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公開番号2025141114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040886
出願日2024-03-15
発明の名称導電パターンを備えた基材、電子デバイス、電磁波シールドフィルムおよび面状発熱体
出願人株式会社サトー
代理人個人
主分類H05K 1/02 20060101AFI20250919BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】導電性粒子を含有する導電性組成物を用いて基材上に形成された導電パターンの、基材からの剥離を抑えること。
【解決手段】基材と、基材の少なくとも一方の面側に位置していて、複数の導電性粒子を用いて形成されていて、直線部分を含む導電パターンと、を備える、導電パターンを備えた基材。この基材において、導電パターンの直線部分の、導電パターンが延在する方向に直交する方向の断面において、第1端から第2端までの距離をLとする。このとき、断面の中心から第1端に向けて2L/5離れた第1基準位置から、中心から第1端とは逆側に向けて2L/5離れた第2基準位置までの領域である中心領域内において、導電パターンの厚みが最大となっている。また、断面における導電パターンの最大厚みをTとしたときに、断面における、第1端からL/10までの端部領域の厚みは、0.6T以下である。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、
前記基材の少なくとも一方の面側に位置していて、複数の導電性粒子を用いて形成されていて、直線部分を含む導電パターンと、
を備える、導電パターンを備えた基材であって、
前記導電パターンの前記直線部分の、当該導電パターンが延在する方向に直交する方向の断面において、第1端から第2端までの距離をLとしたときに、
前記断面の中心から前記第1端に向けて2L/5離れた第1基準位置から、前記中心から前記第1端とは逆側に向けて2L/5離れた第2基準位置までの領域である中心領域内において、前記導電パターンの厚みが最大となっており、
前記断面における前記導電パターンの最大厚みをTとしたときに、前記断面における、前記第1端からL/10までの端部領域の厚みは、0.6T以下である、導電パターンを備えた基材。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記第1端および前記第2端は、ともにテーパー状となっており、
前記第1端の最先端部と前記第2端の最先端部とをつないで線分l

を引いたとき、前記線分l

の一部または全部は、前記断面内に存在する、導電パターンを備えた基材。
【請求項3】
請求項2に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記線分l

上の任意の点から、前記線分l

に垂直な直線l

を引いたときの、(i)前記l

と、前記断面の外周部であって前記基材とは反対側の部分と、の交点をP

とし、(ii)前記P

から前記線分l

までの距離をm

、としたとき、m

の最大値は0.1T以上である、導電パターンを備えた基材。
【請求項4】
請求項2または3に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記線分l

