TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025110460
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-29
出願番号
2024004307
出願日
2024-01-16
発明の名称
DC/DCコンバータ及びDC/DCコンバータの制御方法
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20250722BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】ハードスイッチングを抑制し、ソフトスイッチングとすることで、損失低減を図りつつ、変換効率の向上を図る。
【解決手段】トランスと、トランスの1次側に接続され、ゲート信号によりオン/オフ切替を行うスイッチング素子を複数有する1次側ブリッジ回路と、トランスの2次側に接続され、ゲート信号によりオン/オフ切替を行うスイッチング素子を複数有する2次側ブリッジ回路と、1次側ブリッジ回路及び2次側ブリッジ回路を制御する制御部と、を備え、制御部は、ゲート信号を生成し、トランスで検出されるトランス電流の正負が反転するか否かを判定し、トランス電流が反転すると判定した場合、トランス電流が正負に反転するタイミングを含むスクリーン期間において、生成したゲート信号の一部をオフにするためのスクリーン信号を生成し、生成したゲート信号と生成したスクリーン信号とを合成して、スイッチング素子へ向けて出力する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
トランスと、
前記トランスの1次側に接続され、ゲート信号によりオン/オフ切替を行うスイッチング素子を複数有する1次側ブリッジ回路と、
前記トランスの2次側に接続され、ゲート信号によりオン/オフ切替を行うスイッチング素子を複数有する2次側ブリッジ回路と、
前記1次側ブリッジ回路及び前記2次側ブリッジ回路を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記ゲート信号を生成し、
前記トランスで検出されるトランス電流の正負が反転するか否かを判定し、
前記トランス電流が反転すると判定した場合、前記トランス電流が正負に反転するタイミングを含むスクリーン期間において、生成した前記ゲート信号の一部をオフにするためのスクリーン信号を生成し、
生成した前記ゲート信号と生成した前記スクリーン信号とを合成して、前記スイッチング素子へ向けて出力するDC/DCコンバータ。
続きを表示(約 3,900 文字)
【請求項2】
前記1次側ブリッジ回路は、
第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第3のスイッチング素子と、第4のスイッチング素子と、を有し、
前記第1のスイッチング素子は、アノード側が前記トランスの1次側のコイルの一方の端子側に接続され、カソード側が前記第3のスイッチング素子を介して前記1次側のコイルの他方の端子側に接続され、
前記第2のスイッチング素子は、カソード側が前記1次側のコイルの一方の端子側に接続され、アノード側が前記第4のスイッチング素子を介して前記1次側のコイルの他方の端子側に接続され、
前記第3のスイッチング素子は、前記第2のスイッチング素子と同期して作動すると共に、アノード側が前記1次側のコイルの他方の端子側に接続され、カソード側が前記第1のスイッチング素子を介して前記1次側のコイルの一方の端子側に接続され、
前記第4のスイッチング素子は、前記第1のスイッチング素子と同期して作動すると共に、カソード側が前記1次側のコイルの他方の端子側に接続され、アノード側が前記第2のスイッチング素子を介して前記1次側のコイルの一方の端子側に接続されており、
前記2次側ブリッジ回路は、
第5のスイッチング素子と、第6のスイッチング素子と、第7のスイッチング素子と、第8のスイッチング素子と、を有し、
前記第5のスイッチング素子は、アノード側が前記トランスの2次側のコイルの一方の端子側に接続され、カソード側が前記第7のスイッチング素子を介して前記2次側のコイルの他方の端子側に接続され、
前記第6のスイッチング素子は、カソード側が前記2次側のコイルの一方の端子側に接続され、アノード側が前記第8のスイッチング素子を介して前記2次側のコイルの他方の端子側に接続され、
前記第7のスイッチング素子は、前記第6のスイッチング素子と同期して作動すると共に、アノード側が前記2次側のコイルの他方の端子側に接続され、カソード側が前記第5のスイッチング素子を介して前記2次側のコイルの一方の端子側に接続され、
前記第8のスイッチング素子は、前記第5のスイッチング素子と同期して作動すると共に、カソード側が前記2次側のコイルの他方の端子側に接続され、アノード側が前記第6のスイッチング素子を介して前記2次側のコイルの一方の端子側に接続されており、
