いに離間しており、前記第２群を構成する前記複数の波線は互いに離間している
スクリーンメッシュ。
【請求項３】
請求項２に記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線間の最短距離は、前記第２群を構成する前記複数の波線間の最短距離の０．９５倍以上１．０５倍以下である、
スクリーンメッシュ。
【請求項４】
請求項１または２に記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線のそれぞれは、前記第２群を構成する前記複数の波線のうち少なくともいずれかと交わっている
スクリーンメッシュ。
【請求項５】
請求項４に記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線のそれぞれは、前記第２群を構成する前記複数の波線のうち少なくともいずれかと、変曲点同士が交差するように交わっている
スクリーンメッシュ。
【請求項６】
請求項１または２に記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線のうち、隣り合う波線同士は線対称であり、前記第２群を構成する前記複数の波線のうち、隣り合う波線同士は線対称である、
スクリーンメッシュ。
【請求項７】
請求項１または２に記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線が描く波の周期の平均は、前記第２群を構成する前記複数の波線が描く波の周期の平均の０．９５倍以上１．０５倍以下であり、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線が描く波の振幅の平均は、前記第２群を構成する前記複数の波線が描く波の振幅の平均の０．９５倍以上１．０５倍以下である、
スクリーンメッシュ。
【請求項８】
請求項１または２に記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、当該スクリーンメッシュは、周期単位が二次元に配列された周期構造を有し、
前記周期単位は正方形であり、
当該スクリーンメッシュ上で、長方形のスリットを、前記スリットの短辺の長さ分ずつその短辺方向に移動させ、各スリット位置における前記スリットを通した開口面積を特定し、特定した複数の前記開口面積のうちの最大値をＳ
ｍａｘ
、最小値をＳ
ｍｉｎ
としたとき、変動度Ｍ＝（Ｓ
ｍａｘ
－Ｓ
ｍｉｎ
）／（Ｓ
ｍａｘ
＋Ｓ
ｍｉｎ
）で算出される変動度Ｍが、前記スリットの向きが第１の状態である場合と、第２の状態である場合のいずれでも、０．８以下であり、
前記スリットの長辺の長さは前記周期単位である正方形の一辺の長さであり、前記スリットの短辺の長さは前記波線の平面視における線幅の２分の１倍であり、
前記第１の状態は、前記スリットの長辺が、前記周期単位である正方形のいずれかの辺に平行である状態であり、
前記第２の状態は、前記スリットの向きが、前記第１の状態から時計回りに４５°回転した状態である
スクリーンメッシュ。
【請求項９】
請求項１または２に記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、当該スクリーンメッシュは、周期単位が二次元に配列された周期構造を有し、
前記周期単位は長方形であり、
当該スクリーンメッシュ上で、長方形のスリットを、前記スリットの短辺の長さ分ずつその短辺方向に移動させ、各スリット位置における前記スリットを通した開口面積を特定し、特定した複数の前記開口面積のうちの最大値をＳ
ｍａｘ
、最小値をＳ
ｍｉｎ
としたとき、変動度Ｍ＝（Ｓ
ｍａｘ
－Ｓ
ｍｉｎ
）／（Ｓ
ｍａｘ
＋Ｓ
ｍｉｎ
）で算出される変動度Ｍが、前記スリットの向きが第１の状態である場合と、第２の状態である場合のいずれでも、０．８以下であり、
前記スリットの長辺の長さは前記周期単位である長方形の長辺の長さであり、前記スリットの短辺の長さは前記波線の平面視における線幅の２分の１倍であり、
前記第１の状態は、前記スリットの長辺が、前記周期単位である長方形の長辺に平行である状態であり、
前記第２の状態は、前記スリットの向きが、前記第１の状態から時計回りに４５°回転した状態である
スクリーンメッシュ。
【請求項１０】
請求項１または２に記載のスクリーンメッシュにおいて、
前記複数の波線はそれぞれ曲線からなる
スクリーンメッシュ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明はスクリーンメッシュ、スクリーンマスク、導電パターンの製造方法、および導電性基材の製造方法に関する。
続きを表示（約 3,500 文字）【背景技術】
【０００２】
スクリーン印刷の用途は様々であり、たとえば回路形成にも利用されている。
【０００３】
特許文献１には、交差せずにほぼ同じ方向に延びる２本以上のワイヤピースを含むワイヤ製スクリーン材が開示されている。特許文献１に記載された発明は、金属スクリーンの有利な印刷特性を持ち、単純かつ少ない費用で多数の材料から製造することができるワイヤ製スクリーン材を提供することを目的としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特表平９－５０７０４２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、特許文献１に記載のスクリーン材では、印刷における厚さムラについて、低減の余地があった。
【０００６】
本発明は、厚さムラが小さい印刷を可能とするスクリーンメッシュを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一形態によれば、以下のスクリーンメッシュ、スクリーンマスク、導電パターン、および導電性基材の製造方法が提供される。
【０００８】
１．導電性インクを印刷するためのスクリーンメッシュであって、
平面視で、それぞれが第１の方向に延在する複数の波線からなる第１群と、それぞれが前記第１の方向とは異なる第２の方向に延在する複数の波線からなる第２群と、が組み合わされた構造を有する部分を含む
スクリーンメッシュ。
