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公開番号
2025114173
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2024008693
出願日
2024-01-24
発明の名称
ズレ算出装置、施工方法及びズレ算出方法
出願人
清水建設株式会社
,
株式会社計測リサーチコンサルタント
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E01D
21/00 20060101AFI20250729BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】送り出し工法において作業効率を向上させることができる。
【解決手段】ズレ算出装置は、送り出し工法に用いられるズレ算出装置であって、手延べ機が備え、かつ、手延べ機に対する位置が変化しない複数の特徴部位の三次元空間上の絶対位置の測定に用いられる測位センサから情報を取得する取得部と、手延べ機に対する特徴部位それぞれの位置と、手延べ機が備える特徴部位それぞれが通る予定の経路を記憶する記憶部と、取得部により取得された情報に基づいて、手延べ機が備える複数の特徴部位の位置を特定する特定部と、特徴部位の位置と、経路とに基づいて、特徴部位が、経路から横断方向にずれている距離を算出する算出部と、算出結果を出力する出力部とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
送り出し元の橋脚である送り元橋脚から、送り出し先の橋脚である送り先橋脚まで、前方に手延べ機を取り付けた橋桁を送り出すことにより、前記送り元橋脚と前記送り先橋脚とに前記橋桁を架け渡す送り出し工法に用いられるズレ算出装置であって、
前記手延べ機が備え、かつ、前記手延べ機に対する位置が変化しない複数の特徴部位の三次元空間上の絶対位置の測定に用いられる1または複数の測位センサから情報を取得する取得部と、
前記手延べ機に対する前記特徴部位それぞれの位置と、前記送り出し工法において送り出される前記手延べ機が備える前記特徴部位それぞれが通る予定の経路を記憶する記憶部と、
前記取得部により取得された情報に基づいて、前記手延べ機が備える複数の前記特徴部位の位置を特定する特定部と、
前記橋桁を送り出す方向を送り出し方向とし、前記送り出し方向及び重力方向と直交する方向を横断方向とした場合に、前記特定部により特定された前記特徴部位の位置と、前記記憶部に記憶された前記経路とに基づいて、前記特徴部位が、前記経路から前記横断方向にずれている距離を算出する算出部と、
前記算出部により算出された結果を出力する出力部と、
を備える
ズレ算出装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記測位センサは、前記特徴部位を撮像可能な位置に固定的に設置された撮像装置であり、
前記取得部は、前記撮像装置から、複数の前記特徴部位が撮像された撮像画像を取得し、
前記記憶部には、さらに、前記撮像装置の位置及び姿勢が記憶され、
前記特定部は、前記撮像装置によって撮像された複数の前記特徴部位が表された前記撮像画像内の位置と、前記記憶部に記憶された前記撮像装置の位置及び姿勢とに基づいて、複数の前記特徴部位の位置を特定する
請求項1に記載のズレ算出装置。
【請求項3】
前記手延べ機は、前記手延べ機の前記送り出し方向の先端の位置であり、かつ前記横断方向の両端の位置の近傍に、前記特徴部位を備える
請求項1に記載のズレ算出装置。
【請求項4】
前記出力部は、前記算出部により算出された結果を、前記送り出し工法による工事に従事する作業員が有する表示装置に出力し、
前記表示装置は、前記作業員に対して、前記結果に応じた内容を表示する
請求項1に記載のズレ算出装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のズレ算出装置により出力された前記結果に基づいて、前記特徴部位が前記経路から前記横断方向にずれている距離を特定するズレ特定工程と、
前記特徴部位が前記経路から前記横断方向にずれている距離に応じて、前記手延べ機を受け止めるために配置されるジャッキの位置を調整する位置調整工程と、
を有し、
前記手延べ機が前記送り先橋脚に到達するまでの時間の範囲内に、前記ズレ特定工程と、前記位置調整工程とを少なくとも一回、順に実施する
施工方法。
【請求項6】
前記時間より前に、前記記憶部に情報を記憶する記憶工程を、さらに有する
請求項5に記載の施工方法。
【請求項7】
送り出し元の橋脚である送り元橋脚から、送り出し先の橋脚である送り先橋脚まで、前方に手延べ機を取り付けた橋桁を送り出すことにより、前記送り元橋脚と前記送り先橋脚とに前記橋桁を架け渡す送り出し工法に用いられるズレ算出方法であって、
前記手延べ機が備え、かつ、前記手延べ機に対する位置が変化しない複数の特徴部位の三次元空間上の絶対位置の測定に用いられる1または複数の測位センサから情報を取得する取得工程と、
前記手延べ機に対する前記特徴部位それぞれの位置と、前記送り出し工法において送り出される前記手延べ機が備える前記特徴部位それぞれが通る予定の経路を記憶する記憶工程と、
前記取得工程により取得された情報に基づいて、前記手延べ機が備える複数の前記特徴部位の位置を特定する特定工程と、
前記橋桁を送り出す方向を送り出し方向とし、前記送り出し方向及び重力方向と直交する方向を横断方向とした場合に、前記特定工程により特定された前記特徴部位の位置と、前記記憶工程に記憶された前記経路とに基づいて、前記特徴部位が、前記経路から前記横断方向にずれている距離を算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された結果を出力する出力工程と、
を有する
