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公開番号
2025119291
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2024014101
出願日
2024-02-01
発明の名称
植物のイムノクロマト検査用検体抽出液及びイムノクロマト検査用キット
出願人
株式会社ニップン
,
茨城県
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
33/543 20060101AFI20250806BHJP(測定;試験)
要約
【課題】本発明は、植物組織(葉、葉柄、茎等)を検体とするイムノクロマト検査において検出区域で緑色のラインが出現しなくなり、誤判定の可能性が少ないイムノクロマト検査用キットを提供することを目的とする。
【解決手段】3~95mMかつpH7.0~8.5のリン酸ナトリウム緩衝液又はリン酸カリウム緩衝液と界面活性剤として(1)0.4~2.5%(v/v)の両性界面活性剤もしくはポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系非イオン性界面活性剤又は(2)0.05~0.3%(v/v)の両性界面活性剤と0.2~0.7%(v/v)のポリオキシエチレンソルビタン系非イオン性界面活性剤との混合物とを含む、検体抽出液により上記課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
3~95mMかつpH7.0~8.5のリン酸ナトリウム緩衝液又はリン酸カリウム緩衝液と、界面活性剤として(1)0.4~2.5%(v/v)の両性界面活性剤もしくはポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系非イオン性界面活性剤又は(2)0.05~0.3%(v/v)の両性界面活性剤と0.2~0.7%(v/v)のポリオキシエチレンソルビタン系非イオン性界面活性剤との混合物とを含む、植物のイムノクロマト検査用検体抽出液。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
検体が、植物の葉、葉柄又は茎である、請求項1に記載の検体抽出液。
【請求項3】
界面活性剤が3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]プロパンスルホネート(CHAPS)、3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-2-ヒドロキシ-1-プロパンスルホネート(CHAPSO)、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]プロパンスルホネート(CHAPS)とポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(Tween20)との混合物、及び3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-2-ヒドロキシ-1-プロパンスルホネート(CHAPSO)とポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(Tween20)との混合物、からなる群から選択される、請求項1に記載の検体抽出液。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の検体抽出液、およびイムノクロマト試験片を含む、イムノクロマト検査用キット。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の検体抽出液で検体から被検物質(抗原)を抽出すること、抽出された被検物質(抗原)を含む検体液をイムノクロマト試験片に展開すること、およびイムノクロマト試験片から当該被検物質(抗原)を検出することを含む、イムノクロマト検査法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は植物のイムノクロマト検査用検体抽出液及びイムノクロマト検査用キットに関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
イムノクロマト法は抗体を用いた簡易検査方法であり、操作の簡便性と迅速性から使用者や検査場所を選ばないことが大きな長所である。
イムノクロマト検査用キットに使用される標識抗体は、主に金属コロイドや着色ラテックス粒子を用いて標識される。検体中に被検物質が存在する場合は検出区域に標識抗体が集積し有色のテストラインが現れ、これを目視で確認することにより陽性と判定する。
植物組織(葉、葉柄、茎等)を検体とするイムノクロマト検査では、検体摩砕液を展開する際に検出区域に植物の組織成分あるいは葉緑素が引っかかることで緑色のラインが出現することがある。この場合、イムノクロマト法で検査した経験が少ない人は間違って陽性判定をする恐れがあり課題であった。
上記問題を解決するために、例えば特許文献1では、検出区域の上流に糖鎖分解酵素を乾燥状態で保持させておくことでセルロース等を分解することで判定の精度を上げる提案がされているが、製造時の手順の増加や分解酵素の安定性の確保という課題が残る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-207944
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
