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公開番号
2025128775
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025686
出願日
2024-02-22
発明の名称
回転式カード学習具
出願人
個人
代理人
主分類
G09B
1/22 20060101AFI20250827BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約
【課題】複数の学習カードを用いて効果的な学習を効率的に行うための学習具を提供する。
【解決手段】軸着して束ねられた複数の学習カード2どうしの間に応動防止シート3を挟み、学習カード2の束の膨らみを押圧する構造とすることにより、学習カード2を一枚ずつ回動させ、表の問題を解いて裏の答えを確認し、未習得な問題の束と習得済みな問題の束を、それぞれ別の回動角度に集め、未習得な問題の束のみに対して再学習を繰り返すことにより実現する。また、学習カード2がある回動角度以外のときに学習カード2に設けた折り目22が応動防止シート3と重なる構造としたり、本体の上面に色付き半透明シートを設けて、色付きの正解を表に記載する構造とすることにより、必要な時のみ折り目22を折り曲げて正解を確認できたり、学習カード2を回動させる過程で正解を確認できたりといった使いやすさを実現する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の学習カードを用いて効果的な学習を効率的に行うための学習具において、表面に問題が記載され裏面に正解が記載された複数の前記学習カードと複数の応動防止シートと支軸を有し、前記学習カードと前記応動防止シートは交互に重なり合った状態で、前記学習カードの一端に設けられた孔(21)と前記応動防止シートの略中央に設けられた孔(31)に前記支軸を挿通することにより、前記支軸に回動自在に軸着されており、前記支軸は両端に軸端を有し、それぞれの前記軸端は前記学習カードの前記孔(21)および前記応動防止シートの前記孔(31)を通り抜けない形状に形成され、前記学習カードおよび前記応動防止シートの束の膨らみを上と下から弱い力で押圧する位置に配置されており、前記応動防止シートどうしは前記支軸から所定の距離だけ離れた位置に設けられた結合部にて互いに持着されている構造とすることにより、前記学習カードの束のうち、手で掴んで前記支軸を軸に回動させる前記学習カードを回動対象カードと称し、前記回動対象カード以外の前記学習カードを回動対象外カードと称する場合、前記回動対象カードの回動に伴って発生する応動力の伝達を、前記回動対象カードの上面および下面と接している互いに持着された前記応動防止シートが吸収することにより、前記回動対象カードの回動に伴って前記回動対象外カードが応動してしまうことを防ぐ仕組みとなり、前記軸端が前記学習カードの束を押圧しているため、それぞれの前記学習カードは自重や本体の傾きによって回動してしまうことはなく、任意の角度に回動させた前記学習カードのそれぞれの回動角度を、そのままの状態で保ち続ける仕組みとなり、これから学習する予定の前記学習カードを学習待カード、学習を行っている最中の前記学習カードを学習中カード、問題を解いて正解を確認した際に未習得であった前記学習カードを未習得カード、習得済みであった前記学習カードを習得済カードとそれぞれ称し、更に、前記学習待カードを集めるための任意の回動角度を学習待角度、前記学習中カードを位置させて操作するための任意の回動角度を学習中角度、前記未習得カードを集めるための任意の回動角度を未習得角度、前記習得済カードを集めるための任意の回動角度を習得済角度とそれぞれ称する場合、前記学習待角度に学習を行う予定の前記学習カードをすべて集めて前記学習待カードとし、次に、前記学習待カードのうち一番上に位置する前記学習カードを手で掴み前記学習中角度まで回動させて前記学習中カードとし、前記学習中カードの前記表面の問題を解いた後に本体を裏返して前記裏面の正解を確認し、未習得な問題であった場合には前記学習中カードを前記未習得角度まで回動させて前記未習得カードとし、習得済みな問題であった場合には前記学習中カードを前記習得済角度まで回動させて前記習得済カードとする、といった手順を前記学習待カードがなくなるまで行った後に、前記未習得角度に集まった前記未習得カードのみを前記学習待角度まで回動させて前記学習待カードとして再学習を行う、といった学習手順を繰り返すことにより、既に習得済みな前記学習カードの問題を再び解いたり捲ったりといった無駄な操作を行うことなく、常に未習得な前記学習カードの問題のみを対象とした効果的な学習を効率的に行うことができることを特徴とする学習具。
