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公開番号2025107341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025076219,2023510545
出願日2025-05-01,2022-01-27
発明の名称熱可塑性エラストマー組成物およびその用途
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C08L 23/10 20060101AFI20250710BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明の目的は、低硬度かつ柔軟であり、耐傷性に優れる熱可塑性エラストマー組成物を提供することにある。
【解決手段】本発明は、下記(A)~(D)を含むことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物に係る。
(A)プロピレン系重合体:100質量部、
(B)エチレンと炭素数3~20のα-オレフィン単位を含むエチレン・α-オレフィン共重合体:50~300質量部の範囲、
(C)軟化剤:50~280質量部の範囲、(D)共役ジエン単量体単位を主体とするブロックと、ビニル芳香族単量体単位を主体とするブロックと、をそれぞれ少なくとも1つずつ有するブロック共重合体の水素添加物:90~400質量部の範囲。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)~(D)を含むことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物;
(A)プロピレン系重合体:100質量部、
(B)エチレンと炭素数3~20のα-オレフィン単位を含むエチレン・α-オレフィン共重合体:50~300質量部の範囲、
(C)軟化剤:50~280質量部の範囲、
(D)共役ジエン単量体単位を主体とするブロックと、ビニル芳香族単量体単位を主体とするブロックと、をそれぞれ少なくとも1つずつ有するブロック共重合体の水素添加物:90~400質量部の範囲。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性エラストマー組成物およびその用途に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のインストルメントパネル、ドアトリムなどの内装表皮材には、材料の軽量化が求められる観点からオレフィン系熱可塑性エラストマーが使われることがある。オレフィン系熱可塑性エラストマーからなる内装表皮材用シートをインストルメントパネル、ドアトリムなどの形状に賦形するには、真空成形や射出成形が一般的に行われている。
【0003】
射出成形用のオレフィン系熱可塑性エラストマーとして、例えば、国際公開2010/067564号(特許文献1)には、ポリプロピレン系樹脂、オレフィン系共重合体ゴム、ビニル芳香族単量体単位を有するブロック共重合体の水添物及び軟化剤を所定の割合で含有する組成物が提案されており、国際公開2011/155571号(特許文献2)には、ポリプロピレン系樹脂、軟化剤、およびポリオルガノシロキサンを所定の割合で含有する熱可塑性エラストマー組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2010/067564号パンフレット
国際公開2011/155571号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、優れた耐傷性は維持しつつも、触感向上の観点から従来の熱可塑性エラストマー組成物よりも低硬度かつ柔軟な材料が求められている。しかし特許文献1、2に記載の熱可塑性エラストマー組成物は、従来許容されていた硬度では耐傷性に優れるよう設計されているが、近年求められている低硬度領域での耐傷性は十分ではなく更なる改良が望まれている。
本発明の目的は、低硬度かつ柔軟であり、耐傷性に優れる熱可塑性エラストマー組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記(A)~(D)を含むことを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物に係る。
(A)プロピレン系重合体:100質量部、
(B)エチレンと炭素数3~20のα-オレフィン単位を含むエチレン・α-オレフィン共重合体:50~300質量部の範囲、
(C)軟化剤:50~280質量部の範囲、
(D)共役ジエン単量体単位を主体とするブロックと、ビニル芳香族単量体単位を主体とするブロックと、をそれぞれ少なくとも1つずつ有するブロック共重合体の水素添加物:90~400質量部の範囲。
【発明の効果】
【0007】
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、低硬度かつ柔軟であり、耐傷性に優れており、成形体として、自動車部品、土木・建材用品、電気・電子部品、衛生用品、フィルム・シート、発泡体、人造皮革など種々公知の用途に好適であり、特に自動車内装部品などの自動車部品、人造皮革などの表皮材に好適に用い得る。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
【0009】
<プロピレン系重合体(A)>
本発明の熱可塑性エラストマー組成物の成分の一つであるプロピレン系重合体(A)〔以下、「成分(A)」と呼称する場合がある。〕は、該重合体を構成する構成単位のうち、プロピレンに由来する構成単位の含有量が50モル%以上である重合体のことをいい、成分(A)中のプロピレンに由来する構成単位の含有量は、90モル%以上であることが好ましい。
【0010】
本発明に係る成分(A)は、1種でもよく、2種以上でもよい。
本発明に係る成分(A)は、プロピレン単独重合体であってもよく、プロピレンとプロピレン以外のコモノマーとの共重合体であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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