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公開番号2025139297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024038147
出願日2024-03-12
発明の名称アンカー装置
出願人オートリブ ディベロップメント エービー
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B60R 22/26 20060101AFI20250918BHJP(車両一般)
要約【課題】部品点数及び組み立て工数を削減することができて、小型化にも有用なアンカー装置を提供すること。
【解決手段】移動体のシート等に設けられた留め部材40に固定されるアンカー装置30は、ウェビング12が連結されるアンカープレート31と、アンカープレート31に対して相対移動可能な板ばね32と、を備える。アンカープレート31は、留め部材40を挿入するための第1の位置から、挿入した留め部材40に固定されるための第2の位置へと、留め部材40に対して移動可能に構成される。板ばね32は、アンカープレート31が第1の位置にあるときに留め部材40に対して位置決めされ、かつ、アンカープレート31が第2の位置にあるときに留め部材40をアンカープレート31に押し付ける。アンカープレート31は、第1の位置から第2の位置へと移動する際に、留め部材40に位置決めされた板ばね32に対して移動する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
移動体のボディ又はシートに設けられた留め部材に固定されるアンカー装置において、
ウェビングが連結されるアンカープレートであって、前記留め部材を挿入するための第1の位置から、挿入した留め部材に固定されるための第2の位置へと、前記留め部材に対して移動可能に構成されたアンカープレートと、
前記アンカープレートに対して相対移動可能に設けられた板ばねであって、前記アンカープレートが前記第1の位置にあるときに前記留め部材に対して位置決めされ、かつ、前記アンカープレートが前記第2の位置にあるときに前記留め部材を前記アンカープレートに押し付ける板ばねと、を備え、
前記アンカープレートは、前記第1の位置から前記第2の位置へと移動する際に、前記留め部材に位置決めされた前記板ばねに対して移動する、アンカー装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記アンカープレートの、前記第1の位置から前記第2の位置への移動は、前記板ばねに対してのスライド移動である、請求項1に記載のアンカー装置。
【請求項3】
前記板ばねは、前記アンカープレートの前記スライド移動を案内するガイド部を有する、請求項2に記載のアンカー装置。
【請求項4】
前記板ばねは、前記ガイド部から内向きに延設され、前記板ばねが前記アンカープレートへの前記留め部材の挿入方向に外れることを規制する規制片を有する、請求項3に記載のアンカー装置。
【請求項5】
前記板ばねは、前記留め部材を前記アンカープレートに押し付ける押圧部を有し、
前記ガイド部及び前記規制片は、それぞれ、前記押圧部を挟んで両側に設けられている、請求項4に記載のアンカー装置。
【請求項6】
前記板ばねは、前記アンカープレートが前記第2の位置にあるときに、前記アンカープレートが前記第1の位置の方に移動しないように前記アンカープレートをロックする、請求項1に記載のアンカー装置。
【請求項7】
前記板ばねは、前記アンカープレートの両側部に対向する一対のロック部を有し、
前記アンカープレートの前記両側部には、前記アンカープレートの移動方向に沿って一対のロック受け部が形成されており、
前記一対のロック部はそれぞれ、前記アンカープレートが前記第2の位置に移動してきた際に、前記一対のロック受け部のそれぞれに係止して前記アンカープレートをロックする、請求項6に記載のアンカー装置。
【請求項8】
前記ロック受け部は、前記アンカープレートの移動方向に沿って形成された凹部であり、
前記ロック部は、前記アンカープレートが前記第2の位置に移動してきた際に、前記ロック部が前記凹部に入り込むことで生じる前記板ばねの弾性変形によって、前記凹部に係止して前記アンカープレートをロックする、請求項7に記載のアンカー装置。
【請求項9】
前記ロック部は、片持ちのフック部であり、
前記ロック受け部は、段差状に形成されたフック受け部である、請求項7に記載のアンカー装置。
【請求項10】
前記アンカープレートと前記板ばねとの間には、前記ロック受け部と前記ロック部との係止を解除するための治具を挿入可能な空間が画成されている、請求項7から9のいずれか一項に記載のアンカー装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体のボディ又はシートに設けられた留め部材に固定されるアンカー装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
シートベルト装置のウェビングを車体に連結するためのアンカー装置として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1のアンカー装置では、板ばねを用いることで、アンカープレートに対するボルト(留め部材)の抜け止めや振動の防止を図っている。このアンカー装置は、板ばねをリベットによりアンカープレートに固定することで組み立てられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019―48561