上の任意の点から、前記線分l

に垂直な直線l

を引いたときの、
(i)前記直線l

と、前記断面の外周部であって前記基材と接している部分と、の交点をP


(ii)前記P

から前記線分l

までの距離をm


としたとき、m

の最大値は0.1T以上である、導電パターンを備えた基材。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記導電パターンの一部または全部は、前記基材に埋設している、導電パターンを備えた基材。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか1項に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記Tが1~100μmであり、前記Lが20~2000μmである、導電パターンを備えた基材。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか1項に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記基材の、前記導電パターンと接する部分の少なくとも一部は、硬化性樹脂材料の硬化物で構成されている、導電パターンを備えた基材。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか1項に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記複数の導電性粒子をレーザー回折散乱法により粒子径測定したときに得られる体積基準累積粒子径分布曲線において、累積頻度が50%となる粒子径D
50
が0.5~100μmである、導電パターンを備えた基材。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか1項に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記複数の導電性粒子中の、融点が400℃以下の低融点金属の割合は、0~5質量%である、導電パターンを備えた基材。
【請求項10】
請求項1~3のいずれか1項に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記基材は可撓性を有する、導電パターンを備えた基材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電パターンを備えた基材、電子デバイス、電磁波シールドフィルムおよび面状発熱体に関する。より具体的には、導電性粒子を用いて製造された、特定の断面形状を有する導電パターンを備えた基材、それを含む電子デバイス、それを含む電磁波シールドフィルムおよびそれを含む面状発熱体に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
導電性粒子を含有する導電性組成物を用いて、基材上に回路パターンなどの導電パターンを形成する検討がこれまで行われてきている。導電性粒子を含有する導電性組成物は、導電ペースト、導電インク、などと呼称されることもある。
導電性粒子を含有する導電性組成物を用いた導電パターン形成技術に関する先行技術としては、例えば以下の特許文献1~4が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-029031号公報
特開平09-293952号公報
特許第4259154号公報
特許第6533382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
導電性粒子を含有する導電性組成物を用いて基材上に導電パターンを形成する場合、導電パターンの基材からの剥離が問題となる場合がある。
特に、基材が可撓性を有するものである場合、基材が曲がったときに導電パターンが基材から剥離しやすい。近年盛んに検討されているプリンテッドエレクトロニクスにおいてはフレキシブル基板への導電パターン形成が行われることが多いため、可撓性を有する基板上に形成された導電パターンの剥離が抑えられることは重要である。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的の1つは、導電性粒子を含有する導電性組成物を用いて基材上に形成された導電パターンの、基材からの剥離を抑えることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、以下に提供される発明を完成させ、上記課題を解決した。
【0007】
1.
基材と、
前記基材の少なくとも一方の面側に位置していて、複数の導電性粒子を用いて形成されていて、直線部分を含む導電パターンと、
を備える、導電パターンを備えた基材であって、
前記導電パターンの前記直線部分の、当該導電パターンが延在する方向に直交する方向の断面において、第1端から第2端までの距離をLとしたときに、
前記断面の中心から前記第1端に向けて2L/5離れた第1基準位置から、前記中心から前記第1端とは逆側に向けて2L/5離れた第2基準位置までの領域である中心領域内において、前記導電パターンの厚みが最大となっており、
前記断面における前記導電パターンの最大厚みをTとしたときに、前記断面における、前記第1端からL/10までの端部領域の厚みは、0.6T以下である、導電パターンを備えた基材。
2.
1.に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記第1端および前記第2端は、ともにテーパー状となっており、
前記第1端の最先端部と前記第2端の最先端部とをつないで線分l

を引いたとき、前記線分l

の一部または全部は、前記断面内に存在する、導電パターンを備えた基材。
3.
2.に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記線分l

上の任意の点から、前記線分l

に垂直な直線l

を引いたときの、(i)前記l

と、前記断面の外周部であって前記基材とは反対側の部分と、の交点をP

とし、(ii)前記P

から前記線分l

までの距離をm

、としたとき、m

の最大値は0.1T以上である、導電パターンを備えた基材。
4.
2.または3.に記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記線分l

上の任意の点から、前記線分l

に垂直な直線l

を引いたときの、
(i)前記直線l

と、前記断面の外周部であって前記基材と接している部分と、の交点をP


(ii)前記P

から前記線分l

までの距離をm


としたとき、m

の最大値は0.1T以上である、導電パターンを備えた基材。
5.
1.~4.のいずれか1つに記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記導電パターンの一部または全部は、前記基材に埋設している、導電パターンを備えた基材。
6.
1.~5.のいずれか1つに記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記Tが1~100μmであり、前記Lが20~2000μmである、導電パターンを備えた基材。
7.
1.~6.のいずれか1つに記載の導電パターンを備えた基材であって、
前記基材の、前記導電パターンと接する部分の少なくとも一部は、硬化性樹脂材料の硬化物で構成されている、導電パターンを備えた基材。
8.
【発明の効果】
【0008】
本発明の導電パターンを備えた基材中の導電パターンは、基材から剥離しにくい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
導電パターンの断面について説明するための図である。
導電パターンの断面形状による剥離抑制効果について説明するための図である。
導電パターンの断面形状による剥離抑制効果について説明するための図である。
導電パターンの断面について説明するための図である。
導電パターンの断面について説明するための図である。
導電パターンを備えた基材の製造方法について説明するための図である。
導電パターンを備えた基材の製造方法について説明するための図である。
実施例において作製した導電パターンの平面形状を表した図である。
実施例1の導電パターンを備えた基材の、導電パターン部分の断面図である。
実施例2の導電パターンを備えた基材の、導電パターン部分の断面図である。
実施例3の導電パターンを備えた基材の、導電パターン部分の断面図である。
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
煩雑さを避けるため、(i)同一図面内に同一の構成要素が複数ある場合には、その1つのみに符号を付し、全てには符号を付さない場合や、(ii)特に図2以降において、図1と同様の構成要素に改めては符号を付さない場合がある。
すべての図面はあくまで説明用のものである。図面中の各部材の形状や寸法比などは、必ずしも現実の物品と対応しない。
(【0011】以降は省略されています)

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