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公開番号
2025119001
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2025085498,2024135320
出願日
2025-05-22,2019-04-29
発明の名称
Bcl-2阻害剤
出願人
ベイジーン リミテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
207/06 20060101AFI20250805BHJP(有機化学)
要約
【課題】癌、自己免疫疾患及び血栓形成促進性疾患などの無調節なアポトーシスの疾患の処置のための、Bcl-2タンパク質を選択的に阻害する新規な小分子を提供すること。
【解決手段】式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはその立体異性体が提供される。アポトーシスの疾患を処置するための方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の、本明細書に開示される化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはその立体異性体を投与することを含む方法が本明細書に開示される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年4月29日に出願された国際特許出願第PCT/中国特許出願公
開第2018/085217号明細書及び2018年9月21日に出願されたPCT/中
国特許出願公開第2018/107134号明細書の利益を主張するものであり、これら
の開示は、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に援用される。
続きを表示(約 6,600 文字)
【0002】
Bcl-2を阻害し、且つ望ましくないbcl-2活性に関連する疾患(Bcl-2関
連疾患)を処置するための、式(I)の化合物、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病
;並びに増殖性疾患、例えば癌、自己免疫疾患及び血栓形成促進性疾患を含む無調節なア
ポトーシスの疾患を処置するために、本明細書に開示される化合物を使用する方法及びそ
れを含む医薬組成物が本明細書に開示される。
【背景技術】
【0003】
プログラム細胞死又はアポトーシスは、損傷した細胞又は不要な細胞を排除するために
多細胞生物において起こり、これは、正常な組織の恒常性のために重要である(Br.J
.Cancer 1972,26,239)。しかしながら、欠陥のあるアポトーシスプ
ロセスは、多様な疾患に関与しているとされている。過度のアポトーシスは、萎縮を引き
起こすが、不十分なアポトーシスは、癌などの無制御の細胞増殖をもたらす(Cell
2011,144,646)。アポトーシス細胞死に対する抵抗性は、癌の特徴であり、
化学療法抵抗性の一因となる(Nat Med.2004,10,789-799)。ア
ポトーシスを制御するいくつかの重要な経路は、癌において一般的に変化される。Fas
受容体及びカスパーゼのようないくつかの因子がアポトーシスを促進する一方、タンパク
質のB細胞リンパ腫2(Bcl-2)ファミリーのいくつかのメンバーがアポトーシスを
阻害する。アポトーシスの負の調節は、細胞死シグナル伝達経路を阻害して、腫瘍が細胞
死を逃れることを促進し、薬物耐性を生じさせる。
【0004】
外因性経路及び内因性経路を含む2つの異なるアポトーシス経路がある。外因性経路は
、細胞表面死受容体への細胞死誘導リガンドの結合に応答して活性化される(Nat R
ev Drug Discov.2017 16,273-284)。B細胞リンパ腫2
(BCL-2)遺伝子ファミリー、Bcl-2タンパク質と相同のタンパク質の群は、内
因性アポトーシス経路を調節する20を超えるタンパク質をコードする。Bcl-2ファ
ミリータンパク質は、4つの保存Bcl-2相同性(BH)ドメイン(BH1、BH2、
BH3及びBH4)の少なくとも1つを含むことによって特徴付けられる(Nat.Re
v.Cancer 2008,8,121;Mol.Cell 2010,37,299
;Nat.Rev.Mol.Cell Biol.2014,15,49)。アポトーシ
ス促進性及び抗アポトーシス分子からなるBcl-2ファミリータンパク質は、4つのB
Hドメイン内の配列相同性に応じて以下の3つのサブファミリーに分類され得る:(1)
抗アポトーシス性のBcl-2、Bcl-XL及びBcl-wなどのサブファミリーは、
