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公開番号2025092472
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2024211761
出願日2024-12-04
発明の名称基材の洗浄効率を評価する方法
出願人東ソー株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 33/545 20060101AFI20250612BHJP(測定;試験)
要約【課題】本発明は、洗浄液による充填液の洗浄後に微細収容孔内に残存する充填液を検出することができる、基材の洗浄効率を評価する方法を提供することを目的とする。
【解決手段】基材の洗浄効率を評価する方法であって、基材100が、基材100の表面に複数の微細収容孔100aを有し、微細収容孔100a内に、第1の充填液111が収容されており、かつ第1の充填液111が、第1のインジケーターを含有しており、上記洗浄効率を評価する方法が、(i)第1のインジケーターを含有していない洗浄液131で、基材100を洗浄すること、及び(ii)工程(i)の後で、基材100において上記第1のインジケーターの検出を行うこと、を含む、基材の洗浄効率を評価する方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材の洗浄効率を評価する方法であって、
前記基材が、前記基材の表面に複数の微細収容孔を有し、
前記微細収容孔内に、第1の充填液が収容されており、かつ
前記第1の充填液が、第1のインジケーターを含有しており、
前記洗浄効率を評価する方法が、
(i)前記第1のインジケーターを含有していない洗浄液で、前記基材を洗浄すること、及び
(ii)工程(i)の後で、前記基材において前記第1のインジケーターの検出を行うこと、
を含む、基材の洗浄効率を評価する方法。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
基材の洗浄効率を評価する方法であって、
前記基材が、前記基材の表面に複数の微細収容孔を有し、
前記微細収容孔内に、第1の充填液が収容されており、
前記微細収容孔内の前記第1の充填液が、第1の封止液で封止されており、かつ
前記第1の封止液が、第1のインジケーターを含有しており、
前記洗浄効率を評価する方法が、
(i)前記第1のインジケーターを含有していない洗浄液で、前記基材を洗浄すること、及び
(ii)工程(i)の後で、前記基材において前記第1のインジケーターの検出を行うこと、
を含む、基材の洗浄効率を評価する方法。
【請求項3】
前記第1のインジケーターが、蛍光分子を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
工程(ii)において第1のインジケーターが検出されたときに、前記第1の充填液又は前記第1の封止液が残存していると判断する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記洗浄液が、前記第1のインジケーターとは異なる第2のインジゲーターを含有している、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
(p)前記第1の充填液を前記基材の表面の複数の微細収容孔に収容すること、
(r)前記微細収容孔内で前記第1の充填液の反応を生じさせて、第1の反応生成物を生成させること、及び
(s)請求項1又は2に記載の方法で前記基材を洗浄すること、
を含む、微細収容孔内での反応生成物の生成方法。
【請求項7】
工程(s)の後で、
(p’)第2の充填液を前記基材の表面の複数の微細収容孔に収容すること、及び
(r’)前記微細収容孔内で前記第2の充填液の反応を生じさせて、第2の反応生成物を生成させること、
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の充填液が、前記第1の充填液と同じである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の充填液が、前記第1の充填液と異なっている、請求項7に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、微細収容孔を有する基材の洗浄効率を評価する方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
