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公開番号
2025111983
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-31
出願番号
2024005950
出願日
2024-01-18
発明の名称
半導体装置および半導体装置の製造方法
出願人
三菱電機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H10D
12/00 20250101AFI20250724BHJP()
要約
【課題】半導体装置のベース層とキャリア蓄積層との間の接合の深さおよび濃度のばらつきを抑制する。
【解決手段】半導体装置は、半導体層の表層部に位置し、第1不純物の濃度プロファイルによって規定される第1導電型のソース層(13)と、ソース層(13)の下側に位置し、第2不純物の濃度プロファイルによって規定される第2導電型のベース層(15)と、ベース層(15)の下側に位置し、第3不純物の濃度プロファイルによって規定される第1導電型のキャリア蓄積層(2)と、キャリア蓄積層(2)の下側に位置する第1導電型のドリフト層(1)と、第4不純物の濃度プロファイルによって規定される第2導電型のCSC層(50)とを備える。CSC層(50)の第4不純物の含有領域は、ベース層(15)の第2不純物の含有領域とキャリア蓄積層(2)の第3不純物の含有領域とが重なる領域を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体層の表層部に位置し、第1不純物の濃度プロファイルによって規定される第1導電型のソース層と、
前記ソース層の下側に位置し、第2不純物の濃度プロファイルによって規定される第2導電型のベース層と、
前記ベース層の下側に位置し、第3不純物の濃度プロファイルによって規定される前記第1導電型のキャリア蓄積層と、
前記キャリア蓄積層の下側に位置する前記第1導電型のドリフト層と、
第4不純物の濃度プロファイルによって規定され、前記第4不純物の含有領域が、前記ベース層の前記第2不純物の含有領域と前記キャリア蓄積層の前記第3不純物の含有領域とが重なる領域を含むように位置する前記第2導電型のCSC層と、
を備えた半導体装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記ベース層の前記第2不純物の含有領域と前記キャリア蓄積層の前記第3不純物の含有領域とが重なる領域において、前記CSC層の前記第4不純物の濃度は、前記第2不純物の濃度および前記第3不純物の濃度よりも高い、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記CSC層の前記第4不純物の含有領域は、前記ソース層の前記第1不純物の含有領域と前記ベース層の前記第2不純物の含有領域とが重なる領域を含む、
請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記CSC層の前記第4不純物の含有領域は、前記キャリア蓄積層の前記第3不純物の含有領域よりも下側にまで達している、
請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記CSC層の前記第4不純物の濃度ピークの位置は、前記キャリア蓄積層の前記第3不純物の濃度ピークの位置よりも下側に位置している、
請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記CSC層の前記第4不純物の濃度プロファイルにおけるテール部分は、前記キャリア蓄積層の前記第3不純物の含有領域よりも下側にまで達している、
請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記CSC層の前記第4不純物の濃度ピークの位置は、前記キャリア蓄積層の前記第3不純物の含有領域よりも下側に位置している、
請求項5に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記半導体層は、ダイオードとして機能するダイオード領域をさらに備え、
前記ダイオード領域は、前記半導体層の表層部に位置し、前記ベース層と同じ前記第2不純物の濃度プロファイルを有する前記第2導電型のアノード層を備え、
前記キャリア蓄積層、前記ドリフト層および前記CSC層は、前記ダイオード領域にも延在する、
請求項4に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記半導体層は、ダイオードとして機能するダイオード領域をさらに備え、
前記ドリフト層は、前記ダイオード領域にも延在し、
前記ダイオード領域は、
前記半導体層の表層部に位置し、前記CSC層と同じ前記第4不純物の濃度プロファイルを有する前記第2導電型のアノード層が形成された領域と、
前記半導体層の上に設けられた電極が前記ドリフト層にショットキー接続する領域であるショットキー領域と、
を備える、
請求項4に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記半導体層は、ダイオードとして機能するダイオード領域をさらに備え、
前記ドリフト層は、前記ダイオード領域にも延在し、
前記ダイオード領域は、
