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公開番号2025110538
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004425
出願日2024-01-16
発明の名称巻付装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65H 81/06 20060101AFI20250722BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】被覆対象に対して被覆部材を容易に貼り付け可能な巻付装置を提供することを目的とする。
【解決手段】巻付装置1は、軸線Lを備える電線束23にロールテープRを巻き付ける。巻付装置1は、電線束23の軸線L方向に交差する前後方向Xに進退移動するリンクベース板60を備えている。また、巻付装置1は、電線束23の外周面との間にロールテープRを挟んで貼り付ける従動ヘッド部70を備えている。また、巻付装置1は、リンクベース板60の進退移動に伴って従動ヘッド部70を電線束23の軸線Lまわりに回動させるリンク機構80を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
所定方向に延びる軸線を備える被覆対象に被覆部材を巻き付ける巻付装置であって、
前記軸線に交差する交差方向に進退移動するベース部と、
前記被覆対象の外周面との間に前記被覆部材を挟んで貼り付ける従動ヘッド部と、
前記ベース部の進退移動に伴って前記従動ヘッド部を前記軸線まわりに回動させる回動部と、を備えることを特徴とする巻付装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記従動ヘッド部は、前記交差方向の進行側に向かって前記被覆対象に押し付け可能に設けられ、押し付けられた状態で前記進行側への変位を規制され、
前記回動部は、前記ベース部と前記従動ヘッド部とを接続し、前記ベース部の進退移動を前記従動ヘッド部の回動に変換するリンク機構であり、
前記リンク機構は、前記従動ヘッド部が前記変位を規制された状態で、前記ベース部が前記進行側に移動させられた場合に、前記従動ヘッド部を、前記被覆対象に対して押し付けながら前記軸線まわりに回動させることを特徴とする請求項1に記載の巻付装置。
【請求項3】
前記被覆対象は電線であり、
前記ベース部と前記従動ヘッド部とは、前記電線の軸線方向から見て前記交差方向および前記交差方向に交差する幅方向に延在して設けられ、
前記リンク機構は、前記従動ヘッド部から前記軸線方向に突出する第1突部と、前記ベース部に設けられ前記軸線方向に開口して前記第1突部を収容するリンク溝と、を備え、
前記第1突部は、前記軸線に対して前記幅方向に離間して設けられ、
前記リンク溝は、前記交差方向の退行側に向かうにしたがって前記幅方向の一方側に位置する第1傾斜溝と、前記第1傾斜溝に連続し前記退行側に向かうにしたがって前記幅方向の他方側に位置する第2傾斜溝と、を備え、
前記ベース部が前記進行側に移動するにしたがって、前記第1突部が前記第1傾斜溝から前記第2傾斜溝に案内されることで、前記従動ヘッド部が前記電線の外周面に対して押し付けられながら前記軸線まわりに回動することを特徴とする請求項2に記載の巻付装置。
【請求項4】
前記リンク機構は、前記従動ヘッド部を支持する補助リンクを備え、
前記補助リンクは、前記従動ヘッド部を前記被覆対象の軸線方向に貫通して回動可能に支持する支持軸と、前記ベース部から前記軸線方向に突出する第2突部と、前記支持軸と前記第2突部とを接続し前記支持軸まわりに回動する接続板と、を備え、
前記接続板には、前記支持軸のある側から前記第2突部のある側に向かう方向に延在し、前記第2突部を収容するガイド溝が設けられ、
前記第2突部は、前記ガイド溝に案内されることで前記支持軸に対して相対的に近接または離間することを特徴とする請求項2に記載の巻付装置。
【請求項5】
前記従動ヘッド部は、前記被覆対象の外周面に沿って延びて前記被覆対象を保持する湾曲部と、前記湾曲部に連続して設けられ前記被覆対象に貼り付けられていない前記被覆部材を前記被覆対象に向かって押圧する押圧部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の巻付装置。
【請求項6】
