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公開番号2025119600
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2025012985
出願日2025-01-29
発明の名称流体補償容器
出願人マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング,MAHLE International GmbH
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01M 10/6568 20140101AFI20250806BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】車両のバッテリを液浸冷却するための流体回路内の冷却流体の体積変化を補償するための流体補償容器を提供する。
【解決手段】収容室(3、4)と、この収容室(3、4)を複数の部分室(14,15)に分割する壁(12,13)とを備えた流体補償容器(1)であって、部分室(14、15)は、壁(12、13)に設けられ、スリット(17)として形成されている開口(16)を介して流体接続されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両のバッテリを液浸冷却するための流体回路内の冷却流体の体積変化を補償するための流体補償容器(1)であって、
前記流体補償容器(1)は、前記冷却流体を収容するための少なくとも1つの収容室(3,4)と、少なくとも1つの壁(12,13)とを有し、
前記収容室(3,4)のうちの少なくとも1つに、前記壁(12,13)のうちの1つが配置されており、前記収容室(3,4)は、前記壁(12,13)によって少なくとも2つの部分室(14,15)に分割されている、
流体補償容器(1)において、
前記壁(12,13)は少なくとも1つの開口(16)を有し、前記収容室(3,4)の、互いに隣り合った部分室(14,15)は、前記開口(16)のうちの少なくとも1つを介して互いに流体接続されていることを特徴とする、流体補償容器(1)。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記壁(12,13)の前記開口(16)のうちの少なくとも1つは、スリット(17)によって形成されており、
前記流体補償容器(1)が作動に適した方向に向けられているとき、前記壁(12,13)の前記スリット(17)は、上から、前記スリットにより流体接続された両方の前記部分室(14,15)のうちの少なくとも一方の部分室の最も低い箇所にまで延在している
ことを特徴とする、請求項1記載の流体補償容器(1)。
【請求項3】
前記壁(12,13)の、前記スリット(17)を画定する両方の縁部に、隆起部(18)が成形されていることを特徴とする、請求項2記載の流体補償容器(1)。
【請求項4】
前記流体補償容器(1)は、上側部分(2a)と下側部分(2b)とを備えたハウジング(2)を有し、前記収容室(3,4)は、一部で前記上側部分(2a)にかつ一部で前記下側部分(2b)に成形されており、
前記壁(12,13)は、前記上側部分(2a)に配置された上側の壁区分(12a,13a)と、前記下側部分に配置された下側の壁区分(12b,13b)とを有し、
前記壁(12,13)の前記上側の壁区分(12a,13a)と前記壁(12,13)の前記下側の壁区分(12b,13b)とは、互いに支持され合っており、これによって、個々の前記部分室(14,15)が、一部で前記上側部分(2a)にかつ一部で前記下側部分(2b)に成形されている
ことを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の流体補償容器(1)。
【請求項5】
前記ハウジング(2)の前記上側部分(2a)と前記ハウジング(2)の前記下側部分(2b)とは、互いに別個に成形されていて、互いに材料接続的に結合、好ましくは溶接されており、かつ/または
前記壁(12,13)の前記上側の壁区分(12a,13a)と前記壁(12,13)の前記下側の壁区分(12b,13b)とは、互いに別個に成形されていて、互いに材料接続的に結合、好ましくは溶接されている
ことを特徴とする、請求項4記載の流体補償容器(1)。
【請求項6】
前記壁(12,13)の前記スリット(17)のうちの少なくとも1つは、前記壁(12,13)の前記上側の壁区分(12a,13a)に成形された上側のスリット区分(17a)と、前記壁(12,13)の前記下側の壁区分(12b,13b)に成形された下側のスリット区分(17b)とを有し、
前記スリット(17)の前記上側のスリット区分(17a)と前記スリット(17)の前記下側のスリット区分(17b)とは、互いにずらされている
ことを特徴とする、少なくとも請求項2および4記載の流体補償容器(1)。
【請求項7】
前記流体補償容器(1)はハウジング(2)を有し、該ハウジング(2)は、前記収容室(3,4)を外側に対して画定しており、
前記壁(12,13)は、前記ハウジング(2)と別個に成形されていて、該ハウジング(2)に材料接続的に結合、好ましくは溶接されている
ことを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の流体補償容器(1)。
【請求項8】
前記収容室(3,4)の前記部分室(14,15)のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に、連続気泡性の発泡材が充填されていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の流体補償容器(1)。
【請求項9】
前記収容室(3,4)の各々の部分室(14,15)は、該部分室(14,15)に隣り合った全ての部分室(14,15)に流体接続されており、かつ/または