前記半導体層の表層部に前記第2導電型のアノード層が形成された領域と、
前記半導体層の上に設けられた電極が前記ドリフト層にショットキー接続する領域であるショットキー領域と、
を備え、
前記CSC層は、前記ショットキー領域にも延在する、
請求項4に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば下記の特許文献1には、IGBTの閾値電圧(Vth)のばらつきを低減するために、IGBTのp型ベース層およびn型キャリア蓄積層のそれぞれが不純物濃度のピークを持つように設計する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-205015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のIGBTでは、p型ベース層およびn型キャリア蓄積層の不純物ピーク濃度が安定するため、定常的な閾値電圧のばらつきは小さくなる。しかし、n
+
型ソース層とp型ベース層との間の接合、ならびに、p型ベース層とn型キャリア蓄積層との間の接合に、深さや濃度のばらつきが生じる。その場合、スイッチングの過渡状態において、不純物濃度が低い箇所で電流を遮断できず、破壊耐量が低下したり、局所的なキャリア分布のばらつきによって電流の集中が生じ、破壊耐量が低下したりする。その結果、半導体装置の逆バイアス安全動作領域(RBSOA:Reverse Bias Safe Operating Area)が低下する。
【0005】
本開示は以上のような課題を解決するためになされたものであり、半導体装置のベース層とキャリア蓄積層との間の接合の深さおよび濃度のばらつきを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る半導体装置は、半導体層の表層部に位置し、第1不純物の濃度プロファイルによって規定される第1導電型のソース層と、前記ソース層の下側に位置し、第2不純物の濃度プロファイルによって規定される第2導電型のベース層と、前記ベース層の下側に位置し、第3不純物の濃度プロファイルによって規定される前記第1導電型のキャリア蓄積層と、前記キャリア蓄積層の下側に位置する前記第1導電型のドリフト層と、第4不純物の濃度プロファイルによって規定され、前記第4不純物の含有領域が、前記ベース層の前記第2不純物の含有領域と前記キャリア蓄積層の前記第3不純物の含有領域とが重なる領域を含むように位置する前記第2導電型のCSC層と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、半導体装置にCSC層が設けられることで、半導体装置のベース層とキャリア蓄積層との間の接合の深さおよび濃度のばらつきを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す図である。
実施の形態1に係る半導体装置のn
+
型ソース層、p型ベース層、n型キャリア蓄積層、n
-
型ドリフト層およびp型CSC層の不純物濃度プロファイルを示すグラフである。
実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。
実施の形態2に係る半導体装置のn
+
型ソース層、p型ベース層、n型キャリア蓄積層、n
-
型ドリフト層およびp型CSC層の不純物濃度プロファイルを示すグラフである。
実施の形態3に係る半導体装置のn
+
型ソース層、p型ベース層、n型キャリア蓄積層、n
-
型ドリフト層およびp型CSC層の不純物濃度プロファイルを示すグラフである。
実施の形態4に係る半導体装置のn
+
型ソース層、p型ベース層、n型キャリア蓄積層、n
-
型ドリフト層およびp型CSC層の不純物濃度プロファイルを示すグラフである。
実施の形態5に係る半導体装置のn
+
型ソース層、p型ベース層、n型キャリア蓄積層、n
-
型ドリフト層およびp型CSC層の不純物濃度プロファイルを示すグラフである。
実施の形態6に係る半導体装置のn
+
型ソース層、p型ベース層、n型キャリア蓄積層、n
-
型ドリフト層およびp型CSC層の不純物濃度プロファイルを示すグラフである。
実施の形態7に係る半導体装置の構成を示す図である。
実施の形態8に係る半導体装置の構成を示す図である。
実施の形態9に係る半導体装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明において、nおよびpは半導体の導電型を示し、本開示においては、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明するが、それとは逆に、第1導電型をp型、第2導電型をn型としてもよい。また、n
-
は不純物濃度がnよりも低濃度であることを示し、n
+
は不純物濃度がnよりも高濃度であることを示す。同様に、p
-
は不純物濃度がpよりも低濃度であることを示し、p
+
は不純物濃度がpよりも高濃度であることを示す。
【0010】
また、各領域の不純物濃度の高さはピーク濃度によって規定されるものとする。すなわち、不純物濃度が高い(または低い)領域とは、不純物のピーク濃度が高い(または低い)領域を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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