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公開番号2025132810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030619
出願日2024-02-29
発明の名称液晶表示装置
出願人シチズンファインデバイス株式会社
代理人
主分類G09G 3/36 20060101AFI20250903BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】カラーブレークアップ抑制効果を高めることが可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】複数の画素を有する液晶表示パネルと、液晶表示パネルにRGB各色の光を供給する光源と、を備え、フィールドシーケンシャル駆動により1フレーム期間単位でカラー画像を表示する液晶表示装置であって、1フレーム期間は、R色の画像を表示するR画像表示期間と、G色の画像を表示するG画像表示期間と、B色の画像を表示するB画像表示期間と、を有し、R画像表示期間、G画像表示期間、B画像表示期間のうち少なくとも一つは、見た目が不完全な単色の不完全画像を表示する複数の不完全画像表示期間を有し、複数の不完全画像が互いに重なることで見た目が完全な単色の完全画像が表示される、液晶表示装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数の画素を有する液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルにＲＧＢ各色の光を供給する光源と、を備え、
フィールドシーケンシャル駆動により１フレーム期間単位でカラー画像を表示する液晶表示装置であって、
前記１フレーム期間は、Ｒ色の画像を表示するＲ画像表示期間と、Ｇ色の画像を表示するＧ画像表示期間と、Ｂ色の画像を表示するＢ画像表示期間と、を有し、
前記Ｒ画像表示期間、前記Ｇ画像表示期間、前記Ｂ画像表示期間のうち少なくとも一つは、前記画素を所定の回数だけ走査することで不完全な第一画像を表示する第一画像表示期間と、前記画素を所定の回数だけ走査することで不完全な第二画像を表示する第二画像表示期間と、を有し、
少なくとも前記第一画像と前記第二画像とが重なることで完全な画像が表示される、
ことを特徴とする液晶表示装置。
続きを表示（約 640 文字）【請求項２】
前記Ｒ画像表示期間、前記Ｇ画像表示期間、前記Ｂ画像表示期間のそれぞれは、前記第一画像表示期間と前記第二画像表示期間とを有する、ことを特徴とする請求項１に記載の液晶表示装置。
【請求項３】
前記Ｒ画像表示期間、前記Ｇ画像表示期間、前記Ｂ画像表示期間のそれぞれが有する前記第一画像表示期間は、互いに連続的に設けられ、前記Ｒ画像表示期間、前記Ｇ画像表示期間、前記Ｂ画像表示期間のそれぞれが有する前記第二画像表示期間は、互いに連続的に設けられている、ことを特徴とする請求項２に記載の液晶表示装置。
【請求項４】
前記第一画像と前記第二画像のそれぞれは、前記完全な画像に対して諧調が不完全な画像である、ことを特徴とする請求項１に記載の液晶表示装置。
【請求項５】
前記第一画像表示期間における前記所定の回数と前記第二画像表示期間における前記所定の回数のそれぞれは、前記完全な画像の諧調数よりも少ない、ことを特徴とする請求項４に記載の液晶表示装置。
【請求項６】
前記第一画像と前記第二画像のそれぞれは、前記完全な画像に対して表示領域が不完全な画像である、ことを特徴とする請求項１に記載の液晶表示装置。
【請求項７】
前記第一画像と前記第二画像のうち一方は、奇数行の画素のみによる画像であり、他方は、偶数行の画素のみによる画像である、ことを特徴とする請求項６に記載の液晶表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、液晶表示装置に関するものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
