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公開番号
2025091659
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207044
出願日
2023-12-07
発明の名称
誘導電動機制御装置および誘導電動機システム
出願人
株式会社神戸製鋼所
代理人
個人
,
個人
主分類
H02P
25/26 20060101AFI20250612BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】本発明は、制御信号に基づき誘導電動機の2次抵抗値を制御して前記誘導電動機を自動制御できる誘導電動機制御装置およびこれを備える誘導電動機システムを提供する。
【解決手段】本発明の誘導電動機システム1000aは、1次巻線と2次巻線とを備える誘導電動機IMを制御する装置であって、前記2次巻線に相ごとに接続され、直列に接続される複数の抵抗素子を備える2次抵抗部RNと、前記複数の抵抗素子のうち、2次抵抗部RNの抵抗素子として有効か否かを切り換えるための第1電子式スイッチ素子を備えるスイッチ部SWと、所定の制御指令に基づいて前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによって2次抵抗部RNの抵抗値を制御する2次抵抗制御部の一例である丸め処理部RPとを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
1次巻線と2次巻線とを備える誘導電動機を制御する誘導電動機制御装置であって、
前記2次巻線に相ごとに接続され、直列に接続される複数の抵抗素子を備える2次抵抗部と、
前記複数の抵抗素子のうち、前記2次抵抗部の抵抗素子として有効か否かを切り換えるための第1電子式スイッチ素子を備えるスイッチ部と、
所定の制御指令に基づいて前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによって前記2次抵抗部の抵抗値を制御する2次抵抗制御部とを備える、
誘導電動機制御装置。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記制御指令は、前記複数の抵抗素子のうち、前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とされる抵抗素子を示すノッチ数を表すノッチ指令であり、
前記2次抵抗制御部は、前記ノッチ指令の指令値を四捨五入することによって整数化し、前記整数化した指令値に基づいて前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによって前記2次抵抗部の抵抗値を制御する、
請求項1に記載の誘導電動機制御装置。
【請求項3】
前記制御指令は、前記複数の抵抗素子のうち、前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とされる抵抗素子を示すノッチ数を表すノッチ指令であり、
前記2次抵抗制御部は、前記ノッチ指令の指令値を挟むように第1Aおよび第1B整数を求め、第1A係数を前記第1A整数に乗算した第1A乗算結果と第1B係数を前記第1B整数に乗算した第1B乗算結果との和が前記ノッチ指令の指令値となるように前記第1Aおよび第1B係数を求め、前記複数の抵抗素子のうち、前記第1A整数に対応する第1A抵抗素子を前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とするように前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによる第1Aオン時間と、前記複数の抵抗素子のうち、前記第1B整数に対応する第1B抵抗素子を前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とするように前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによる第1Bオン時間とが、前記求めた第1A係数と第1B係数との比である第1デューティ比となるように、前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによって前記2次抵抗部の抵抗値を制御する、
請求項1に記載の誘導電動機制御装置。
【請求項4】
前記制御指令は、トルク指令であり、
前記2次抵抗制御部は、前記有効か否かを切り換える切換え時間が前記誘導電動機の固有値実部の最大値より小さい場合、前記複数の抵抗素子から、前記トルク指令の指令値に対応する抵抗値を挟むように第2Aおよび第2B抵抗素子として選択し、第2A係数を前記第2A抵抗素子の第2A抵抗値に乗算した第2A乗算結果と第2B係数を前記第2B抵抗素子の第2B抵抗値に乗算した第2B乗算結果との和が前記トルク指令の指令値に対応する抵抗値となるように前記第2Aおよび第2B係数を求め、前記複数の抵抗素子のうち、前記第2A抵抗素子を前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とするように前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによる第2Aオン時間と、前記複数の抵抗素子のうち、前記第2B抵抗素子を前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とするように前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによる第2Bオン時間とが、前記求めた第2A係数と第2B係数との比である第2デューティ比となるように、前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによって前記2次抵抗部の抵抗値を制御する、
請求項1に記載の誘導電動機制御装置。
【請求項5】
前記制御指令は、トルク指令であり、
前記2次抵抗制御部は、前記有効か否かを切り換える切換え時間が前記誘導電動機の固有値実部の最大値以上である場合、前記複数の抵抗素子から、第3A抵抗素子での第3A出力トルクと第3B抵抗素子での第3B出力トルクとの間に前記トルク指令の指令値を挟むように前記第3Aおよび第3B抵抗素子を選択し、第3A係数を前記第3A出力トルクに乗算した第3A乗算結果と第3B係数を前記第3B出力トルクに乗算した第3B乗算結果との和が前記トルク指令の指令値となるように前記第3Aおよび第3B係数を求め、前記複数の抵抗素子のうち、前記第3A抵抗素子を前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とするように前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによる第3Aオン時間と、前記複数の抵抗素子のうち、前記第3B抵抗素子を前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とするように前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによる第3Bオン時間とが、前記求めた第3A係数と第3B係数との比である第3デューティ比となるように、前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによって前記2次抵抗部の抵抗値を制御する、