２．１．に記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線は互いに離間しており、前記第２群を構成する前記複数の波線は互いに離間している
スクリーンメッシュ。
３．２．に記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線間の最短距離は、前記第２群を構成する前記複数の波線間の最短距離の０．９５倍以上１．０５倍以下である、
スクリーンメッシュ。
４．１．から３．のいずれか一つに記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線のそれぞれは、前記第２群を構成する前記複数の波線のうち少なくともいずれかと交わっている
スクリーンメッシュ。
５．４．に記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線のそれぞれは、前記第２群を構成する前記複数の波線のうち少なくともいずれかと、変曲点同士が交差するように交わっている
スクリーンメッシュ。
６．１．から５．のいずれか一つに記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線のうち、隣り合う波線同士は線対称であり、前記第２群を構成する前記複数の波線のうち、隣り合う波線同士は線対称である、
スクリーンメッシュ。
７．１．から６．のいずれか一つに記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線が描く波の周期の平均は、前記第２群を構成する前記複数の波線が描く波の周期の平均の０．９５倍以上１．０５倍以下であり、
平面視で、前記第１群を構成する前記複数の波線が描く波の振幅の平均は、前記第２群を構成する前記複数の波線が描く波の振幅の平均の０．９５倍以上１．０５倍以下である、
スクリーンメッシュ。
８．１．から７．のいずれか一つに記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、当該スクリーンメッシュは、周期単位が二次元に配列された周期構造を有し、
前記周期単位は正方形であり、
当該スクリーンメッシュ上で、長方形のスリットを、前記スリットの短辺の長さ分ずつその短辺方向に移動させ、各スリット位置における前記スリットを通した開口面積を特定し、特定した複数の前記開口面積のうちの最大値をＳ
ｍａｘ
、最小値をＳ
ｍｉｎ
としたとき、変動度Ｍ＝（Ｓ
ｍａｘ
－Ｓ
ｍｉｎ
）／（Ｓ
ｍａｘ
＋Ｓ
ｍｉｎ
）で算出される変動度Ｍが、前記スリットの向きが第１の状態である場合と、第２の状態である場合のいずれでも、０．８以下であり、
前記スリットの長辺の長さは前記周期単位である正方形の一辺の長さであり、前記スリットの短辺の長さは前記波線の平面視における線幅の２分の１倍であり、
前記第１の状態は、前記スリットの長辺が、前記周期単位である正方形のいずれかの辺に平行である状態であり、
前記第２の状態は、前記スリットの向きが、前記第１の状態から時計回りに４５°回転した状態である
スクリーンメッシュ。
９．１．から７．のいずれか一つに記載のスクリーンメッシュにおいて、
平面視で、当該スクリーンメッシュは、周期単位が二次元に配列された周期構造を有し、
前記周期単位は長方形であり、
当該スクリーンメッシュ上で、長方形のスリットを、前記スリットの短辺の長さ分ずつその短辺方向に移動させ、各スリット位置における前記スリットを通した開口面積を特定し、特定した複数の前記開口面積のうちの最大値をＳ
ｍａｘ
、最小値をＳ
ｍｉｎ
としたとき、変動度Ｍ＝（Ｓ
ｍａｘ
－Ｓ
ｍｉｎ
）／（Ｓ
ｍａｘ
＋Ｓ
ｍｉｎ
）で算出される変動度Ｍが、前記スリットの向きが第１の状態である場合と、第２の状態である場合のいずれでも、０．８以下であり、
前記スリットの長辺の長さは前記周期単位である長方形の長辺の長さであり、前記スリットの短辺の長さは前記波線の平面視における線幅の２分の１倍であり、
前記第１の状態は、前記スリットの長辺が、前記周期単位である長方形の長辺に平行である状態であり、
前記第２の状態は、前記スリットの向きが、前記第１の状態から時計回りに４５°回転した状態である
スクリーンメッシュ。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、厚さムラが小さい印刷を可能とするスクリーンメッシュを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
第１の実施形態に係るスクリーンメッシュを例示する図である。
平面視におけるスクリーンマスクの参考例である。
第１の実施形態に係る波線を例示する図である。
第１の実施形態に係る波線を例示する図である。
スクリーンメッシュの変動度Ｍについて説明するための図である。
スクリーンメッシュの変動度Ｍについて説明するための図である。
第１の実施形態に係るスクリーンマスクの構造を例示する図である。
第１の実施形態に係るスクリーンマスクの構造を例示する図である。
マスク層が有する開口を例示する図である。
導電パターンを含む構造体の構成を例示する断面図である。
比較例に係るスクリーンメッシュと、第１状態での複数のスリット位置との関係を示す図である。
比較例において、スリットが第１状態である場合の、スリット位置と、開口面積Ｓとの関係を示すグラフである。
比較例に係るスクリーンメッシュと、第２状態での複数のスリット位置との関係を示す図である。
比較例において、スリットが第２状態である場合の、スリット位置と、開口面積Ｓとの関係を示すグラフである。
実施例１において、スリットが第１状態である場合の、スリット位置と、開口面積Ｓとの関係を示すグラフである。
実施例１において、スリットが第２状態である場合の、スリット位置と、開口面積Ｓとの関係を示すグラフである。
第２の実施形態に係る導電性基材の製造方法の流れを例示する図である。
参考例に係る導電性基材の製造方法を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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