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公開番号2025109139
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002876
出願日2024-01-11
発明の名称電動工具用の真空吸着アタッチメント及び電動工具システム
出願人株式会社マキタ
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類B25F 5/02 20060101AFI20250716BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約【課題】真空吸着を利用して電動工具を加工材に対して保持する技術における改善を提供する。
【解決手段】電動工具用の真空吸着アタッチメントは、アタッチメント本体と、真空ポンプと、吸着部と、バルブとを備える。アタッチメント本体は、電動工具の工具本体に取り外し可能に取り付けられるように構成されている。真空ポンプは、アタッチメント本体に収容されている。吸着部は、真空ポンプと流体連通されたチャンバを有し、真空ポンプの駆動によってチャンバが真空状態とされるのに応じて加工材の表面に吸着されるように構成されている。バルブは、吸着部のチャンバと流体連通する。バルブは、常時にはチャンバへの外気の流入を阻害する閉状態にあり、使用者による手動操作に応じて、チャンバへの外気の流入を許容する開状態に切り替えられるように構成されている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
電動工具用の真空吸着アタッチメントであって、
前記電動工具の工具本体に取り外し可能に取り付けられるように構成されたアタッチメント本体と、
前記アタッチメント本体に収容された真空ポンプと、
前記真空ポンプと流体連通されたチャンバを有し、前記真空ポンプの駆動によって前記チャンバが真空状態とされるのに応じて加工材の表面に吸着されるように構成された吸着部と、
前記吸着部の前記チャンバと流体連通するバルブであって、常時には前記チャンバへの外気の流入を阻害する閉状態にあり、使用者による手動操作に応じて、前記チャンバへの外気の流入を許容する開状態に切り替えられるように構成されたバルブとを備えた真空吸着アタッチメント。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の真空吸着アタッチメントであって、
前記真空ポンプの駆動の開始及び停止の指示のために手動操作されるように構成されたポンプスイッチを更に備えた真空吸着アタッチメント。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の真空吸着アタッチメントであって、
前記吸着部の前記チャンバ、又は、前記チャンバと前記真空ポンプとに流体連通する吸引路の内部の圧力を測定するように構成された圧力センサを更に備えた真空吸着アタッチメント。
【請求項4】
請求項3に記載の真空吸着アタッチメントであって、
前記圧力センサによって測定された前記圧力に基づいて、前記真空吸着アタッチメントの動作を制御するように構成された制御装置を更に備え、
前記制御装置は、前記真空ポンプの駆動中に前記圧力が第1閾値を下回るのに応じて前記真空ポンプの駆動を停止し、その後、前記圧力が前記第1閾値よりも高い第2閾値を上回るのに応じて前記真空ポンプの駆動を再開するように構成されていることを特徴とする真空吸着アタッチメント。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1つに記載の真空吸着アタッチメントであって、
前記真空吸着アタッチメントの状態を示す情報を報知するように構成された報知部を更に備えた真空吸着アタッチメント。
【請求項6】
請求項3又は4に従属する請求項5に記載の真空吸着アタッチメントであって、
前記報知部は、前記圧力が前記第2の閾値を上回る状態が所定時間継続した場合、又は、前記圧力が前記第2の閾値を上回る状態が所定時間内に所定回数発生した場合、所定の情報の報知を行うように構成されていることを特徴とする真空吸着アタッチメント。
【請求項7】
請求項1~6の何れか1つに記載の真空吸着アタッチメントであって、
前記吸着部に連結され、第1方向にスライド可能に前記アタッチメント本体に支持されたスライド部を更に備えた真空吸着アタッチメント。
【請求項8】
請求項7に記載の真空吸着アタッチメントであって、
前記スライド部は、
前記アタッチメント本体に支持された第1スライド部材と、
前記吸着部に連結され、前記第1方向にスライド可能に前記第1スライド部材に支持された第2スライド部材とを含み、
前記アタッチメント本体及び前記第1スライド部材は、前記第1方向において、前記アタッチメント本体による前記第1スライド部材の支持位置を変更可能に構成されていることを特徴とする真空吸着アタッチメント。
【請求項9】
請求項1~8の何れか1つに記載の真空吸着アタッチメントであって、
前記チャンバと前記真空ポンプとに流体連通する吸引路に配置されたフィルタを更に備えた真空吸着アタッチメント。
【請求項10】
請求項9に記載の真空吸着アタッチメントであって、
前記バルブは、前記吸引路を介して前記チャンバと流体連通しており、
