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公開番号2025162838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-28
出願番号2024066294
出願日2024-04-16
発明の名称画像形成方法
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G03G 9/087 20060101AFI20251021BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】長尺紙のような用紙搬送方向に長い記録媒体への優れた定着性とともに先端後端部での転写性が安定し、先端後端部の画像濃度及び光沢が均一な画像を形成することが可能な画像形成方法を提供する。
【解決手段】少なくとも長尺紙上に、少なくとも結着樹脂とワックスと外添剤とを含有するトナーを用いて画像を形成する画像形成方法であって、結着樹脂が、少なくとも結晶性ポリエステル樹脂及び非晶性ポリエステル樹脂の混合物であり、トナーの中の炭素数16~35の飽和炭化水素化合物の含有率が1~1000質量ppmであることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも長尺紙上に、少なくとも結着樹脂とワックスと外添剤とを含有するトナーを用いて画像を形成する画像形成方法であって、
前記結着樹脂が、少なくとも結晶性ポリエステル樹脂及び非晶性ポリエステル樹脂の混合物であり、前記トナー中の炭素数16~35の飽和炭化水素化合物の含有率が1~1000質量ppmであることを特徴とする、画像形成方法。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記長尺紙の長さが900mm以上であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項3】
前記長尺紙の長さが1300mm以上であることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記ワックスが少なくとも炭化水素ワックスを含有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項5】
前記トナー中の炭素数16~35の飽和炭化水素化合物の含有率が100~700質量ppmであることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項6】
前記トナーが、現像ローラの表面に規制ブレードを用いて電荷を付与されることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項7】
前記非晶性ポリエステル樹脂が、少なくともビニルモノマー由来の構成単位を含むビニル樹脂セグメントを有する非晶性ポリエステル樹脂を含むことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項8】
前記外添剤が、前記トナーの走査型電子顕微鏡により確認できる粒子径が80nm以上200nm未満の微粒子Aを少なくとも含有し、
前記トナーの走査型電子顕微鏡の画像解析により求められる前記トナーの前記微粒子Aにおける平均被覆率が5面積%以上40面積%以下であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項9】
前記外添剤が、前記トナーの走査型電子顕微鏡により確認できる粒子径が200nm以上500nm以下の微粒子Bを少なくとも含有し、
前記トナーの走査型電子顕微鏡の画像解析により求められる前記トナーの前記微粒子Bにおける平均被覆率が0.1面積%以上5面積%以下であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項10】
前記トナーの円形度が0.950~0.990であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成方法に関する。特に、少なくとも長尺紙上にトナーを用いて画像を形成する画像形成方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年働き方の多様化により在宅勤務やスモールオフィス向けに小型化高機能化のプリンターが一般に求められてきた。高機能化としては、高速化・省エネ化・メディア互換性が挙げられ、トナーに求められる要求も高くなっている。特に、小型プリンターで長尺用紙に対応するためには限られた空間で紙を搬送しなければならないため、円滑に給紙するためのマシン設計が中心に行われている(例えば、特許文献1参照)。長尺用紙とは、例えば、用紙の搬送方向の長さが給紙トレイよりも長い特殊寸法用紙のことをいい、例えば、ロール紙や連続紙などが挙げられる。以下、長尺用紙を、長尺紙ともいう。
【0003】
一方で、長尺用紙に対応するためのトナーとしては、紙の先端から後端までに優れた定着性が必要となる。そして、優れた定着性を実現するために、トナーの結着樹脂として結晶性樹脂を用いることは一般的によく知られている。また、連続紙に対して画像を形成する場合、定着後の巻き取りにより画像が摺擦されることがある。このため、優れた画像強度が必要となり、トナーの結着樹脂として2種の樹脂を用いる技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。例えば、特許文献2では、上述したような結着樹脂として2種の樹脂を用いることで、画像表面の高硬度化が実現できると報告されている。
【0004】
また、連続紙に印刷するためのトナーについては、優れた定着性のほかに、それにともなうトナーのフィルミング抑制が必要であることも報告されている(例えば、特許文献3参照)。例えば、特許文献3には、トナーに配合される、結晶性ポリエステル、ワックス、及び外添剤の量を調節する技術が開示されている。そして、特許文献3に記載された技術によれば、定着性と耐フィルミング性を両立することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-115588号公報
特開2010-117586号公報
特開2009-086642号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、長尺紙に印刷するためには上記のような優れた定着性とともに、画像の後端での転写不良を抑制するための特性が求められており、上記のような発明だけでは十分な画像安定性が実現できないという問題があった。即ち、長尺紙に印刷する場合、画像後端において転写性が安定し難く、転写不良が起こりやすくなるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題・状況に鑑みてなされたものである。本発明の解決課題は、長尺紙のような用紙搬送方向に長い記録媒体への優れた定着性とともに、先端後端部での転写性が安定し、先端後端部の画像濃度及び光沢が均一な画像を形成することが可能な画像形成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決するために、長尺紙に印刷する際の、長尺紙の電気抵抗値に着目し、鋭意検討を行った。その結果、長尺紙に印刷する場合、画像の先端部において、定着されたトナー画像によって紙の電気抵抗値が変化するという知見を得た。そして、その影響により、まだ定着されていない画像の後端部での転写時の紙の静電容量が変化するため放電が起こりやすく転写不良が起こりやすくなることが分かった。このような転写不良に対して、長尺紙に印刷されたトナー画像の高抵抗化を抑制することで、トナー画像の先端後端部での転写性が安定することを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
【0009】
1.少なくとも長尺紙上に、少なくとも結着樹脂とワックスと外添剤とを含有するトナーを用いて画像を形成する画像形成方法であって、
前記結着樹脂が、少なくとも結晶性ポリエステル樹脂及び非晶性ポリエステル樹脂の混合物であり、前記トナー中の炭素数16~35の飽和炭化水素化合物の含有率が1~1000質量ppmであることを特徴とする、画像形成方法。
【0010】
2.前記長尺紙の長さが900mm以上であることを特徴とする、第1項に記載の画像形成方法。
(【0011】以降は省略されています)

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