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公開番号2025118412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013723
出願日2024-01-31
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60W 30/16 20200101AFI20250805BHJP(車両一般)
要約【課題】クルーズコントロールにおける減速の際に、燃料カットハンチングを回避しつつ、減速初期の減速度が損なわれることによるドライバビリティの悪化を防ぐことができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】クルーズコントロールの実行中に車両を減速させるに際して、要求エンジントルクが所定範囲内であっても、要求される減速度合いが所定度合い以上であり、且つ、要求エンジントルクが所定範囲内になってからの経過時間が所定時間以下である場合には、燃料カットが実行される。これにより、要求される減速度合いが所定度合い以上のときには、減速初期に一時的に燃料カットが実行されて、減速初期の減速度が損なわれることが回避される。その後、燃料カットが禁止されるので、燃料カットハンチングが回避される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
動力伝達可能に駆動輪に連結されたエンジンと、前記駆動輪を含む車輪に制動力を付与するブレーキ装置と、を制御して車速を調整するクルーズコントロールを実行する走行制御部を備えた、車両の制御装置であって、
前記走行制御部は、
前記クルーズコントロールの実行中に前記車両を減速させるに際して、
前記エンジンに要求される要求エンジントルクが、前記エンジンへの燃料供給を停止する燃料カットの非実行時における最小出力のエンジントルクよりも小さく且つ前記燃料カットの実行時のエンジントルクよりも大きい所定範囲内にある場合には、前記燃料カットを禁止する一方で、
前記要求エンジントルクが前記所定範囲内であっても、要求される減速度合いが所定度合い以上であり、且つ、前記要求エンジントルクが前記所定範囲内になってからの経過時間が所定時間以下である場合には、前記燃料カットを実行することを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記走行制御部は、現在車速を前記クルーズコントロールにおける目標車速まで低下させる車速分が所定車速以上であるか否かに基づいて、前記要求される減速度合いが前記所定度合い以上であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記走行制御部は、先行車両に対する現在車間距離を前記クルーズコントロールにおける目標車間距離まで長くさせる距離分が所定距離以上であるか否かに基づいて、前記要求される減速度合いが前記所定度合い以上であるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クルーズコントロールを実行する車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
動力伝達可能に駆動輪に連結されたエンジンと、前記駆動輪を含む車輪に制動力を付与するブレーキ装置と、を制御して車速を調整するクルーズコントロールを実行する走行制御部を備えた、車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された車両制御装置がそれである。この特許文献1には、クルーズコントロールの実行中に車両を減速させるに際して、エンジンに要求される要求エンジントルクが、エンジンへの燃料供給を停止する燃料カットの非実行時における最小出力のエンジントルクよりも小さく且つ燃料カットの実行時のエンジントルクよりも大きい所定範囲内にある場合には、燃料カットを禁止することが開示されている。又、特許文献1には、燃料カットの禁止によって、燃料カットによるエンジンの停止状態と、最小出力のエンジントルクを発生させるエンジンの運転状態と、が短期間で繰り返される燃料カットハンチングが回避され、燃料カットハンチングに伴うドライバビリティの悪化が防止されることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-157932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、特に、要求される減速度合いが所定度合い以上であるときに、燃料カットが禁止されることによって減速初期の減速度が損なわれる。又、減速初期の減速度が損なわれると、減速後半にブレーキ装置によって大きな制動力が付与されることになり、その結果、強い減速によってドライバビリティの悪化を招くおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、クルーズコントロールにおける減速の際に、燃料カットハンチングを回避しつつ、減速初期の減速度が損なわれることによるドライバビリティの悪化を防ぐことができる車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)動力伝達可能に駆動輪に連結されたエンジンと、前記駆動輪を含む車輪に制動力を付与するブレーキ装置と、を制御して車速を調整するクルーズコントロールを実行する走行制御部を備えた、車両の制御装置であって、(b)前記走行制御部は、前記クルーズコントロールの実行中に前記車両を減速させるに際して、前記エンジンに要求される要求エンジントルクが、前記エンジンへの燃料供給を停止する燃料カットの非実行時における最小出力のエンジントルクよりも小さく且つ前記燃料カットの実行時のエンジントルクよりも大きい所定範囲内にある場合には、前記燃料カットを禁止する一方で、(c)前記要求エンジントルクが前記所定範囲内であっても、要求される減速度合いが所定度合い以上であり、且つ、前記要求エンジントルクが前記所定範囲内になってからの経過時間が所定時間以下である場合には、前記燃料カットを実行することにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、クルーズコントロールの実行中に車両を減速させるに際して、要求エンジントルクが、燃料カットの非実行時における最小出力のエンジントルクよりも小さく且つ燃料カットの実行時のエンジントルクよりも大きい所定範囲内にある場合には、燃料カットが禁止される。一方で、クルーズコントロールの実行中に車両を減速させるに際して、要求エンジントルクが所定範囲内であっても、要求される減速度合いが所定度合い以上であり、且つ、要求エンジントルクが所定範囲内になってからの経過時間が所定時間以下である場合には、燃料カットが実行される。これにより、要求される減速度合いが所定度合い以上のときには、減速初期に一時的に燃料カットが実行されて、減速初期の減速度が損なわれることが回避される。その後、燃料カットが禁止されるので、燃料カットハンチングが回避される。よって、クルーズコントロールにおける減速の際に、燃料カットハンチングを回避しつつ、減速初期の減速度が損なわれることによるドライバビリティの悪化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、クルーズコントロールにおける減速の際に、燃料カットハンチングを回避しつつ、減速初期の減速度が損なわれることによるドライバビリティの悪化を防ぐ為の制御作動を説明するフローチャートである。
図2のフローチャートにおけるS30の実施態様を例示する図である。
図2のフローチャートに示す制御作動を実行した場合のタイムチャートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、動力源として機能するエンジン12と、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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