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公開番号2025115564
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010077
出願日2024-01-26
発明の名称スクロール圧縮機及び冷凍装置
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類F04C 18/02 20060101AFI20250731BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】中間圧室の圧力変動のタイミングと、固定側油溝の圧力変動のタイミングと、を適切に設定することで、スラスト面圧の上昇を抑える。
【解決手段】中間圧ポート(49)は、軸方向から見て、可動スクロール(70)が旋回運動する所定の角度域において、中間圧通路(48)に重なり合う。可動側油溝(85)は、軸方向から見て、可動スクロール(70)が旋回運動する所定の角度域において、圧縮室(S)と連通する。中間圧ポート(49)が中間圧通路(48)に連通する連通区間の終了前に、可動側油溝(85)と前記圧縮室(S)との連通状態が終了する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
固定側ラップ(62)及び固定側鏡板(61)を有する固定スクロール(60)と、可動側ラップ(72)及び可動側鏡板(71)を有する可動スクロール(70)と、を備え、前記固定側ラップ(62)及び前記可動側ラップ(72)が噛み合うことで圧縮室(S)が形成されたスクロール圧縮機であって、
前記固定側鏡板(61)には、前記可動側鏡板(71)に対向する面に形成された固定側油溝(80)と、前記圧縮室(S)において吸入冷媒よりも圧力が高く且つ吐出冷媒よりも圧力が低い中間圧の冷媒が流れる空間に連通する中間圧通路(48)と、が設けられ、
前記可動側鏡板(71)には、前記固定側鏡板(61)に対向する面に形成された可動側油溝(85)と、前記可動側鏡板(71)における前記固定側鏡板(61)とは反対側に設けられた中間圧室(43)に連通する中間圧ポート(49)と、が設けられ、
前記中間圧ポート(49)は、軸方向から見て、前記可動スクロール(70)が旋回運動する所定の角度域において、前記中間圧通路(48)に重なり合い、
前記可動側油溝(85)は、軸方向から見て、前記可動スクロール(70)が旋回運動する所定の角度域において、前記圧縮室(S)と連通し、
前記中間圧ポート(49)が前記中間圧通路(48)に連通する連通区間の終了前に、前記可動側油溝(85)と前記圧縮室(S)との連通状態が終了する
スクロール圧縮機。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
請求項1のスクロール圧縮機において、
前記中間圧ポート(49)が前記中間圧通路(48)に連通する前記連通区間の開始後に、前記可動側油溝(85)と前記圧縮室(S)との連通状態が開始する
スクロール圧縮機。
【請求項3】
請求項1又は2のスクロール圧縮機において、
前記連通区間における50%以上の角度域において、前記可動側油溝(85)と前記圧縮室(S)とが連通する
スクロール圧縮機。
【請求項4】
請求項1又は2のスクロール圧縮機において、
連通終了前の0°よりも大きく且つ30°以下の角度域で、前記可動側油溝(85)と前記圧縮室(S)との連通状態が終了する
スクロール圧縮機。
【請求項5】
請求項2のスクロール圧縮機において、
連通開始後の0°以上且つ10°以下の角度域で、前記可動側油溝(85)と前記圧縮室(S)との連通状態が開始する
スクロール圧縮機。
【請求項6】
請求項1又は2のスクロール圧縮機(10)と、
前記スクロール圧縮機(10)で圧縮された冷媒が流れる冷媒回路(1a)と、を備える
冷凍装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スクロール圧縮機及び冷凍装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、固定スクロール及び可動スクロールを有する圧縮機構と、可動スクロールの背面の一部に中間圧力を作用させる中間圧部と、を備えたスクロール型圧縮機が開示されている。
【0003】
特許文献1の発明では、可動スクロールの可動側油溝は、固定側油溝が連通すると共に、固定スクロールのラップ溝が冷媒の吸入状態であるときにラップ溝の最外周部に連通し、ラップ溝が圧縮室の形成状態であるときにラップ溝から遮断される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5691352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、可動側油溝が圧縮室と連通して固定側油溝の圧力による押返力が減少する区間と、中間圧連通区間の後半で中間圧室圧力が上昇して押付力が増加する区間と、が一致していると、スラスト面圧が局所的に上昇してしまい、摺動状態が悪化するおそれがある。
【0006】
本開示の目的は、中間圧室の圧力変動のタイミングと、固定側油溝の圧力変動のタイミングと、を適切に設定することで、スラスト面圧の上昇を抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様は、固定側ラップ(62)及び固定側鏡板(61)を有する固定スクロール(60)と、可動側ラップ(72)及び可動側鏡板(71)を有する可動スクロール(70)と、を備え、前記固定側ラップ(62)及び前記可動側ラップ(72)が噛み合うことで圧縮室(S)が形成されたスクロール圧縮機であって、前記固定側鏡板(61)には、前記可動側鏡板(71)に対向する面に形成された固定側油溝(80)と、前記圧縮室(S)において吸入冷媒よりも圧力が高く且つ吐出冷媒よりも圧力が低い中間圧の冷媒が流れる空間に連通する中間圧通路(48)と、が設けられ、前記可動側鏡板(71)には、前記固定側鏡板(61)に対向する面に形成された可動側油溝(85)と、前記可動側鏡板(71)における前記固定側鏡板(61)とは反対側に設けられた中間圧室(43)に連通する中間圧ポート(49)と、が設けられ、前記中間圧ポート(49)は、軸方向から見て、前記可動スクロール(70)が旋回運動する所定の角度域において、前記中間圧通路(48)に重なり合い、前記可動側油溝(85)は、軸方向から見て、前記可動スクロール(70)が旋回運動する所定の角度域において、前記圧縮室(S)と連通し、前記中間圧ポート(49)が前記中間圧通路(48)に連通する連通区間の終了前に、前記可動側油溝(85)と前記圧縮室(S)との連通状態が終了する。
【0008】
第1の態様では、中間圧室(43)の圧力変動によって可動スクロール(70)を固定スクロール(60)側に押し付ける押付力が増加するタイミングと、固定側油溝(80)の圧力変動によって可動スクロール(70)を固定スクロール(60)から離れるように押し返す押返力が増加するタイミングと、を一致させ、スラスト面圧の上昇を抑えることができる。
【0009】
本開示の第2の態様は、第1の態様のスクロール圧縮機において、前記中間圧ポート(49)が前記中間圧通路(48)に連通する前記連通区間の開始後に、前記可動側油溝(85)と前記圧縮室(S)との連通状態が開始する。
【0010】
第2の態様では、適切なタイミングで、スラスト面圧の上昇を抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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