イムノクロマト検査用キットに使用される標識抗体は、主に金属コロイドや着色ラテックス粒子を用いて標識される。植物組織(葉、葉柄、茎等)を検体とするイムノクロマト法による検査(以下「イムノクロマト検査」という)では、検体摩砕液を展開する際に検出区域に植物の組織成分あるいは葉緑素が引っかかることで緑色のラインが出現することがある。この場合、イムノクロマト法で検査した経験が少ない人は間違って陽性判定をする恐れがあり課題であった。本発明は、このような植物組織(葉、葉柄、茎等)を検体とするイムノクロマト検査において検出区域で緑色のラインが出現しなくなり、誤判定の可能性が少ないイムノクロマト検査用キットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、3~95mMかつpH7.0~8.5のリン酸ナトリウム緩衝液又はリン酸カリウム緩衝液と界面活性剤として(1)0.4~2.5%(v/v)の両性界面活性剤もしくはポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系非イオン性界面活性剤又は(2)0.05~0.3%(v/v)の両性界面活性剤と0.2~0.7%(v/v)のポリオキシエチレンソルビタン系非イオン性界面活性剤との混合物とを含む、検体抽出液によって、植物組織(葉、葉柄、茎等)の検体から被検物質(抗原)を抽出することで、植物のイムノクロマト検査において検出区域で緑色のラインが出現しなくなり、誤判定の可能性が少なく被検物質を検出することが出来ることを見いだした。
【0006】
すなわち本発明は以下の通りである。
[1]3~95mMかつpH7.0~8.5のリン酸ナトリウム緩衝液又はリン酸カリウム緩衝液と、界面活性剤として(1)0.4~2.5%(v/v)の両性界面活性剤もしくはポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系非イオン性界面活性剤又は(2)0.05~0.3%(v/v)の両性界面活性剤と0.2~0.7%(v/v)のポリオキシエチレンソルビタン系非イオン性界面活性剤との混合物とを含む、植物のイムノクロマト検査用検体抽出液。
[2]検体が、植物の葉、葉柄、又は茎である、前記[1]に記載の検体抽出液。
[3]界面活性剤が3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]プロパンスルホネート(CAS登録番号75621-03-3:CHAPS)、3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-2-ヒドロキシ-1-プロパンスルホネート(CAS登録番号82473-24-3:CHAPSO)、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]プロパンスルホネート(CHAPS)とポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(Tween20)との混合物、及び3-[(3-コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]-2-ヒドロキシ-1-プロパンスルホネート(CHAPSO)とポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(Tween20)との混合物、からなる群から選択される、前記[1]又は[2]に記載の検体抽出液。
[4]前記[1]~[3]のいずれか1項に記載の検体抽出液、およびイムノクロマト試験片を含む、イムノクロマト検査用キット。
[5]前記[1]~[3]のいずれか1項に記載の検体抽出液で検体から被検物質(抗原)を抽出すること、抽出された被検物質(抗原)を含む検体液をイムノクロマト試験片に展開すること、およびイムノクロマト試験片から当該被検物質(抗原)を検出することを含む、イムノクロマト検査法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の検体抽出液を使用することにより、植物のイムノクロマト法による検査において検出区域で緑色のラインが出現しなくなり、誤判定の可能性が少なく被検物質を検出することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
イムノクロマト試験片(テストストリップ)の模式図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、3~95mMかつpH7.0~8.5のリン酸ナトリウム緩衝液又はリン酸カリウム緩衝液と界面活性剤として(1)0.4~2.5%(v/v)の両性界面活性剤もしくはポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系非イオン性界面活性剤又は(2)0.05~0.3%(v/v)の両性界面活性剤と0.2~0.7%(v/v)のポリオキシエチレンソルビタン系非イオン性界面活性剤との混合物とを含む植物のイムノクロマト検査用検体抽出液である。
【0010】
イムノクロマト検査はイムノクロマト法を利用した免疫測定法の1つである。複数の方式が存在するが、サンドイッチ式が代表的で、被検物質を検出する仕組みは以下のとおりである。
短冊状に作製した検査用イムノクロマトは一般にテストストリップ(試験片)と言われる。テストストリップのメンブレン(図1の3)の検出区域(図1の4)に被検物質に特異的な抗体が固定されている。また、色素で標識された抗体等の検出試薬がコンジュゲートパッドに保持されている(図1の2)。
検体を検体抽出液中で摩砕することで被検物質を検体抽出液中に溶出させる。その検体抽出液をテストストリップのサンプルパッド(図1の1)に滴下すると検出試薬とともに(図1の1から6の方向に)展開していき、検出区域(図1の4)において固定抗体-被検物質-色素標識抗体という複合体が形成される。その結果、検出区域にシグナルが現れてこれによって被検物質の検出を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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