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公開番号2025117525
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024169664
出願日2024-09-27
発明の名称静電放電保護構造、半導体パワーデバイス、およびその製造方法
出願人ダイオーズ インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人
主分類H10D 84/80 20250101AFI20250804BHJP()
要約【課題】静電放電保護構造を有するトレンチ型半導体パワーデバイス及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体デバイスにおいて、静電放電保護構造150は、第1のポリシリコン構造144と、第1のポリシリコン構造を取り囲む第1の酸化物層143と、を含む第1のトレンチ構造TR2を含む。第2のトレンチ構造TR3は、第2のポリシリコン構造146と、第2のポリシリコン構造を取り囲む第2の酸化物層145と、を含む。第1のダイオード列151は、第1のトレンチ構造と第2のトレンチ構造との間に配置され、第1のポリシリコン構造及び第2のポリシリコン構造に隣接する。第1のスペーサ酸化物層SX1は、第1のダイオード列上に配置される。第2のダイオード列156は、第1のスペーサ酸化物層上に配置され、第1のダイオード列と並列に接続される。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
第1のポリシリコン構造と、前記第1のポリシリコン構造を取り囲む第1の酸化物層とを備える第1のトレンチ構造と、
第2のポリシリコン構造と、前記第2のポリシリコン構造を取り囲む第2の酸化物層とを備える第2のトレンチ構造と、
前記第1のトレンチ構造と前記第2のトレンチ構造との間に配置され、前記第1のポリシリコン構造および前記第2のポリシリコン構造に隣接する第1のダイオード列と、
前記第1のダイオード列上に配置された第1のスペーサ酸化物層と、
前記第1のスペーサ酸化物層上に配置された第2のダイオード列と
を備え、
前記第2のダイオード列と前記第1のダイオード列とは、並列に接続されている、静電放電保護構造。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記第1のダイオード列は、
第1の導電型の複数の第1のドープ領域と、
第2の導電型の複数の第2のドープ領域と
を備え、
前記複数の第1のドープ領域と前記複数の第2のドープ領域とは、交互に配置され、各々の第1のドープ領域と前記各々の第1のドープ領域に隣接する第2のドープ領域との間の界面にPN接合が形成される、請求項1に記載の静電放電保護構造。
【請求項3】
前記第2のダイオード列は、
前記第1の導電型の複数の第3のドープ領域と、
前記第2の導電型の複数の第4のドープ領域と
を備え、
前記複数の第3のドープ領域と前記複数の第4のドープ領域とは、交互に配置され、各々の第3のドープ領域と前記各々の第3のドープ領域に隣接する第4のドープ領域との間の界面にPN接合が形成される、請求項2に記載の静電放電保護構造。
【請求項4】
前記第2のダイオード列の第1の端部および前記第1のスペーサ酸化物層を通って前記第1のダイオード列の第1の端部へと延びており、第1の電極を前記第2のダイオード列の前記第1の端部および前記第1のダイオード列の前記第1の端部に接続する第1の導電性プラグと、
前記第2のダイオード列の第2の端部および前記第1のスペーサ酸化物層を通って前記第1のダイオード列の第2の端部へと延びており、第2の電極を前記第2のダイオード列の前記第2の端部および前記第1のダイオード列の前記第2の端部に接続する第2の導電性プラグと、
前記第1のダイオード列の前記第1の端部内に配置され、前記第1の導電性プラグの端部を取り囲む第1の高濃度ドープ領域と、
前記第1のダイオード列の前記第2の端部内に配置され、前記第2の導電性プラグの端部を取り囲む第2の高濃度ドープ領域と
をさらに備える、請求項1に記載の静電放電保護構造。
【請求項5】
前記第1のダイオード列の第1の端部が、前記第1のポリシリコン構造に隣接し、前記第1のダイオード列の第2の端部が、前記第2のポリシリコン構造に隣接する、請求項1に記載の静電放電保護構造。
【請求項6】
