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公開番号
2025117840
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024012785
出願日
2024-01-31
発明の名称
有機EL素子
出願人
国立研究開発法人科学技術振興機構
,
国立大学法人富山大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10K
50/12 20230101AFI20250805BHJP()
要約
【課題】
発光効率及び発光輝度に優れる有機EL素子を提供すること。
【解決手段】
一対の電極3、4間に挟持された積層体を備える有機EL素子10であって、積層体は、アクセプタ層1と、アクセプタ層1と界面を形成するドナー層2とを有し、アクセプタ層1はアクセプタ分子を含み、ドナー層2は三重項三重項消滅を生じるドナー分子を含み、アクセプタ分子及びドナー分子が所定のエネルギー準位に関する要件等を満たす有機EL素子。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一対の電極と、該電極間に挟持された積層体とを備える有機EL素子であって、
積層体は、アクセプタ層と、当該アクセプタ層と界面を形成するドナー層とを有し、
アクセプタ層はアクセプタ分子を含み、
ドナー層は三重項三重項消滅を生じるドナー分子を含み、
アクセプタ分子のHOMO準位はドナー分子のHOMO準位より低く、且つアクセプタ分子のLUMO準位はドナー分子のLUMO準位より低く、
ドナー分子の励起三重項準位は、ドナー分子のHOMO準位とアクセプタ分子のLUMO準位のエネルギー差に0.1eVを加えた値より小さく、
アクセプタ分子の励起三重項準位は、ドナー分子のHOMO準位とアクセプタ分子のLUMO準位のエネルギー差より大きく、
ドナー分子のHOMO準位とアクセプタ分子のLUMO準位のエネルギー差は、ドナー分子のHOMO準位とLUMO準位とのエネルギー差よりも0.4eV以上小さい、有機EL素子(ただし、アクセプタ層が下記式(A)で表されるアクセプタ分子からなり、ドナー層が、アクセプタ層と界面を形成する第1層、及び当該第1層上に積層された第2層からなり、第1層が下記式(B)で表されるドナー分子及び下記式(C)で表されるドーパント分子からなり、第2層が下記式(B)で表されるドナー分子からなる場合を除く。)。
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【請求項2】
ドナー分子の励起三重項準位は、ドナー分子のHOMO準位とアクセプタ分子のLUMO準位のエネルギー差に等しい、又はこれより小さい、請求項1記載の有機EL素子。
【請求項3】
ドナー層は、ドーパント分子を更に含む、請求項1又は2に記載の有機EL素子。
【請求項4】
ドナー層は、アクセプタ層と界面を形成する第1層、及び当該第1層上に積層された第2層を有し、
第1層は三重項三重項消滅を生じるドナー分子を含み、
第2層は当該ドナー分子及びドーパント分子を含む、請求項1又は2に記載の有機EL素子。
【請求項5】
ドナー層は、アクセプタ層と界面を形成する第1層、当該第1層上に積層された第2層、及び当該第2層上に積層された第3層を有し、
第1層は三重項三重項消滅を生じるドナー分子を含み、
第2層は当該ドナー分子及びドーパント分子を含み、
第3層は当該ドナー分子を含む、請求項1又は2に記載の有機EL素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機EL素子に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)とは、一対の電極に挟持された一又は二以上の有機半導体層を備え、電極間に電圧を印加することにより自ら発光する素子である。
【0003】
近年、有機EL素子の発光効率及び発光輝度を高めるための研究が盛んに行われている。例えば、本発明者等は、発光効率及び発光輝度に優れた、所定の構成を有する有機EL素子を提案している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2022/211041号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、本発明者等による検討の結果、特許文献1等の従来の有機EL素子については、発光効率及び発光輝度について改善の余地があることが明らかとなった。
【0006】
そこで本発明は、発光効率及び発光輝度に優れる有機EL素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記事情に鑑み、本発明者等は鋭意検討を行った結果、以下の構成を有する有機EL素子を見出すに至った。
すなわち、本発明の有機EL素子は、
一対の電極と、該電極間に挟持された積層体とを備える有機EL素子であって、
積層体は、アクセプタ層と、当該アクセプタ層と界面を形成するドナー層とを有し、
アクセプタ層はアクセプタ分子を含み、
ドナー層は三重項三重項消滅を生じるドナー分子を含み、
アクセプタ分子のHOMO準位はドナー分子のHOMO準位より低く、且つアクセプタ分子のLUMO準位はドナー分子のLUMO準位より低く、
ドナー分子の励起三重項準位は、ドナー分子のHOMO準位とアクセプタ分子のLUMO準位のエネルギー差に0.1eVを加えた値より小さく、
アクセプタ分子の励起三重項準位は、ドナー分子のHOMO準位とアクセプタ分子のLUMO準位のエネルギー差より大きく、
ドナー分子のHOMO準位とアクセプタ分子のLUMO準位のエネルギー差は、ドナー分子のHOMO準位とLUMO準位とのエネルギー差よりも0.4eV以上小さい。
ただし、アクセプタ層が下記式(A)で表されるアクセプタ分子からなり、ドナー層が、アクセプタ層と界面を形成する第1層、及び当該第1層上に積層された第2層からなり、第1層が下記式(B)で表されるドナー分子及び下記式(C)で表されるドーパント分子からなり、第2層が下記式(B)で表されるドナー分子からなる場合は除かれる。
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【0008】
かかる有機EL素子によれば、発光効率及び発光輝度に優れる。その理由は必ずしも明らかでないが、発明者等による考察を図1~3に基づいて説明する。
【0009】
図1は、本発明の有機EL素子により発光が生じる機構を示す概念図である。図1において、有機EL素子10は、アクセプタ層1と、アクセプタ層1と界面を形成するドナー層2と、アクセプタ層1側に形成された第1の電極3と、ドナー層2側に形成された第2の電極4とを有する。ここでの説明は、実施例の場合と同様に、アクセプタ層1が電子輸送層に、ドナー層2が発光層に、第1の電極3が陰極に、第2の電極4が陽極に、それぞれ相当するものである。
【0010】
有機EL素子10に、陰極から電子(-)が、陽極からホール(+)が、それぞれ注入されると、アクセプタ層1とドナー層2との界面で、電子(-)・ホール(+)対がチャージトランスファー(CT)状態を形成する。CT状態が電荷再結合することによって、ドナー層2中でドナー分子の三重項状態T
1D
が生成する。ドナー層2中で三重項-三重項消滅(TTA)を起こすことで、高エネルギーの励起状態(S
1
)が生成する。ドナー層2中にドーパント分子が存在しない場合には、ドナー分子に由来する発光が生じる。ドナー層2中にドーパント分子が存在する場合には、ドナー分子からドーパント分子にエネルギー移動が起こることで、ドーパント分子に由来する発光が生じる。
(【0011】以降は省略されています)
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