請求項1に記載の誘導電動機制御装置。
【請求項6】
前記2次巻線の相間を開放または短絡するための第2電子式スイッチ素子を備え、前記第2電子式スイッチ素子をオフすることによって前記2次巻線の相間を開放して前記2次巻線の相間を絶縁状態にする絶縁状態形成部をさらに備える、
請求項1に記載の誘導電動機制御装置。
【請求項7】
前記第2電子式スイッチ素子は、サイリスタである、
請求項6に記載の誘導電動機制御装置。
【請求項8】
前記第1電子式スイッチ素子は、サイリスタである、
請求項7に記載の誘導電動機制御装置。
【請求項9】
前記誘導電動機は、3相誘導電動機であり、
前記2次抵抗制御部は、前記第1および第2電子式スイッチ素子の各サイリスタにおけるオンオフの周期を周波数で3[Hz]以上10[Hz]以下の範囲のうちのいずれかの値にする、または、前記第1および第2電子式スイッチ素子の各サイリスタにおけるオンオフの周期を前記1次巻線に給電する1次側電源周波数の半周期の奇数倍の値にする、
請求項8に記載の誘導電動機制御装置。
【請求項10】
前記誘導電動機は、3相誘導電動機であり、
前記2次抵抗制御部は、前記第1および第2電子式スイッチ素子の各サイリスタにおけるオン時間を目標オン時間より短くする、
請求項8に記載の誘導電動機制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、2次巻線における2次抵抗部の抵抗値を制御することによって誘導電動機を制御する誘導電動機制御装置およびこれを備えた誘導電動機システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
誘導電動機は、例えば、天井走行クレーンやポンプ等の様々な機器の動力源として利用されている。この誘導電動機では、一般に、誘導電動機のトルクが1次電圧の2乗に比例することから、誘導電動機の1次側にインバータを設け、制御信号に基づきインバータの電圧を制御することで、誘導電動機が自動制御されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭61-90994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、誘導電動機のトルクは、2次側の抵抗値を大きくするほど小さくなることから、誘導電動機の2次側に複数段で直列に複数の抵抗素子を接続し、有接点リレー(メカニカルリレー)によって前記複数段の抵抗素子のうち、前記誘導電動機の2次側に接続される段の抵抗素子を切り換えることで誘導電動機を制御できるが、低速領域でのトルク変動が大きく、前記有接点リレーを手動で操作するため、制御性が悪くなってしまう。
【0005】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、制御信号に基づき誘導電動機の2次抵抗値を制御することによって前記誘導電動機を自動制御できる誘導電動機制御装置およびこれを備えた誘導電動機システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかる誘導電動機制御装置は、1次巻線と2次巻線とを備える誘導電動機を制御する装置であって、前記2次巻線に相ごとに接続され、直列に接続される複数の抵抗素子を備える2次抵抗部と、前記複数の抵抗素子のうち、前記2次抵抗部の抵抗素子として有効か否かを切り換えるための第1電子式スイッチ素子を備えるスイッチ部と、所定の制御指令に基づいて前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによって前記2次抵抗部の抵抗値を制御する2次抵抗制御部とを備える。好ましくは、上述の誘導電動機制御装置において、前記誘導電動機は、3相誘導電動機であり、前記スイッチ部の第1電子式スイッチ素子は、前記複数の抵抗素子それぞれに対応して当該抵抗素子の2次巻線側に相間を開放または短絡するように設けられ、前記相間を開放または短絡することで前記2次抵抗部の抵抗素子として有効か否かを切り換える。
【0007】
このような誘導電動機制御装置は、複数の抵抗素子のうち、2次抵抗部の抵抗素子として有効か否かを切り換えるための第1電子式スイッチ素子を備えるので、所定の制御指令に基づいて前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによって前記2次抵抗部の抵抗値を制御でき、したがって、誘導電動機を自動制御できる。
【0008】
他の一態様では、上述の誘導電動機自動制御装置において、前記制御指令は、前記複数の抵抗素子のうち、前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とされる抵抗素子を示すノッチ数を表すノッチ指令であり、前記2次抵抗制御部は、前記ノッチ指令の指令値を四捨五入することによって整数化し、前記整数化した指令値に基づいて前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによって前記2次抵抗部の抵抗値を制御する。
【0009】
このような誘導電動機制御装置は、ノッチ指令の指令値が小数点以下の数値を持つ場合でも、整数化するので、2次抵抗部の抵抗値を制御でき、したがって、誘導電動機を自動制御できる。
【0010】
他の一態様では、上述の誘導電動機自動制御装置において、前記制御指令は、前記複数の抵抗素子のうち、前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とされる抵抗素子を示すノッチ数を表すノッチ指令であり、前記2次抵抗制御部は、前記ノッチ指令の指令値を挟むように第1Aおよび第1B整数を求め、第1A係数を前記第1A整数に乗算した第1A乗算結果と第1B係数を前記第1B整数に乗算した第1B乗算結果との和が前記ノッチ指令の指令値となるように前記第1Aおよび第1B係数を求め、前記複数の抵抗素子のうち、前記第1A整数に対応する第1A抵抗素子を前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とするように前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによる第1Aオン時間と、前記複数の抵抗素子のうち、前記第1B整数に対応する第1B抵抗素子を前記2次抵抗部の抵抗素子として有効とするように前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによる第1Bオン時間とが、前記求めた第1A係数と第1B係数との比である第1デューティ比となるように、前記第1電子式スイッチ素子のオンオフを制御することによって前記2次抵抗部の抵抗値を制御する。
(【0011】以降は省略されています)
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