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公開番号2025138424
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024037517
出願日2024-03-11
発明の名称スピーカ付き監視カメラを備えた放送システム
出願人株式会社プロテック
代理人個人
主分類G08B 27/00 20060101AFI20250917BHJP(信号)
要約【課題】スピーカを備えた監視カメラを用いて、防災や防犯に関する情報を画像で確認し、スピーカを用いて必要な地域に防災や防犯に関する情報を確実に知らせることができる放送システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る放送システムは、複数のスピーカ付き監視カメラと、一つ又は複数の端末装置とを備え、各スピーカ付き監視カメラに固有のカメラ識別情報及び設置位置情報が割り当てられ、複数の設置位置を含む設置エリアに対して固有のエリア識別情報が割り当てられ、前記カメラ識別情報及び/又は設置位置情報が、前記エリア識別情報に関連付けられ、前記端末装置が、前記エリア識別情報に基づいて、撮影画像を閲覧する一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能に構成され、かつ、閲覧した撮影画像を参照して、前記エリア識別情報に基づいて音声情報を出力すべき一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能に構成されることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
異なる位置に設置された複数のスピーカ付き監視カメラと、
前記スピーカ付き監視カメラの撮影画像を閲覧可能に構成され、かつ、スピーカ付き監視カメラのスピーカを介して音声情報を出力可能に構成された一つ又は複数の端末装置と
を備え、
各スピーカ付き監視カメラに固有のカメラ識別情報及び設置位置情報が割り当てられ、
複数の設置位置を含む設置エリアに対して固有のエリア識別情報が割り当てられ、
前記カメラ識別情報及び/又は設置位置情報が、前記エリア識別情報に関連付けられ、
前記端末装置が、
前記エリア識別情報に基づいて、撮影画像を閲覧する一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能に構成され、かつ、閲覧した撮影画像を参照して、前記エリア識別情報に基づいて音声情報を出力すべき一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能に構成されている
ことを特徴とするスピーカ付き監視カメラを備えた放送システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記端末装置がスマートフォンから成り、
前記スマートフォンが、
前記カメラ識別情報及び/又は設置位置情報と、前記エリア識別情報とを関連付けしたデータを記憶し、
前記エリア識別情報に基づいて、撮影画像を閲覧する一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能にし、かつ、閲覧した撮影画像を参照して、前記エリア識別情報に基づいて音声情報を出力すべき一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能にするようにプログラムされたソフトウェアを実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の放送システム。
【請求項3】
前記スピーカ付き監視カメラと、前記端末装置とがLTE通信網を介して接続可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の放送システム。
【請求項4】
前記各スピーカ付き監視カメラが、グローバル識別情報が割り当てられたLTEルータに接続され、
前記端末装置が、前記LTEルータを介して各スピーカ付き監視カメラに接続される
ことを特徴とする請求項3に記載の放送システム。
【請求項5】
前記スピーカ付き監視カメラのスピーカが、前記端末装置からのトリガ信号に基づいて起動するように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の放送システム。
【請求項6】
前記音声情報が、端末装置のマイクから入力された情報である
ことを特徴とする請求項1に記載の放送システム。
【請求項7】
前記端末装置が翻訳システムを備え、前記端末装置のマイクから入力された音声情報が、前記翻訳システムを介して必要な言語に翻訳されてスピーカ付き監視カメラのスピーカーから出力される
ことを特徴とする請求項6に記載の放送システム。
【請求項8】
前記音声情報が、予め録音された情報である
ことを特徴とする請求項1に記載の放送システム。
【請求項9】
前記スピーカ付き監視カメラが、バッテリを備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の放送システム。
【請求項10】
前記スピーカ付き監視カメラが太陽光パネルを備え、前記バッテリが太陽光パネルを介して充電される
ことを特徴とする請求項9に記載の放送システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スピーカ付き監視カメラを備えた放送システムに関する。
続きを表示(約 5,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、犯罪等の予防のために屋外に防犯用監視カメラを設ける地域が増えてきており、出願人も、スタンドアローン形式の屋外で用いられる防犯用監視カメラを既に提案している(特許文献1:特許第5698104号)。