全ての4つのBHドメイン内で配列相同性を共有し;(2)アポトーシス促進性のBax
及びBakなどのサブファミリーは、BH1、BH2及びBH4内で配列相同性を共有し
;(3)アポトーシス促進性のBik、Bid及びHRKなどのサブファミリーは、BH
3内のみで配列相同性を共有する。Bcl-2ファミリータンパク質の独自の特徴の1つ
は、抗アポトーシスタンパク質とアポトーシス促進性タンパク質との間のヘテロ二量体化
であり、これは、それらのパートナーの生物学的活性を阻害するものと考えられる。この
ヘテロ二量体化は、抗アポトーシスタンパク質からのBH1、BH2及びBH3から構成
される疎水性クレフトへのアポトーシス促進性タンパク質のBH3領域の挿入によって媒
介される。BH1及びBH2に加えて、BH4ドメインが抗アポトーシス活性に必要とさ
れる。これに対し、BH3ドメインが重要であり、それ自体でアポトーシス促進活性に十
分である。
【0005】
腫瘍細胞が生存のために単一の顕性遺伝子に依存する癌遺伝子依存と同様に、腫瘍細胞
は、生存するためにBcl-2に依存するようにもなり得る。Bcl-2過剰発現が急性
骨髄性白血病(AML)、急性リンパ球性白血病(ALL)、再発性/難治性慢性リンパ
球性白血病(CLL)、濾胞性リンパ腫(FL)、非ホジキンリンパ腫(NHL)並びに
膵臓癌、前立腺癌、乳癌並びに小細胞及び非小細胞肺癌などの固形腫瘍でよく見られる(
Cancer 2001,92,1122-1129;Cancer Biol.200
3;13:115-23;Curr.Cancer Drug Targets 200
8,8,207-222;Cancers 2011,3,1527-1549)。無調
節なアポトーシスの経路は、神経変性疾患(上方制御されたアポトーシス)、例えばアル
ツハイマー病;並びに増殖性疾患(下方制御されたアポトーシス)、例えば癌、自己免疫
疾患及び血栓形成促進性疾患などの他の重大な疾患の病理にも関与しているとされている
。Bcl-2又はBcl-xLのいずれかを標的として、多くの小分子BH3模倣体は、
(Recent Patents on Anti-Cancer Drug Disc
overy,2008,3,20-30;Bioorg.Med.Chem.Lett.
2016,26,2105-2114;Nature Reviews Drug Di
scovery 2017,16,273-284;国際公開第2002024636号
パンフレット;国際公開第2005049593号パンフレット;国際公開第20061
27364号パンフレット;国際公開第2006023778号パンフレット;国際公開
第2007040650号パンフレット;国際公開第2008030836号パンフレッ
ト;国際公開第2009152082号パンフレット;国際公開第2009036051
号パンフレット;国際公開第2010065824号パンフレット;国際公開第2010
065865号パンフレット;国際公開第2010083441号パンフレット;国際公
開第2010083442号パンフレット;国際公開第2010067067号パンフレ
ット;国際公開第2011029842号パンフレット;国際公開第201106856
1号パンフレット;国際公開第2011119345号パンフレット;国際公開第201
1149492号パンフレット;国際公開第2011150016号パンフレット;国際
公開第2012058392号パンフレット;国際公開第2012017251号パンフ
レット;国際公開第2012162365号パンフレット;国際公開第20121030
59号パンフレット;国際公開第2013053045号パンフレット;国際公開第20
13185202号パンフレット;国際公開第2013096060号パンフレット;国
際公開第2013096059号パンフレット;国際公開第2013096055号パン
フレット;国際公開第2013096051号パンフレット;国際公開第2013096
049;米国特許出願公開第2011312969号明細書;国際公開第2014158
528号パンフレット;国際公開第2014113413号パンフレット;国際公開第2
018027097号パンフレット;国際公開第2018041248号パンフレット;
国際公開第2018009444号パンフレット;中国特許出願公開第10674923
3号明細書;中国特許出願公開第106565706号明細書)において報告されている
。Bcl-2小分子阻害剤のいくつかが薬剤開発の様々な段階において調べられている:
Bcl-2/Bcl-xL阻害剤ABT-263(ナビトクラックス、国際公開第200
9155386号パンフレット)は、慢性リンパ球性白血病などのリンパ性悪性腫瘍にお
いて有望な臨床活性を示した。しかしながら、これらの状況におけるその有効性は、Bc