微細収容孔を有する基材を利用した次のような反応が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、親水性を有する複数の第一の表面と、前記複数の第一の表面のそれぞれを囲む、前記第一の表面より親水性が低い第二の表面とを有する基板であって、前記第一の表面には鋳型となる核酸と特異的に結合する分子が固定される、基板を準備する工程と、前記基板上に、前記鋳型となる核酸を含む試料溶液と核酸増幅基質および核酸合成酵素を含む反応溶液との混合溶液を供給し、前記第一の表面に前記混合溶液が配置され、前記鋳型となる核酸と特異的に結合する分子に前記鋳型となる核酸が結合する工程と、前記基板上に疎水性溶媒を供給し、前記第一の表面上に配置された前記混合溶液が封入された液滴を形成する工程と、前記液滴内で前記核酸の増幅反応を行う工程と、前記基板上から前記疎水性溶媒を除去する工程と、前記基板上に核酸増幅基質および核酸合成酵素を含む反応溶液を供給する工程と、前記核酸の増幅反応を行う工程とを含むことを特徴とする核酸増幅方法が開示されている。特許文献1の核酸増幅方法によれば、基板上に規則的な配置で、増幅核酸断片のクラスタを増幅バイアスなく形成することが可能であり、それによって、並列型シーケンサにおける効率的かつ高精度な核酸増幅とその後の核酸解析が可能となるとされている。
【0004】
特許文献2には、ビーズを1個のみ収容可能な複数の収容部が、疎水性の上面を有する側壁によって互いに隔てられて形成されている下層部と、当該下層部における当該収容部が形成されている面に対向している上層部との間の空間に、当該ビーズを含む親水性溶媒を導入するビーズ導入工程と、上記ビーズ導入工程の後に上記空間に疎水性溶媒を導入する疎水性溶媒導入工程とを含むことを特徴とするビーズ封入方法が開示されている。特許文献2のビーズ封入方法によると、多数のビーズをアレイに効率よく封入させることができるので、低濃度のターゲット分子を高感度に検出可能な技術に寄与することが可能となるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2018/185871号
国際公開第2012/121310号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
微細収容孔内で繰り返し反応を行うためには、微細収容孔に充填された充填液、例えば基質を含む液体を洗浄し、次いで、次の充填液を微細収容孔へ導入する必要がある。
【0007】
そこで、本発明は、洗浄液による基材の洗浄後に、微細収容孔内の充填液又は微細収容孔内の充填液を封止している封止液の有無を検出し、それによって基材の洗浄効率を評価する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の手段によって、上記目的を達成するものである。
【0009】
〈態様1〉
基材の洗浄効率を評価する方法であって、
上記基材が、上記基材の表面に複数の微細収容孔を有し、
上記微細収容孔内に、第1の充填液が収容されており、かつ
上記第1の充填液が、第1のインジケーターを含有しており、
上記洗浄効率を評価する方法が、
(i)上記第1のインジケーターを含有していない洗浄液で、上記基材を洗浄すること、及び
(ii)工程(i)の後で、上記基材において上記第1のインジケーターの検出を行うこと、
を含む、基材の洗浄効率を評価する方法。
〈態様2〉
基材の洗浄効率を評価する方法であって、
上記基材が、上記基材の表面に複数の微細収容孔を有し、
上記微細収容孔内に、第1の充填液が収容されており、
上記微細収容孔内の上記第1の充填液が、第1の封止液で封止されており、かつ
上記第1の封止液が、第1のインジケーターを含有しており、
上記洗浄効率を評価する方法が、
(i)上記第1のインジケーターを含有していない洗浄液で、上記基材を洗浄すること、及び
(ii)工程(i)の後で、上記基材において上記第1のインジケーターの検出を行うこと、
を含む、基材の洗浄効率を評価する方法。
〈態様3〉
上記第1のインジケーターが、蛍光分子を含む、態様1又は2に記載の方法。
〈態様4〉
工程(ii)において第1のインジケーターが検出されたときに、上記第1の充填液又は第1の封止液が残存していると判断する、態様1~3のいずれか一項に記載の方法。
〈態様5〉
上記洗浄液が、上記第1のインジケーターとは異なる第2のインジゲーターを含有している、態様1~4いずれか一項に記載の方法。
〈態様6〉
(p)上記第1の充填液を上記基材の表面の複数の微細収容孔に収容すること、
(r)上記微細収容孔内で上記第1の充填液の反応を生じさせて、第1の反応生成物を生成させること、及び
(s)態様1~5いずれか一項に記載の方法で上記基材を洗浄すること、
を含む、微細収容孔内での反応生成物の生成方法。
〈態様7〉
工程(s)の後で、
(p’)第2の充填液を上記基材の表面の複数の微細収容孔に収容すること、及び
(r’)上記微細収容孔内で上記第2の充填液の反応を生じさせて、第2の反応生成物を生成させること、
を更に含む、態様6に記載の方法。
〈態様8〉
上記第2の充填液が、上記第1の充填液と同じである、態様6又は7に記載の方法。
〈態様9〉
上記第2の充填液が、上記第1の充填液と異なっている、態様6又は7に記載の方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の方法によれば、洗浄液による基材の洗浄後に、微細収容孔内の充填液又は微細収容孔内の充填液を封止している封止液の有無を検出し、それによって基材の洗浄効率を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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