前記1次側ブリッジ回路における電圧をV1とし、前記トランスの前記2次側のコイルの巻数に対する前記1次側のコイルの巻数の巻数比をn:1とし、前記2次側ブリッジ回路における電圧をV2とすると、
前記制御部は、
電圧nV2が電圧V1よりも大きくなる昇圧動作時に、
前記トランス電流が正から負へ反転する場合、前記スクリーン期間において、前記第5のスイッチング素子及び前記第8のスイッチング素子の前記ゲート信号をオフにする第1の前記スクリーン信号を生成し、
前記トランス電流が負から正へ反転する場合、前記スクリーン期間において、前記第6のスイッチング素子及び前記第7のスイッチング素子の前記ゲート信号をオフにする第2の前記スクリーン信号を生成する請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項3】
第1の前記スクリーン信号は、
前記第1のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子がオン状態であり、前記トランス電流が負となるタイミングで、オン状態となり、
前記第2のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子がオン状態となるタイミングで、オフ状態となる信号である請求項2に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項4】
第2の前記スクリーン信号は、
前記第2のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子がオン状態であり、前記トランス電流が正となるタイミングで、オン状態となり、
前記第1のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子がオン状態となるタイミングで、オフ状態となる信号である請求項2に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項5】
前記1次側ブリッジ回路は、
第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第3のスイッチング素子と、第4のスイッチング素子と、を有し、
前記第1のスイッチング素子は、アノード側が前記トランスの1次側のコイルの一方の端子側に接続され、カソード側が前記第3のスイッチング素子を介して前記1次側のコイルの他方の端子側に接続され、
前記第2のスイッチング素子は、カソード側が前記1次側のコイルの一方の端子側に接続され、アノード側が前記第4のスイッチング素子を介して前記1次側のコイルの他方の端子側に接続され、
前記第3のスイッチング素子は、前記第2のスイッチング素子と同期して作動すると共に、アノード側が前記1次側のコイルの他方の端子側に接続され、カソード側が前記第1のスイッチング素子を介して前記1次側のコイルの一方の端子側に接続され、
前記第4のスイッチング素子は、前記第1のスイッチング素子と同期して作動すると共に、カソード側が前記1次側のコイルの他方の端子側に接続され、アノード側が前記第2のスイッチング素子を介して前記1次側のコイルの一方の端子側に接続されており、
前記2次側ブリッジ回路は、
第5のスイッチング素子と、第6のスイッチング素子と、第7のスイッチング素子と、第8のスイッチング素子と、を有し、
前記第5のスイッチング素子は、アノード側が前記トランスの2次側のコイルの一方の端子側に接続され、カソード側が前記第7のスイッチング素子を介して前記2次側のコイルの他方の端子側に接続され、
前記第6のスイッチング素子は、カソード側が前記2次側のコイルの一方の端子側に接続され、アノード側が前記第8のスイッチング素子を介して前記2次側のコイルの他方の端子側に接続され、
前記第7のスイッチング素子は、前記第6のスイッチング素子と同期して作動すると共に、アノード側が前記2次側のコイルの他方の端子側に接続され、カソード側が前記第5のスイッチング素子を介して前記2次側のコイルの一方の端子側に接続され、
前記第8のスイッチング素子は、前記第5のスイッチング素子と同期して作動すると共に、カソード側が前記2次側のコイルの他方の端子側に接続され、アノード側が前記第6のスイッチング素子を介して前記2次側のコイルの一方の端子側に接続されており、
前記1次側ブリッジ回路における電圧をV1とし、前記トランスの前記2次側のコイルの巻数に対する前記1次側のコイルの巻数の巻数比をn:1とし、前記2次側ブリッジ回路における電圧をV2とすると、
前記制御部は、
電圧nV2が電圧V1よりも小さくなる降圧動作時に、
前記トランス電流が負から正へ反転する場合、前記スクリーン期間において、前記第1のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子の前記ゲート信号をオフにする第3の前記スクリーン信号を生成し、
