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公開番号2025116334
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024010689
出願日2024-01-29
発明の名称コイル分離方法及びコイル分離装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類H02K 15/02 20250101AFI20250801BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ステータからコイルを容易に分離することができる分離方法を提供する。
【解決手段】コイル分離方法は、内周面に複数のスロット112が形成されたステータコア110と、複数のスロット112に装着されたコイル120と、を備えるステータ100から、コイルを分離する方法である。コイル分離方法は、コイル120のうちのステータコア110の端面から突出する部位であるコイルエンド部を切断する切断工程と、ステータコア110のうちのスロット112の間に位置するティースが支持部材10によって支持された状態でコイル120の切断部位を押圧部材32によって押圧し、ステータコア110からコイル120を分離する分離工程と、を含む。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
内周面に複数のスロットが形成されたステータコアと、複数の前記スロットに装着されたコイルと、を備えるステータから、前記コイルを分離するコイル分離方法であって、
前記コイルのうちの前記ステータコアの端面から突出する部位であるコイルエンド部を切断する切断工程と、
前記ステータコアのうちの前記スロットの間に位置するティースが支持部材によって支持された状態で前記コイルの切断部位を押圧部材によって押圧し、前記ステータコアから前記コイルを分離する分離工程と、
を含む、コイル分離方法。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載のコイル分離方法であって、
前記コイルは、一対の脚部と、一対の前記脚部を繋ぐターン部とを有しているセグメントコンダクタを複数有し、
前記脚部は、前記スロットに挿入される第1部位と、前記ステータコアの一方の前記端面である第1端面から突出する第2部位と、前記ステータコアの他方の前記端面である第2端面から突出する第3部位と、を有し、
前記第1端面から突出する前記コイルエンド部である第1コイルエンド部は、一対の前記脚部のそれぞれの前記第2部位によって構成され、前記第2端面から突出する前記コイルエンド部である第2コイルエンド部は、一対の前記脚部のそれぞれの前記第3部位及び前記ターン部によって構成されており、
前記切断工程では、前記第1コイルエンド部と前記第2コイルエンド部との両方を切断し、
前記分離工程では、前記第1端面において前記ティースが前記支持部材によって支持された状態で、前記第2コイルエンド部の前記切断部位を前記押圧部材によって押圧する、コイル分離方法。
【請求項3】
内周面に複数のスロットが形成されたステータコアと、複数の前記スロットに装着されたコイルと、を備えるステータから、前記コイルを分離するコイル分離装置であって、
前記コイルのうちの前記ステータコアの端面から突出する部位であるコイルエンド部が切断された前記ステータのうちの前記スロットの間に位置するティースを支持する支持部材と、
前記ティースが支持された状態で前記コイルの切断部位を押圧し、前記ステータコアから前記コイルを分離する押圧部材と、
を備える、コイル分離装置。
【請求項4】
請求項3に記載のコイル分離装置であって、
前記コイルは、一対の脚部と、一対の前記脚部を繋ぐターン部とを有しているセグメントコンダクタを複数有し、
前記脚部は、前記スロットに挿入される第1部位と、前記ステータコアの一方の前記端面である第1端面から突出する第2部位と、前記ステータコアの他方の前記端面である第2端面から突出する第3部位と、を有し、
前記第1端面から突出する前記コイルエンド部である第1コイルエンド部は、一対の前記脚部のそれぞれの前記第2部位によって構成され、前記第2端面から突出する前記コイルエンド部である第2コイルエンド部は、一対の前記脚部のそれぞれの前記第3部位及び前記ターン部によって構成されており、
前記支持部材は、前記第1コイルエンド部と前記第2コイルエンド部との両方が切断された前記ステータのうちの前記ティースを前記第1端面において支持し、
前記押圧部材は、前記第2コイルエンド部の前記切断部位を押圧する、コイル分離装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載のコイル分離装置であって、
