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公開番号2025097363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213514
出願日2023-12-19
発明の名称来訪者誘導システム
出願人大成建設株式会社
代理人園田・小林弁理士法人
主分類G08G 1/07 20060101AFI20250624BHJP(信号)
要約【課題】車両や人を、イベント会場や観光地へと、効率的に誘導することが可能な、来訪者誘導システムを提供する。
【解決手段】来訪者誘導システムは、来訪者をイベント会場または観光地に誘導する来訪者誘導システムであって、道路110沿い、または公共交通施設に設けられる、複数の撮影装置2及び複数の電子看板3と、複数の撮影装置2により撮影された画像を基にした人流データまたは車流データに基づき、イベント会場または観光地120までの交通に関する情報である交通情報と、イベント会場または観光地120への移動経路を示す誘導矢印と、のいずれか一方または双方を含んで構成される来訪者誘導情報を生成する誘導情報生成部と、来訪者誘導情報を電子看板3に送信する情報送信部と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
来訪者をイベント会場または観光地に誘導する来訪者誘導システムであって、
道路沿い、または公共交通施設に設けられる、複数の撮影装置及び複数の電子看板と、
複数の前記撮影装置により撮影された画像を基にした人流データまたは車流データに基づき、前記イベント会場または前記観光地までの交通に関する情報である交通情報と、前記イベント会場または前記観光地への移動経路を示す誘導矢印と、のいずれか一方または双方を含んで構成される来訪者誘導情報を生成する誘導情報生成部と、
前記来訪者誘導情報を前記電子看板に送信する情報送信部と、
を備えていることを特徴とする来訪者誘導システム。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記車流データは、車両番号情報を含み、
前記誘導情報生成部は、前記画像から前記車両番号情報を読み取り、前記車両番号情報を基に、前記イベント会場または前記観光地の付近に居住する住民車両と、前記イベント会場または前記観光地を目指す来訪車両とを選別し、前記来訪車両に対してのみ前記来訪者誘導情報を生成し、
前記情報送信部は、前記来訪車両が前記電子看板に近接してきた時点で、当該電子看板に前記来訪者誘導情報を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の来訪者誘導システム。
【請求項3】
前記来訪者の居住地域情報と、当該来訪者が有する前記来訪車両の前記車両番号情報とが、関連付けられて登録された来訪者データベースを更に備え、
複数の前記撮影装置は、前記イベント会場や前記観光地を含む地域の境界に設けられた、複数の境界撮影装置と、前記境界の内側に設けられた複数の地域内撮影装置と、を備え、
前記車流データは、前記来訪車両が前記境界撮影装置により初めて撮影された入場時刻から、前記境界撮影装置により次に撮影された退場時刻までの間の時間である滞在時間を含み、
前記誘導情報生成部は、前記来訪車両ごとに前記滞在時間を計算し、当該来訪車両の前記車両番号情報を基に、当該滞在時間を前記来訪者に関連付けて前記来訪者データベースに記録する
ことを特徴とする請求項2に記載の来訪者誘導システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、来訪者をイベント会場または観光地に誘導する来訪者誘導システムに関する。
続きを表示(約 4,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、車両の走行を認識したり、交通の状態をシミュレーションしたりすることで、車両や人の、交通の状況を解析することが、広く行われている。
例えば、特許文献1には、車両通過エリアを通過する車両のナンバープレートが撮像されている車両画像データから、車両における特定領域の状態を示す領域状態特性値を算出し、領域状態特性値の変化の度合いを示す特性値差を取得して分析することにより、車両の走行方向を特定する構成が記載されている。
また、特許文献2には、道路地図と道路環境とを示す道路情報と、信号機の変化の周期を示す信号情報と、実際の車両の交通状態を示す情報に基づいて推定される各車両の出発地、出発時間、及び目的地に基づいて、車両をモデル化した車両モデルを走行させて、交通状態をシミュレーションする構成が記載されている。