前記第2のダイオード列上に配置され、前記第2のダイオード列を取り囲む第2のスペーサ酸化物層
をさらに備える、請求項1に記載の静電放電保護構造。
【請求項7】
前記第1の酸化物層は、前記第2の酸化物層に隣接し、前記第1のダイオード列は、前記第1のスペーサ酸化物層と前記第1の酸化物層および前記第2の酸化物層との間に配置される、請求項1に記載の静電放電保護構造。
【請求項8】
前記第1のダイオード列および前記第2のダイオード列の各々は、直列に接続された複数のバックツーバックダイオードを備える、請求項1に記載の静電放電保護構造。
【請求項9】
基板上に配置された低濃度ドープ層と、
前記低濃度ドープ層内に配置され、前記基板に向かって延びており、第1のポリシリコン構造と、前記第1のポリシリコン構造を取り囲む第1の酸化物層とを備えている第1のトレンチ構造と、
前記低濃度ドープ層上に配置された層間誘電体層と、
前記低濃度ドープ層内に配置されたソースドープ領域に接続されたソース電極と、
前記第1のポリシリコン構造に接続されたゲート電極と、
前記層間誘電体層内に配置された静電放電保護構造と
を備えており、
前記静電放電保護構造は、
第1のダイオード列と、
前記第1のダイオード列の上方に配置され、前記ソース電極と前記ゲート電極との間に前記第1のダイオード列と並列に接続された第2のダイオード列と、
前記第1のダイオード列と前記第2のダイオード列との間に配置された第1のスペーサ酸化物層と
を備える、半導体パワーデバイス。
【請求項10】
前記静電放電保護構造は、
前記第2のダイオード列上および前記第2のダイオード列の側壁上に配置され、前記第1のスペーサ酸化物層に隣接する第2のスペーサ酸化物層
をさらに備える、請求項9に記載の半導体パワーデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
[0001]関連出願の相互参照
本特許出願は、2024年1月30日に出願された「ELECTROSTATIC DISCHARGE PROTECTION STRUCTURE,SEMICONDUCTOR POWER DEVICE AND MANUFACTURING METHOD OF SEMICONDUCTOR POWER DEVICE」という名称の中国特許出願第202410126085.1号の優先権を主張し、この中国特許出願は、あたかもその全体が再掲されたかのように本明細書に援用される。
続きを表示(約 2,800 文字)【0002】
[0002]本開示は、広くには、半導体デバイスの分野に関し、とくには、静電放電保護構造、半導体パワーデバイス、および半導体パワーデバイスの製造方法のための技術および機構に関する。特定の実施形態は、静電放電保護構造を有するトレンチ型半導体パワーデバイスおよびその製造方法を提供する。
【背景技術】
【0003】
[0003]半導体パワーデバイスは、エレクトロニクスの分野で広く使用されている。ゲート酸化物層をゲートトレンチの側壁上に成長させ、ポリシリコンで充てんしてゲートを形成するトレンチパワーデバイスが、最も一般的なパワースイッチングデバイスの1つである。トレンチパワーデバイスは、デバイス面積の利用効率を改善することができ、したがって、単位面積当たりにより大きいデバイス単位チャネル幅を得ることにより、より大きい電流伝導能力を達成することができる。
【0004】
[0004]半導体パワーデバイスは、静電放電(ESD)事象によって引き起こされる電圧スパイクの影響を受けやすい。ESD事象によって引き起こされる瞬間的な大電流および高電圧は、トレンチパワーデバイスのゲート酸化物層の絶縁破壊を引き起こし、損傷につながり、焼損または高リークにつながる可能性もある。したがって、半導体パワーデバイスは、ESD保護機能を有する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
[0005]技術的な利点が、一般に、静電放電保護構造、半導体パワーデバイス、および半導体パワーデバイスの製造方法を説明する本開示の実施形態によって達成される。
【0006】
