TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025135966
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034077
出願日2024-03-06
発明の名称照明ゲートウェイ装置および照明制御システム
出願人三菱電機株式会社,三菱電機照明株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類H05B 47/18 20200101AFI20250911BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】本開示は照明制御システム内の操作機器を宛先としない電文が下位ネットワークに流れることを防ぐことができる照明ゲートウェイ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本開示の照明ゲートウェイ装置は、照明制御システムにおいて上位ネットワークにより他の設備システムに接続可能であり、下位ネットワークにより照明制御システム内の下位の操作機器に接続可能である。照明ゲートウェイ装置は照明制御システム内の操作機器についての上位ネットワーク内での第一機器IDと下位ネットワーク内での第二機器IDとが記録されたID変換テーブルを記憶する。照明ゲートウェイ装置は上位ネットワークを介して受信したBACnetプロトコル電文から送信先の操作機器の第一機器IDを識別する。さらに識別した第一機器IDがID変換テーブルに記録されているか否かを判定する。記録されていると認められる場合に、該電文を下位ネットワークに送出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の照明装置を有する照明制御システムにおいて第一のネットワークにより他の設備システムに接続可能であり、第二のネットワークにより前記照明制御システム内の下位の操作機器に接続可能である照明ゲートウェイ装置であって、
不揮発性のメモリを備え、
前記照明制御システム内の操作機器についての前記第一のネットワーク内でのIDである第一機器IDと前記第二のネットワーク内でのIDである第二機器IDとが記録されたID変換テーブルを前記不揮発性のメモリに記憶させる処理と、
前記第一のネットワークを介して受信したBACnetプロトコル電文の宛先から送信先の操作機器の第一機器IDを識別する処理と、
識別した第一機器IDが前記ID変換テーブルに記録されているか否かを判定する処理と、
識別した第一機器IDが前記ID変換テーブルに記録されていると認められる場合に、前記ID変換テーブルに基づき前記送信先の操作機器の第二機器IDを特定し、前記BACnetプロトコル電文の宛先を特定された第二機器IDに変更する処理と、
前記BACnetプロトコル電文を前記第二のネットワークに送出する処理と、
を実行するように構成される、照明ゲートウェイ装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記照明制御システム内の操作機器についての前記第二機器IDが変更された場合に、前記ID変換テーブルにおいて該操作機器についての前記第二機器IDのみを変更し、前記第一機器IDは変更しない、請求項1に記載の照明ゲートウェイ装置。
【請求項3】
第一のネットワークにより他の設備システムに接続可能であり、第二のネットワークにより照明中継器に接続された照明ゲートウェイ装置と、
前記照明中継器と、
複数の照明装置と、
を備え、
前記照明ゲートウェイ装置は、
不揮発性のメモリを備え、
下位の操作機器についての前記第一のネットワーク内でのIDである第一機器IDと前記第二のネットワーク内でのIDである第二機器IDと、該操作機器を管理する前記照明中継器の情報が記録されたID変換テーブルを前記不揮発性のメモリに記憶させる処理と、
前記第一のネットワークを介して受信したBACnetプロトコル電文の宛先から送信先の操作機器の第一機器IDを識別する処理と、
識別した第一機器IDが前記ID変換テーブルに記録されているか否かを判定する処理と、
識別した第一機器IDが前記ID変換テーブルに記録されていると認められる場合に、前記ID変換テーブルに基づき前記送信先の操作機器の第二機器IDを特定し、前記BACnetプロトコル電文の宛先を特定された第二機器IDに変更する処理と、
前記BACnetプロトコル電文の送信先の操作機器を管理する前記照明中継器を前記ID変換テーブルに基づき特定する処理と、
特定された前記照明中継器に前記BACnetプロトコル電文を転送する処理と、
を実行するように構成され、
前記BACnetプロトコル電文を受信した前記照明中継器は、
前記BACnetプロトコル電文の宛先から前記第二機器IDを識別し、前記第二機器IDにより指定された操作機器へと前記BACnetプロトコル電文を転送する処理を実行するように構成される、照明制御システム。
【請求項4】
前記照明ゲートウェイ装置は、前記照明中継器が入れ替えられた場合に、前記ID変換テーブルにおいて入れ替えられた照明中継器についての前記第二機器IDのみを変更し、前記第一機器IDおよび前記照明中継器の前記情報は変更しない、請求項3に記載の照明制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、照明ゲートウェイ装置および照明制御システムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、中央監視装置および複数の設備システムに接続された上位ネットワークと照明制御システムに接続された下位ネットワークとの間を接続する照明ゲートウェイ装置が開示されている。照明ゲートウェイ装置は上位ネットワークにおいて輻輳状態が発生することを抑制する。
【0003】
ところで、上位ネットワークと下位ネットワークがBACnet(A Data Communication Protocol for Building Automation and Control Networks)により構成される場合には、1対不特定多数の通信が行われることが知られる。例えば操作機器のステータスを確認する際には、要求元である上位の操作機器から複数の設備システム内の全操作機器に対してBACnetプロトコル電文が送出される。対象の操作機器数は大規模なビル物件においては300以上になることもあり、瞬間的に300以上のBACnetプロトコル電文が上位ネットワークに流れることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-026420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の照明ゲートウェイ装置は上位ネットワークを介してやり取りされるBACnetプロトコル電文の中から照明制御システム内の操作機器を宛先とする電文のみを抽出して下位ネットワークに送出できない。特に、BACnetにおいては、ブロードキャスト通信を用いて機器の状態変化を通知する仕組みをとることもあり、送信先IPアドレスがブロードキャストアドレスである場合、IPアドレスにより照明制御システム内の操作機器を宛先とする電文かどうかを判断することができない。そのため照明制御システム内の操作機器を宛先としないBACnetプロトコル電文が下位ネットワークに流れることになり、照明制御システムにおいて該電文を処理しなければならない操作機器の負担が増加する。
