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公開番号2025113468
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025089692,2022007058
出願日2025-05-29,2020-12-18
発明の名称野菜を育てるための養液および野菜の生産方法
出願人京セラ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01G 7/00 20060101AFI20250725BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】野菜の食味を向上させる。
【解決手段】野菜の生産方法は、第1ステップと、第2ステップと、第3ステップと、第4ステップと、第5ステップと、を有する。第1ステップにおいて、播種を行う。第2ステップにおいて、第1期間において種子から子葉を出させる。第3ステップにおいて、第1期間の次の第2期間において野菜を育てる。第4ステップにおいて、第2期間の次の第3期間において野菜をさらに育てる。第5ステップにおいて、野菜を収穫する。第3ステップにおいて、第2期間のうちの少なくとも一部の期間に、420nmから490nmの波長域に光強度の最大値を有する第1の光を照射して野菜を育てる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
播種を行う第1ステップと、
第1期間において種子から子葉を出させる第2ステップと、
前記第1期間の次の第2期間において野菜を育てる第3ステップと、
前記第2期間の次の第3期間において野菜をさらに育てる第4ステップと、
野菜を収穫する第5ステップと、を有し、
前記第2期間の後期に、420nmから490nmの波長域に光強度の第1最大値を有し、500nmから600nmの波長域の光強度の最大値が前記第1最大値よりも小さい、第1の光を照射し、前記第1期間、前記第2期間の前期、および前記第3期間に、590nmから650nmの波長域に光強度の第2最大値を有し、500nm以下の可視光の波長域に前記第2最大値よりも小さなピーク光強度を有し、490nmから540nmの波長域の光強度の平均値が前記ピーク光強度よりも小さい、第2の光を照射して野菜を育てる、野菜の生産方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の野菜の生産方法であって、
前記第3ステップにおいて、前記第2期間の後期の長さを、前記第1期間、前記第2期間および前記第3期間を合計した全期間の長さの1/4から1/2とする、野菜の生産方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の野菜の生産方法であって、
前記第2の光として、590nmから650nmの波長域に相対光強度の最大値である最大光強度を有するとともに、700nmの波長における相対光強度の第1の値が前記最大光強度の2割以上の値であり且つ800nmの波長における相対光強度の第2の値が前記最大光強度の1割以下の値である光を用いる、野菜の生産方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1つの請求項に記載の野菜の生産方法であって、
前記野菜は、葉菜類の野菜を含む、野菜の生産方法。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載の野菜の生産方法であって、
前記第1期間において、間隔を空けて配列された複数の種子のそれぞれから子葉を出させて、複数の野菜の苗を得て、
前記第2期間の前期において、複数の野菜の苗を育て、
前記第2期間の前期が終了したタイミングにおいて、隣り合う複数の野菜の苗の間隔を拡大し、
前記第2期間の後期は、間隔が拡大された後の複数の野菜の苗から複数の野菜を育てる期間であって、10日間から16日間である、野菜の生産方法。
【請求項6】
請求項1から請求項5の何れか1つの請求項に記載の野菜の生産方法であって、
前記第2期間の前期は、野菜の苗を育てる期間であって、7日間から14日間である、野菜の生産方法。
【請求項7】
請求項1から請求項6の何れか1つの請求項に記載の野菜の生産方法であって、
前記第3期間は、1日間から7日間である、野菜の生産方法。
【請求項8】
請求項1から請求項7の何れか1つの請求項に記載の野菜の生産方法であって、
前記第2期間の前期と前記第2期間の後期との間で互いに異なるスペクトルを有する光を発する複数の照明装置を用いる、野菜の生産方法。
【請求項9】
請求項1から請求項8の何れか1つの請求項に記載の野菜の生産方法であって、
前記第2期間の後期において、太陽光を利用することなく、1日当たり12時間から16時間、複数の照明装置から発せられる光を、間隔を空けて配列された複数の野菜の苗に照射する、野菜の生産方法。
【請求項10】
請求項1から請求項9の何れか1つの請求項に記載の野菜の生産方法であって、
