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公開番号2025080010
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023192951
出願日2023-11-13
発明の名称歯車潤滑構造及びアクチュエータ装置
出願人日本精工株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 57/04 20100101AFI20250516BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】比較的簡単な構成で、歯車の潤滑剤を効率良く維持できる歯車潤滑構造を提供すること。
【解決手段】歯車潤滑構造は、アクチュエータ装置に設けられた歯車機構の歯車潤滑構造であって、前記歯車機構の歯車の側面または前記歯車を覆うカバーの内面に、前記歯車に塗布された潤滑剤を回収するための部材を設けている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
アクチュエータ装置に設けられた歯車機構の歯車潤滑構造であって、前記歯車機構の歯車の側面または前記歯車を覆うカバーの内面に、前記歯車に塗布された潤滑剤を回収するための部材を設けた歯車潤滑構造。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記部材は、前記歯車の回転に応じて前記潤滑剤を回収する請求項1に記載の歯車潤滑構造。
【請求項3】
前記部材は、前記歯車の2つの側面のうちの一方または双方に設けられている請求項1に記載の歯車潤滑構造。
【請求項4】
前記部材の材料は前記歯車と同じである請求項1に記載の歯車潤滑構造。
【請求項5】
前記部材の材料は柔軟性を有する材料である請求項1に記載の歯車潤滑構造。
【請求項6】
前記カバーの内面は前記歯車の側面の近傍で、当該歯車の側面に面している請求項1に記載の歯車潤滑構造。
【請求項7】
前記部材は前記歯車に着脱可能に設けられている請求項1に記載の歯車潤滑構造。
【請求項8】
前記部材は前記歯車に一体的に形成されている請求項1に記載の歯車潤滑構造。
【請求項9】
前記部材は前記歯車の側面に設けられ、前記カバーの内面には凹凸部が形成されている請求項6に記載の歯車潤滑構造。
【請求項10】
前記部材は前記歯車機構の全ての歯車のそれぞれに設けられている請求項1に記載の歯車潤滑構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯車潤滑構造と、当該歯車潤滑構造を備えたアクチュエータ装置とに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
複数の歯車を備える機構や装置(歯車機構)において、歯車の歯面に潤滑剤を供給する構成が知られている。例えば、特許文献1には、内歯歯車と外歯歯車の噛み合い歯面にグリスを供給して潤滑を行うことによって、噛み合い歯面で発生する摩耗粉を除去するグリス供給構造が開示されている。特許文献1のグリス供給構造では、グリス溜まりを形成して、当該グリス溜まりからグリスが複数のグリス通路を通って2つの歯車の噛み合い部分に供給される。
【0003】
また、特許文献2には、同軸上に隣接して設けられた大ギアと小ギア(ピニオンギア)を有する歯車機構において、大ギアの回転により押し出された潤滑用グリスの溢れを防止する構造が開示されている。特許文献2のグリス溢れ防止構造では、大ギアの回転により押し出された潤滑用グリスを保持するためのワッシャが、小ギアに設けられている。ワッシャにより保持したグリスを小ギア側に戻すことにより、ギアの摩耗を低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-53707号公報
実開平6-21360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のグリス供給構造では、2つの歯車の噛み合い部分にグリスを供給するために、グリス溜まりを形成することが必要であり、且つ、グリスを供給するためのグリス通路を設ける必要がある。よって、特許文献1の機構では必要な部品が多く構成が複雑になる。また、特許文献2のグリス溢れ防止構造では、大ギアの軸方向に溢れたグリスを、同軸上に位置する小ギアのグリス保持用ワッシャにより保持するという構造なので、大ギアの周方向に逃げたグリスを回収することができない。
本発明は上記課題を解決すべく、比較的簡単な構成で、歯車の潤滑剤を効率良く維持できる歯車潤滑構造を提供すること、及び、当該歯車潤滑構造を備えるアクチュエータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一つの態様による歯車潤滑構造は、アクチュエータ装置に設けられた歯車機構の歯車潤滑構造であって、前記歯車機構の歯車の側面または前記歯車を覆うカバーの内面に、前記歯車に塗布された潤滑剤を回収するための部材を設けている。
【0007】
好ましくは、前記部材は、前記歯車の回転に応じて前記潤滑剤を回収する。
好ましくは、前記部材は、前記歯車の2つの側面のうちの一方または双方に設けられる。
前記部材の材料は前記歯車と同じであってよい。あるいは、前記部材の材料は柔軟性を有する材料であってよい。
好ましくは、前記カバーの内面は前記歯車の側面の近傍で、当該歯車の側面に面している。
前記部材は前記歯車に着脱可能に設けられてもよい。あるいは、前記部材は前記歯車に一体的に形成されてもよい。
【0008】
好ましくは、前記部材は前記歯車の側面に設けられ、前記カバーの内面には凹凸部が形成されてもよい。
好ましくは、前記部材は前記歯車機構の全ての歯車のそれぞれに設けられる。
好ましくは、前記カバーは前記歯車機構の全ての歯車のそれぞれに設けられる。
好ましくは、前記カバーは閉空間を形成し、前記閉空間の下部は前記潤滑剤を溜める潤滑剤溜まりとして機能してよい。
前記カバーの中心は前記歯車の中心からずれてもよい。また、前記歯車の歯先と当該歯先に面する前記カバーと間の隙間は、前記歯車機構の噛み合う歯車から見た場合に反噛み合い側が狭くなっていてよい。
【0009】
本発明の他の態様によるアクチュエータ装置は、モータと、前記モータに連結された歯車機構と、上記歯車潤滑構造と、前記歯車機構を介して前記モータから回転駆動力を受け取って駆動される被駆動部と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、比較的簡単な構成で、歯車の潤滑剤を効率良く維持できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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