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公開番号
2025115371
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-06
出願番号
2024221045
出願日
2024-12-17
発明の名称
インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、並びに、水性インク及び水性反応液のセット
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41M
5/00 20060101AFI20250730BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】画像ムラが抑制され、粒状感が抑制された画像を記録することが可能なインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】インク及び反応液を用いて低~非吸収性の記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法である。インクは、アニオン性基の作用によって分散される顔料、樹脂粒子、シリコーン系界面活性剤、及び炭化水素系界面活性剤を含有する。樹脂粒子はアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、及びポリエステル系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂粒子であり、炭化水素系界面活性剤のグリフィン法によるHLB値が4以上8以下である。インクの静的表面張力γ
i
と反応液の静的表面張力γ
r
が、下記式(1)の関係を満たす。
|γ
i
-γ
r
|≦3.8 ・・・(1)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水性インク、及び、前記水性インクと反応する反応剤を含有する水性反応液を記録ヘッドから吐出して、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
前記水性反応液を前記記録媒体に付与する反応液付与工程と、
前記記録媒体における前記水性反応液が付与される領域の少なくとも一部に重なるように、前記水性インクを付与するインク付与工程と、を有し、
前記記録媒体のブリストー法における接触開始から30msec
1/2
までの水吸収量が、10mL/m
2
以下であり、
前記水性インクが、アニオン性基の作用によって分散される顔料、樹脂粒子、シリコーン系界面活性剤、及び炭化水素系界面活性剤を含有し、
前記樹脂粒子が、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、及びポリエステル系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂で形成される樹脂粒子であり、
前記炭化水素系界面活性剤のグリフィン法によるHLB値が、4以上8以下であり、
前記水性インクの静的表面張力γ
i
と前記水性反応液の静的表面張力γ
r
が、下記式(1)の関係を満たすことを特徴とするインクジェット記録方法。
|γ
i
-γ
r
|≦3.8 ・・・(1)
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
前記炭化水素系界面活性剤が、アセチレン系界面活性剤である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項3】
前記炭化水素系界面活性剤のグリフィン法によるHLB値が、4以上6以下である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記記録ヘッドが、前記水性インクを吐出する吐出口が副走査方向に沿って配列された第1吐出口列と、前記水性反応液を吐出する吐出口が副走査方向に沿って配列された第2吐出口列と、を具備し、
前記反応液付与工程、及び前記インク付与工程において、前記記録ヘッドを副走査方向と交差する主走査方向にN回(Nは2以上の整数)走査させて、前記水性インク及び前記水性反応液を前記記録ヘッドからそれぞれ吐出して前記記録媒体の単位領域に付与し、
前記N回走査のうち、前半のN/2回の走査で前記記録媒体に付与される前記水性反応液の合計量が、後半のN/2回の走査で前記記録媒体に付与される前記水性反応液の合計量よりも多い請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
前記記録媒体に対する、前記水性インクの接触角をθ
i
、前記水性反応液の接触角をθ
r
とした際に、θ
i
≧θ
r
の関係を満たす請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
前記記録媒体に対する、前記水性インクの接触角をθ
i
、前記水性反応液の接触角をθ
r
とした際に、θ
i
≦55°、かつ、θ
r
≦25°の関係を満たす請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項7】
前記水性インクの静的表面張力γ
i
が、前記水性反応液の静的表面張力γ
r
以下である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項8】
前記シリコーン系界面活性剤が、下記一般式(1)で表される化合物である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
TIFF
2025115371000012.tif
36
170
(前記一般式(1)中、kは1乃至3の整数を表し、lは1乃至4の整数を表し、m+nは8乃至15の整数を表す。m及びnは自然数である。)
【請求項9】
水性インク、及び、前記水性インクと反応する反応剤を含有する水性反応液を記録ヘッドから吐出して、記録媒体に画像を記録するために用いるインクジェット記録装置であって、
前記水性反応液を前記記録媒体に付与する反応液付与手段と、
前記記録媒体における前記水性反応液が付与される領域の少なくとも一部に重なるように、前記水性インクを付与するインク付与手段と、を備え、
前記記録媒体のブリストー法における接触開始から30msec
1/2
までの水吸収量が、10mL/m
2
以下であり、
前記水性インクが、アニオン性基の作用によって分散される顔料、樹脂粒子、シリコーン系界面活性剤、及び炭化水素系界面活性剤を含有し、
前記樹脂粒子が、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、及びポリエステル系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂で形成される樹脂粒子であり、
前記炭化水素系界面活性剤のグリフィン法によるHLB値が、4以上8以下であり、
前記水性インクの静的表面張力γ
i
と前記水性反応液の静的表面張力γ
r