[0006]本開示の実施形態は、静電放電保護構造に関する。静電放電保護構造は、第1のトレンチ構造と、第2のトレンチ構造と、第1のダイオード列と、第1のスペーサ酸化物層と、第2のダイオード列とを含む。第1のトレンチ構造は、第1のポリシリコン構造と、第1のポリシリコン構造を取り囲む第1の酸化物層とを含む。第2のトレンチ構造は、第2のポリシリコン構造と、第2のポリシリコン構造を取り囲む第2の酸化物層とを含む。第1のダイオード列は、第1のポリシリコン構造および第2のポリシリコン構造に隣接し、第1のトレンチ構造と第2のトレンチ構造との間に配置される。第1のスペーサ酸化物層は、第1のダイオード列上に配置される。第2のダイオード列は、第1のスペーサ酸化物層上に配置され、第1のダイオード列と並列に配置される。
【0007】
[0007]本開示の実施形態は、半導体パワーデバイスに関する。半導体パワーデバイスは、基板と、低濃度ドープ層と、第1のトレンチ構造と、ソースドープ領域と、層間誘電体層と、ソース電極と、ゲート電極と、静電放電保護構造とを含む。低濃度ドープ層は、基板上に配置される。第1のトレンチ構造は、低濃度ドープ層内に配置され、基板に向かって延びる。第1のトレンチ構造は、第1のポリシリコン構造と、第1のポリシリコン構造を取り囲む第1の酸化物層とを含む。ソースドープ領域は、低濃度ドープ層内に配置され、基板から離れている。層間誘電体層は、低濃度ドープ層上に配置される。ソース電極は、ソースドープ領域に接続される。ゲート電極は、第1のポリシリコン構造に接続される。静電放電保護構造は、層間誘電体層内に配置され、第1のダイオード列、第2のダイオード列、および第1のスペーサ酸化物層を含む。第2のダイオード列は、第1のダイオード列上に配置される。第1のスペーサ酸化物層は、第1のダイオード列と第2のダイオード列との間に配置される。第1のダイオード列および第2のダイオード列は、ソース電極とゲート電極との間に並列に配置される。
【0008】
[0008]本開示の実施形態は、半導体パワーデバイスの製造方法に関する。この製造方法は、基板上に低濃度ドープ層を形成することと;低濃度ドープ層上に、基板に向かって延びる第1の開口部、第2の開口部、および第3の開口部を形成することと;第2の開口部および第3の開口部上に第1のダイオード列を形成することと;第1のダイオード列上に第1のスペーサ酸化物層を形成し、第1のダイオード列を取り囲むことと;第1のスペーサ酸化物層上に第2のダイオード列を形成することと;第1のポリシリコン構造と、第1のポリシリコン構造を取り囲む第1の酸化物層とを含む第1のトレンチ構造を、第1の開口部内に形成することと;第1のトレンチ構造と第2の開口部との間に配置されるソースドープ領域を、低濃度ドープ層内に形成することと;ソースドープ領域に接続されたソース電極を形成し、第1のポリシリコン構造に接続されたゲート電極を形成することとを含む。第1のダイオード列および第2のダイオード列は、ソース電極とゲート電極との間に並列に配置される。
【0009】
[0009]本開示の一態様によれば、半導体デバイスに使用するための静電放電保護構造が提供される。静電放電保護構造は、第1のポリシリコン構造と、第1のポリシリコン構造を取り囲む第1の酸化物層とを備える第1のトレンチ構造と;第2のポリシリコン構造と、第2のポリシリコン構造を取り囲む第2の酸化物層とを備える第2のトレンチ構造と;第1のトレンチ構造と第2のトレンチ構造との間に配置され、第1のポリシリコン構造および第2のポリシリコン構造に隣接する第1のダイオード列と;第1のダイオード列上に配置された第1のスペーサ酸化物層と;第1のスペーサ酸化物層上に配置された第2のダイオード列とを含み、第2のダイオード列と第1のダイオード列とは、並列に接続される。
【0010】
[0010]本開示の別の態様によれば、基板上に配置された低濃度ドープ層と;低濃度ドープ層内に配置され、基板に向かって延びており、第1のポリシリコン構造と、第1のポリシリコン構造を取り囲む第1の酸化物層とを備える第1のトレンチ構造と;低濃度ドープ層上に配置された層間誘電体層と;低濃度ドープ層内に配置されたソースドープ領域に接続されたソース電極と;第1のポリシリコン構造に接続されたゲート電極と;層間誘電体層内に配置された静電放電保護構造と;を含む半導体パワーデバイスが提供される。静電放電保護構造は、第1のダイオード列と;第1のダイオード列の上方に配置され、ソース電極とゲート電極と間に第1のダイオード列と並列に接続された第2のダイオード列と;第1のダイオード列と第2のダイオード列との間に配置された第1のスペーサ酸化物層とを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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