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【請求項2】
前記学習カードは前記学習カードの中心から前記孔(21)との間に折り目を有し、上面から見た際の前記折り目の位置は、自身の前記学習カードから前記支軸を軸に所定の角度分だけ回動させた際の他の前記学習カードと重ならない位置に設けられ、前記学習中角度は任意な回動角度ではなくある所定の回動角度とし、前記学習中角度以外の回動角度を学習中外角度と称し、前記学習中外角度に位置する前記学習カードを学習中外カードと称する場合、上面から見た際の前記応動防止シートの形状は、それぞれの前記学習中外カードの少なくとも一部分の前記折り目と重なり、且つ、前記学習中カードの前記折り目とは重ならない、といった形状となるように形成されて配置された構造とすることにより、それぞれの前記学習中外角度に位置する前記学習中外カードは、前記折り目が前記応動防止シートと重なっていることで、不必要に折り曲がることはないが、前記学習中角度に位置する前記学習中カードは、前記折り目が前記応動防止シートと重なっていないことで、前記折り目を容易に折り曲げることができるため、正解を確認する際に本体を裏返すことなく前記学習カードを折り曲げるだけでよく、前記学習カードを回動させるという単純な操作と前記学習カードを折り曲げるという単純な操作の組み合わせのみを用いて、効果的な学習を効率的に行うことができることを特徴とする請求項1に記載の学習具。
【請求項3】
一番上に位置する前記学習カードが軸着されている位置に、前記学習カードではなく前記学習カードと略同一形状で暗記用の色付き半透明シートである暗記シートを軸着し、前記学習カードの前記裏面には正解を記載せず、前記学習カードの前記表面には問題の記載に加えて正解も合わせて記載し、ただし正解は、白色の下地の上に前記暗記シートと同色で正解を記載するか、または、前記暗記シートの補色で塗りつぶした一部の領域の上に黒色で正解を記載するといった構成とすることにより、前記学習中角度の変わりに、前記学習待角度と同じ角度であって問題を解いて答えを導き出すための任意の回動角度である解答角度と、正解を確認して習得済みか未習得な問題かを判断するための任意の回動角度である正解確認角度を用いて操作した場合、学習する予定の前記学習カードを前記暗記シートと共に前記学習待角度に集め、前記学習待角度の一番上の前記学習カードである前記学習中カードの問題を解く際には、前記学習中カードは前記暗記シートと重なっているため、前記学習中カードの前記表面に記載された問題は視認できるが正解は視認できない状態であり、前記学習中カードを前記正解確認角度まで回動させると、前記学習中カードは前記暗記シートと重ならなくなるため、前記学習中カードの前記表面に記載された正解が視認できるようになる、といった操作が可能となるため、正解を確認する際に本体を裏返したり前記学習カードを折り曲げたりすることなく、前記学習カードを回動させるという単純な操作のみを用いて、効果的な学習を効率的に行うことができることを特徴とする請求項1に記載の学習具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の学習カードを用いた効果的な学習を効率的に行うための学習具に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
暗記カードや単語カードのような、表面23Fに問題が記載され裏面23Bに正解が記載された複数の学習カード2を用いた学習は、習得済みの学習カード2を学習カード2の束から定期的に取り除いて、未習得な問題のみで構成された学習カード2の束を作成することができるため、効果的な学習を継続的に行うことができる学習方法である。また、複数の学習カード2を束ねるための一般的な方法としてカードリング方式が広く普及している。
【0003】
しかし、カードリング方式では、学習カード2の束を保持したまま個々の問題を順に学習する際や、学習カード2の束をコンパクトに持ち運ぶ際には適しているが、学習カード2を複数の束に仕分けて束ねなおす操作には適していないため、カードリングから学習カード2を取り外して操作する際に学習カード2がバラバラになったり、複数の学習カード2の孔21に再びカードリングを通す際に手間取ったりすることがあった。