図４は、従来技術におけるＬＣＯＳ表示パネルの基本構造を示す縦断面図である。ＬＣＯＳは、ＬｉｑｕｉｄＣｒｙｓｔａｌＯｎＳｉｌｉｃｏｎの略であり、ＬＣＯＳ表示パネルは、ＬＣＯＳ構造を有する液晶表示パネルを意味する。図４に示すように、ＬＣＯＳ表示パネルは、例えば、画素電極４０４が設けられた単結晶シリコンからなるバックプレーンＩＣ４０１と透明電極４０５が設けられた対向ガラス４０３との間に液晶層４０２が形成されたものであり、画素電極４０４と透明電極４０５との間に印加する電圧を制御することによって液晶層４０２の透過率を制御するように構成されている。なお、バックプレーンＩＣ４０１と対向ガラス４０３は、複数のスペーサーが混入された略枠状の周辺シールにより貼り合わされており、この周辺シールで囲まれた領域に液晶層４０２が形成されている。また、周辺シールの外周よりも外側に位置するバックプレーンＩＣ４０１の表面には、ワイヤーパッドが設けられており、このワイヤーパッドを介してバックプレーンＩＣ４０１と外部回路とが電気的に接続される。
【０００３】
ＬＣＯＳ表示パネルは、制御用の半導体として単結晶シリコンを使用することにより、大型の液晶パネルに使用されるＴＦＴ（ＴｈｉｎＦｉｌｍＴｒａｎｓｉｓｔｏｒ）を使用した場合と比べて、非常に高速な制御や、微細な画素の形成が可能であり、ビューファインダーやヘッドマウントディスプレー等の表示パネルとして広く用いられている。
【０００４】
特に液晶層４０２が強誘電性液晶で形成されているＬＣＯＳ表示パネルは、その高速応答性や、画素間のクロストークが少なくより微細な画素が形成できる等の特徴により、近年注目が集まっている。
【０００５】
液晶表示パネルにカラー画像を表示する方法は、カラーフィルタ方式とフィールドシーケンシャル方式の２つに大別される。
【０００６】
このうちフィールドシーケンシャル方式は、液晶表示パネルの各画素上にＲＧＢ（三原色）の光を短時間で順次照射することで液晶表示パネルから各色の画像を連続的に出力させ、これらの各色の画像が観察者の網膜上に順次重ねられることによって各色が混ざって一つの色として見える原理を利用したものである。フィールドシーケンシャル方式は、カラーフィルタ方式と比較して光の利用効率が高く、また、画素の微細化が容易であるという長所を持っている。フィールドシーケンシャル方式による画像表示駆動を、本明細書では、以下、「フィールドシーケンシャル駆動」と称する。
【０００７】
図８は、従来技術におけるフィールドシーケンシャル駆動の一例を示すタイミングチャートである。図８に示すフィールドシーケンシャル駆動では、１フレーム期間内に、光源を点灯（ＯＮ）して画像を表示する表示駆動を行う表示駆動期間と、光源（ＬＥＤ）を消灯（ＯＦＦ）して画像を表示しない反転駆動を行う反転駆動期間とが交互に設けられている。具体的には、１フレーム期間内に、Ｒ色の点灯期間に対応する表示駆動期間「Ｒ」、Ｒ色の消灯期間に対応する反転駆動期間「ｒ」、Ｇ色の点灯期間に対応する表示駆動期間「Ｇ」、Ｇ色の消灯期間に対応する反転駆動期間「ｇ」、Ｂ色の点灯期間に対応する表示駆動期間「Ｂ」、Ｂ色の消灯期間に対応する反転駆動期間「ｂ」がこの順番に設けられている。また、各表示駆動期間の先頭と各反転駆動期間の先頭には、光源を消灯して液晶のリセット駆動を行うリセット期間が設けられている。なお、図８に示したフィールドシーケンシャル駆動は、液晶が強誘電性液晶である場合の例であり、液晶がネマティック液晶等のその他の液晶である場合には、その液晶に適した別のフィールドシーケンシャル駆動が用いられることがある。
【０００８】
上記のようなフィールドシーケンシャル駆動において、各色の諧調を調整する方法は、電圧制御方式とパルス幅制御方式に大別される。
【０００９】
このうちパルス幅制御方式は、液晶に電圧を印可する時間の長さ（パルス幅）によって平均の透過率を制御し、諧調表示を行う方法である。パルス幅制御方式は、電圧制御方式と比較して回路構成は複雑になるものの、諧調表示が温度等の外部環境の影響を受けにくく、より分解能が高い諧調表示を正確に行うことが可能である。
【００１０】
また、強誘電性液晶は、その特性から電圧制御による中間調の表示は不可能であるが、パルス幅制御方式を使用すれば中間調の表示を行うことが可能である。
（【００１１】以降は省略されています）

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