前記トランス電流が正から負へ反転する場合、前記スクリーン期間において、前記第2のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子の前記ゲート信号をオフにする第4の前記スクリーン信号を生成する請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項6】
第3の前記スクリーン信号は、
前記第1のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子がオン状態となるタイミングで、オン状態となり、
前記第5のスイッチング素子及び前記第8のスイッチング素子がオン状態となるタイミングで、オフ状態となる信号である請求項5に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項7】
第4の前記スクリーン信号は、
前記第2のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子がオン状態となるタイミングで、オン状態となり、
前記第6のスイッチング素子及び前記第7のスイッチング素子がオン状態となるタイミングで、オフ状態となる信号である請求項5に記載のDC/DCコンバータ。
【請求項8】
トランスと、
前記トランスの1次側に接続され、ゲート信号によりオン/オフ切替を行うスイッチング素子を複数有する1次側ブリッジ回路と、
前記トランスの2次側に接続され、ゲート信号によりオン/オフ切替を行うスイッチング素子を複数有する2次側ブリッジ回路と、
前記1次側ブリッジ回路及び前記2次側ブリッジ回路を制御する制御部と、を備えるDC/DCコンバータの制御方法において、
前記制御部が、
前記ゲート信号を生成し、
前記トランスで検出されるトランス電流の正負が反転するか否かを判定し、
前記トランス電流が反転すると判定した場合、前記トランス電流が正負に反転するタイミングを含むスクリーン期間において、生成した前記ゲート信号の一部をオフにするためのスクリーン信号を生成し、
生成した前記ゲート信号と生成した前記スクリーン信号とを合成して、前記スイッチング素子へ向けて出力するDC/DCコンバータの制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、DC/DCコンバータ及びDC/DCコンバータの制御方法に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、DAB(Dual Active Bridge)方式のDC/DCコンバータが知られている(例えば、特許文献1参照)。このDC/DCコンバータでは、伝送期間と休止期間を交互に発生させる間欠運転を行っており、休止期間の長さを調整することで、伝送電力を調整している。また、DC/DCコンバータでは、間欠運転において、第1フルブリッジ回路と第2フルブリッジ回路とのそれぞれにおいて、ハードスイッチングが経時的に正負でバランスして発生するように制御されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-118234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ハードスイッチングは、電圧変動時(図1に示す、1次電圧V1と、トランス巻数比nを2次電圧V2に乗じた出力電圧nV2が異なる電圧となる場合)、及び軽負荷時において発生しやすい。つまり、電圧変動する場合、電圧変動しない(V1=nV2)場合に比して、トランス電流が急峻な変化となる。この結果、DC/DCコンバータでは、スイッチング素子に含まれるダイオードがリカバリーを起こすことで、一時的に短絡状態、すなわちハードスイッチングとなり、電力損失が発生したり、変換効率が悪化したりする。また、軽負荷時には、トランス電流が少なくなり、1次電圧及び2次電圧が標準電圧から僅かにずれるだけで、トランス電流がゼロクロス、つまり正負反転が起こりやすくなる。この結果、DC/DCコンバータでは、電圧変動時と同様に、ダイオードがリカバリーを起こすことで、ハードスイッチングとなり、電力損失が発生したり、変換効率が悪化したりする。
【0005】
そこで、本開示は、ハードスイッチングを抑制し、ソフトスイッチングとすることで、損失低減を図りつつ、変換効率の向上を図ることができるDC/DCコンバータ及びDC/DCコンバータの制御方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のDC/DCコンバータは、トランスと、前記トランスの1次側に接続され、ゲート信号によりオン/オフ切替を行うスイッチング素子を複数有する1次側ブリッジ回路と、前記トランスの2次側に接続され、ゲート信号によりオン/オフ切替を行うスイッチング素子を複数有する2次側ブリッジ回路と、前記1次側ブリッジ回路及び前記2次側ブリッジ回路を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ゲート信号を生成し、前記トランスで検出されるトランス電流の正負が反転するか否かを判定し、前記トランス電流が反転すると判定した場合、前記トランス電流が正負に反転するタイミングを含むスクリーン期間において、生成した前記ゲート信号の一部をオフにするためのスクリーン信号を生成し、生成した前記ゲート信号と生成した前記スクリーン信号とを合成して、前記スイッチング素子へ向けて出力する。
