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公開番号2025129754
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026623
出願日2024-02-26
発明の名称磁気ディスク装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G11B 5/596 20060101AFI20250829BHJP(情報記憶)
要約【課題】性能が高い磁気ディスク装置を提供すること。
【解決手段】磁気ディスク装置において、電流検出回路は、駆動回路によって生成されたモータを駆動する第1電流の量を検出する。コントローラは、シーク動作において、指示値からの電流検出回路によって検出された第1電流の量の乖離量に基づいて指示値を取得する。そして、コントローラは、取得された指示値を駆動回路に入力する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
磁気ディスクと、
前記磁気ディスクにアクセスする磁気ヘッドが設けられたアームと、
前記アームを動かすことにより前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの径方向に移動させるモータと、
指示値に応じた量の前記モータを駆動する第１電流を生成し、生成された前記第１電流を前記モータに供給する駆動回路と、
前記駆動回路によって生成された前記第１電流の量を検出する電流検出回路と、
シーク動作において、前記指示値からの前記電流検出回路によって検出された前記第１電流の量の乖離量に基づいて前記磁気ヘッドを前記径方向の位置を目標位置に近づけるための前記指示値を取得し、取得された前記指示値を前記駆動回路に入力する、コントローラと、
を備える磁気ディスク装置。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記磁気ヘッドの前記径方向の位置を検出する位置検出回路、
をさらに備え、
前記コントローラは、
前記位置検出回路によって検出された前記位置と前記磁気ヘッドの径方向の目標位置との差分に基づいて前記磁気ヘッドの径方向の第１の目標速度を取得し、
前記第１の目標速度とパラメータ値を用いた計算によって前記磁気ヘッドの径方向の第２の目標速度を取得し、
前記磁気ヘッドの径方向の速度が前記第２の目標速度に近づくように前記第１電流の量である第１値を計算し、
前記第１値を前記指示値として前記駆動回路に入力し、
前記第１値から、前記第１値の前記指示値に応じて前記駆動回路によって生成され前記電流検出回路によって検出された前記第１電流の量である第２値を減算する計算によって前記乖離量を計算し、
前記乖離量に基づいて前記パラメータ値を更新する、
請求項１に記載の磁気ディスク装置。
【請求項３】
前記コントローラは、前記第１の目標速度に前記パラメータ値を乗算または加算する計算によって前記第２の目標速度を取得する、
請求項２に記載の磁気ディスク装置。
【請求項４】
前記コントローラは、前記乖離量の絶対値が第１しきい値を越えるに応じて前記パラメータ値を前記パラメータ値の下限値に変更する、
請求項３に記載の磁気ディスク装置。
【請求項５】
前記コントローラは、前記乖離量の絶対値が第２しきい値を越えた前記シーク動作の回数である第１数をカウントし、前記第１数が第３しきい値に至るに応じて前記パラメータ値を減少させる、
請求項３に記載の磁気ディスク装置。
【請求項６】
前記駆動回路は、電源から供給される電力を用いて前記第１電流を生成し、
前記コントローラは、設定回数の前記シーク動作を実行する毎に、電圧マージンの前記設定回数の前記シーク動作における平均値を計算し、前記電圧マージンは前記電力の電圧から前記駆動回路における電圧降下量を減算して得られる値であり、前記平均値が第４しきい値を越えるに応じて前記パラメータ値を増加させる、
請求項３に記載の磁気ディスク装置。
【請求項７】
前記駆動回路は、電源から供給される電力を用いて前記第１電流を生成し、
前記コントローラは、設定回数の前記シーク動作を実行する毎に、電圧マージンの設定回数の前記シーク動作における平均値を計算し、前記電圧マージンは前記電力の電圧から前記駆動回路における電圧降下量を減算して得られる値であり、前記平均値が第５しきい値を下回るに応じて前記パラメータ値を減少させる、
請求項３に記載の磁気ディスク装置。
【請求項８】
前記コントローラは、前記シーク動作が完了した直後の設定期間において、前記位置検出回路によって検出された前記位置と前記磁気ヘッドの径方向の前記目標位置との前記差分の絶対値が第６しきい値を越えるに応じて前記パラメータ値を前記パラメータ値の下限値に変更する、
請求項３に記載の磁気ディスク装置。
【請求項９】
前記シーク動作は、リード動作のためのシーク動作である、
請求項１から請求項８の何れか一項に記載の磁気ディスク装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本実施形態は、磁気ディスク装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
磁気ディスク装置においては、磁気ヘッドは、ボイスコイルモータ（ＶＣＭ）によって磁気ディスクの径方向に移動せしめられる。シーク動作においては、ＶＣＭに供給する電流量が多いほど、磁気ヘッドの移動速度が速くなり、シーク動作に要する時間が短縮される。つまり、性能が向上する。
【０００３】
しかしながら、ＶＣＭに電流を供給することにより起こるＶＣＭでの電圧降下量の電源電圧までのマージンが不足すると、ＶＣＭに意図した量の電流を流すことができず、その結果としてシーク動作が失敗する場合がある。つまり、かえって性能が悪化する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
米国特許第６７８１７８７号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
一つの実施形態は、性能が高い磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
一つの実施形態によれば、磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、アームと、モータと、駆動回路と、電流検出回路と、コントローラと、を備える。アームには磁気ディスクにアクセスする磁気ヘッドが設けられる。モータは、アームを動かすことにより磁気ヘッドを磁気ディスクの径方向に移動させる。駆動回路は、指示値に応じた量のモータを駆動する第１電流を生成し、生成された前記第１電流をモータに供給する。電流検出回路は、駆動回路によって生成された第１電流の量を検出する。コントローラは、シーク動作において、指示値からの電流検出回路によって検出された第１電流の量の乖離量に基づいて磁気ヘッドを径方向の位置を目標位置に近づけるための指示値を取得する。そして、コントローラは、取得された指示値を駆動回路に入力する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
図１は、実施形態にかかる磁気ディスク装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図２は、実施形態にかかる磁気ディスク装置が備える、シーク動作のための制御ブロックの一例を示す図である。
図３は、実施形態にかかる磁気ディスク装置のシーク動作を説明するためのフローチャートである。
図４は、実施形態にかかるシーク速度調整器による速度調整係数を更新する動作の一例を示すフローチャートである。
図５は、実施形態にかかるシーク電圧マージン推定器によって推定されたシーク電圧マージンの瞬間値の分布の一例を示すグラフである。
図６は、実施形態にかかるＶＣＭ電流乖離量の分布の一例を示すグラフである。
図７は、実施形態にかかる磁気ディスク装置の動作の結果の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる磁気ディスク装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
【０００９】
（実施形態）
図１は、実施形態にかかる磁気ディスク装置１０００のハードウェア構成の一例を示す図である。
【００１０】
磁気ディスク装置１０００は、図示せぬホストに接続される。磁気ディスク装置１０００は、ホストから、アクセスコマンドを受信することができる。アクセスコマンドは、ライトコマンドおよびリードコマンドを含む。
（【００１１】以降は省略されています）

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