前記支持部材は、前記ティースを前記端面において支持するとともに、前記ステータコアの外周部位を前記端面において支持する、コイル分離装置。
【請求項6】
請求項3又は4に記載のコイル分離装置であって、
前記支持部材は、
円管状の外側支持部と、
前記外側支持部の内側に、前記外側支持部と離間した状態で位置する円柱状の内側支持部と、
を有し、
前記内側支持部の外周面には、前記内側支持部の周方向に間隔をあけて複数の凹部が形成されており、
複数の前記凹部は、前記内側支持部の一端面から前記内側支持部の軸心に沿った方向に延びており、
前記ティースは、前記凹部によって画定される凸部に当接され、
前記ステータコアの外周部位は、前記外側支持部に当接される、コイル分離装置。
【請求項7】
請求項6に記載のコイル分離装置であって、
前記内側支持部の前記一端面には、前記ステータコアの径方向の位置を位置決めするための位置決め部が設けられる、コイル分離装置。
【請求項8】
請求項7に記載のコイル分離装置であって、
前記位置決め部は、前記ティースが支持されている状態において前記ティースの先端面と向かい合う周側面を有している、コイル分離装置。
【請求項9】
請求項6に記載のコイル分離装置であって、
前記支持部材には、前記支持部材に対する前記ステータコアの位相を合わせるための指標部が設けられる、コイル分離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コイル分離方法及びコイル分離装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球環境保全の観点から、使用済みの回転電機のステータを廃棄することなく、ステータからコイルを分離してリサイクルする試みがなされている。
【0003】
従来、ステータからコイルを分離する方法としては、ステータコアの中心軸線方向の両端面からそれぞれ突出するコイルエンド部を、ステータコアの径方向内側に向けて押圧して、ステータコアの軸孔から取り出す方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-13222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特に、車載用回転電機のステータに使用されるコイルは、家電製品の回転電機のステータに使用されるコイルに比べて、コイル密度が高く、ワニス等によってコイル同士が接着されている。そのため、コイルを強制的に変形させる場合、コイルエンド部の外表面を強い力で押圧する必要がある。押圧は、円環状のコイルエンド部の周方向の複数の位置において行う必要があるため、ステータの周方向の複数箇所に大型のプレス装置を配置する必要があり、分離装置の大型化は避けられない。また、ステータからコイルを分離するためには大きな力が必要であるため、例えば、ステータからコイルを中心軸線方向に沿って引き抜いて取り出すことも困難である。
【0006】
さらに、コイルエンド部の外表面を強く押圧して強制的に変形させる方法では、コイル表面にコイル以外の不純物が付着し易い。コイルに不純物が付着すると、ステータから取り出されたコイルを溶かして循環活用する際に、溶解物中の不純物濃度が増加し、コイルの再生利用範囲が制限される可能性がある。
【0007】
したがって、コイルを強制的に変形させることなく、ステータからコイルを容易に分離することが待望されている。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の態様は、内周面に複数のスロットが形成されたステータコアと、複数の前記スロットに装着されたコイルと、を備えるステータから、前記コイルを分離するコイル分離方法であって、前記コイルのうちの前記ステータコアの端面から突出する部位であるコイルエンド部を切断する切断工程と、前記ステータコアのうちの前記スロットの間に位置するティースが支持部材によって支持された状態で前記コイルの切断部位を押圧部材によって押圧し、前記ステータコアから前記コイルを分離する分離工程と、を含む、コイル分離方法である。
【0010】
本開示の第2の態様は、内周面に複数のスロットが形成されたステータコアと、複数の前記スロットに装着されたコイルと、を備えるステータから、前記コイルを分離するコイル分離装置であって、前記コイルのうちの前記ステータコアの端面から突出する部位であるコイルエンド部が切断された前記ステータのうちの前記スロットの間に位置するティースを支持する支持部材と、前記ティースが支持された状態で前記コイルの切断部位を押圧し、前記ステータコアから前記コイルを分離する押圧部材と、を備える、コイル分離装置である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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