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公開番号2025113457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025089352,2023036255
出願日2025-05-29,2023-03-09
発明の名称電磁調理器用汚れ防止マット
出願人東洋アルミエコープロダクツ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H05B 6/12 20060101AFI20250725BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】 固着や破れが生じにくくなる電磁調理器用汚れ防止マットを提供する。
【解決手段】汚れ防止マット1は、シート体2を円形に切り出したものよりなる。シート体2は、磁力線の透過性及び耐熱性を有するガラス繊維を平織したものより構成されるシート状の素材である織布3と、織布3の両面の全面に形成され、非透水性且つ耐熱性を有するシリコーンより構成されるコート材4a及び4bとからなる。シート体2は、引裂き強度の最大強度が5.0kN/m以上240kN/m以下に、織布3の厚みが0.02mm以上0.42mm以下に、コート材4a及び4bの各々の塗工量が5g/m2以上520g/m2以下に、コート材4a及び4bの塗工量の合計が20g/m2以上570g/m2以下に、コート材4a及び4bの各々の塗工厚みが2μm以上300μm以下に、コート材4a及び4bの塗工厚みの合計が4μm以上330μm以下に、それぞれ設定されている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
電磁調理器のトッププレートと前記電磁調理器によって加熱される鍋の底面との間に挟んで使用される電磁調理器用汚れ防止マットにおいて、
磁力線の透過性を有する耐熱性のシート体よりなり、
前記シート体は、引裂き強度の最大強度が5.0kN/m以上240kN/m以下である、電磁調理器用汚れ防止マット。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記シート体の厚みが、0.74mm以下である、請求項1記載の電磁調理器用汚れ防止マット。
【請求項3】
前記シート体は、
耐熱性を有する繊維より構成されるシート状の素材と、
前記素材の両面に形成され、非透水性を有するコート材とからなり、
前記素材は、厚みが0.02mm以上0.42mm以下であり、
前記コート材は表面と裏面との各々において、塗工量が5g/m