が、下記式(1)の関係を満たすことを特徴とするインクジェット記録装置。
|γ
i
-γ
r
|≦3.8 ・・・(1)
【請求項10】
水性インク、及び、前記水性インクと反応する反応剤を含有する水性反応液を記録ヘッドから吐出して、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法に用いられる、水性インク及び水性反応液のセットであって、
前記記録媒体のブリストー法における接触開始から30msec
1/2
までの水吸収量が、10mL/m
2
以下であり、
前記インクジェット記録方法が、前記水性反応液を前記記録媒体に付与する反応液付与工程と、前記記録媒体における前記水性反応液が付与される領域の少なくとも一部に重なるように、前記水性インクを付与するインク付与工程と、を有し、
前記水性インクが、アニオン性基の作用によって分散される顔料、樹脂粒子、シリコーン系界面活性剤、及び炭化水素系界面活性剤を含有し、
前記樹脂粒子が、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、及びポリエステル系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂で形成される樹脂粒子であり、
前記炭化水素系界面活性剤のグリフィン法によるHLB値が、4以上8以下であり、
前記水性インクの静的表面張力γ
i
と前記水性反応液の静的表面張力γ
r
が、下記式(1)の関係を満たすことを特徴とする水性インク及び水性反応液のセット。
|γ
i
-γ
r
|≦3.8 ・・・(1)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、並びに、水性インク及び水性反応液のセットに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、インクジェット記録方法は、ポスターや大きなサイズの広告の記録など、サイン&ディスプレイの分野で使用されることが増えている。この分野では、記録媒体の耐久性やコストなどの観点から、記録媒体として、ポリ塩化ビニルシートやポリエチレンテレフタレート(PET)シートなどが用いられることが多い。これらは、記録媒体の記録面に水性インクの吸収層を持たないか、ほぼ持たない記録媒体であり、いわゆる非吸収性の記録媒体(水性インクの吸収性を有しない記録媒体)や低吸収性の記録媒体(水性インクの吸収性が低い記録媒体)と呼ばれる。これらの記録媒体に画像を記録する際には、従来、溶剤系インクや硬化型インクなどが用いられていた。しかし、環境負荷や臭気などを低減する観点から、水性媒体を用いた水性インクのニーズが高まっている。
【0003】
しかし、吸収層を有する記録媒体に画像を記録するのに比べ、上述の低吸収性又は非吸収性の記録媒体に画像を記録する場合、発色性が低いか、上述の水性インクでは十分な画質が得られないという課題があった。これに対して、着色剤、樹脂成分、水溶性溶剤、及び界面活性剤からなる色インクと、前記色インクの構成成分を凝集させる反応剤を含有する反応インクを用いて印刷し、乾燥させる印刷方法が提案されている(特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-115854号公報
特開2023-154399号公報
特開2023-101528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1~3に記載されたインクセットを用いて、低吸収性又は非吸収性の記録媒体に画像を記録したところ、記録物にスジのようなムラが発生した。これは、次のような現象が原因と考えられる。低吸収性又は非吸収性の記録媒体に付与されたインクと反応インクの液成分が乾燥する過程で移流が発生する。そこへ次のインクが付与された場合に、移流の影響でインクが動き、正しい位置に定着できないため、記録物濃度のムラができてスジのようなムラに見える結果となったと考えられる。
【0006】
また、特許文献1及び2に記載されたインクセットを用いて、低吸収性又は非吸収性の記録媒体に画像を記録したところ、記録デューティの低いベタ画像部分では、インクが存在せずに下地である記録媒体が見える部分が所々存在し、粒状感を抑制できなかった。これは、低吸収性又は非吸収性の記録媒体上でインクが広がらず、乾燥とともにドットが収縮してしまうことが原因であると本発明者らは考えている。
【0007】
したがって、本発明の目的は、画像ムラが抑制され、粒状感が抑制された画像を記録することが可能なインクジェット記録方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、このインクジェット記録方法に用いるインクジェット記録装置、並びに水性インク及び水性反応液のセットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明によれば、水性インク、及び、前記水性インクと反応する反応剤を含有する水性反応液を記録ヘッドから吐出して、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、前記水性反応液を前記記録媒体に付与する反応液付与工程と、前記記録媒体における前記水性反応液が付与される領域の少なくとも一部に重なるように、前記水性インクを付与するインク付与工程と、を有し、前記記録媒体のブリストー法における接触開始から30msec
1/2
までの水吸収量が、10mL/m
2
以下であり、前記水性インクが、アニオン性基の作用によって分散される顔料、樹脂粒子、シリコーン系界面活性剤、及び炭化水素系界面活性剤を含有し、前記樹脂粒子が、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、及びポリエステル系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂で形成される樹脂粒子であり、前記炭化水素系界面活性剤のグリフィン法によるHLB値が、4以上8以下であり、前記水性インクの静的表面張力γ
i
と前記水性反応液の静的表面張力γ
r
が、下記式(1)の関係を満たすことを特徴とするインクジェット記録方法が提供される。
|γ
i
-γ
r
|≦3.8 ・・・(1)
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、画像ムラが抑制され、粒状感が抑制された画像を記録することが可能なインクジェット記録方法を提供することができる。また、本発明によれば、このインクジェット記録方法に用いるインクジェット記録装置、並びに水性インク及び水性反応液のセットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のインクジェット記録装置の一実施形態を模式的に示す斜視図である。
本発明のインクジェット記録装置の一実施形態を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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