前記収容室(3,4)の全ての部分室(14,15)は、互いに同一の形状および/または互いに同一の容積および/または互いに同一の横断面積を有し、かつ/または
前記壁(12,13)は、前記収容室(3,4)を全部で6つまたは全部で9つの部分室(14,15)に分割しており、かつ/または
前記収容室(3,4)は、完全に個々の前記部分室(14,15)に分割されており、かつ/または
前記収容室(3,4)の、互いに隣り合った前記部分室(14,15)は、前記開口(16)のうちの少なくとも1つのみを介して互いに流体接続されている
ことを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の流体補償容器(1)。
【請求項10】
前記流体補償容器(1)は、正確に2つの収容室(3,4)を有し、第1の前記収容室(3)は、前記流体回路からの前記冷却流体を収容するように設計されており、第2の前記収容室(4)は、前記第1の収容室(3)からの余剰の前記冷却流体を収容するように設計されており、
前記流体補償容器(1)は溢流通路(5)を有し、前記第1の収容室(3)と前記第2の収容室(4)とは、前記溢流通路(5)のみを介して互いに流体接続されており、
前記流体補償容器(1)は、正確に2つの壁(12,13)を有し、前記第1の収容室(3)は、第1の前記壁(12)によって少なくとも2つの部分室(14)に分割されており、前記第2の収容室(4)は、第2の前記壁(13)によって少なくとも2つの部分室(15)に分割されている
ことを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の流体補償容器(1)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に記載の、車両のバッテリを液浸冷却するための流体回路内の冷却流体の体積変化を補償するための流体補償容器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【0002】
車両のバッテリは、流体回路において冷却流体、例えば油によって液浸冷却されてもよい。この場合、温度に起因した体積変化に基づく冷却流体の充填レベルが補償されなければならない。この機能を実現するために、流体回路は、通常、流体補償容器を備えている。流体補償容器内には、冷却流体の余剰の量が少なくとも一時的に貯留されてもよい。通常、流体補償容器は完全に満たされていないため、この流体補償容器が動くと、冷却流体も流体補償容器内で動いてしまう。これによって、不快な、いわゆるスロッシングノイズが生じ、このスロッシングノイズは回避されなければならない。
【0003】
したがって、本発明の課題は、冒頭に記載した形態の流体補償容器に対して、前述した欠点が解消される改善されたかまたは少なくとも代替的な実施形態を提供することである。
【0004】
この課題は、本発明によれば、独立請求項1の対象によって解決される。有利な実施形態は従属請求項の対象である。
【0005】
本発明は、流体補償容器内に内壁を設けるという一般的な思想に基づいており、この場合、この内壁に設けられた貫通路を介して、流体補償容器の一様な通流が確保される。
【0006】
本発明に係る流体補償容器は、車両のバッテリを液浸冷却するための流体回路内の冷却流体の体積変化を補償するために設けられているかまたは設計されている。この場合、流体補償容器は、冷却流体を収容するための少なくとも1つの収容室と、少なくとも1つの壁とを有する。この場合、収容室のうちの少なくとも1つに、壁のうちの1つが配置されており、収容室は、壁によって少なくとも2つの部分室に分割されている。壁は少なくとも1つの開口を有し、この場合、収容室の、互いに隣り合った部分室は、開口のうちの少なくとも1つを介して互いに流体接続されている。好ましくは、この開口は、流体補償容器が作動に適した方向に向けられているとき、当該開口により流体接続された両方の部分室のうちの少なくとも1つの最も低い箇所に位置していてもよい。
【0007】
本発明に係る流体補償容器では、収容室内での冷却流体のスロッシングを壁によって阻止することができる。特に、冷却流体を収容室の部分室に分け与えることができ、これによって、スロッシングノイズの強度を減じることができる。冷却流体は、壁に設けられた開口を通して部分室同士の間で自由に流れることができるため、流体補償容器の出口には、流体回路内に流出するための冷却流体が常に存在している。
【0008】
可能な一実施形態では、壁の開口のうちの少なくとも1つが、スリットによって形成されていてもよい。流体補償容器が作動に適した方向に向けられているとき、壁のスリットは、上から、スリットにより流体接続された両方の部分室のうちの少なくとも一方の部分室の最も低い箇所にまで延在していてもよい。スリットによって、冷却流体は特に簡単かつ迅速に部分室同士の間で流れることができ、流体補償容器の一様な通流を簡単に達成することができる。スリットが、両方の部分室のうちの一方の部分室の最も低い箇所にまで延在していることによって、さらに、冷却流体がいずれの部分室内にも残留しないことを確保することができる。これによって、個々の部分室内の水溜まりを排除することができ、流体補償容器を完全に空にすることを達成することができる。
【0009】
付加的には、壁の、スリットを画定する両方の縁部に、隆起部が成形されていることが特定されていてもよい。この隆起部は、特にスリットの全長にわたって延在していてもよい。隆起部によって、スリットひいては壁も安定させることができる、もしくは補強することができる。
【0010】
可能な一実施形態では、流体補償容器がハウジングを有し、このハウジングが、収容室を外側に対して画定していてもよい。壁は、ハウジングと別個に成形されていて、このハウジングに材料接続的に結合、好ましくは溶接されていてもよい。これによって、流体補償容器を特に簡単に製作することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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