TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025112179
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024006333
出願日2024-01-18
発明の名称PTC発熱装置
出願人カシン工業株式会社
代理人個人
主分類H05B 3/14 20060101AFI20250724BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】低い風速および周辺温度が低い場合であっても効率良く暖めることができるPTC発熱装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様は、N個(Nは3以上の整数)の放熱フィンと、N-1個のPTC発熱部材と、を1つずつ交互に積層した構成のPTCヒータブロックを含むPTC発熱装置であって、PTCヒータブロックに送られる空気の温度が摂氏でマイナスから室温までの温度範囲の全域において、N-1個のPTC発熱部材の全体として、PTCの温度-抵抗特性における最低抵抗値を示す温度以上でキュリー点以下の温度範囲で動作する構成に設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
N個(Nは3以上の整数)の放熱フィンと、N-1個のPTC(Positive Temperature Coefficient)発熱部材と、を1つずつ交互に積層した構成のPTCヒータブロックを含むPTC発熱装置であって、
前記PTCヒータブロックに送られる空気の温度が摂氏でマイナスから室温までの温度範囲の全域において、前記N-1個のPTC発熱部材の全体として、PTCの温度-抵抗特性における最低抵抗値を示す温度以上でキュリー点以下の温度範囲で動作する構成に設けられる、PTC発熱装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記PTCヒータブロックに送られる前記空気の風速が3.5m/s以下の風速範囲において、前記N-1個のPTC発熱部材の全体として、PTCの温度-抵抗特性における最低抵抗値を示す温度以上でキュリー点以下の温度範囲で動作する構成に設けられる、PTC発熱装置。
【請求項3】
前記PTCヒータブロックの近傍の温度を検知する温度センサと、
前記温度センサによって検知した温度に基づき前記回転翼の回転を制御する制御部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記回転翼の回転数を第1の回転数に制御した状態で前記温度センサによって検知した温度が予め設定された温度を超えた場合、前記回転翼の回転数を前記第1の回転数よりも高い第2の回転数にする制御を行う、請求項1記載のPTC発熱装置。
【請求項4】
前記PTCヒータブロックに空気を送る回転翼を備えた送風機をさらに備え、
前記PTCヒータブロックの外形寸法は、前記回転翼の外接矩形と同等サイズに設けられた、請求項1記載のPTC発熱装置。
【請求項5】
前記送風機は、前記PTCヒータブロックに対向接続された、請求項4記載のPTC発熱装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はPTC発熱素子および放熱フィンを有するPTC発熱装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
PTC(Positive Temperature Coefficient)発熱素子を用いた発熱装置は、PTC発熱素子の正温度特性を利用して、容易な温度制御および低消費電力化を図ることができる。PTC発熱装置では、PTC発熱素子を間に挟むように一対の放熱フィンを設けてPTC発熱素子で発生させた熱を放熱フィンから効果的に外部へ放出する構成となっている。
【0003】
特許文献1には、PTC素子を含む発熱部、および放熱基材および前記放熱基材の外部面の少なくとも一部分に備えられて放熱性能を向上させる放熱皮膜を含んで前記発熱部の少なくとも一面に備えられる放熱部を含む車両ヒータ用PTCユニットが開示される。また、特許文献2、3には、複数のPTC素子と複数の放熱フィンとを重ね合わせたPTCヒータ構造が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2019-509940号公報
国際公開第2014/069270号
特開2007-157528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
