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公開番号
2025130353
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027476
出願日
2024-02-27
発明の名称
インキ組成物、及びインキ層を有する積層体
出願人
DICグラフィックス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
11/102 20140101AFI20250901BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】熱収縮性ポリオレフィン系フィルムと印刷層(インキ層)を有する積層体(特に熱収縮性ポリオレフィン系フィルムとアンカーコート層と印刷層(インキ層)を有する積層体)において、顔料分散性、及び重ね刷りインキ印刷物の諸物性(密着性、耐スクラッチ性、耐揉み性、耐ブロッキング性、耐熱性など)の全ての評価項目においてバランスよく良好な結果を示すことができる積層体、及び該積層体を構成する印刷層(インキ層)を形成するためのインキ組成物の提供。
【解決手段】バインダー樹脂と有機溶剤とを含有し、前記バインダー樹脂は、硝化綿樹脂とポリアミド樹脂とケトン樹脂とを含有する、インキ組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
バインダー樹脂と有機溶剤とを含有し、
前記バインダー樹脂は、硝化綿樹脂とポリアミド樹脂とケトン樹脂とを含有する、インキ組成物。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記バインダー樹脂の総量に対して、前記硝化綿樹脂及び前記ポリアミド樹脂を固形分割合で60質量%以上含有する、請求項1に記載のインキ組成物。
【請求項3】
前記有機溶剤は、脂肪族炭化水素系溶剤、エステル系溶剤、アルコール系溶剤、及びグリコールエーテル系溶剤のうち少なくともいずれかを含有する、請求項1に記載のインキ組成物。
【請求項4】
更に、ワックス、及びシリカのうち少なくともいずれかを含有する、請求項1に記載のインキ組成物。
【請求項5】
熱収縮性フィルムとインキ層とを有する積層体における前記インキ層を形成するために用いられる、請求項1に記載のインキ組成物。
【請求項6】
熱収縮性フィルムと、アンカーコート層と、インキ層とを、この順で積層してなる積層体であって、
前記インキ層は、請求項1~5のいずれかに記載のインキ組成物を用いて形成された層である、積層体。
【請求項7】
前記熱収縮フィルムは、ポリオレフィンフィルムである、請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
熱収縮性フィルムと、アンカーコート層と、インキ層とを、この順で積層してなる積層体であって、
前記インキ層は、2以上のインキ層からなり、前記2以上のインキ層のうち、少なくとも前記アンカーコート層に接するインキ層が、請求項1~5のいずれかに記載のインキ組成物を用いて形成された層である、請求項6に記載の積層体。
【請求項9】
熱収縮性フィルムと、アンカーコート層と、インキ層とを、この順で積層してなる積層体であって、
前記インキ層は、2以上のインキ層からなり、前記2以上のインキ層のいずれも、請求項1~5のいずれかに記載のインキ組成物を用いて形成された層である、請求項6に記載の積層体。
【請求項10】
前記アンカーコート層を形成するアンカーコート層形成組成物は、バインダー樹脂として少なくとも塩素化ポリオレフィン樹脂を含有する、請求項6に記載の積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インキ組成物、及びインキ層を有する積層体に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
オーバーラップフィルムは、食品などが入れられた容器や日用品などの各種被着体に、熱収縮によって装着されて使用される、被着体を被覆する包装材の1種である。
例えば、即席麺入りカップ容器の多くは、絵柄、商標、商品の説明書きなどのデザイン印刷層が設けられたオーバーラップフィルムにて被覆包装されている。
ところで、熱収縮性ポリオレフィン系フィルムを用いたオーバーラップフィルムが知られている。
ポリオレフィン系フィルムをコロナ放電処理すると後加工時において、例えば溶断ヒーターでフィルムをシールして包装する際に、コロナ放電処理の影響によりシール部がはがれてしまい、上手く包装できないといった問題が生じる。そのため、コロナ放電処理は行わずに印刷する必要があり、コロナ放電処理を行わない場合、ポリオレフィン系フィルムとデザイン印刷層との密着性を向上させるため、熱収縮性ポリオレフィン系フィルムとデザイン印刷層との間にアンカーコート層を設ける構成が考えられる。
例えば、熱収縮性ポリオレフィン系フィルムと、該熱収縮性ポリオレフィン系フィルムに隣接して積層されるアンカーコート層と、該アンカーコート層に隣接して積層されるデザイン印刷層と、を有するオーバーラップフィルムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、アンカーコート層上に設けられているデザイン印刷層やさらにその上に設けられている第2印刷層に、ウレタン樹脂が含有されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-141403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、上記特許文献1で示すような熱収縮性ポリオレフィン系フィルムとアンカーコート層と印刷層(インキ層)を有するオーバーラップフィルムについて検討した。
その結果、熱収縮性ポリオレフィン系フィルムと印刷層(インキ層)を有する積層体(特に熱収縮性ポリオレフィン系フィルムとアンカーコート層と印刷層(インキ層)を有する積層体)において、印刷層(インキ層)にウレタン樹脂を用いると、顔料分散性や、重ね刷りインキ印刷物の諸物性(例えば、密着性、耐スクラッチ性、耐揉み性、耐ブロッキング性、耐熱性など)において、満足のいく結果が得られない場合があることがわかった。