【0006】
本開示は上述の問題を解決するため、照明制御システム内の操作機器を宛先としないBACnetプロトコル電文が下位ネットワークに流れることを防ぐことができる照明ゲートウェイ装置を提供することを第一の目的とする。
【0007】
本開示は上述の問題を解決するため、照明制御システム内の操作機器を宛先としないBACnetプロトコル電文が下位ネットワークに流れることを防ぐことができる照明制御システムを提供することを第二の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第一の態様は、
複数の照明装置を有する照明制御システムにおいて第一のネットワークにより他の設備システムに接続可能であり、第二のネットワークにより前記照明制御システム内の下位の操作機器に接続可能である照明ゲートウェイ装置であって、
不揮発性のメモリを備え、
前記照明制御システム内の操作機器についての前記第一のネットワーク内でのIDである第一機器IDと前記第二のネットワーク内でのIDである第二機器IDとが記録されたID変換テーブルを前記不揮発性のメモリに記憶させる処理と、
前記第一のネットワークを介して受信したBACnetプロトコル電文の宛先から送信先の操作機器の第一機器IDを識別する処理と、
識別した第一機器IDが前記ID変換テーブルに記録されているか否かを判定する処理と、
識別した第一機器IDが前記ID変換テーブルに記録されていると認められる場合に、前記ID変換テーブルに基づき前記送信先の操作機器の第二機器IDを特定し、前記BACnetプロトコル電文の宛先を特定された第二機器IDに変更する処理と、
前記BACnetプロトコル電文を前記第二のネットワークに送出する処理と、
を実行するように構成されることが好ましい。
【0009】
第二の態様は、
第一のネットワークにより他の設備システムに接続可能であり、第二のネットワークにより照明中継器に接続された照明ゲートウェイ装置と、
前記照明中継器と、
複数の照明装置と、
を備え、
前記照明ゲートウェイ装置は、
不揮発性のメモリを備え、
下位の操作機器についての前記第一のネットワーク内でのIDである第一機器IDと前記第二のネットワーク内でのIDである第二機器IDと、該操作機器を管理する前記照明中継器の情報が記録されたID変換テーブルを前記不揮発性のメモリに記憶させる処理と、
前記第一のネットワークを介して受信したBACnetプロトコル電文の宛先から送信先の操作機器の第一機器IDを識別する処理と、
識別した第一機器IDが前記ID変換テーブルに記録されているか否かを判定する処理と、
識別した第一機器IDが前記ID変換テーブルに記録されていると認められる場合に、前記ID変換テーブルに基づき前記送信先の操作機器の第二機器IDを特定し、前記BACnetプロトコル電文の宛先を特定された第二機器IDに変更する処理と、
前記BACnetプロトコル電文の送信先の操作機器を管理する前記照明中継器を前記ID変換テーブルに基づき特定する処理と、
特定された前記照明中継器に前記BACnetプロトコル電文を転送する処理と、
を実行するように構成され、
前記BACnetプロトコル電文を受信した前記照明中継器は、
前記BACnetプロトコル電文の宛先から前記第二機器IDを識別し、前記第二機器IDにより指定された操作機器へと前記BACnetプロトコル電文を転送する処理を実行するように構成される、照明制御システムであることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本開示の照明ゲートウェイ装置は、照明制御システム内の操作機器についての上位ネットワーク内でのIDである第一機器IDと、下位ネットワーク内でのIDである第二機器IDが記録されたID変換テーブルを記憶している。照明ゲートウェイ装置はID変換テーブルに基づき上位ネットワークを介して受信したBACnetプロトコル電文の中から照明制御システム内の操作機器を宛先とする電文のみを抽出したうえで下位ネットワークに送出する。従って、照明制御システム内の操作機器を宛先としないBACnetプロトコル電文が下位ネットワークに流れることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

三菱電機株式会社
計測器
1か月前
三菱電機株式会社
冷蔵庫
1か月前
三菱電機株式会社
給湯機
2か月前
三菱電機株式会社
照明装置
12日前
三菱電機株式会社
照明器具
1か月前
三菱電機株式会社
回転電機
26日前
三菱電機株式会社
換気装置
29日前
三菱電機株式会社
照明装置
23日前
三菱電機株式会社
回転電機
1か月前
三菱電機株式会社
回転電機
12日前
三菱電機株式会社
回転電機
2日前
三菱電機株式会社
回転電機
1か月前
三菱電機株式会社
照明器具
1か月前
三菱電機株式会社
照明装置
1か月前
三菱電機株式会社
送風装置
1か月前
三菱電機株式会社
電子機器
1か月前
三菱電機株式会社
照明装置
1か月前
三菱電機株式会社
照明装置
2か月前
三菱電機株式会社
照明装置
2か月前
三菱電機株式会社
照明装置
1か月前
三菱電機株式会社
照明装置
1か月前
三菱電機株式会社
照明器具
29日前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
三菱電機株式会社
加熱調理器
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
12日前
三菱電機株式会社
電気接続部
2か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
29日前
三菱電機株式会社
半導体装置
29日前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
三菱電機株式会社
電気掃除機
1か月前
三菱電機株式会社
加熱調理器
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
三菱電機株式会社
回路遮断器
1か月前
続きを見る