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公開番号
2025117958
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024012978
出願日
2024-01-31
発明の名称
車両用の回路構造
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
B60R
16/02 20060101AFI20250805BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両用の回路構造として要求される機能を維持しながら、構造を単純化(シンプル化)した車両用の回路構造を提供すること。
【解決手段】車両用の回路構造1は、車体2に搭載される複数の電装品50への電力の供給及び通信信号の伝達を行うものであり、電源7に接続される第1制御ユニット10と、第1制御ユニット10に接続される複数の第2制御ユニット20と、第1制御ユニット10と複数の第2制御ユニット20の各々とを分岐なく一対一に接続する複数の第1ワイヤ30と、複数の第2制御ユニット20の各々と制御対象の電装品50とを接続する複数の第2ワイヤ40と、を備える。第1制御ユニット10は、複数の第2制御ユニット20の各々への電力の供給及び通信信号の伝達を制御する第1処理装置11を有し、複数の第1ワイヤ30の各々は、電源線33と、グランド線34と、信号線35と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に搭載される複数の電装品への電力の供給及び通信信号の伝達を行うための回路構造であって、
電源に接続されることになる第1制御ユニットと、
前記第1制御ユニットに接続される複数の第2制御ユニットと、
前記第1制御ユニットと、前記複数の前記第2制御ユニットの各々と、を分岐なく一対一に接続する複数の第1ワイヤと、
前記複数の前記第2制御ユニットの各々と、制御対象の前記電装品と、を接続することになる複数の第2ワイヤと、を備え、
前記第1制御ユニットは、
前記複数の前記第2制御ユニットの各々への電力の供給及び通信信号の伝達を制御する第1処理装置を、有し、
前記複数の前記第1ワイヤの各々は、
電力を伝達する電源線と、基準電位を示すグランド線と、通信信号を伝達する信号線と、を有する、
車両用の回路構造。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の回路構造において、
前記複数の前記第2ワイヤは、
一の前記第2制御ユニットと他の前記第2制御ユニットとが前記第1制御ユニットを介することなく接続される直接接続回路を、構成せず、
前記複数の前記第2制御ユニットの各々は、
前記車両の複数の領域の各々に配置されて、各々の前記領域に配置される前記電装品に接続されることになる、
車両用の回路構造。
【請求項3】
請求項1に記載の回路構造において、
前記複数の前記第2ワイヤの少なくとも一つは、
一の前記第2制御ユニットと一の前記電装品とを分岐なく一対一に接続する、
車両用の回路構造。
【請求項4】
請求項2に記載の回路構造において、
前記第1制御ユニットは、
前記電源線への通電を遮断する複数の遮断器を、有し、
前記複数の前記遮断器の各々は、
前記複数の前記第1ワイヤの各々の前記電源線への通電を遮断するように、前記第1ワイヤごとに、設けられる、
車両用の回路構造。
【請求項5】
請求項1に記載の回路構造において、
前記第1処理装置は、
前記第1制御ユニットと前記複数の前記第2制御ユニットの各々との間の前記信号線を通じて、通信信号をデジタル信号として送受信する、
車両用の回路構造。
【請求項6】
請求項1に記載の回路構造において、
前記第1制御ユニットは、
前記第1処理装置を着脱可能であるように構成される、
車両用の回路構造。
【請求項7】
請求項1に記載の回路構造において、
前記第2制御ユニットは、
前記複数の前記電装品の各々を駆動するための第2処理装置を、前記電装品ごとに有する、
車両用の回路構造。
【請求項8】
請求項1に記載の回路構造において、
前記複数の前記第1ワイヤの各々は、
前記電源線、前記グランド線及び前記信号線を有する電線部と、前記電線部に取り付けられる共通構造のコネクタ部と、を有する、
車両用の回路構造。
【請求項9】
請求項2に記載の回路構造において、
前記車両のドアを含む前記領域に配置されることになる前記第2制御ユニットは、
前記ドアに配置されて前記ドアの開閉を検知する前記電装品であるカーテシスイッチと、前記第2ワイヤを介して接続される、ように構成される、
車両用の回路構造。
【請求項10】
請求項2に記載の回路構造において、
前記第2制御ユニットは、
当該第2制御ユニットが配置される前記領域に配置される複数の前記電装品を操作する複数の操作部を表示する入出力器と、前記第2ワイヤを介して接続される、ように構成される、
