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公開番号2025119542
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014504
出願日2024-02-01
発明の名称ロータおよびロータの製造方法
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人
主分類H02K 1/276 20220101AFI20250806BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】永久磁石が絶縁被膜に覆われていない場合でも、ロータコアと永久磁石との絶縁性を確保することが可能なロータを提供する。
【解決手段】このロータ100は、第1の樹脂材31および所定の厚みt1を有するシート状の第1の絶縁材32を含み、永久磁石20の第1の面21に取り付けられるとともに、磁石配置孔11の第1の内周面11aと接着された接着部材30を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
磁石配置孔が形成されたロータコアと、
前記磁石配置孔に配置され、絶縁被膜に覆われていない永久磁石と、
第1の樹脂材および所定の厚みを有するシート状の第1の絶縁材を含み、前記永久磁石の第1の面に取り付けられるとともに、前記磁石配置孔の第1の内周面と接着された接着部材と、
第2の樹脂材を含み、前記永久磁石の前記第1の面とは反対側の第2の面に取り付けられ、前記永久磁石の前記第2の面および前記磁石配置孔の前記第1の内周面とは反対側の第2の内周面を押圧するように膨張した膨張部材と、を備える、ロータ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記接着部材の前記第1の絶縁材は、織布状に構成されている、請求項1に記載のロータ。
【請求項3】
前記接着部材は、熱可塑性樹脂である前記第1の樹脂材を含み、
前記膨張部材は、熱可塑性樹脂である前記第2の樹脂材を含む、請求項1に記載のロータ。
【請求項4】
前記膨張部材の前記第2の樹脂材は、前記接着部材の前記第1の樹脂材と同一の材料により構成されている、請求項1に記載のロータ。
【請求項5】
第1の樹脂材および所定の厚みを有するシート状の第1の絶縁材を含む接着部材を、絶縁被膜に覆われていない永久磁石の第1の面に配置する接着部材配置工程と、
第2の樹脂材を含む膨張部材を、前記永久磁石の前記第1の面とは反対側の第2の面に配置する膨張部材配置工程と、
前記接着部材配置工程および前記膨張部材配置工程の後に、前記永久磁石の前記第1の面および前記第2の面が、それぞれ、ロータコアの磁石配置孔の第1の内周面および前記第1の内周面の反対側の第2の内周面と対向するように、前記接着部材および前記膨張部材が配置された前記永久磁石を、前記ロータコアの前記磁石配置孔に挿入する磁石挿入工程と、
前記磁石挿入工程の後に、前記所定の厚みを有するシート状の第1の絶縁材を含む前記接着部材の前記第1の樹脂材が溶融するように、かつ、前記膨張部材が前記永久磁石の前記第2の面および前記磁石配置孔の前記第2の内周面を押圧するように前記膨張部材が膨張するように、前記接着部材および前記膨張部材が配置された前記永久磁石を加熱する加熱工程と、を備える、ロータの製造方法。
【請求項6】
前記接着部材配置工程は、織布状に構成された前記第1の絶縁材を含む前記接着部材を、前記永久磁石の前記第1の面に配置する工程である、請求項5に記載のロータの製造方法。
【請求項7】
前記接着部材配置工程は、熱可塑性樹脂である前記第1の樹脂材を含む前記接着部材を、前記永久磁石の前記第1の面に熱圧着により取り付けることにより配置する工程であり、
前記膨張部材配置工程は、熱可塑性樹脂である前記第2の樹脂材を含む前記膨張部材を、前記永久磁石の前記第2の面に熱圧着により取り付けることにより配置する工程である、請求項5に記載のロータの製造方法。
【請求項8】
前記接着部材配置工程は、前記接着部材を、第1の温度で、前記永久磁石の前記第1の面に熱圧着により取り付けることにより配置する工程であり、
前記膨張部材配置工程は、前記膨張部材を、前記第1の温度で、前記永久磁石の前記第2の面に熱圧着により取り付けることにより配置する工程であり、
前記加熱工程は、前記第1の温度よりも高い第2の温度で、前記接着部材および前記膨張部材が配置された前記永久磁石を加熱する工程である、請求項7に記載のロータの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータおよびロータの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、絶縁被膜に覆われていない永久磁石の一方の面に取り付けられ磁石配置孔の一方の内周面と接着された接着部材を備えるロータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、樹脂材を含み、絶縁被膜に覆われていない永久磁石の一方の面に取り付けられるとともに、スロット(磁石配置孔)の一方の内周面と接着された非膨張型接着シート(接着部材)と、樹脂材を含み、永久磁石の他方の面に取り付けられるとともに、永久磁石の他方の面およびスロットの他方の内周面を押圧するように膨張した膨張型接着シート(膨張部材)と、を備える磁石埋込型回転子(ロータ)が開示されている。上記特許文献1に記載されている磁石埋込型回転子では、非膨張型接着シートは、加熱により膨張するように構成されている。そして、非膨張型接着シートおよび膨張型接着シートが取り付けられた永久磁石を加熱することにより、非膨張型接着シートの樹脂材を溶融させて非膨張型接着シートをスロットの一方の内周面と接着させるとともに、膨張型接着シートを永久磁石の他方の面およびスロットの他方の内周面を押圧するように膨張させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-104273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載されている従来の磁石埋込型回転子(ロータ)では、非膨張型接着シート(接着部材)の樹脂材を溶融させているので、樹脂材が流動して、非膨張型接着シートの厚みが、スロット(磁石配置孔)の一方の内周面と永久磁石の一方の面との絶縁性を確保可能な距離よりも小さくなってしまう場合がある。この場合、ロータコアと永久磁石との絶縁性を確保できない。このため、永久磁石が絶縁被膜に覆われていない場合でも、ロータコアと永久磁石との絶縁性を確保することが可能なロータおよびロータの製造方法が望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、永久磁石が絶縁被膜に覆われていない場合でも、ロータコアと永久磁石との絶縁性を確保することが可能なロータおよびロータの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるロータは、磁石配置孔が形成されたロータコアと、磁石配置孔に配置され、絶縁被膜に覆われていない永久磁石と、第1の樹脂材および所定の厚みを有するシート状の第1の絶縁材を含み、永久磁石の第1の面に取り付けられるとともに、磁石配置孔の第1の内周面と接着された接着部材と、第2の樹脂材を含み、永久磁石の第1の面とは反対側の第2の面に取り付けられるとともに、永久磁石の第2の面および磁石配置孔の第1の内周面とは反対側の第2の内周面を押圧するように膨張した膨張部材と、を備える。
【0008】
この発明の第1の局面におけるロータは、上記のように、第1の樹脂材および所定の厚みを有するシート状の第1の絶縁材を含み、永久磁石の第1の面に取り付けられるとともに、磁石配置孔の第1の内周面と接着された接着部材を備える。これにより、所定の厚みを有するシート状の第1の絶縁材により、接着部材の第1の樹脂材を溶融させた際に樹脂材が流動した場合でも、接着部材の厚みを所定の厚み以上に維持することができる。すなわち、磁石配置孔の第1の内周面と永久磁石の第1面との距離を所定の厚み以上に維持することができる。その結果、永久磁石が絶縁被膜に覆われていない場合でも、ロータコアと永久磁石との絶縁性を確保することができる。
【0009】
上記第1の局面によるロータにおいて、好ましくは、接着部材の第1の絶縁材は、織布状に構成されている。
【0010】
このように構成すれば、第1の絶縁材を、所定の厚みを有するシート状となるように容易に形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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