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公開番号2025113636
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024007899
出願日2024-01-23
発明の名称印刷装置、印刷システム、印刷装置の制御方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類B41J 29/38 20060101AFI20250728BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ロール紙に印刷を行う際に、当該ロール紙の幅の大小に関わらず、ロール紙上での画像欠損を抑制することができる印刷装置、印刷システム、印刷装置の制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】印刷装置200は、印刷ジョブを実行することにより、画像を印刷用紙に印刷する印刷手段(印刷部211)と、印刷用紙としてのカット紙とロール紙とがそれぞれ印刷手段に供給可能に選択される給紙手段(給紙部215)と、印刷ジョブの実行で使用されるべき印刷用紙としてのカット紙の幅が、給紙手段で選択されているロール紙の幅よりも大きい場合に、印刷ジョブの実行と、印刷ジョブの実行停止とのうちの一方を選択させる選択操作が可能な選択手段(第1確認ダイアログ601)とを備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
印刷ジョブを実行することにより、画像を印刷用紙に印刷する印刷手段と、
前記印刷用紙としてのカット紙とロール紙とがそれぞれ前記印刷手段に供給可能に選択される給紙手段と、
前記印刷用紙を前記給紙手段から前記印刷手段に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段による前記印刷用紙の搬送方向と直交する方向を前記印刷用紙の幅方向としたとき、前記印刷ジョブの実行で使用されるべき印刷用紙としてのカット紙の幅が、前記給紙手段で選択されている前記ロール紙の幅よりも大きい場合に、前記印刷ジョブの実行と、前記印刷ジョブの実行停止とのうちの一方を選択させる選択操作が可能な選択手段と、を備えることを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記印刷手段は、前記選択手段で前記印刷ジョブの実行が選択された場合に、前記画像を縮小して、該画像を前記給紙手段で選択されている前記ロール紙に印刷することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記印刷手段は、前記画像を縮小する際、前記印刷ジョブの実行で使用されるべきカット紙の幅と、前記給紙手段で選択されている前記ロール紙の幅との比率分だけ、前記画像の縮小を行うことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記印刷ジョブの実行で使用されるべきカット紙の幅に関する第1用紙情報と、前記給紙手段で選択されている前記ロール紙の幅に関する第2用紙情報とを取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段で取得された前記第1用紙情報および前記第2用紙情報に基づいて、前記印刷ジョブの実行で使用されるべきカット紙の幅が、前記給紙手段で選択されている前記ロール紙の幅よりも大きいか否かを判断する判断手段とを、備え、
前記選択手段は、前記判断手段での判断の結果、前記印刷ジョブの実行で使用されるべきカット紙の幅が、前記給紙手段で選択されている前記ロール紙の幅よりも大きいと判断された場合に、前記選択操作を可能とすることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
画面を表示する表示手段を備え、
前記選択手段は、前記表示手段に表示され、前記選択操作が可能な操作画面で構成されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記操作画面には、前記印刷ジョブの実行を決定するボタンと、前記印刷ジョブの実行停止を決定するボタンとが含まれていることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記操作画面には、前記印刷ジョブの実行で使用されるべきカット紙の幅が、前記給紙手段で選択されている前記ロール紙の幅よりも大きい旨のメッセージが含まれていることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記給紙手段は、幅が異なる複数種の前記カット紙が供給可能に選択されるものであり、
前記選択手段は、前記給紙手段で前記ロール紙が選択されているにも関わらず、該ロール紙が前記給紙手段に設置されていない場合には、前記印刷ジョブの実行停止と、前記カット紙に変更した前記印刷ジョブの実行と、前記印刷ジョブの実行停止とのうちの一方を選択させる選択操作が可能であることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項9】
印刷装置と、該印刷装置と通信可能に接続された情報処理装置と、を備える印刷システムであって、
前記印刷装置は、
印刷ジョブを実行することにより、画像を印刷用紙に印刷する印刷手段と、
前記印刷用紙としてのカット紙とロール紙とがそれぞれ前記印刷手段に供給可能に選択される給紙手段と、
前記印刷用紙を前記給紙手段から前記印刷手段に搬送する搬送手段と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記搬送手段による前記印刷用紙の搬送方向と直交する方向を前記印刷用紙の幅方向としたとき、前記印刷ジョブの実行で使用されるべき印刷用紙としてのカット紙の幅が、前記給紙手段で選択されている前記ロール紙の幅よりも大きい場合に、前記印刷ジョブの実行と、前記印刷ジョブの実行停止とのうちの一方を選択させる選択操作が可能な選択手段を備えることを特徴とする印刷システム。
【請求項10】
印刷装置を制御する方法であって、
印刷ジョブを実行することにより、画像を印刷用紙に印刷する印刷工程と、
前記印刷用紙としてのカット紙とロール紙とがそれぞれ前記印刷工程に供給可能に選択される給紙工程と、
前記印刷用紙を前記給紙工程から前記印刷工程に搬送する搬送工程と、
