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公開番号2025109199
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2025004385
出願日2025-01-10
発明の名称積層体、その製造方法及び回路用基板
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人タス・マイスター
主分類B32B 15/082 20060101AFI20250716BHJP(積層体)
要約【課題】伝送損失が低く、回路用基板として使用したときに優れた性質を有する積層体を提供する。
【解決手段】金属層及び当該金属層に隣接するフッ素樹脂含有層を必須とする積層体であって、金属層とフッ素樹脂含有層との接着面の金属側の算術平均表面粗さSaが0.05μm以下である積層体。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
金属層及び当該金属層に隣接するフッ素樹脂含有層を必須とする積層体であって、
金属層とフッ素樹脂含有層との接着面の金属側の算術平均表面粗さSaが0.05μm以下であることを特徴とする積層体。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
金属層とフッ素樹脂含有層との接着強度が0.1N/mm以上である請求項1記載の積層体。
【請求項3】
積層体は、幅が200mm以上の長尺積層体である請求項1~2のいずれかに記載の積層体。
【請求項4】
フッ素樹脂含有層表面を走査型X線光電子分光分析装置(XPS/ESCA)によって測定した際の酸素元素比率が1.35atomic%以上である請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項5】
上記酸素元素比率は、1.5atomic%以上である請求項4に記載の積層体。
【請求項6】
フッ素樹脂含有層表面を走査型X線光電子分光分析装置(XPS/ESCA)によって測定した際の酸素元素比率と、当該フッ素樹脂含有層をアルゴンガスクラスターイオンビームによって、入射角45°で深さ方向に15分間エッチングしたあと、走査型X線光電子分光分析装置(XPS/ESCA)によって測定した際の酸素元素比率の差が1.0atomic%以上の請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項7】
金属層表面とフッ素樹脂含有層表面間の動摩擦係数が0.70以下である請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項8】
2つの積層体におけるフッ素樹脂含有層表面同士を200℃で貼り合わせたときに接着強度が30N/mより大きい請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項9】
フッ素樹脂含有層は、テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体又はテトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体である請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項10】
フッ素樹脂含有層は、不安定末端基量が炭素数1×10

個あたり10個未満のフッ素樹脂から構成された請求項1又は2記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層体、その製造方法及び回路用基板に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
回路基板分野においては、フッ素樹脂含有層と金属層とを有する積層体が広く知られている(例えば特許文献1,2)。このような積層体は、フッ素樹脂フィルムと金属箔とを加熱して接着させることで製造されている。
【0003】
このような積層体においては、フッ素樹脂フィルムと金属との密着性を高めるために、金属箔層として表面粗化した金属箔を使用することが行われてきた。近年は、伝送損失を低減するために、表面平滑性が高い金属箔を使用することについても検討が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-3106
国際公開2016/104297
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、伝送損失が低く、回路用基板として使用したときに優れた性質を有する積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、金属層及び当該金属層に隣接するフッ素樹脂含有層を必須とする積層体であって、金属層とフッ素樹脂含有層の接着面の金属側の算術平均表面粗さSaが0.05μm以下であることを特徴とする積層体である。
【0007】
上記積層体は、金属層とフッ素樹脂含有層との接着強度が0.1N/mm以上であることが好ましい。
上記積層体は、幅が200mm以上の長尺積層体であることが好ましい。
上記積層体は、フッ素樹脂含有層表面を走査型X線光電子分光分析装置(XPS/ESCA)によって測定した際の酸素元素比率が1.35atomic%以上であることが好ましい。
上記酸素元素比率は、1.5atomic%以上であることが好ましい。
【0008】
本開示の積層体は、フッ素樹脂含有層の金属層と面していない側のフッ素樹脂含有層表面を走査型X線光電子分光分析装置(XPS/ESCA)によって測定した際の酸素元素比率と、当該フッ素樹脂含有層をアルゴンガスクラスターイオンビームによって、入射角45°で深さ方向に15分間エッチングしたあと、走査型X線光電子分光分析装置(XPS/ESCA)によって測定した際の酸素元素比率との差が1.0atomic%以上であることが好ましい。
【0009】
上記積層体は、金属層表面とフッ素樹脂含有層表面間の動摩擦係数が0.70以下であることが好ましい。
上記積層体は、2の積層体におけるフッ素樹脂含有層表面同士を200℃で貼り合わせたときに接着強度が30N/mより大きいことが好ましい。
【0010】
上記フッ素樹脂含有層は、テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体又はテトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体であることが好ましい。
上記フッ素樹脂含有層は、不安定末端基量が炭素数1×10

個あたり10個未満のフッ素樹脂から構成されたものであることが好ましい。
上記フッ素樹脂含有層は、フッ素樹脂が372℃、荷重49Nにおける前記フッ素樹脂の溶融流れ速度が1~50g/10分であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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