以上520g/m

以下である、請求項1又は請求項2記載の電磁調理器用汚れ防止マット。
【請求項4】
前記シート体は、
前記コート材の塗工量の合計が、20g/m

以上570g/m

以下である、請求項3記載の電磁調理器用汚れ防止マット。
【請求項5】
前記シート体は、
耐熱性を有する繊維より構成されるシート状の素材と、
前記素材の両面に形成され、非透水性を有するコート材とからなり、
前記素材は、厚みが0.02mm以上0.42mm以下であり、
前記コート材は表面と裏面との各々において、塗工厚みが2μm以上300μm以下である、請求項1又は請求項2記載の電磁調理器用汚れ防止マット。
【請求項6】
前記シート体は、
前記コート材の塗工厚みの合計が、4μm以上330μm以下である、請求項5記載の電磁調理器用汚れ防止マット。
【請求項7】
前記素材はガラス繊維を含む、請求項3記載の電磁調理器用汚れ防止マット。
【請求項8】
前記素材はガラス繊維を含む、請求項5記載の電磁調理器用汚れ防止マット。
【請求項9】
前記コート材は、シリコーンを含む、請求項3に記載の電磁調理器用汚れ防止マット。
【請求項10】
前記コート材は、シリコーンを含む、請求項5に記載の電磁調理器用汚れ防止マット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は電磁調理器用汚れ防止マットに関し、特に加熱すべき鍋の底面の汚れや吹きこぼれ等を電磁調理器のトッププレートに付着させない電磁調理器用汚れ防止マットに関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
電磁調理器のトッププレートと鍋の底との間に挟んで使用する電磁調理器用汚れ防止マットとして、特許文献1に示すものが存在している。
【0003】
図3は、電磁調理器を組み込んだ一般の調理用加熱装置において、従来の電磁調理器用汚れ防止マットを使用した状態の外観形状を示した平面図であり、図4は、図3で示したIV-IVラインに対応した図であって、電磁調理器の作動原理を模式的に示した断面図及び従来の電磁調理器用汚れ防止マットの拡大断面図である。
【0004】
まず、図3を参照して、調理用加熱装置61のトッププレート17の手前の左右には電磁調理器13a及び13bが設置され、トッププレート17の後方にはニクロム線がトッププレート17の下面に組み込まれた発熱線加熱器63が設置されている。尚、調理用加熱装置61は、その機種によって発熱線加熱器63に代えて電磁調理器が設置されている場合(すなわち、3つの電磁調理器を備える)や発熱線加熱器63が無く2つの電磁調理器のみを備える場合もある。又、トッププレート17の奥側には吸・排気パネル65が配置されている。この図においては、電磁調理器13bに対して磁力透過性及び耐熱性を有する汚れ防止マット51が配置され、更にその上に加熱すべき鍋19が配置された状態が示されている。
【0005】
電磁調理器13bの概略構造及びその加熱原理については図4の(1)を参照して、トッププレート17の下方には電磁調理器13bを構成する磁力発生コイル14が配置されている。この磁力発生コイル14に図示しないスイッチをオンにすることによって電流が流れると、磁力発生コイル14の周りに二点鎖線で示されているような磁力線15が発生する。この磁力線15はトッププレート17及び汚れ防止マット51を貫通し、更にトッププレート17上に載置されている鍋19の底をも貫通してループ状に形成されることになる。鍋19は所定の導電性を有する材料によって構成されているため、この磁力線15の発生に伴ってその鍋底にうず電流16が発生する。このようにして発生したうず電流16が鍋19の鍋底の電気抵抗によって熱に代わり、鍋底の温度が上昇することになる。これによって鍋19内に収納された料理物が火を介することなく加熱されることになる。尚、磁力発生コイル14の通電を停止すると磁力線15は消滅し、これによって鍋19の鍋底に発生していたうず電流16も消滅する。その結果、鍋19の鍋底の温度は降下し、加熱状態が終了することになる。トッププレート17の下方には温度センサ18が取付けられている。温度センサ18はトッププレート17の温度を監視し、空焚き等によって異常にトッププレート17の温度が上昇したような場合に、図示しない制御装置によって電力の供給を遮断して加熱を停止するものである。
【0006】
汚れ防止マット51の構成については、図4の(1)の“Z”部分の汚れ防止マット51を拡大した図4の(2)、及び図3を参照して、汚れ防止マット51は、磁力線の透過性を有するガラス繊維よりなる織布53の両面に非透水性且つ耐熱性のシリコーン54a及び54bを全面に施したものを円形に切り出してシート体52としたものである。汚れ防止マット51は、その中心素材として織布53を用いているためクッション性を有する。又、その両面に非透水性且つ耐熱性のシリコーン54a及び54bを施しているため、汚れ防止マット51全体は非透水性及び耐熱性を有する。
【0007】
汚れ防止マット51は、その使用により、鍋19の底面に汚れが付着していたり、料理のハネが飛んだりした際にも、トッププレート17に直接付着することが無く美麗な状態を保ち、掃除等の手間をかけずに済む効果を奏するものであるとともに、その使用によって電磁調理器の温度センサの測定に影響を与える虞がないよう、シート体52の熱抵抗を所定の範囲に設定することで、トッププレートの温度を検知する温度センサに与える影響が少なくなり、その結果、電磁調理器の使用に際して不具合が生じる虞を低減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2009-140887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に示す上述のような従来の汚れ防止マット51を電磁調理器13a又は13bに載置した状態で汚れ防止マット51の上に鍋19を用いて調理により加熱した際には高温下で汚れ防止マット51と電磁調理器13a又は13bとが接した状態で使用されることになる。汚れ防止マット51は、シリコーン54a及び54bが、トッププレート17の天板の素材であるガラスに近い化学構造を持っている。そのため、トッププレート17側に位置するシリコーン54a又は54bとトッププレート17とが固着し、トッププレート17にシリコーン54a又は54bが残る現象が生じることがある。この固着が軽度であれば、手指や洗剤を含むスポンジ等で固着部分を擦って固着したシリコーン54a又は54bを容易に除去することができるが、固着が強固であると、汚れ防止マット51自体がトッププレート17に貼り付いた状態となることでトッププレート17から除去できない場合があり、これらがトッププレート17の汚れそのものになる虞があった。又、固着が強固である場合に汚れ防止マット51をトッププレート17から剥がそうとすると、固着部分から引き裂かれるように汚れ防止マット51が破れる虞もあった。すなわち、汚れ防止マット51を構成するシリコーン54a又は54bのみならず、ガラス繊維もトッププレート17上に残ってしまう。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、固着や破れが生じにくくなる電磁調理器用汚れ防止マットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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