顔料分散は、塗料やインクなどの生産において重要な工程であり、その良否が製品の光沢、着色力、隠ぺい力などの光学的性質、粘度、流動性、レベリング性、フロー性などのレオロジー的性質、さらには沈降や凝集、ブツの発生などの経時安定性に影響を及ぼす。したがって、顔料粒子を微粒化し安定化して存在させるため、顔料分散性を向上させることは重要である。
本発明の目的は、熱収縮性ポリオレフィン系フィルムと印刷層(インキ層)を有する積層体(特に熱収縮性ポリオレフィン系フィルムとアンカーコート層と印刷層(インキ層)を有する積層体)において、顔料分散性、及び重ね刷りインキ印刷物の諸物性(密着性、耐スクラッチ性、耐揉み性、耐ブロッキング性、耐熱性など)の全ての評価項目においてバランスよく良好な結果を示すことができる積層体、及び該積層体を構成する印刷層(インキ層)を形成するためのインキ組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、インキ組成物を構成するバインダー樹脂として、特定の樹脂を組み合わせて含有させることで、該バインダー樹脂を含有するインキ組成物で形成されたインキ層を有する積層体(例えば、オーバーラップフィルム)が、上記本発明の課題を解決することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、以下の態様を包含するものである。
[1] バインダー樹脂と有機溶剤とを含有し、
前記バインダー樹脂は、硝化綿樹脂とポリアミド樹脂とケトン樹脂とを含有する、インキ組成物。
[2] 前記バインダー樹脂の総量に対して、前記硝化綿樹脂及び前記ポリアミド樹脂を固形分割合で60質量%以上含有する、[1]に記載のインキ組成物。
[3] 前記有機溶剤は、脂肪族炭化水素系溶剤、エステル系溶剤、アルコール系溶剤、及びグリコールエーテル系溶剤のうち少なくともいずれかを含有する、[1]又は[2]に記載のインキ組成物。
[4] 更に、ワックス、及びシリカのうち少なくともいずれかを含有する、[1]~[3]のいずれかに記載のインキ組成物。
[5] 熱収縮性フィルムとインキ層とを有する積層体における前記インキ層を形成するために用いられる、[1]~[4]のいずれかに記載のインキ組成物。
[6] 熱収縮性フィルムと、アンカーコート層と、インキ層とを、この順で積層してなる積層体であって、
前記インキ層は、[1]~[5]のいずれかに記載のインキ組成物を用いて形成された層である、積層体。
[7] 前記熱収縮フィルムは、ポリオレフィンフィルムである、[6]に記載の積層体。
[8] 熱収縮性フィルムと、アンカーコート層と、インキ層とを、この順で積層してなる積層体であって、
前記インキ層は、2以上のインキ層からなり、前記2以上のインキ層のうち、少なくとも前記アンカーコート層に接するインキ層が、[1]~[5]のいずれかに記載のインキ組成物を用いて形成された層である、[6]に記載の積層体。
[9] 熱収縮性フィルムと、アンカーコート層と、インキ層とを、この順で積層してなる積層体であって、
前記インキ層は、2以上のインキ層からなり、前記2以上のインキ層のいずれも、[1]~[5]のいずれかに記載のインキ組成物を用いて形成された層である、[6]に記載の積層体。
[10] 前記アンカーコート層を形成するアンカーコート層形成組成物は、バインダー樹脂として少なくとも塩素化ポリオレフィン樹脂を含有する、[6]に記載の積層体。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、熱収縮性ポリオレフィン系フィルムと印刷層(インキ層)を有する積層体(特に熱収縮性ポリオレフィン系フィルムとアンカーコート層と印刷層(インキ層)を有する積層体)において、顔料分散性、及び重ね刷りインキ印刷物の諸物性(密着性、耐スクラッチ性、耐揉み性、耐ブロッキング性、耐熱性など)の全ての評価項目においてバランスよく良好な結果を示すことができる積層体、及び該積層体を構成する印刷層(インキ層)を形成するためのインキ組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明について詳細に説明する。尚、以下に記載する構成要件の説明は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
【0009】
(インキ組成物)
本発明のインキ組成物は、熱収縮性ポリオレフィン系フィルムと印刷層(インキ層)を有する積層体(特に熱収縮性ポリオレフィン系フィルムとアンカーコート層と印刷層(インキ層)を有する積層体)におけるインキ層を形成するために用いられる組成物である。
熱収縮性フィルムと、インキ層と、これらの間に配されるアンカーコート層とを有する“積層体”(例えば、オーバーラップフィルム)についての詳しい説明は後述する。
本発明のインキ組成物は、バインダー樹脂と有機溶剤とを含有する。
バインダー樹脂は、硝化綿樹脂とポリアミド樹脂とケトン樹脂とを含有する。
本発明では、硝化綿樹脂とポリアミド樹脂とケトン樹脂を含む特定の樹脂をインキ組成物に含有させたことにより、下記実施例でも示す通り、顔料分散性、及び重ね刷りインキ印刷物の諸物性(密着性、耐スクラッチ性、耐揉み性、耐ブロッキング性、耐熱性など)の全ての評価項目においてバランスよく良好な結果を示すことができる積層体を作製することができる。
【0010】
<バインダー樹脂>
本発明に係るバインダー樹脂は、硝化綿樹脂とポリアミド樹脂とケトン樹脂とを含有する。
バインダー樹脂は、インキ組成物中に5.0~40.0質量%含有されていることが好ましく、10.0~38.0質量%含有されていることがより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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