前記回動部は、前記従動ヘッド部を前記軸線まわりに90°を超えて回動させることを特徴とする請求項1に記載の巻付装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の巻付装置を備えるワイヤハーネス製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、巻付装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤハーネスを構成する電線に、被覆部材としてのテープを巻き付けながら貼り付ける巻付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のテープ巻付装置(巻付装置)は、ロールテープ(被覆部材)を引き出すテープ引出機と、引き出されたロールテープを電線束(被覆対象)に対して周方向に巻き付けて貼り付けるテープ巻付機と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-26439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した巻付装置において、電線束に貼り付けられたロールテープは、カッター刃により切断される。そして、ロールテープの切断後に、電線束が巻付装置から取り外される。ところで、ロールテープ切断の際には切断代が必要となる。このため、切断代としてのロールテープの端部は、電線束に貼り付けられておらず、巻付装置から取り外された電線束には、貼り付けられていないロールテープの端部が残ることとなる。この場合、電線束に貼り付けられていないロールテープの端部を、都度手作業で電線束に貼り付ける必要が生じ、効率的にワイヤハーネスを製造することが難しい。
【0005】
本発明の目的は、被覆対象に対して被覆部材を容易に貼り付け可能な巻付装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、巻付装置は、所定方向に延びる軸線を備える被覆対象に被覆部材を巻き付ける巻付装置であって、前記軸線に交差する交差方向に進退移動するベース部と、前記被覆対象の外周面との間に前記被覆部材を挟んで貼り付ける従動ヘッド部と、前記ベース部の進退移動に伴って前記従動ヘッド部を前記軸線まわりに回動させる回動部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被覆対象に対して被覆部材を容易に貼り付け可能な巻付装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態にかかる巻付装置を含むワイヤハーネス製造装置の全体斜視図。
巻付装置の要部拡大図。
(A)は、貼付工程の初期状態にある巻付装置を示す概略図であり、(B)は、貼付工程において第2状態にある巻付装置を示す概略図。
(C)は、貼付工程において、第3状態にある巻付装置を示す概略図であり、(D)は、貼付工程において完了状態にある巻付装置を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、巻付装置1について説明する。巻付装置1は、車両等に配索されるワイヤハーネスWHを製造するためのワイヤハーネス製造装置100の一部を構成する。図1は、本実施形態にかかる巻付装置1を含むワイヤハーネス製造装置100の全体斜視図である。なお、図において、ワイヤハーネスWHの一部を構成する電線20(被覆対象)の軸線方向を「上下方向Z」と記し、上下方向Zの一方側を「上側Z1」、他方側を「下側Z2」と記す。また、上下方向Zに交差する交差方向のうち一方を「前後方向X」と記し、他方を「幅方向Y」と記す。また、前後方向Xの一方側を「進行側X1」と記し、他方側を「退行側X2」と記す。また、幅方向Yの一方側を「左側Y1」と記し、他方側を「右側Y2」と記す。上下方向Z、前後方向X、幅方向Yは、互いに直交する。なお、これらの方向の定義は、あくまでも説明の便宜のためのものであり、巻付装置1およびワイヤハーネス製造装置100の製造時や使用時における各方向を限定するものではない。
【0010】
巻付装置1は、ワイヤハーネスWH製造時に、電線20に被覆部材としてのロールテープRを巻き付ける装置であり、電線20を支持する本体部10と、本体部10に対して上下方向Zにスライド移動可能に接続されるスライド部30と、を備えている。まず、本体部10およびワイヤハーネスWHについて説明する。図1に示すように、本体部10は、複数の金属プレート等を組み合わせて形成されている。本体部10は、下端に支持板部11を備えている。支持板部11は、前後方向Xおよび幅方向Yに延在して矩形板状に形成され、ボルト等の締結部材により不図示の設置面に固定される。支持板部11の上面における左側Y1の縁部には、支柱部12が設置されている。支柱部12は、上下方向Zおよび前後方向Xに延在して略直方体状に形成され、支持板部11の上面から上側Z1に立ち上がっている。支柱部12の右側Y2を向く側壁面13には、棒状のスライド軸14が設置されている。スライド軸14は、側壁面13の前後方向X中央部に固定され、上下方向Zに延びている。
(【0011】以降は省略されています)

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