更に、特許文献3には、地域の情報を統合的・視覚的に扱うGIS(Geographic Information System:地理情報システム)と交通解析ソフトウェアを連携することで、交通解析の作業効率を高めて交通解析シミュレーションを行うための構成が記載されている。
【0003】
ここで、例えばイベント会場や観光地においては、イベント会場や観光地への来訪者を増やすことで、イベント会場や観光地における収益が増加することが見込まれる。これに関し、イベント会場や観光地において、特許文献1~3に記載されているような交通解析システム等を使用し、イベント会場や観光地の周辺の交通の状況を解析することは、収益の増加に寄与するものと考えられる。しかしながら、特許文献1~3に記載されているような構成においては、基本的には交通の状況を解析することを目的としているため、イベント会場や観光地の周辺の交通の状況を解析することができたとしても、周辺に位置する車両や人を、イベント会場や観光地へと誘導することはできない。
また、イベント会場や観光地へと来訪する来訪者は、イベント会場や観光地に関する地理についての知識に欠けている場合がある。
したがって、車両や人を、イベント会場や観光地へと、効率的に誘導することが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-133643号公報
特開2009-259158号公報
特開2006-85602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、車両や人を、イベント会場や観光地へと、効率的に誘導することが可能な、来訪者誘導システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、イベント会場または観光地を含む地域を訪れる来訪車両や来訪者を対象とする来訪者誘導システムとして、道路沿いや公共交通施設に複数の撮影装置、及び複数の電子看板を設置し、撮影装置で撮影された画像を基に、電子看板にイベント会場または観光地までの交通情報、移動経路情報を表示することで、イベント会場や観光地を含む地域の地理に不慣れであっても、イベント会場や観光地に、来訪者を効率的に誘導することができる点に着眼し、本発明に至った。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の来訪者誘導システムは、来訪者をイベント会場または観光地に誘導する来訪者誘導システムであって、道路沿い、または公共交通施設に設けられる、複数の撮影装置及び複数の電子看板と、複数の前記撮影装置により撮影された画像を基にした人流データまたは車流データに基づき、前記イベント会場または前記観光地までの交通に関する情報である交通情報と、前記イベント会場または前記観光地への移動経路を示す誘導矢印と、のいずれか一方または双方を含んで構成される来訪者誘導情報を生成する誘導情報生成部と、前記来訪者誘導情報を前記電子看板に送信する情報送信部と、を備えていることを特徴とする。
上記のような構成によれば、複数の撮影装置が、道路沿い、または公共交通施設に設けられている。この、複数の撮影装置により撮影された画像を基にした人流データまたは車流データに基づき、誘導情報生成部が、イベント会場または観光地までの交通に関する情報である交通情報と、イベント会場または観光地への移動経路を示す誘導矢印と、のいずれか一方または双方を含んで構成される来訪者誘導情報を生成し、情報送信部がこの来訪者誘導情報を、道路沿い、または公共交通施設に設けられる電子看板へと表示する。来訪者は、このようにして電子看板に表示された来訪者誘導情報を参照すれば、イベント会場または観光地までの交通に関する状況や、移動経路を理解することができるため、イベント会場または観光地への訪問を目的とした来訪者が、イベント会場や観光地に関する地理に不慣れであっても、イベント会場や観光地へと、来訪者を効率的に誘導することができる。これにより、来訪者をイベント会場や観光地へスムーズに誘導することができる。
また、来訪者が、イベント会場や観光地への訪問を目的としてはいない場合であっても、上記のようにして電子看板に表示された来訪者誘導情報を来訪者が目にすることにより、来訪者がイベント会場や観光地に関して知ることで、来訪者がイベント会場や観光地へと訪問する可能性が高まる。
