TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025132514
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030142
出願日2024-02-29
発明の名称多導体伝送線路系の解析方法及び設計方法
出願人株式会社SOKEN,トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 30/398 20200101AFI20250903BHJP(計算;計数)
要約【課題】分岐を有する多導体伝送線路系のノイズ特性の解析を簡易に実施できるようにする。
【解決手段】分岐を有した複数の導体線路12,13を有する多導体伝送経路系のノイズ特性を、均一線路群30を介して第1端末回路網31と第2端末回路網32との間で多重反射してノイズ信号が伝搬するものと仮定した伝搬モデルを用いて解析する。上記伝搬モデルは、導体線路12,13のそれぞれが、並走区間14からの分岐部20、21を含む特性インピーダンスの変化位置を折り返し点として、第1端末回路網と31と第2端末回路網32との間を往復するように配線されていると仮定した場合の、第1端末回路網31と第2端末回路網32との間に掛け渡される各線路33~39により均一線路群30を構成し、その両側に位置する端末要素により第1端末回路網31及び第2端末回路網32を構成したものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
グランド面と複数の導体線路とにより構成されており、かつ前記複数の導体線路が並走する並走区間を有する多導体伝送線路系のノイズ特性を解析する方法であって、
前記多導体伝送線路系に入力されたノイズ信号が、均一線路群を介して第1端末回路網と第2端末回路網との間で多重反射して伝搬するものと仮定した伝搬モデルを用いて、前記多導体伝送線路系のノイズ特性を解析しており、
前記伝搬モデルは、前記複数の導体線路のそれぞれが、前記並走区間からの分岐部を含む特性インピーダンスの変化位置を折り返し点として、前記第1端末回路網と前記第2端末回路網との間を往復するように配線されていると仮定した場合の、前記第1端末回路網と前記第2端末回路網との間に掛け渡される各線路により前記均一線路群を構成し、前記複数の導体線路のそれぞれの端末負荷及び前記折り返し点の各端末要素のうち、前記均一線路群の一端に接続された要素で前記第1端末回路網を、他端に接続された要素で前記第2端末回路網を、それぞれ構成したものである
多導体伝送線路系の解析方法。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記グランド面は、輸送機器の導体ボディである請求項1に記載の多導体伝送線路系の解析方法。
【請求項3】
前記導体線路は、電線又はバスバーである請求項1に記載の多導体伝送線路系の解析方法。
【請求項4】
グランド面と複数の導体線路とにより構成されており、かつ前記複数の導体線路が並走する並走区間を有する多導体伝送線路系を設計する方法であって、
請求項1に記載の解析方法を用いて、前記多導体伝送線路系の構成要素の固有値解析を行うステップと、
前記固有値解析の結果に基づき、前記多導体伝送線路系の構成要素の中で問題となる周波数の固有値が大きい構成要素を抽出するステップと、
及び、抽出した構成要素の特性インピーダンスが変化するように当該構成要素の設計値を変更するステップと、
を通じて前記多導体伝送線路系の設計を行う
多導体伝送線路系の設計方法。
【請求項5】
グランド面と複数の導体線路とにより構成されており、かつ前記複数の導体線路が並走する並走区間を有する多導体伝送線路系を設計する方法であって、
請求項1に記載の解析方法を用いて、前記多導体伝送線路系の構成要素のノイズのピーク周波数を演算するステップと、
演算した前記ピーク周波数が問題となる周波数である場合に、前記各線路の一つ以上の前記グランド面からの高さを変更するステップと、
を通じて前記多導体伝送線路系の設計を行う
多導体伝送線路系の設計方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多導体伝送線路系の解析方法及び設計方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車載ワイヤハーネスや回路基板のパターン配線等の、グランド面と複数の導体線路により構成された系は、多導体伝送線路系である。このような多導体伝送線路系では、共振によりノイズが顕在化することがある。特許文献1には、車載ワイヤハーネスにおけるノイズの顕在化を抑制する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-55686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、複数の配線が一つに束ねられた車載ワイヤハーネスに適用対象が限定されるため、分岐を有する多導体伝送線路系には適用できないものとなっている。多導体伝送線路系でのノイズ抑制には、ノイズ特性の解析が必要である。しかしながら、分岐を有する多導体伝送線路系でのノイズ特性の解析を簡便に行う方法は、未だ確立されていないのが実情である。