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公開番号2025150583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051553
出願日2024-03-27
発明の名称積層セラミックコンデンサ
出願人太陽誘電株式会社
代理人個人,個人
主分類H01G 4/30 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】長寿命でかつ誘電特性にも優れた積層セラミックコンデンサを提供する。
【解決手段】一般式ABO3で表されるペロブスカイト型化合物を含む誘電体層と、内部電極層と、が交互に積層された素体を有し、前記誘電体層と前記内部電極層との間に中間領域 を有し、前記内部電極層および前記中間領域はそれぞれ、銅を含有し、前記内部電極層の厚みをt(μm)、および前記内部電極層における銅の濃度をa(原子%)として、1/(0.55t+1.54)≦a≦3 を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一般式ABO

で表されるペロブスカイト型化合物を含む誘電体層と、内部電極層と、が交互に積層された素体を有し、
前記誘電体層と前記内部電極層との間に中間領域を有し、
前記内部電極層および前記中間領域はそれぞれ、銅を含有し、
前記内部電極層の厚みをt(μm)、および前記内部電極層における銅の濃度をa(原子%)として、
1/(0.55t+1.54)≦a≦3
を満たす、積層セラミックコンデンサ。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
さらに、0.1≦t≦1.5を満たす、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項3】
さらに、a≧0.5を満たす、請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項4】
さらに、前記中間領域における銅の濃度をb(原子%)として、1≦b≦4.5を満たす、請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項5】
さらに、前記中間領域における銅の濃度をb(原子%)として、b/(0.55t+1.54)は0.48以上2.5未満を満たす、請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項6】
前記内部電極層は、ニッケルを含有する、請求項1または請求項2に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項7】
前記一般式ABO

で表されるペロブスカイト型化合物は、チタン酸バリウムを含む、請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層セラミックコンデンサに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
積層セラミックコンデンサ(multilayer ceramic capacitor;MLCC)は、誘電体層と内部電極層とが交互に積層された構造を有するものである。また、積層セラミックコンデンサは、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の様々な電子機器にて使用されている。
【0003】
近年、搭載される電子機器の多機能化、高性能化等に伴い、積層セラミックコンデンサの小型化、大容量化等が要求されている。そのような要求に応えるには、誘電体層及び内部電極層を薄層化して積層数を増やすことが有効であるが、誘電体層及び内部電極層の薄層化により電界強度が低下し、絶縁信頼性等が低下することがある。
【0004】
そこで、誘電体層及び内部電極層を薄層化した場合であっても所望の特性が得られる構成について、様々な検討がなされている。そのような構成として、誘電体層と内部電極層との間に異種元素を含む層を形成することで、界面抵抗を増大させ、積層セラミックコンデンサの絶縁信頼性を向上させたものが知られている。例えば、特許文献1には、誘電体層と内部電極層との間に拡散相グレイン層を存在させた積層セラミックコンデンサが記載されており、絶縁劣化が抑制され、寿命特性を向上できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-319205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、積層セラミックコンデンサの構成によっては、上述したような異種元素による信頼性向上の効果が十分に得られないことがあった。例えば、近年の小型薄層化の流れにより内部電極層の厚みが薄くなってくると、想定する寿命特性が得られなかったり、長寿命という目的は達成されるものの静電特性が十分でなかったりすることがあった。
【0007】
本開示は、内部電極層の厚みに左右されることなく、長寿命でかつ誘電特性にも優れた積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様は、一般式ABO

で表されるペロブスカイト型化合物を含む誘電体層と、内部電極層と、が交互に積層された素体を有し、前記誘電体層と前記内部電極層との間に中間領域を有し、前記内部電極層および前記中間領域はそれぞれ、銅を含有し、前記内部電極層の厚みをt(μm)、および前記内部電極層における銅の濃度をa(原子%)として、1/(0.55t+1.54)≦a≦3 を満たす、積層セラミックコンデンサである。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様によれば、長寿命でかつ誘電特性にも優れた積層セラミックコンデンサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の一実施形態による積層セラミックコンデンサを示す斜視図である。
図1のA-A線断面図である。
図1のB-B線断面図である。
図2の領域Cの拡大図である。
積層セラミックコンデンサのTEM-EDXによる分析結果の一例を示す図である。
内部電極層の連続率の評価方法について説明するための図である。
一実施形態による積層セラミックコンデンサの製造方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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