PTC発熱素子と放熱フィンとを組み合わせたPTCヒータブロックに送風機(ファン)を利用して空気を送り込む場合、空気の温度(周辺温度)が低いとPTC発熱素子のキュリー温度よりもかなり低い温度で動作することになる。このため、例えば、狭い空間(例えば、車両室内の足元空間など)を暖めるときなど、それほど高い風速を必要としない場合には十分に暖めることができず、しかも低抵抗の状態で駆動することになるため無駄に電力を消費することになる。
【0006】
本発明は、低い風速および周辺温度が低い場合であっても効率良く暖めることができるPTC発熱装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、N個(Nは3以上の整数)の放熱フィンと、N-1個のPTC発熱部材と、を1つずつ交互に積層した構成のPTCヒータブロックを含むPTC発熱装置であって、PTCヒータブロックに送られる空気の温度が摂氏でマイナスから室温までの温度範囲の全域において、N-1個のPTC発熱部材の全体として、PTCの温度-抵抗特性における最低抵抗値を示す温度以上でキュリー点以下の温度範囲で動作する構成に設けられる。
【0008】
このような構成によれば、PTCヒータブロックに送られる空気の温度が摂氏でマイナスから室温までの温度範囲の全域において、N-1個のPTC発熱部材のすべてが、PTCの温度-抵抗特性における最低抵抗値を示す温度以上でキュリー点以下の温度範囲、すなわち正温度特性の範囲で動作し、周辺温度が低い場合でも放熱フィンに積極的に蓄熱して十分な発熱量を得ることができる。
【0009】
上記PTC発熱装置において、PTCヒータブロックに送られる空気の風速が3.5m/s以下の風速範囲において、N-1個のPTC発熱部材の全体として、PTCの温度-抵抗特性における最低抵抗値を示す温度以上でキュリー点以下の温度範囲で動作する構成に設けられていてもよい。これにより、周辺温度が低く、かつPTCヒータブロックに送られる空気の風速が比較的低い3.5m/s以下の場合でも、N-1個のPTC発熱部材のすべてが正温度特性の範囲で動作し、低風速による放熱フィンへの蓄熱効果を利用して、十分な発熱量を得ることができる。
【0010】
上記PTC発熱装置において、PTCヒータブロックの近傍の温度を検知する温度センサと、温度センサによって検知した温度に基づき回転翼の回転を制御する制御部と、をさらに備え、制御部は、回転翼の回転数を第1の回転数に制御した状態で温度センサによって検知した温度が予め設定された温度を超えた場合、回転翼の回転数を第1の回転数よりも高い第2の回転数にする制御を行う構成でもよい。これにより、PTCヒータブロックHBによる発熱量が回転翼の回転数によって制御される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

カシン工業株式会社
PTC発熱装置
3日前
株式会社コロナ
電気機器
27日前
株式会社遠藤照明
照明装置
1か月前
日本精機株式会社
駆動装置
2か月前
日本精機株式会社
回路基板
1か月前
株式会社プロテリアル
シールド材
2か月前
三菱電機株式会社
電子機器
2か月前
株式会社国際電気
電子装置
3か月前
キヤノン株式会社
電子機器
1か月前
メクテック株式会社
配線基板
1か月前
マクセル株式会社
配列用マスク
18日前
個人
電気抵抗電磁誘導加熱装置
3か月前
株式会社LIXIL
照明システム
3か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
6日前
イビデン株式会社
プリント配線板
3か月前
個人
電子機器収納ユニット
2か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
3か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
26日前
トキコーポレーション株式会社
照明器具
25日前
イビデン株式会社
プリント配線板
1か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
2か月前
新電元工業株式会社
充電装置
24日前
日産自動車株式会社
電子機器
10日前
メクテック株式会社
伸縮性配線基板
1か月前
株式会社電気印刷研究所
金属画像形成方法
26日前
株式会社電気印刷研究所
金属画像形成方法
26日前
メクテック株式会社
配線モジュール
1か月前
カシン工業株式会社
PTC発熱装置
3日前
株式会社タクミ精工
除電ブラシ
2か月前
マクセルイズミ株式会社
加熱ユニット
1か月前
FDK株式会社
冷却構造
3か月前
昭栄化学工業株式会社
焼成型導電性ペースト
1か月前
新光電気工業株式会社
配線基板
2か月前
信越ポリマー株式会社
配線基板
2か月前
TDK株式会社
配線基板
1か月前
ダイニック株式会社
面状発熱体および水性塗料
2か月前
続きを見る