そしてその結果、ノイズの顕在化を抑制可能な多導体伝送線路系の設計が困難となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する多導体伝送線路系の解析方法は、グランド面と複数の導体線路とにより構成されており、かつ前記複数の導体線路が並走する並走区間を有する多導体伝送線路系のノイズ特性を解析する方法であって、前記多導体伝送線路系に入力されたノイズ信号が、均一線路群を介して第1端末回路網と第2端末回路網との間で多重反射して伝搬するものと仮定した伝搬モデルを用いて、前記多導体伝送線路系のノイズ特性を解析するものである。前記伝搬モデルは、前記複数の導体線路のそれぞれが、前記並走区間からの分岐部を含む特性インピーダンスの変化位置を折り返し点として前記第1端末回路網及び前記第2端末回路網との間を往復するように配線されていると仮定した場合の、前記第1端末回路網と前記第2端末回路網との間に掛け渡される各線路により前記均一線路群を構成し、前記複数の導体線路のそれぞれの端末負荷及び前記折り返し点のうち、前記均一線路群の一方の端に位置するもので前記第1端末回路網を、他方の端に位置するもので前記第2端末回路網を、それぞれ構成したものである。
【0006】
上記課題を解決する多導体伝送線路系の設計方法は、グランド面と複数の導体線路とにより構成されており、かつ前記複数の導体線路が並走する並走区間を有する多導体伝送線路系を設計する方法であって、請求項1に記載の解析方法を用いて、前記多導体伝送線路系の構成要素の固有値解析を行うステップと、前記固有値解析の結果に基づき、前記多導体伝送線路系の構成要素の中で問題となる周波数の固有値が大きい構成要素を抽出するステップと、及び、抽出した構成要素の特性インピーダンスが変化するように当該構成要素の設計値を変更するステップと、を通じて前記多導体伝送線路系の設計を行うものである。
【0007】
上記課題を解決するもう一つの多導体伝送線路系の設計方法は、グランド面と複数の導体線路とにより構成されており、かつ前記複数の導体線路が並走する並走区間を有する多導体伝送線路系を設計する方法であって、請求項1に記載の解析方法を用いて、前記多導体伝送線路系の構成要素のノイズのピーク周波数を演算するステップと、演算した前記ピーク周波数が問題となる周波数である場合に、前記各線路の一つ以上の前記グランド面からの高さを変更するステップと、を通じて前記多導体伝送線路系の設計を行うものである。
【発明の効果】
【0008】
上記多導体伝送線路系の解析方法には、分岐を有する多導体伝送線路系のノイズ特性の解析を簡便に実施できるという効果がある。上記多導体伝送線路系の設計方法には、多導体伝送線路系の設計を容易とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
多導体伝送線路系の一例の構成を模式的に示す図である。
図1の多導体伝送線路系のノイズ信号の伝搬モデルの回路図である。
多導体伝送線路系の他の構成例を模式的に示す図である。
図3の多導体伝送線路系のノイズ信号の伝搬モデルの回路図である。
多導体伝送線路系の他の構成例を模式的に示す図である。
図5の多導体伝送線路系のノイズ信号の伝搬モデルの回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、多導体伝送線路系の解析方法の一実施形態を、図1及び図2を参照して詳細に説明する。
<多導体伝送線路系の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態でのノイズ特性の解析の対象とする多導体伝送線路系の構成を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
裁判のAI化
1か月前
個人
工程設計支援装置
27日前
個人
情報処理システム
2か月前
個人
フラワーコートA
1か月前
個人
検査システム
2か月前
個人
介護情報提供システム
1か月前
個人
冷凍食品輸出支援構造
7日前
個人
為替ポイント伊達夢貯
7日前
個人
設計支援システム
1か月前
個人
携帯情報端末装置
28日前
個人
設計支援システム
1か月前
個人
不動産売買システム
2か月前
個人
知財出願支援AIシステム
7日前
個人
結婚相手紹介支援システム
24日前
株式会社サタケ
籾摺・調製設備
2か月前
キヤノン電子株式会社
携帯装置
2か月前
個人
行動時間管理システム
2日前
個人
AIによる情報の売買の仲介
9日前
株式会社カクシン
支援装置
1か月前
個人
備蓄品の管理方法
2か月前
日本精機株式会社
施工管理システム
9日前
株式会社アジラ
進入判定装置
13日前
個人
パスポートレス入出国システム
13日前
個人
アンケート支援システム
1か月前
サクサ株式会社
中継装置
1か月前
大阪瓦斯株式会社
住宅設備機器
21日前
個人
ジェスチャーパッドのガイド部材
1か月前
キヤノン株式会社
情報処理装置
2か月前
個人
冷凍加工連携型農場運用システム
7日前
キヤノン株式会社
情報処理装置
2か月前
サクサ株式会社
中継装置
2か月前
個人
食事受注会計処理システム
14日前
株式会社寺岡精工
システム
1か月前
ホシデン株式会社
タッチ入力装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
名刺管理システム
2か月前
株式会社アジラ
移動方向推定装置
1か月前
続きを見る