【0007】
本開示のDC/DCコンバータの制御方法は、トランスと、前記トランスの1次側に接続され、ゲート信号によりオン/オフ切替を行うスイッチング素子を複数有する1次側ブリッジ回路と、前記トランスの2次側に接続され、ゲート信号によりオン/オフ切替を行うスイッチング素子を複数有する2次側ブリッジ回路と、前記1次側ブリッジ回路及び前記2次側ブリッジ回路を制御する制御部と、を備えるDC/DCコンバータの制御方法において、前記制御部が、前記ゲート信号を生成し、前記トランスで検出されるトランス電流の正負が反転するか否かを判定し、前記トランス電流が反転すると判定した場合、前記トランス電流が正負に反転するタイミングを含むスクリーン期間において、生成した前記ゲート信号の一部をオフにするためのスクリーン信号を生成し、生成した前記ゲート信号と生成した前記スクリーン信号とを合成して、前記スイッチング素子へ向けて出力する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ハードスイッチングを抑制し、ソフトスイッチングとすることで、損失低減を図りつつ、変換効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態に係るDC/DCコンバータの概略構成図である。
図2は、DC/DCコンバータの通常モードの昇圧運転時におけるゲート信号のグラフである。
図3は、DC/DCコンバータの通常モードの降圧運転時におけるゲート信号のグラフである。
図4は、本実施形態に係るDC/DCコンバータの制御装置に係るブロック図である。
図5は、DC/DCコンバータのスクリーンモードの昇圧運転時におけるゲート信号のグラフである。
図6は、DC/DCコンバータのスクリーンモードの降圧運転時におけるゲート信号のグラフである。
図7は、本実施形態に係るDC/DCコンバータの制御方法に係る一例のフローチャートである。
図8は、本実施形態に係るDC/DCコンバータの制御方法に係る一例のフローチャートである。
図9は、本実施形態に係るDC/DCコンバータの制御方法に係る一例のフローチャートである。
図10は、本実施形態に係るDC/DCコンバータの制御方法に係る一例のフローチャートである。
図11は、本実施形態に係るDC/DCコンバータの制御方法に係る一例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの開示が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ニデック株式会社
モータ
12日前
個人
発電装置
6日前
個人
電流制御形AC-DC電源
5日前
キヤノン株式会社
電源装置
6日前
キヤノン株式会社
電源装置
1か月前
個人
ステッピングモータ実習装置
19日前
株式会社竹中工務店
避雷設備
1か月前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
1日前
サンデン株式会社
電力変換装置
13日前
サンデン株式会社
電力変換装置
13日前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
充電方法
26日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
8日前
個人
回転力発生装置
4日前
株式会社エスイー
上載物の支持装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
充電システム
7日前
日産自動車株式会社
回転電機
8日前
ミツミ電機株式会社
電源回路
7日前
トヨタ自動車株式会社
電池システム
11日前
新電元工業株式会社
充電装置
26日前
AGC株式会社
太陽電池モジュール
1か月前
三菱電機株式会社
回転子および電動機
1か月前
シャープ株式会社
冷蔵庫
13日前
住友金属鉱山株式会社
遮熱装置
27日前
富士電機株式会社
電力変換装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
電力管理システム
11日前
株式会社ゲットクリーンエナジー
発電機
1か月前
個人
延線補助具
4日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
11日前
株式会社ジェイテクト
モータ装置
29日前
株式会社デンソー
電源装置
14日前
ミネベアミツミ株式会社
回転機器
19日前
ミネベアミツミ株式会社
回転機器
19日前
ミネベアミツミ株式会社
回転機器
19日前
株式会社日立製作所
回転電機
19日前
ミネベアミツミ株式会社
回転機器
19日前
続きを見る
他の特許を見る