上記したスタンドアローン形式の防犯用監視カメラは、単独で電源を確保できるため設置場所を選ばすに設置でき、従って、設置台数も非常に増えてきている。
一方で、災害発生時等に地域住民等に災害発生情報や避難情報等を知らせるために防災スピーカを設置することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5698104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者は、災害発生時等に、災害の発生状況をより正確に確認し、必要な地域の住民等に適切な災害発生情報や避難情報等を知らせるために、設置台数が増加傾向にある防犯用監視カメラと、防災スピーカとを組み合わせて使用することで、災害の発生状況を画像で確認しながら正確に把握し、必要な地域に災害発生状況や避難情報等を知らせることが有利である点に着目をした。
しかしながら、上記したように、防犯用監視カメラは近年設置台数が増加傾向にあるものの、防災スピーカの設置台数は増加傾向になく、防犯用監視カメラと防災スピーカとは何の関連性もなく設置されているため、防犯用監視カメラで正確な災害の発生状況を把握できたとしても、必要な地域に防災スピーカが設置されているとは限らず、結果として、必要な地域に災害発生状況や避難情報等を知らせることができないという問題がある。防災スピーカの音量を上げることで、より広い地域に災害発生状況や避難情報等を知らせることも考えられるが、音量を上げすぎると、音が割れて聞きにくい等の問題が生じる。
さらに、ある地域で発生した災害が、時間をおいて他の地域にも被害が及ぶ可能性があるため、防犯用監視カメラが設置されている地域に防災スピーカが設置されていたとしても、災害発生の予測可能な他の地域に防災スピーカが設置されていなければ、必要な地域に災害発生状況や避難情報等を知らせることができるとは言えないという課題もある。
上記した問題は、災害だけでなく、防犯についても同様のことが言える。
本発明は、上記した問題点を解決し、スピーカを備えた監視カメラを用いて、防災や防犯に関する情報を画像で確認し、監視カメラに設けられたスピーカを用いて必要な地域に防災や防犯に関する情報を確実に知らせることができる放送システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した目的を達成するために、本発明に係るスピーカ付き監視カメラを備えた放送システムは、
異なる位置に設置された複数のスピーカ付き監視カメラと、
前記スピーカ付き監視カメラの撮影画像を閲覧可能に構成され、かつ、スピーカ付き監視カメラのスピーカを介して音声情報を出力可能に構成された一つ又は複数の端末装置と
を備え、
各スピーカ付き監視カメラに固有のカメラ識別情報及び設置位置情報が割り当てられ、
複数の設置位置を含む設置エリアに対して固有のエリア識別情報が割り当てられ、
前記カメラ識別情報及び/又は設置位置情報が、前記エリア識別情報に関連付けられ、
前記端末装置が、
前記エリア識別情報に基づいて、撮影画像を閲覧する一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能に構成され、かつ、閲覧した撮影画像を参照して、前記エリア識別情報に基づいて音声情報を出力すべき一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能に構成されている
ことを特徴する。
前記端末装置は、例えば、スマートフォン又はパーソナルコンピュータで構成され得、その場合、前記スマートフォン又はパーソナルコンピュータには、前記カメラ識別情報及び/又は設置位置情報と、前記エリア識別情報とを関連付けしたデータを記憶し、前記エリア識別情報に基づいて、撮影画像を閲覧する一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能にし、かつ、閲覧した撮影画像を参照して、前記エリア識別情報に基づいて音声情報を出力すべき一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能にするようにプログラムされたソフトウェアがインストールされ、実行され得る。
前記スピーカ付き監視カメラと、前記端末装置とは、LTE通信網を介して接続可能である。
前記各スピーカ付き監視カメラは、グローバル識別情報が割り当てられたLTEルータに接続され得、前記端末装置は、前記LTEルータを介して各スピーカ付き監視カメラに接続され得る。
前記スピーカ付き監視カメラのスピーカは、前記端末装置からのトリガ信号に基づいて起動するように構成され得る。
前記音声情報は、端末装置のマイクから入力された情報及び/又は予め録音された定型メッセージであり得る。
前記端末装置には、例えば、翻訳システムが設けられ得、前記端末装置のマイクから入力された音声情報が、前記翻訳システムを介して必要な言語に翻訳されてスピーカ付き監視カメラのスピーカーから出力されるように構成され得る。
前記スピーカ付き監視カメラは、バッテリで駆動するように構成され得、好ましくは、前記バッテリは太陽光パネルを介して充電され得る。
前記カメラ識別情報は、住所や周辺環境等に基づいて分割された複数の異なるエリア識別情報に関連付けされ得る。
前記スピーカ付き監視カメラと、前記端末装置とがインターネット通信網を介して接続可能であり、
インターネット通信網に接続されたサーバ装置を備え、
前記サーバ装置が、
前記カメラ識別情報及び/又は設置位置情報と、前記エリア識別情報とを関連付けしたデータを記憶し、
前記エリア識別情報に基づいて、撮影画像を閲覧する一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能にし、かつ、閲覧した撮影画像を参照して、前記エリア識別情報に基づいて音声情報を出力すべき一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能にするようにプログラムされたソフトウェアを実行する