このようにして、車両や人を、イベント会場や観光地へと、効率的に誘導することが可能な、来訪者誘導システムを提供することが可能となる。
【0007】
本発明の一態様においては、前記車流データは、車両番号情報を含み、前記誘導情報生成部は、前記画像から前記車両番号情報を読み取り、前記車両番号情報を基に、前記イベント会場または前記観光地の付近に居住する住民車両と、前記イベント会場または前記観光地を目指す来訪車両とを選別し、前記来訪車両に対してのみ前記来訪者誘導情報を生成し、前記情報送信部は、前記来訪車両が前記電子看板に近接してきた時点で、当該電子看板に前記来訪者誘導情報を送信する。
このような構成によれば、複数の撮影装置により撮影された画像から読み取った車両番号情報を基に、イベント会場または観光地の付近に居住する住民車両と、イベント会場または観光地を目指す来訪車両とを選別し、来訪車両が、電子看板に近接した時点で、来訪者誘導情報を適切なタイミングで送信できる。したがって、来訪車両を、イベント会場または観光地へと、効率的に誘導することができる。
また、イベント会場または観光地の付近を頻繁に通行する可能性の高い住民車両に対しては、来訪者誘導情報が送信されないので、住民車両が、電子看板に近接するたびに、来訪者誘導情報が送信されることもない。したがって、来訪者誘導情報を、適切な対象者に対し、より有効に提供できる。
【0008】
本発明の別の態様においては、本発明の来訪者誘導システムは、前記来訪者の居住地域情報と、当該来訪者が有する前記来訪車両の前記車両番号情報とが、関連付けられて登録された来訪者データベースを更に備え、複数の前記撮影装置は、前記イベント会場や前記観光地を含む地域の境界に設けられた、複数の境界撮影装置と、前記境界の内側に設けられた複数の地域内撮影装置と、を備え、前記車流データは、前記来訪車両が前記境界撮影装置により初めて撮影された入場時刻から、前記地域内撮影装置により次に撮影された退場時刻までの間の時間である滞在時間を含み、前記誘導情報生成部は、前記来訪車両ごとに前記滞在時間を計算し、当該来訪車両の前記車両番号情報を基に、当該滞在時間を前記来訪者に関連付けて前記来訪者データベースに記録する。
このような構成によれば、来訪車両の車両番号情報が、イベント会場や観光地を含む地域の境界に設けられた複数の境界撮影装置によって、初めて撮影された時刻から、イベント会場や観光地を含む地域への来訪車両の入場時刻を特定できる。また、来訪車両の車両番号情報が、境界撮影装置によって次に撮影された時刻から、イベント会場や観光地を含む地域からの来訪車両の退場時刻を特定できる。そして、来訪車両の入場時刻から退場時刻までの間の時間から、イベント会場や観光地を含む地域での来訪者の滞在時間が得られる。
このようにして、来訪車両毎に滞在時間を計算し、来訪車両の車両情報を基に、その来訪車両を有する来訪者の滞在時間を来訪者データベースに記録することで、来訪者データベースには、来訪者ごとに、来訪者の居住地域情報と、イベント会場や観光地を含む地域を訪れた来訪者の滞在時間を関連付けて蓄積することができる。一般的には、イベント会場や観光地が、来訪者にとって興味深いものであるほど、イベント会場や観光地を含む地域における来訪者の滞在時間が長くなると考えられる。そこで、来訪者データベースに蓄積された情報を分析することで、来訪者にとっての、イベント会場や観光地の魅力等を、定量的に推定することが可能となる。その結果、その後、イベント会場や観光地の魅力を向上するための様々な試みを実施したり、実際にその試みを実施した際の効果を評価したりすることが可能となる。このようにして、イベント会場や観光地の魅力を高めるための活動を行う際に、有効な情報を、収集することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、車両や人を、イベント会場や観光地へと、効率的に誘導することが可能な、来訪者誘導システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る来訪者誘導システムの概略構成を示すブロック図である。
図1の来訪者誘導システムで来訪者に対して来訪者誘導情報を提供する地域の一例を示す図である。
地域の境界に設けられる境界撮影装置と電子看板の配置の一例を示す図である。
イベント会場や観光地に設置される複数の撮影装置、複数の電子看板の配置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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