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公開番号
2025121527
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-20
出願番号
2024016965
出願日
2024-02-07
発明の名称
3次元映像表示装置
出願人
日本放送協会
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
H04N
13/366 20180101AFI20250813BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】視域と奥行き再現範囲との両方を広くできる3次元映像表示装置を提供する。
【解決手段】3次元映像表示装置20は、観察者Kの正面に配置された第1立体ディスプレイ30
A
と、第1立体ディスプレイ30
A
に対して垂直に配置された第2立体ディスプレイ30
B
と、第1立体ディスプレイ30
A
に対して斜めに配置されたハーフミラー40と、3次元映像の空間周波数が観視空間周波数で連続するように3次元映像の奥行き再現範囲を合成する演算装置50とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
奥行き合成技術及び視点追従技術を用いて、光線再生方式で3次元映像を表示する3次元映像表示装置であって、
観察者の正面に配置され、第1要素画像を表示する光線再生方式の第1立体ディスプレイと、
前記第1立体ディスプレイに対して垂直に配置され、第2要素画像を表示する光線再生方式の第2立体ディスプレイと、
前記第1立体ディスプレイに対して斜めとなるように前記第1立体ディスプレイの手前に配置されたハーフミラーと、
演算装置と、を備え、
前記第2立体ディスプレイは、前記第1立体ディスプレイのナイキスト周波数又は観視空間周波数に応じた奥行き再現範囲だけ前記ハーフミラーから離れており、
前記演算装置は、
前記観察者の視点位置を検出する視点位置検出部と、
前記視点位置に追従するように、所定の視距離で前記第1要素画像を生成する第1要素画像生成部と、
前記ナイキスト周波数又は前記観視空間周波数に応じた奥行き再現範囲だけ前記視距離を離して、前記視点位置に追従するように前記第2要素画像を生成する第2要素画像生成部と、を備え、
前記第1要素画像生成部及び前記第2要素画像生成部は、前記3次元映像の空間周波数が前記ナイキスト周波数又は前記観視空間周波数で連続するように、前記3次元映像の奥行き再現範囲を合成することを特徴とする3次元映像表示装置。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
奥行き合成技術及び視点追従技術を用いて、光線再生方式で3次元映像を表示する3次元映像表示装置であって、
観察者の正面に位置して第1要素画像を表示する第1表示部、及び、前記第1表示部から分割されて第2要素画像を表示する第2表示部を有する光線再生方式の立体ディスプレイと、
前記第1表示部に対して斜めとなるように前記第1表示部の手前に配置されたハーフミラーと、
前記第2表示部に対して斜めとなるように前記第2表示部の手前に配置された反射鏡と、
演算装置と、を備え、
前記第2表示部は、前記立体ディスプレイのナイキスト周波数又は観視空間周波数に応じた奥行き再現範囲だけ前記ハーフミラーから離れており、
前記演算装置は、
前記観察者の視点位置を検出する視点位置検出部と、
前記視点位置に追従するように、所定の視距離で前記第1要素画像を生成する第1要素画像生成部と、
前記ナイキスト周波数又は前記観視空間周波数に応じた奥行き再現範囲だけ前記視距離を離して、前記視点位置に追従するように前記第2要素画像を生成する第2要素画像生成部と、を備え、
前記第1要素画像生成部及び前記第2要素画像生成部は、前記3次元映像の空間周波数が前記ナイキスト周波数又は前記観視空間周波数で連続するように、前記3次元映像の奥行き再現範囲を合成することを特徴とする3次元映像表示装置。
【請求項3】
奥行き合成技術及び視点追従技術を用いて、光線再生方式で3次元映像を表示する3次元映像表示装置であって、
観察者の正面に位置して第1要素画像を表示する第1表示部、及び、前記第1表示部に対して垂直に位置して第2要素画像を表示する第2表示部を有する折り畳み可能な光線再生方式の立体ディスプレイと、
前記第1表示部に対して斜めとなるように前記第1表示部の手前に配置されたハーフミラーと、
演算装置と、を備え、
前記第2表示部は、前記立体ディスプレイのナイキスト周波数又は観視空間周波数に応じた奥行き再現範囲だけ前記ハーフミラーから離れており、
前記演算装置は、
前記観察者の視点位置を検出する視点位置検出部と、
前記視点位置に追従するように、所定の視距離で前記第1要素画像を生成する第1要素画像生成部と、
前記ナイキスト周波数又は前記観視空間周波数に応じた奥行き再現範囲だけ前記視距離を離して、前記視点位置に追従するように前記第2要素画像を生成する第2要素画像生成部と、を備え、
前記第1要素画像生成部及び前記第2要素画像生成部は、前記3次元映像の空間周波数が前記ナイキスト周波数又は前記観視空間周波数で連続するように、前記3次元映像を合成することを特徴とする3次元映像表示装置。
【請求項4】
前記第1要素画像生成部は、予め設定した境界位置から手前側の奥行き再現範囲で前記第1要素画像を生成し、