l-xL阻害によって引き起こされる血小板死及びそれに伴う血小板減少症によって制限
される(Lancet Oncol.2010,11,1149;J.Clin.Onc
ol.2011,29,909;J.Clin.Oncol.2012,30,488)
。新世代のBCL-2選択的阻害剤ベネトクラクス(ABT-199/GDC-0199
)が進展され、これは、これらの癌において確固たる活性を示しただけでなく、血小板を
損なわなかった(spared platelet)(Journal of Hema
tology&Oncology 2015,8,129;Clinical Adva
nces in Hematology&Oncology 2017,15,210)
。S55746(BCL201としても知られている)、APG-101、APG-12
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、癌、自己免疫疾患及び血栓形成促進性疾患などの無調節なアポトーシスの
疾患の処置のための、Bcl-2タンパク質を選択的に阻害する新規な小分子が必要とさ
れている。予想外にも、本出願の発明者らは、本明細書に開示されるいくつかの化合物が
、はるかに高い効力及び選択性だけでなく、はるかに低いCYP2C9阻害を示すことを
見出し、これは、潜在的により良好な有効性及び薬物相互作用(DDI)のより低い潜在
的リスクを示している。また、本出願の発明者らは、本明細書に開示される化合物がBc
l-2野生型及びBcl-2G101V突然変異型の両方に対する阻害活性を示すことを
見出し、これは、耐性の懸念のないタイプの新規な潜在的なBcl-2阻害剤を示唆して
いる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
式(I)
JPEG
2025119001000001.jpg
73
160
(式中、
L
1
、L
2
、L
3
及びL
4
は、それぞれ独立して、直接結合、-(CR
a
R
b
)
t
-、
-(CR
a
R
b
)
t-1
-(CR
c
=CR
d
)-(CR
a
R
b
)
v-1
-、-(CR
a
R
b
)
t-1
-(C≡C)-(CR
a
R
b
)
v-1
-、-O-、-S-、-S(O)-、-
SO
2
-、-C(O)-、C(O)O-、-OC(O)-、-NR
a
-、-C(O)NR
a
-、-NR
a
C(O)-、-NR
a
C(O)O-、-NR
a
C(O)NR
b
-、-SO
2
NR
a
-、-NR
a
SO
2
-、-NR
a
S(O)
2
NR
b
-、-NR
a
S(O)NR
b
-、-C(O)NR
a
SO
2
-、-C(O)NR
a
SO-又は-C(=NR
a
)NR
b
-
であり、ここで、t及びvは、出現するごとに独立して、1~7の数であり、且つ-(C
【0008】
一実施形態において、R
a
、R
b
、R
c
及びR
d
は、出現するごとに独立して、水素又
はC
1~6
アルキル、好ましくは水素又はメチルである。
【0009】
一実施形態において、L
1
は、直接結合又は-(CR
a
R
b
)
t
-であり、ここで、R
a
、R
b
及びtは、式(I)と同様に定義される。ある実施形態において、tは、1又は
2の数である。好ましい実施形態において、L
1
は、直接結合又は-(CR
a
R
b
)-で
あり、ここで、R
a
及びR
b
は、水素又はC
1~6
アルキル、好ましくは水素である。最
も好ましい実施形態において、L
1
は、直接結合である。
【0010】
一実施形態において、L
2
は、直接結合、-(CR
a
R
b
)
t
-、-(CR
a
R
b
)
t
-1
-(CR
c
=CR
d
)-(CR
a
R
b
)
v-1
-、-(CR
a
R
b
)
t-1
-(C≡
C)-(CR
a
R
b
)
v-1
-、-O-又は-NR
a
-であり、ここで、R
a
、R
b
、R
c
、t及びvは、式(I)と同様に定義される。ある実施形態において、t又はvは、1
~4の数である。好ましい実施形態において、L
2
は、直接結合、-(CR
a
R
b
)
1~
5
-、-(CR
a
R
b
)
1~3
-(C≡C)-、-O-又は-NR
a
-であり、ここで、
R
a
、R
b
及びR
c
は、出現するごとに独立して、水素又はC
1~6
アルキルであり、-
(CR
a
R
b
)
1~5
-、-(CR
a
R
b
)
1~3
-(C≡C)-中の1つ又は2つのC
R
a
R
b
部分は、O、S、SO、SO
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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