前記搬送工程での前記印刷用紙の搬送方向と直交する方向を前記印刷用紙の幅方向としたとき、前記印刷ジョブの実行で使用されるべき印刷用紙としてのカット紙の幅が、前記給紙工程で選択されている前記ロール紙の幅よりも大きい場合に、前記印刷ジョブの実行と、前記印刷ジョブの実行停止とのうちの一方を選択させる選択操作が可能な選択工程と、を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、印刷システム、印刷装置の制御方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置から印刷装置に対して印刷ジョブを送信する際には、印刷装置の製造元等であるベンダから提供される専用プリンタドライバを介さずに、情報処理装置のOSに内蔵された汎用の印刷プロトコルが用いられている。この印刷プロトコル(標準規格プロトコル)の一例としては、IPP(Internet Printing Protocol)が知られている。情報処理装置と印刷装置との間では、IPPに従った通信によって印刷処理が実行される。また、印刷装置の能力応答としては、例えば、用紙種類、用紙サイズ、給紙トレイ等の各種の情報が含まれる用紙情報を構築して、IPPを介して用紙情報が取得される。また、特許文献1には、ロール紙を印刷用紙として使用可能な印刷装置が記載されている。特許文献1に記載の印刷装置では、印刷ジョブの実行で使用されるべき用紙の幅が印刷装置に給紙されているロール紙の幅よりも大きい場合、そのまま印刷ジョブの実行が可能であれば、用紙に対する印字位置を調整する印字位置調整画面を表示する。また、特許文献1に記載の印刷装置では、そのままの印刷ジョブの実行が可能ではないならば、印刷ジョブの実行を中止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-170792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
印刷装置の機種やOSの種類によっては、印刷設定が行われる際に、印刷装置が対応している全カット紙の用紙サイズを画面に表示するものがある。印刷装置に例えばA3ロール紙(幅が297mmのロール紙)が設置された場合でも、ユーザは、印刷設定画面上で、A3ロール紙よりも幅が大きいA2サイズのカット紙や幅が420mmのロール紙を選択することができる。そして、A2サイズのカット紙が選択された状態で印刷が実行された際には、画像はA2サイズのカット紙に適した大きさで印刷されるため、A3ロール紙上では、ユーザが意図しないクリッピングによる画像欠損が生じるという問題があった。また、印刷装置に対するロール紙の交換作業は、例えばA3サイズの用紙(カット紙)をA2サイズの用紙に交換する作業よりも容易ではない。前述したように、特許文献1に記載の印刷装置では、印刷ジョブの実行で使用されるべき用紙の幅が印刷装置に給紙されているロール紙の幅よりも大きい場合、そのまま印刷ジョブの実行が可能であれば、印字位置調整画面を表示することができる。しかしながら、印字位置調整画面を操作しても、画像欠損が印刷物に生じるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、ロール紙に印刷を行う際に、当該ロール紙の幅の大小に関わらず、ロール紙上での画像欠損を抑制することができる印刷装置を提供することを目的とする。同様に、本発明は、ロール紙に印刷を行う際に、当該ロール紙の幅の大小に関わらず、ロール紙上での画像欠損を抑制することができる印刷システム、印刷装置の制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の印刷装置は、印刷ジョブを実行することにより、画像を印刷用紙に印刷する印刷手段と、前記印刷用紙としてのカット紙とロール紙とがそれぞれ前記印刷手段に供給可能に選択される給紙手段と、前記印刷用紙を前記給紙手段から前記印刷手段に搬送する搬送手段と、前記搬送手段による前記印刷用紙の搬送方向と直交する方向を前記印刷用紙の幅方向としたとき、前記印刷ジョブの実行で使用されるべき印刷用紙としてのカット紙の幅が、前記給紙手段で選択されている前記ロール紙の幅よりも大きい場合に、前記印刷ジョブの実行と、前記印刷ジョブの実行停止とのうちの一方を選択させる選択操作が可能な選択手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ロール紙に印刷を行う際に、当該ロール紙の幅の大小に関わらず、ロール紙上での画像欠損を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る印刷システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
コンピュータのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
印刷装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
印刷対象画像と印刷対象画像の印刷結果とを一例を示す図である。
ユーザ、印刷アプリケーション、OS標準印刷プログラム、印刷装置との間で実行される処理を示すシーケンス図である。
印刷装置で実行される処理(用紙判断処理)を示すフローチャートである。
印刷装置に表示される第1確認ダイアログの一例を示す図である。
印刷装置に表示される第2確認ダイアログの一例を示す図である。
印刷装置で実行される処理(第1確認ダイアログおよび第2確認ダイアログの処理)を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る印刷システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
ユーザ、印刷アプリケーション、ステータスモニタ、OS標準印刷プログラム、印刷装置との間で実行される処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。例えば、本発明を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせることもできる。
【0010】
<<第1実施形態>>
以下、図1~図7を参照して、第1実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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