前記第2の光は、500nmから590nmの波長域の光を含む、野菜の生産方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、野菜の生産方法およびレタスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般的な土耕栽培に代わる植物を生産する方法として、水耕栽培が知られている(例えば、特許文献1~5の記載を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-7047号公報
特許第5300993号公報
国際公開第2015/155914号
特開2017-221177号公報
国際公開第2019/139031号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水耕栽培による野菜の生産については、野菜における食味を向上させる点で改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
野菜の生産方法が開示される。
【0006】
野菜の生産方法の一態様は、第1ステップと、第2ステップと、第3ステップと、第4ステップと、第5ステップと、を有する。前記第1ステップにおいて、播種を行う。前記第2ステップにおいて、第1期間において種子から子葉を出させる。前記第3ステップにおいて、前記第1期間の次の第2期間において野菜を育てる。前記第4ステップにおいて、前記第2期間の次の第3期間において野菜をさらに育てる。前記第5ステップにおいて、野菜を収穫する。前記第2期間の後期に、420nmから490nmの波長域に光強度の第1最大値を有し、500nmから600nmの波長域の光強度の最大値が前記第1最大値よりも小さい、第1の光を照射し、前記第1期間、前記第2期間の前期、および前記第3期間に、590nmから650nmの波長域に光強度の第2最大値を有し、500nm以下の可視光の波長域に前記第2最大値よりも小さなピーク光強度を有し、490nmから540nmの波長域の光強度の平均値が前記ピーク光強度よりも小さい、第2の光を照射して野菜を育てる。
【発明の効果】
【0007】
例えば、野菜の食味を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る野菜の生産方法における水耕栽培の期間の一例を示す図である。
図2(a)は、播種が行われた状態における栽培現場の一例を概略的に示す斜視図である。図2(b)は、図2(a)の播種が行われた状態における栽培現場を左方から見た一例を概略的に示す図である。
図3(a)は、出芽の状態における栽培現場の一例を概略的に示す斜視図である。図3(b)は、図3(a)の出芽の状態における栽培現場を左方から見た一例を概略的に示す図である。
図4(a)は、育苗期間における栽培現場の一例を概略的に示す斜視図である。図4(b)は、図4(a)の育苗期間における栽培現場を左方から見た一例を概略的に示す図である。
図5(a)は、定植時の状態における栽培現場の一例を概略的に示す斜視図である。図5(b)は、図5(a)の定植時の状態における栽培現場を左方から見た一例を概略的に示す図である。
図6(a)は、育成期間における栽培現場の一例を概略的に示す斜視図である。図6(b)は、図6(a)の育成期間における栽培現場を左方から見た一例を概略的に示す図である。
図7(a)は、照明装置の一例の外観を示す斜視図である。図7(b)は、照明装置の筐体から透光性基板を取り外した状態の一例を示す斜視図である。
図8は、照明装置の一例に係る分解斜視図である。
図9(a)は、光源の外観の一例を示す斜視図である。図9(b)は、図9(a)の光源のうちの2点鎖線で描かれた平面に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。
図10は、光源が発する第1の光に係るスペクトルが太い実線で描かれた図である。
図11は、光が光合成に作用する度合いを波長ごとに示す光合成作用曲線が太い実線で描かれた図である。
図12は、光源が発する第2の光に係るスペクトルが太い実線で描かれた図である。
図13は、第1養液、第2養液、第3養液、第4養液、第1参考養液および第2参考養液のそれぞれの主要な組成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図面においては同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。図面は模式的に示されたものである。図2(a)から図9(b)には、右手系のXYZ座標系が付されている。このXYZ座標系では、照明装置10の水平方向に沿った長手方向が+X方向とされ、照明装置10の水平方向に沿った短手方向が+Y方向とされ、+X方向と+Y方向との両方に直交する方向としての上方向が+Z方向とされている。
【0010】
<1.第1実施形態>
<1-1.野菜の水耕栽培の概要>
図1で示されるように、野菜の水耕栽培の期間は、例えば、第1期間P1と、第2期間P2と、第3期間P3と、を有する。水耕栽培の対象となる野菜(栽培対象野菜ともいう)は、例えば、レタスなどの葉菜類の野菜を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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