【0004】
そのため、カードリング方式で束ねられた学習カード2を用いた学習において、直前の学習で間違えた問題を次回の学習時に優先的に学習し直すことが効果的な学習方法であると多くの人が感じていたとしても、学習カード2を実際に束ねなおす一般的な頻度は、効果的だと感じている頻度よりも低いものとなっている。これらの課題を改善させることは、従来より強く求められてきた。
【0005】
上述した課題を改善させる試みとして、学習カード2に習得具合を記入する方式(特許文献1および特許文献2)があるが、この方式では、すべての学習カード2に対する一連の学習を終えた際に、次回の学習時にはどの学習カード2を優先的に再学習すべきなのかといったことが一目瞭然ではわからないため、次回の学習時または予め再学習する学習カード2の束を作成しておく際に、再びすべての学習カード2をめくりながら、再学習すべき問題であるかどうかを確認しなければならないという手順が必要となり、使い勝手が悪かった。また、習得済みの学習カード2をカードリングから取り外しておいた後に、再びすべての学習カード2を対象として学習を行いたい場合に、取り外していたすべての学習カード2を再びカードリングに通して束ねる作業が必要となり、使い勝手が悪かった。
【0006】
更に、上述した課題を改善させる試みとして、学習カード2の角を折り曲げたり、カードリングが挿通している孔21を切り替えたりする方式(特許文献3および特許文献4)があるが、これらの方式では、学習カード2が束になっている状態で未習得な学習カード2がどれであるかを把握することは比較的容易であるかもしれないが、学習カード2の束から未習得な学習カード2のみを一斉に引き抜こうとした際に、習得済みな学習カード2も合わせて応動してしまい、容易な操作によって習得済みの学習カード2の束と未習得な学習カード2の束に即座に仕分けることはできないため、使い勝手が悪かった。
【0007】
更に、上述した課題を改善させる試みとして、仕分け機構と容器を一体化した方式(特許文献5)があるが、この方式では学習カード2の裏面を扱うことができず、単語カードのような裏面23Bに重要な情報が記載された学習カード2を用いた仕分け作業には適していなかった。また、同方式(特許文献5)では、学習カード2が収まる複数の容器を内包するほどに大きな筐体が必要となり、持ち運びに不便であった。
【0008】
更に、上述した課題を改善させる試みとして、学習カード2に設けた切り込みによって保持される支柱を切り替える方式(特許文献6)があるが、この方式では、学習カード2を捲る際に支柱から外した学習カード2の一端側の孔21または切り込みに、別の支柱が正しく入り込むように学習カード2の回動角度を正確に調整しながら捲らなければならず、使い勝手が悪かった。
【0009】
更に、上述した課題を改善させる試みとして、学習カード2に設けた着脱自在な環を左右の支柱間で嵌め変える方式(特許文献7)があるが、この方式では、仕分ける前の学習カード2を両端で保持する仕組みとなっているため、トランプを配る際やお札を数える際のように、次に捲る学習カード2の先端を横にずらすことで学習カード2を掴みやすくしながら順に捲っていく、といったような柔軟な操作は行えなかった。また、同方式(特許文献7)では、学習カード2の根元に設けられた環を支柱に対して着脱することで仕分ける仕組みとなっているため、学習カード2の先端を手で掴んで仕分けようとすると、てこの原理によって、学習カード2の長手方向が長ければ長いほど強い力が必要となり、弱い力で仕分けるためにはその都度学習カード2の根元を掴み直して仕分けるといった手間が必要であった。また、同方式(特許文献7)の部品構成では、学習カード2を強く保持すると共に支柱に着脱自在となるほどに丈夫な複数の環を有する部材を、扱う学習カード2の枚数分だけ予め用意しなければならないという欠点があった。
【0010】
更に、上述した課題を改善させる方法として、支柱の途中が二股に分かれているカードリングで学習カード2を仕分ける方式(特許文献8)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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