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シートベルト装置が設けられる移動体(例えば車両や航空機など)の室内に関する設計変更の中で、アンカー装置に対し小型化へのニーズがある。しかし、特許文献1のような、リベットにより板ばねをアンカープレートに固定する方法では、アンカー装置の小型化(特に板ばねやアンカープレートの厚み方向の小型化)に限界があり、また、リベットによって部品点数及び組み立て工数の増加を生じさせている。
【0005】
本発明は、部品点数及び組み立て工数を削減することができて、小型化にも有用なアンカー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るアンカー装置は、移動体のボディ又はシートに設けられた留め部材に固定されるアンカー装置において、ウェビングが連結されるアンカープレートであって、前記留め部材を挿入するための第1の位置から、挿入した留め部材に固定されるための第2の位置へと、前記留め部材に対して移動可能に構成されたアンカープレートと、前記アンカープレートに対して相対移動可能に設けられた板ばねであって、前記アンカープレートが前記第1の位置にあるときに前記留め部材に対して位置決めされ、かつ、前記アンカープレートが前記第2の位置にあるときに前記留め部材を前記アンカープレートに押し付ける板ばねと、を備え、前記アンカープレートは、前記第1の位置から前記第2の位置へと移動する際に、前記留め部材に位置決めされた前記板ばねに対して移動する。
【0007】
この態様によれば、板ばねがアンカープレートに対して相対移動可能であるため、板ばねをアンカープレートに固定しない。これにより、従来両者を固定していた部品(例えばリベット)が不要となるため、部品点数及び組み立て工数を削減することができる。また、板ばねをアンカープレートに対して相対移動可能としておくことで、アンカープレートを第1の位置から第2の位置へと移動させる際に、板ばねは留め部材に位置決めされて動かないのに対し、アンカープレートは第2の位置へと移動する。そして、アンカープレートが第2の位置に到達すると、板ばねが留め部材をアンカープレートに押し付けるので、アンカープレートに対する留め部材の抜け止めや振動が防止される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係るアンカー装置を含むシートベルト装置の構成を示す斜視図であり、(a)は助手席側から見たときの図、(b)は運転席側の車外から見たときの図を示す。
第1実施形態に係るアンカー装置を留め部材とともに示す斜視図である。
図2のアンカー装置及び留め部材の分解図であり、(a)は留め部材、(b)はアンカープレート、(c)は板ばねを示す。
図2のアンカー装置の、ボルト挿入前の状態を示す図である。(a)は平面図、(b)はA-A線に沿った断面図、(c)は底面図、(d)はB-B線に沿った断面図である。
図2のアンカー装置について、アンカープレートが第1の位置にあり、ボルトが挿入された状態を示す図である。(a)は平面図、(b)はA-A線に沿った断面図、(c)は底面図、(d)はB-B線に沿った断面図である。
図2のアンカー装置について、アンカープレートが第2の位置にあり、ボルトに固定された状態を示す図である。(a)は平面図、(b)はA-A線に沿った断面図、(c)は底面図、(d)はB-B線に沿った断面図である。
第2実施形態に係るアンカー装置の斜視図である。
図7のアンカー装置の分解図であり、(a)はアンカープレート、(b)は板ばね、(c)はプロテクタを示す。
図7のアンカー装置の、ボルト挿入前の状態を示す図である。(a)は平面図、(b)はA-A線に沿った断面図、(c)は底面図である。
図7のアンカー装置について、アンカープレートが第1の位置にあり、ボルトが挿入された状態を示す図である。(a)は平面図、(b)はA-A線に沿った断面図、(c)は底面図である。
図7のアンカー装置について、アンカープレートを第1の位置から移動させている途中経過を示す図である。(a)は平面図、(b)はA-A線に沿った断面図、(c)は底面図である。
図7のアンカー装置について、アンカープレートが第2の位置にあり、ボルトに固定された状態を示す図である。(a)は平面図、(b)はA-A線に沿った断面図、(c)は底面図である。
図7のアンカー装置について、アンカープレートのロックを解除する過程を示す図である。(a)はロック解除前の斜視図、(b)はロック解除時の底面図、(c)はロック解除後にアンカープレートを第1の位置へ移動させた時の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。本書において「乗員」とは、前面衝突試験用のダミー(Hybrid III AM50 / NHTSA [National Highway Traffic Safety Administration:米国高速道路交通安全協会]の規格[49CFR Part572 Subpart E 及びO] にて決められた前面衝突試験用人体ダミー)に準拠した、米国における平均的な男性に相当する体格を有するものをいい、概略サイズは、身長175cm、座高88cm、体重78kgである。
【0010】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るアンカー装置30を含むシートベルト装置10の構成を示している。図1では、シートベルト装置10が、車両の運転席に設けられている状態を示すが、車両の助手席又はその他の席にも設けられる。
(【0011】以降は省略されています)

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