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公開番号2025115483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024009954
出願日2024-01-26
発明の名称回転電機の巻線構造
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類H02K 3/14 20060101AFI20250731BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】循環電流を防止又は抑制できる巻線構造を提供する。
【解決手段】回転電機12の巻線構造10は、ステータ14の複数のティース間に形成された複数のスロット20に巻線が巻回されることにより形成される。ステータ14の径方向に複数の単位巻線25が束ねられることにより巻線24が形成される。複数のスロットに巻線24がそれぞれ巻回されることにより同一相を構成する複数のコイル部30が形成される。複数の単位巻線25の中での各単位巻線25の相対位置についての同一相における複数のコイル部30に亘る組合せは、複数の単位巻線25間で同じである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の素線を束ねることにより単位巻線が形成され、回転電機のステータの径方向に複数の前記単位巻線が束ねられることにより巻線が形成され、前記ステータにおいてロータに向かい合って設けられる複数のティース間に形成された複数のスロットに前記巻線が巻回されることにより形成された回転電機の巻線構造であって、
複数の前記スロットに前記巻線がそれぞれ巻回されることにより同一相を構成する複数のコイル部が形成され、
複数の前記単位巻線の中での各単位巻線の相対位置についての前記同一相における複数の前記コイル部に亘る組合せは、複数の前記単位巻線間で同じである、回転電機の巻線構造。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
請求項1に記載の回転電機の巻線構造において、
前記巻線は、前記同一相における複数の前記コイル部の個数に応じたn個の前記単位巻線に区分され、
複数の前記単位巻線は、1つ目の単位巻線である第1単位巻線から、n個目の単位巻線である第n単位巻線までを有し、
複数の前記単位巻線の並び順の組合せがn通りある、回転電機の巻線構造。
【請求項3】
請求項2に記載の回転電機の巻線構造において、
複数の前記コイル部において、互いに隣接する前記コイル部の一方を第1コイル部とし、他方を第2コイル部としたとき、
前記第1コイル部では、前記径方向の最も外側に前記第1単位巻線が位置し、前記径方向の最も内側に前記第n単位巻線が位置し、
前記第2コイル部では、前記径方向の最も外側に前記第n単位巻線が位置し、その他の単位巻線は、前記第1コイル部における対応する単位巻線に対して1つ分だけ順次ずれた位置にある、回転電機の巻線構造。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の回転電機の巻線構造において、
複数の前記スロットの各々において、前記巻線は複数周巻回されることで複数のターンを有する、回転電機の巻線構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機の巻線構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼できる持続可能且つ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、回転電機の分野を含め、様々な分野においてエネルギーの効率化に関する研究開発が行われている。回転電機のステータにおいて、漏れ磁束(鎖交磁束)に起因する循環電流が発生すると、回転電機の効率が低下する。このため、例えば特許文献1の巻線構造では、巻線(素線束)の断面の形状を工夫することにより、循環電流の発生を抑制しようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-136300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の巻線構造では、巻線の巻き方次第では循環電流が増大する。このため、より効果的に循環電流を防止又は抑制できることが望まれる。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の態様は、複数の素線を束ねることにより単位巻線が形成され、回転電機のステータの径方向に複数の前記単位巻線が束ねられることにより巻線が形成され、前記ステータにおいてロータに向かい合って設けられる複数のティース間に形成された複数のスロットに前記巻線が巻回されることにより形成された回転電機の巻線構造であって、複数の前記スロットに前記巻線がそれぞれ巻回されることにより同一相を構成する複数のコイル部が形成され、複数の前記単位巻線の中での各単位巻線の相対位置についての前記同一相における複数の前記コイル部に亘る組合せは、複数の前記単位巻線間で同じである、回転電機の巻線構造である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の回転電機の巻線構造によれば、同一相における複数のコイル部を全体として捉えたときに、複数の単位巻線の位置がすべて等価になる。このため、同一相における複数のコイル部の全体で電位差が相殺され、循環電流の発生を防止又は抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る回転電機の巻線構造の斜視図である。
図2は、巻線構造の模式図である。
図3は、巻線構造の回路図である。
図4は、変形例に係る巻線構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1において、回転電機12のステータ14においてロータ16に向かい合って複数のティース18が設けられる。複数のティース18間に複数のスロット20が形成される。回転電機12の巻線構造10は、複数のスロット20に巻線24が巻回されることにより形成されている。回転電機12は、電動機又は発電機であり得る。回転電機12は、3相交流電動機又は3相交流発電機であり得る。
【0010】
回転電機12は、ロータ16とステータ14とを備える。ロータ16の径方向と、ステータ14の径方向とは、同じ方向である。このため、以下では、ロータ16の径方向とステータ14の径方向とを区別することなく単に「径方向」という場合がある。なお、ステータ14の各構成部分についても「径方向」を用いて説明する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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