ように構成してもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係るスピーカ付き監視カメラを備えた放送システムは、異なる位置に設置された複数のスピーカ付き監視カメラと、前記スピーカ付き監視カメラの撮影画像を閲覧可能に構成され、かつ、スピーカ付き監視カメラのスピーカを介して音声情報を出力可能に構成された一つ又は複数の端末装置とを備え、各スピーカ付き監視カメラに固有のカメラ識別情報及び設置位置情報が割り当てられ、複数の設置位置を含む設置エリアに対して固有のエリア識別情報が割り当てられ、前記カメラ識別情報及び/又は設置位置情報が、前記エリア識別情報に関連付けられ、前記端末装置が、前記エリア識別情報に基づいて、撮影画像を閲覧する一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能に構成され、かつ、閲覧した撮影画像を参照して、前記エリア識別情報に基づいて音声情報を出力すべき一つ又は複数のスピーカ付き監視カメラを選択可能に構成されているので、防災や防犯に関する情報を画像で確認し、監視カメラに設けられたスピーカを用いて必要な地域に防災や防犯に関する情報を確実に知らせることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係るスピーカ付き監視カメラを備えた放送システムの概略システム図である。
スピーカ付き監視カメラが概略ブロック図である。
本発明に係るスピーカ付き監視カメラを備えた放送システムの使用方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面に示す一実施例を参照しながら本発明に係るスピーカ付き監視カメラを備えた放送システムの実施の形態を説明していく。
以下、図1~図3を用いて本発明に係るスピーカ付き監視カメラを備えた放送システム(以下、単に「放送システム」と称する)の一実施例について説明していく。
この実施例では、本発明に係る放送システムは、防災や防犯に使用される防災防犯用放送システムとして使用される。
図面に示すように、この放送システムは、複数のスピーカ付き監視カメラ1と、一つ又は複数の端末装置10とを備えている。
【0009】
前記スピーカ付き監視カメラ1は、図2に示すように、内部にIPカメラ2、IP遠隔放送装置3、アンプ4及びスピーカ5を備え、LTEルータ6に有線接続され、LTEルータ6に設けられた通信用アンテナ7を介してLTE通信網に無線接続される。また、スピーカ付き監視カメラ1は、内蔵するバッテリ(図示せず)で駆動されるように構成されていてもよく、また、電柱等の電源がとれる場所においてはAC100V電源で駆動されるように構成されていてもよい。さらに、スピーカ付き監視カメラ1は、不図示の太陽光パネルを備えることができ、太陽光パネルを備えている場合は、前記バッテリは太陽光パネルを介して充電可能に構成され得る。
さらに、前記LTEルータ6及び通信用アンテナ7は、スピーカ付き監視カメラ1が内蔵していてもよく、スピーカ付き監視カメラ1とは別体に構成されていてもよい。図1の実施例では、LTEルータ6はスピーカ付き監視カメラ1と別体に構成されており、スピーカ付き監視カメラ1a~1d及び1gは、LTEルータ6a~6d及び6fにそれぞれ接続され、スピーカ付き監視カメラ1e及び1fは、LTEルータ6eに接続されている。
各スピーカ付き監視カメラ1は、それぞれ固有のカメラ識別情報、具体的には、固定IPアドレスが割り当てられており、各LTEルータ6にはグローバルIPアドレスが割り当てられている。これにより、各端末装置10に、LTEルータ6のグローバルIPアドレスを登録することで、LTE通信網を介して、端末装置10でLTEルータ6に接続されたスピーカ付き監視カメラ1と通信ができるように構成されている。
【0010】
端末装置10は、例えば、スマートフォン又はLTE通信網に接続可能に構成されたパーソナルコンピュータから成り、専用のソフトウェアをインストールして、放送システムを構成する任意のスピーカ付き監視カメラ1のIPカメラ2の撮影画像を閲覧し、かつ、任意のスピーカ付き監視カメラ1のスピーカ5から音声情報を出力できるように構成されている。
尚、前記端末装置10と、スピーカ付き監視カメラ1のIPカメラ2とはLTE通信網を介してP2P通信で接続され、前記端末装置10とスピーカ5とはLTE通信網を介してVOIP(ボイスオーバーインターネットプロトコル)を用いて接続される。具体的には、端末装置10から特定のスピーカ付き監視カメラ1のスピーカ4に対して出力される音声データは、IP遠隔放送装置3においてオーディオ信号に変換され、アンプ4で増幅されてスピーカ5から出力される。スピーカ5の最大出力は、できるだけ広い範囲に音声情報を届けるために大きな音量であることが望ましく、この実施例では108dBであり得る。
また、前記IP遠隔放送装置3は、通常時は電源がオフにされており、端末装置10からのトリガ信号の入力により電源がオンになるように構成されており、これにより、スピーカ付き監視カメラ1がバッテリで駆動する場合にバッテリの消耗を最小限に抑える。
さらに、端末装置10にインストールされる専用のソフトウェアは、予め、LTEルータ6のグローバルIPアドレス及びLTEルータ6に接続されているスピーカ付き監視カメラ1のカメラ識別情報(この実施例では、固定IPアドレス)を登録すると共に、各スピーカ付き監視カメラ1が設置されている位置に関する設置位置情報を、対応するスピーカ付き監視カメラ1のカメラ識別情報に関連付けして登録することができるように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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