前記第2要素画像生成部は、前記境界位置から奥側の奥行き再現範囲で前記第2要素画像を生成することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の3次元映像表示装置。
【請求項5】
前記光線再生方式は、インテグラル方式であることを特徴とする請求項4に記載の3次元映像表示装置。
【請求項6】
奥行き合成技術及び視点追従技術を用いて、光線再生方式で3次元映像を表示する3次元映像表示装置であって、
観察者の正面に配置され、第1要素画像を表示する光線再生方式の第1立体ディスプレイと、
前記第1立体ディスプレイに対して垂直に配置され、前記第1立体ディスプレイよりも視域が広く、予め生成された第2要素画像を表示する光線再生方式の第2立体ディスプレイと、
前記第1立体ディスプレイに対して斜めとなるように前記第1立体ディスプレイの手前に配置されたハーフミラーと、
演算装置と、を備え、
前記第2立体ディスプレイは、前記第1立体ディスプレイのナイキスト周波数又は観視空間周波数に応じた奥行き再現範囲だけ前記ハーフミラーから離れており、
前記演算装置は、
前記観察者の視点位置を検出する視点位置検出部と、
前記視点位置に追従するように、所定の視距離で前記第1要素画像を生成する第1要素画像生成部と、を備え、
前記第1要素画像生成部は、前記3次元映像の空間周波数が前記ナイキスト周波数又は前記観視空間周波数で連続するように、前記第1要素画像を生成することを特徴とする3次元映像表示装置。
【請求項7】
前記第1要素画像生成部は、予め設定した境界位置から手前側の奥行き再現範囲で前記第1要素画像を生成することを特徴とする請求項6に記載の3次元映像表示装置。
【請求項8】
前記光線再生方式は、インテグラル方式であることを特徴とする請求項7に記載の3次元映像表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光線再生型の3次元映像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
インテグラル方式は、光線再生型の立体表示方式の一つであり、特殊な眼鏡が不要で全方向視差(フルパララックス)の表示が可能である。図10(a)に示すように、インテグラル3D撮像装置9Aは、撮像素子90と、その前方に配置されたレンズアレイ91とを備える。レンズアレイ91は、要素レンズ92がアレイ状に配列されたものである。インテグラル3D撮像装置9Aは、撮像素子90の画素数と同じ本数の光線を使って被写体αを撮影する。この場合、各要素画像eは、被写体αの倒立像が撮影されたものとなる。
【0003】
図10(b)に示すように、インテグラル3D表示装置9Bは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどのフラットパネルディスプレイ93と、その前方に配置されたレンズアレイ91とを備える。要素レンズ92と要素画像eは対応しており、要素レンズ92により要素画像eが空間中に投影され、空間像が形成される。そして、インテグラル3D表示装置9Bは、フラットパネルディスプレイ93の画素数と同じ本数の光線を使って、被写体αからの光線を再現する。
【0004】
インテグラル方式は、多くの視点映像を再現する方式であるため、非常に多くの画素(情報量)が必要となる。インテグラル3D映像の品質を決定づけるパラメータとして、「視域」、「空間周波数特性(奥行き再現範囲)」、「3D解像度(要素画像数)」の3つがあげられる。これら3つのパラメータはトレードオフの関係がある。
【0005】
視域は、3次元映像を連続的に見られる範囲、つまり、観察者が移動できる範囲である。光学設計により決まる視域を「光学視域」と呼ぶ。光学視域の角度θ
OVZ
は、以下の式(1)で表される。ここで、eは要素画像のサイズ、f
l
は要素レンズの焦点距離を表す。
【0006】
TIFF
2025121527000002.tif
14
151
【0007】
奥行き再現範囲は、3次元映像の奥行き方向の再現性能を示している。奥行き再現範囲を定義するために、インテグラル3D映像における空間周波数特性について述べる。上限空間周波数γは、観視空間周波数βとナイキスト周波数β
n
のうちの小さい方の値として、以下の式(2)~式(4)で表される。ここで、zはレンズアレイから再生像までの距離(手前が正)、Lは視距離、p
p
はフラットパネルディスプレイの画素ピッチ、p
l
は要素レンズのピッチを示す。
【0008】
TIFF
2025121527000003.tif
41
150
【0009】
これら式(2)~式(4)に基づいて、インテグラル3D映像における空間周波数特性は、図11に示すように、台形状のグラフで描かれる(非特許文献1)。図11のグラフでは、横軸がレンズアレイ面からの再生像の奥行き位置、縦軸が上限空間周波数を表す。また、ある空間周波数における手前から奥までの最大幅をインテグラル3D映像における「奥行き再現範囲」と呼ぶ。ある観視空間周波数βにおける奥行き再現範囲D
r
(β)は、以下の式(5)で近似的に表される。
【0010】
TIFF
2025121527000004.tif
16
150
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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