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公開番号
2025118681
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2025068870,2023054285
出願日
2025-04-18,2015-07-28
発明の名称
高い酸点分布を有する安定化Yゼオライトを高含有する中間留分水素化分解触媒
出願人
シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド
代理人
弁理士法人浅村特許事務所
主分類
B01J
29/16 20060101AFI20250805BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】従来の安定化Yゼオライト(SYゼオライト)と比べて高酸点分布を有するSYゼオライトを含有する改良された水素化分解触媒を提供する。
【解決手段】担体と、非晶質シリカアルミナ材料と、酸点分布インデックスファクターが0.02から0.12の間であるSYゼオライトと、周期表6族及び8から10族の元素からなる群から選択される少なくとも1種の金属とを含む水素化分解触媒とする。前記SYゼオライトが、20から50nmの範囲に0.15から0.6cc/gのナノ細孔容積を有する、高ナノ細孔容積(HNPV)のSYゼオライトであることが好ましい。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
担体と、
非晶質シリカアルミナ材料と、
0.02から0.12の間の酸点分布インデックスファクターを有する安定化Yゼオライトと、
周期表6族及び8から10族の元素からなる群から選択される少なくとも1種の金属と
を含む、水素化分解触媒。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記安定化Yゼオライトが、20nmから50nmの範囲に0.15から0.6cc/gのナノ細孔容積を有する高ナノ細孔容積の安定化Yゼオライトである、請求項1に記載の水素化分解触媒。
【請求項3】
20から30%の前記ナノ細孔容積が8nmから20nmの範囲にある、請求項2に記載の水素化分解触媒。
【請求項4】
40から60%の前記ナノ細孔容積が20nmから50nmの範囲にある、請求項2に記載の水素化分解触媒。
【請求項5】
15から25%の前記ナノ細孔容積が50nmより大きい、請求項2に記載の水素化分解触媒。
【請求項6】
高ナノ細孔容積の安定化Yゼオライトが、0.06から0.12の間の酸点分布インデックスファクターを有する、請求項1に記載の水素化分解触媒。
【請求項7】
高ナノ細孔容積の安定化Yゼオライトが、0.08から0.11の間の酸点分布インデックスファクターを有する、請求項1に記載の水素化分解触媒。
【請求項8】
炭化水素系供給原料を水素化分解触媒と水素化分解条件下で接触させて、水素化分解された流出物を生成することを含む炭化水素系供給原料を水素化分解する方法であって;
前記水素化分解触媒が、
担体と、
非晶質シリカアルミナ材料と、
0.02から0.12の間の酸点分布インデックスファクターを有する安定化Yゼオライトと、
周期表6族及び8から10族の元素からなる群から選択される少なくとも1種の金属と
を含む、方法。
【請求項9】
前記安定化Yゼオライトが、20nmから50nmの範囲に0.15から0.6cc/gのナノ細孔容積を有する高ナノ細孔容積の安定化Yゼオライトである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
20から30%の前記ナノ細孔容積が8nmから20nmの範囲にある、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書では、従来のSYゼオライトと比べて、高い酸点分布を有する安定化Yゼオライト(SY:stabilized Y zeolite)を含有する改良された水素化分解触媒について記載する。更に、このSYゼオライトは、高ナノ細孔容積(HNPV:high nanopore volume)を有することを特徴とする。
続きを表示(約 2,100 文字)
【0002】
HNPV SYゼオライト成分を利用する最終的な水素化分解触媒は、従来のSY系水素化分解触媒と比べて、ガス生成(例えば、より価値の低いC
1
~C
4
ガスの生成)がより少なく、水素効率がより高く、そして重質中間留分生成物の収率(380から700°F)と品質がより高い。
