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公開番号2025141548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041543
出願日2024-03-15
発明の名称打音検査方法、打音検査装置、及び打音検査船
出願人五洋建設株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類G01N 29/12 20060101AFI20250919BHJP(測定;試験)
要約【課題】打音検査における検査精度を向上させること。
【解決手段】打音検査方法(M10)は、建造物に打撃を加える打撃工程(S11)と、打音をフーリエ変換することにより振幅の周波数依存性であるスペクトルを得る変換工程(S13)と、第1周波数を境界とする低周波領域及び高周波領域の各々における振幅の平均値又は積分値同士を比較することによって前記建造物の健全性を評価する評価工程(S14)と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建造物に打撃を加える打撃工程と、
前記打撃工程の実施に伴い生じる打音をフーリエ変換することにより振幅の周波数依存性であるスペクトルを得る変換工程と、
前記スペクトルに含まれる2つの領域であって、所定の第1周波数を境界とする2つの領域を低周波領域及び高周波領域として、前記低周波領域及び前記高周波領域の各々における振幅の平均値又は積分値同士を比較することによって前記建造物の健全性を評価する評価工程と、を含む、打音検査方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記第1周波数よりも低い周波数を第2周波数として、
前記低周波領域は、前記第2周波数及び前記第1周波数の各々により下限値及び上限値の各々が規定されている、
請求項1に記載の打音検査方法。
【請求項3】
前記第2周波数は、1kHzである、
請求項2に記載の打音検査方法。
【請求項4】
前記第1周波数は、5kHzである、
請求項1~3の何れか1項に記載の打音検査方法。
【請求項5】
前記建造物は、桟橋又は橋梁である、
請求項1~3の何れか1項に記載の打音検査方法。
【請求項6】
建造物に打撃を加える打撃部と、
建造物に打撃を加えることにより生じる打音を取得する集音部と、
前記打音をフーリエ変換することにより振幅の周波数依存性であるスペクトルを得る変換部と、
前記スペクトルに含まれる2つの領域であって、所定の第1周波数を境界とする2つの領域を低周波領域及び高周波領域として、前記低周波領域及び前記高周波領域の各々における振幅の平均値又は積分値同士を比較することによって前記建造物の健全性を評価する評価部と、を備えている、打音検査装置。
【請求項7】
建造物に打撃を加える打撃部と、
建造物に打撃を加えることにより生じる打音を取得する集音部と、
前記打音をフーリエ変換することにより振幅の周波数依存性であるスペクトルを得る変換部と、
前記スペクトルに含まれる2つの領域であって、所定の第1周波数を境界とする2つの領域を低周波領域及び高周波領域として、前記低周波領域及び前記高周波領域の各々における振幅の平均値又は積分値同士を比較することによって前記建造物の健全性を評価する評価部と、
を備えている、打音検査船。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、打音検査方法、打音検査装置、及び打音検査船に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コンクリートの検査対象箇所の表面に対して打音検査を実施し、コンクリートの検査対象箇所の内部における空洞の有無を評価する技術が記載されている。特許文献1に記載の技術では、検査対象箇所に飛翔体を用いて衝撃を与え、その衝撃に起因して生じた打音を表す打音データを取得する。そのうえで、当該打音データの特定の周波数にピークが有る場合に、空洞ありと判定する(特許文献1の段落0037参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-174131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本願の発明者らが打音検査を実施した結果、コンクリートの内部に空洞がなくても打音データにピークが表れる場合があった。また、コンクリートの内部に空洞が含まれている検査対象箇所から得られる打音データを複数取得してみたところ、ピーク位置が様々であったり、明確なピークを特定することが難しい場合があったりした。
【0005】
このように、特許文献1に記載された打音検査方法には、検査精度を高める余地がある。特に、シミュレーションに用いるモデルや、試験体などを検査対象とするのではなく、現実社会に供されている建造物を検査対象とした場合に、この傾向は顕著である。
【0006】
本発明の一態様は、上述した課題に鑑みなされたものであり、その目的は、打音検査における検査精度を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る打音検査方法は、建造物に打撃を加える打撃工程と、前記打撃工程の実施に伴い生じる打音をフーリエ変換することにより振幅の周波数依存性であるスペクトルを得る変換工程と、前記スペクトルに含まれる2つの領域であって、所定の第1周波数を境界とする2つの領域を低周波領域及び高周波領域として、前記低周波領域及び前記高周波領域の各々における振幅の平均値又は積分値同士を比較することによって前記建造物の健全性を評価する評価工程と、を含む。
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の別の一態様に係る打音検査装置は、建造物に打撃を加える打撃部と、建造物に打撃を加えることにより生じる打音を取得する集音部と、前記打音をフーリエ変換することにより振幅の周波数依存性であるスペクトルを得る変換部と、前記スペクトルに含まれる2つの領域であって、所定の第1周波数を境界とする2つの領域を低周波領域及び高周波領域として、前記低周波領域及び前記高周波領域の各々における振幅の平均値又は積分値同士を比較することによって前記建造物の健全性を評価する評価部と、を備えている。
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の更に別の一態様に係る打音検査船は、建造物に打撃を加える打撃部と、建造物に打撃を加えることにより生じる打音を取得する集音部と、前記打音をフーリエ変換することにより振幅の周波数依存性であるスペクトルを得る変換部と、前記スペクトルに含まれる2つの領域であって、所定の第1周波数を境界とする2つの領域を低周波領域及び高周波領域として、前記低周波領域及び前記高周波領域の各々における振幅の平均値又は積分値同士を比較することによって前記建造物の健全性を評価する評価部と、を備えている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、打音検査における検査精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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