前記フィルタは、前記バルブが前記開状態とされるのに応じて、前記吸引路を介して前記チャンバに流入する前記外気が、前記フィルタを通過するように配置されていることを特徴とする真空吸着アタッチメント。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電動工具用の真空吸着アタッチメント、及び、電動工具と真空吸着アタッチメントとを含む電動工具システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
穿孔工具による穿孔作業中に、使用者が先端工具を加工材に押し付けながら穿孔工具を保持し続けることは疲労につながる。そこで、真空吸着を利用して加工材に押し付けられるように構成された自己保持式のドリルシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第11167396号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のドリルシステムは、ドリルアセンブリと、真空グリッパベースと真空グリッパベースから空気を抜くエアポンプとが一体化された装置である。このドリルシステムには、利便性向上の観点から、改善の余地がある。
【0005】
本開示は、真空吸着を利用して電動工具を加工材に対して保持する技術における改善を提供することを、非限定的な1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の非限定的な1つの態様によれば、電動工具用の真空吸着アタッチメントが提供される。真空吸着アタッチメントは、アタッチメント本体と、真空ポンプと、吸着部と、バルブとを備えている。アタッチメント本体は、電動工具の工具本体に取り外し可能に取り付けられるように構成されている。真空ポンプは、アタッチメント本体に収容されている。吸着部は、真空ポンプと流体連通されたチャンバを有する。吸着部は、真空ポンプの駆動によってチャンバが真空状態とされるのに応じて加工材の表面に吸着されるように構成されている。バルブは、吸着部のチャンバと流体連通するように構成されている。バルブは、常時にはチャンバへの外気の流入を阻害する閉状態にあり、使用者による手動操作に応じて、チャンバへの外気の流入を許容する開状態に切り替えられるように構成されている。
【0007】
本態様の真空吸着アタッチメントは、電動工具とは別個の装置であるが、電動工具の工具本体に取り外し可能に取り付け、電動工具と一体化することができる。よって、真空吸着アタッチメントが真空吸着によって加工材に固定されると、電動工具の工具本体も加工材に対して実質的に同じ位置で保持される。これにより、真空吸着アタッチメントが使用されない場合に比べ、使用者が電動工具を保持するのに必要な保持力が小さくて済むため、疲労の軽減に寄与することができる。また、使用者は、必要な場合にのみ、電動工具に真空吸着アタッチメントを取り付けて使用すればよいため、利便性が向上する。
【0008】
本開示の非限定的な別の1つの態様によれば、電動工具と真空吸着アタッチメントとを備えた電動工具システムが提供される。電動工具は、モータと、工具本体と、メインスイッチとを備える。工具本体は、モータを収容する。メインスイッチは、モータの駆動の開始及び停止の指示のための手動操作に応じて動作するように構成されている。真空吸着アタッチメントは、アタッチメント本体と、真空ポンプと、吸着部と、バルブとを備える。アタッチメント本体は、工具本体に取り外し可能に取り付けられている。真空ポンプは、アタッチメント本体に収容されている。吸着部は、真空ポンプと流体連通されたチャンバを有し、真空ポンプの駆動によってチャンバが真空状態とされるのに応じて加工材の表面に吸着されるように構成されている。バルブは、吸着部のチャンバと流体連通する。バルブは、常時にはチャンバへの外気の流入を阻害する閉状態にあり、使用者による手動操作に応じて、チャンバへの外気の流入を許容する開状態に切り替えられるように構成されている。
【0009】
本態様の電動工具システムは、電動工具と、電動工具とは別個の装置であって、電動工具の工具本体に取り外し可能に取り付けられ、電動工具と一体化された真空吸着アタッチメントとを含む。よって、吸着部が真空吸着によって加工材に固定されると、電動工具システム全体が加工材に固定される。これにより、真空吸着アタッチメントが使用されない場合に比べ、使用者が電動工具を保持するのに必要な保持力が小さくて済むため、疲労の軽減に寄与することができる。また、使用者は、必要な場合にのみ、電動工具に真空吸着アタッチメントを取り付け、電動工具システムとして使用すればよいため、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
電動工具システムの斜視図である。
電動工具システムの断面図である。
真空吸着アタッチメントの斜視図である。
真空吸着アタッチメントの断面図である。
図4の部分拡大図である。
図5のVI-VI線における断面図である。
アタッチメント本体の左半部とスライド部とが取り外された状態の真空吸着アタッチメントの斜視図である。
図4の別の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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