【背景技術】
【0003】
接触水素化処理は、望ましくない不純物を除去し及び/又は供給原料を改良された生成物に転化する目的のために、炭素質供給原料を、より高い温度及び圧力にて水素と触媒とに接触させる石油精製プロセスのことを指す。
【0004】
水素化分解は、灯油及びディーゼル等の、250から700°F(121から371℃)の範囲で沸騰する中間留分生成物を製造処理するのに使用される重要な精製プロセスである。水素化分解供給原料には、多量の有機硫黄及び窒素が含有される。その硫黄及び窒素は、燃料仕様に適合させるために除去しなければならない。
【0005】
水素化分解装置は、生成物に対する環境規制が強まる前でさえも、常に環境に優しい生成物を生産してきた。低価値、高芳香族、高硫黄及び高窒素の供給原料を持ち込むことができ、そして望ましい魅力的な生成物、即ち、LPG、高品質ディーゼル燃料、水素リッチFCCフィード、エチレン分解フィード、及び/又は高品質潤滑油ユニット供給原料の完全なスレート(slate)を生成することができるプロセスは他にはない。現在の水素化分解は、1960年代初期に商業化された。これらの初期のユニットは、(常圧原油塔からの)軽質供給原料を高価値で高需要のガソリン生成物に転化した。加えて、水素化分解装置の高い容積増加(20%を超える)は、製油所の塔底ラインに著しく追加された。これらの強い特性により、水素化分解装置の能力は、長年に亘って着実に増加してきた。
【0006】
ガソリン及びディーゼルに対する環境規制の強化により、水素化分解が最も重要なプロセスとなり、その結果、世界的規模の能力がより一層増加した。ごく最近の基本的な水素化分解装置は、FCCライト・サイクル・オイル、重質減圧軽油、及び重質コーカー軽油等の、困難さの大きい供給原料からの中間留分の生産を最大化するように設計された。前身の水素化分解装置と同様、最新の水素化分解装置は、急速により要求が高まる供給原料を用いる場合でさえも、大量の超低硫黄ディーゼル(ULSD)を含む、価値の高い、環境に優しい留分生成物を生産する。初期世代の水素化分解装置は、1日当たり10,000バレルであったが、今日では、多くの新しいユニットが、1日あたり100,000バレルを超える。
【0007】
中間留分に対する需要の増大、高硫黄燃料油に対する市場の減少、及び益々厳しさを増す環境規制により、製油所、特に、ネルソン複雑性指数(Nelson Complexity Index)の転化能力がより低い製油所は、莫大なマージンの圧力をかけられ、そして多くの企業を閉鎖させることにさえなっている。この最近の傾向により、留分指向転化技術に対するグラスルーツのプロジェクトに至った。FCC技術に焦点を当てた転化戦略を有する製油所は、あったとしても極僅かで、多くのFCCユニットは、厳しさの低い留分モードで運転されているか、場合によってはプロピレン製造装置に転用されている。水素化分解は、原油を処理する機会により高い柔軟性を提供し、一方で、精油所のマージンを改善するプレミアム等級のクリーンな燃料を生産する。従って、過去10年間だけで、90を超える固定床水素化分解ユニットが世界中で使用許諾された。新しい製油所及び製油所関連事業の多くは、400,000BPSD以上の運転能力を目標としており、それにより、多くの場合、65,000から70,000BPSDの従来の単列能力を超えて平均水素化分解装置能力を高める。
【0008】
一般的に、従来の水素化分解触媒押出物は、(1)結晶化アルミノケイ酸塩及び/又は非晶質シリカアルミナであり得る少なくとも1種の酸性成分と、(2)アルミナ、チタニア、シリカ等の結合材料と、(3)周期表の6族及び8から10族、特にニッケル、コバルト、モリブデン及びタングステン、から選択される1種以上の金属とから構成される。
【0009】
水素化分解プロセスにおいて生じる2つの広範なクラスの反応が存在する。第1のクラスの反応には水素化処理が含まれ、そこでは、窒素、硫黄、酸素及び金属等の不純物が、供給原料から除去される。第2のクラスの反応には水素化分解が含まれ、そこでは、炭素-炭素結合が、水素の存在下で、開裂又は水素化分解されて、より低沸点の生成物を生じる。
【0010】
水素化分解触媒は、二官能性であって、水素化/脱水素化反応は、金属成分によって促進され、そして分解反応は、固体酸成分によって促進される。両方の反応は、高圧水素の存在を必要とする。
(【0011】以降は省略されています)
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