車両用の回路構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用の回路構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、車両に搭載された電源等と各種の電装品等とを接続するための回路構造が知られている。この種の回路構造は、一般に、いわゆるワイヤハーネス等から構成され、バッテリ及びオルタネータ(発電機)等の電源から多数の電装品(例えば、ECU及び各種の補機など)に対する電力の適切な供給、電力の供給又は遮断の適切な切り替え、及び、各種の通信信号の伝達などを実現可能であるように、構成される。
【0003】
より具体的には、この種の回路構造は、一般に、電源と電装品との間を繋ぐ多種多様な電線の集合体である電線束、並びに、電力を複数の系統に分配するジャンクションブロック、電力の供給又は遮断を系統ごとに制御するリレーボックス、及び、過大な電流等から電線及び電装品を保護するヒューズボックス等の電気接続箱などから構成されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-078962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
車両用の回路構造を上述した電線束や電気接続箱などを組み付けて生産するにあたり、従来から、様々な生産性向上のための試みがなされている。しかし、回路構造の複雑さゆえに、その生産を機械を用いて完全に自動化することは難しいことから、一般に、その生産工程の一部又は大部分において、作業者の手作業による組付作業を要している。更に、近年、車両に搭載される電装品の増加及び制御の複雑化などに伴い、回路構造が更に複雑化する傾向がある。また、車種の違いやオプション電装品の種類の増加に伴い、生産すべき回路構造の種類も増える傾向がある。このような理由から、一般に、車両用の回路構造の生産コストや生産時間の抜本的な低減は難しく、車両の仕様変更等に柔軟かつ迅速に対応して車両用の回路構造を生産することも難しい。
【0006】
本発明の目的の一つは、車両用の回路構造として要求される機能を維持しながら、構造を単純化(シンプル化)した車両用の回路構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両用の回路構造は、以下を特徴としている。
【0008】
車両に搭載される複数の電装品への電力の供給及び通信信号の伝達を行うための回路構造であって、
電源に接続されることになる第1制御ユニットと、
前記第1制御ユニットに接続される複数の第2制御ユニットと、
前記第1制御ユニットと、前記複数の前記第2制御ユニットの各々と、を分岐なく一対一に接続する複数の第1ワイヤと、
前記複数の前記第2制御ユニットの各々と、制御対象の前記電装品と、を接続することになる複数の第2ワイヤと、を備え、
前記第1制御ユニットは、
前記複数の前記第2制御ユニットの各々への電力の供給及び通信信号の伝達を制御する第1処理装置を、有し、
前記複数の前記第1ワイヤの各々は、
電力を伝達する電源線と、基準電位を示すグランド線と、通信信号を伝達する信号線と、を有する、
車両用の回路構造であること。
【発明の効果】
【0009】
本発明の車両用の回路構造によれば、電源(例えば、バッテリ等)に接続されることになる第1制御ユニット(例えば、後述する電源信号ハブ)と、第1制御ユニットに接続される複数の第2制御ユニット(例えば、後述する領域制御装置)の各々とが、複数の第1ワイヤによって分岐なく一対一に接続される。更に、複数の第1ワイヤは、電力を伝達する電源線と、基準電位を示すグランド線と、通信信号を伝達する信号線と、を有する点で、共通した構造を有する。このように第1ワイヤに分岐が無く且つ共通した構造を有することで、第1ワイヤの生産を機械で自動化することが容易になって作業者の手作業での組付作業を低減又は排除できるし、分岐を前提とした過剰に太い電線や長い電線を第1ワイヤから排除できる。更に、第2制御ユニットと制御対象の電装品とが、第2ワイヤで接続される。これにより、本発明の回路構造は、車両用の回路構造として要求される機能を維持しながら、全体的な構造を単純化できる。その結果、従来の回路構造に比べ、短納期かつ低コストで回路構造を生産できるし、車両の仕様変更等に応じて電装品の追加や変更等を行うときにも容易に回路構造を変更や再構成することができる。加えて、本発明の回路構造は、車両の軽量化や、回路構造の生産過程での二酸化炭素排出量の低減にも貢献することができる。
【0010】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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