ズレ算出方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ズレ算出装置、施工方法及びズレ算出方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、幅の広い線路等を横断するように橋梁を架設する際、運行する電車や線路上に存在する架線により作業スペースを線路内に設けることが困難であるため、送り出し工法等の線路内に作業スペースを設けることを要しない工事方法を用いる必要がある。送り出し工法とは、橋梁を架設する際に橋板を支える役割を有する橋桁を、送り出し元の橋脚上の作業スペースから送り出し先の橋脚の位置まで送り出すことにより、複数の橋脚の上に橋桁を架け渡す工事方法である(例えば特許文献1等を参照)。例えば、送り出し工事においては、橋桁の前方に、橋桁よりも軽量の手延べ機を取り付けて送り出す工法がある。送り出された手延べ機は、送り出し先の橋脚の上に載置されたシンクロジャッキにより受け止められ、橋桁の先端が送り出し先の橋脚に到達するまで引き続き送り出しが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-313820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、風や温度変化で、軌条レール、手延べ機、橋桁等の鋼材が変形することにより、手延べ機先端が、計画当初の到達予定位置とは異なる位置に到達する場合があった。そのため、送り出し工法においては、送り出し先の橋脚に手延べ機が到達する直前に、手延べ機の送り出しを停止した後、手延べ機先端の位置を測定し、手延べ機先端の到達位置にシンクロジャッキを配置し直す必要があり、時間を要していた。線路上の工事は、線路閉鎖や饋電停止がされている間しか行うことができないため、作業効率を向上できることが望ましい。
【0005】
そこで本発明は、上記のような点を鑑みてされたものであり、送り出し工法において作業効率を向上させることができるズレ算出装置、施工方法及びズレ算出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の一態様は、送り出し元の橋脚である送り元橋脚から、送り出し先の橋脚である送り先橋脚まで、前方に手延べ機を取り付けた橋桁を送り出すことにより、前記送り元橋脚と前記送り先橋脚とに前記橋桁を架け渡す送り出し工法に用いられるズレ算出装置であって、前記手延べ機が備え、かつ、前記手延べ機に対する位置が変化しない複数の特徴部位の三次元空間上の絶対位置の測定に用いられる1または複数の測位センサから情報を取得する取得部と、前記手延べ機に対する前記特徴部位それぞれの位置と、前記送り出し工法において送り出される前記手延べ機が備える前記特徴部位それぞれが通る予定の経路を記憶する記憶部と、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記手延べ機が備える複数の前記特徴部位の位置を特定する特定部と、前記橋桁を送り出す方向を送り出し方向とし、前記送り出し方向及び重力方向と直交する方向を横断方向とした場合に、前記特定部により特定された前記特徴部位の位置と、前記記憶部に記憶された前記経路とに基づいて、前記特徴部位が、前記経路から前記横断方向にずれている距離を算出する算出部と、前記算出部により算出された結果を出力する出力部と、を備えるズレ算出装置である。
【0007】
[2]また、本発明の一態様は、[1]に記載のズレ算出装置により出力された前記結果に基づいて、前記特徴部位が前記経路から前記横断方向にずれている距離を特定するズレ特定工程と、前記特徴部位が前記経路から前記横断方向にずれている距離に応じて、前記手延べ機を受け止めるために配置されるジャッキの位置を調整する位置調整工程と、を有し、前記手延べ機が前記送り先橋脚に到達するまでの時間の範囲内に、前記ズレ特定工程と、前記位置調整工程とを少なくとも一回、順に実施する施工方法である。
【0008】
[3]また、本発明の一態様は、送り出し元の橋脚である送り元橋脚から、送り出し先の橋脚である送り先橋脚まで、前方に手延べ機を取り付けた橋桁を送り出すことにより、前記送り元橋脚と前記送り先橋脚とに前記橋桁を架け渡す送り出し工法に用いられるズレ算出方法であって、前記手延べ機が備え、かつ、前記手延べ機に対する位置が変化しない複数の特徴部位の三次元空間上の絶対位置の測定に用いられる1または複数の測位センサから情報を取得する取得工程と、前記手延べ機に対する前記特徴部位それぞれの位置と、前記送り出し工法において送り出される前記手延べ機が備える前記特徴部位それぞれが通る予定の経路を記憶する記憶工程と、前記取得工程により取得された情報に基づいて、前記手延べ機が備える複数の前記特徴部位の位置を特定する特定工程と、前記橋桁を送り出す方向を送り出し方向とし、前記送り出し方向及び重力方向と直交する方向を横断方向とした場合に、前記特定工程により特定された前記特徴部位の位置と、前記記憶工程に記憶された前記経路とに基づいて、前記特徴部位が、前記経路から前記横断方向にずれている距離を算出する算出工程と、前記算出工程により算出された結果を出力する出力工程と、を有するズレ算出方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、送り出し工法において作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
送り出し工法を用いた架設現場を示す図である。
実施形態に係るシステムのブロック図である。
表示装置に表示される内容の一例を示す第1の図である。
ズレ算出装置を用いた施工方法の流れの一例を説明するためのフローチャートである。
表示装置に表示される内容の一例を示す第2の図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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