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公開番号2025123090
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018962
出願日2024-02-09
発明の名称擬似アクセス負荷発生機構及びコンピュータ
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類G06F 11/36 20060101AFI20250815BHJP(計算;計数)
要約【課題】プロセッサにより複数のアプリケーションプログラムを実行することが予定されているコンピュータにおいて、複数のアプリケーションプログラムよりも少ない数のアプリケーションプログラムの動作検証を適切に行うための、擬似的なアクセス負荷を発生すること。
【解決手段】擬似アクセス負荷発生機構30は、コンピュータ10の内部に設けられ、プロファイル取得部35によって取得されたアクセスプロファイル情報80、又は自走モード用情報保管部36によって保管された自走モード用情報に基づき、メモリモジュール51に対して擬似アクセス負荷を発生させる擬似アクセス負荷発生部33を備える。従って、複数のアプリケーションプログラム23~26がプロセッサ20によって実行されるときのメモリモジュール51の負荷状態に対応する、メモリモジュール51の十分な高負荷状態を作り出すことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
プロセッサ(20)により複数のアプリケーションプログラム(23、24、25、26)を実行することが予定されているコンピュータ(10)において、動作検証のため、前記複数のアプリケーションプログラムよりも少ない数のアプリケーションプログラムが前記プロセッサによって実行される際に、前記プロセッサが前記複数のアプリケーションプログラムを実行した場合の、メモリモジュール(51)に対するアクセス負荷を模擬することを可能にするための擬似アクセス負荷発生機構(30、130)であって、
前記メモリモジュールに対して擬似アクセス負荷を与えるための情報を取得又は保管する取得又は保管部(35、36、135、136)と、
前記取得又は保管部によって取得又は保管された情報に基づいて、前記メモリモジュールに対して擬似アクセス負荷を発生させる擬似アクセス負荷発生部(33、133)と、を備え、
前記擬似アクセス負荷発生機構は、前記プロセッサとは別個に前記コンピュータの内部に設けられる、擬似アクセス負荷発生機構。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記プロセッサと前記メモリモジュールとは内部バス(40)を介して接続されており、
前記擬似アクセス負荷発生部は、前記内部バスに接続され、前記内部バスを介して前記メモリモジュールにアクセス可能に構成される、請求項1に記載の擬似アクセス負荷発生機構。
【請求項3】
前記取得又は保管部によって取得される、前記メモリモジュールに対して擬似アクセス負荷を与えるための情報は、アクセスすべき前記メモリモジュールのアドレス、アクセスの種類、及びデータサイズを少なくとも含む、複数のアクセス用データを順番に規定したアクセスプロファイル情報(80)である、請求項1又は2に記載の擬似アクセス負荷発生機構。
【請求項4】
前記アクセスプロファイル情報は、前記コンピュータに設けられたストレージインターフェース(60)又は外部インターフェース(70)を介して、前記メモリモジュールにロードされ、
前記取得又は保管部は、前記メモリモジュールから読み出すことによって前記アクセスプロファイル情報を取得する、請求項3に記載の擬似アクセス負荷発生機構。
【請求項5】
前記取得又は保管部によって保管される、前記メモリモジュールに対して擬似アクセス負荷を与えるための情報は、前記メモリモジュールへアクセスする際のリード/ライト比率及び単位時間当たりのデータサイズを少なくとも含む、自走モード用情報であり、
前記擬似アクセス負荷発生部は、前記自走モード用情報によって指示される前記リード/ライト比率及び単位時間当たりのデータサイズに従う擬似アクセス負荷を発生する、請求項1又は2に記載の擬似アクセス負荷発生機構。
【請求項6】
前記取得又は保管部は、前記自走モード用情報を保存する内部レジスタを有する、請求項5に記載の擬似アクセス負荷発生機構。
【請求項7】
前記取得又は保管部は、前記メモリモジュールへアクセスする際のリード/ライト比率及び単位時間当たりのデータサイズを少なくとも含む、自走モード用情報を保管可能であるとともに、
前記取得又は保管部は、アクセスすべき前記メモリモジュールのアドレス、アクセスの種類、及びデータサイズを少なくとも含む、複数のアクセス用データを順番に規定したアクセスプロファイル情報(80)を取得可能であり、
前記擬似アクセス負荷発生部において、前記自走モード用情報に基づき前記メモリモジュールに擬似アクセス負荷を与える自走モードと、前記アクセスプロファイル情報に基づき前記メモリモジュールに擬似アクセス負荷を与えるプロファイル再生モードとの内、どちらのモードを実行するかを管理するモード管理部(37、137)を有する、請求項1又は2に記載の擬似アクセス負荷発生機構。
【請求項8】
前記プロセッサは、動作検証のため、前記複数のアプリケーションプログラムよりも少ないアプリケーションプログラムを実行する際に、前記擬似アクセス負荷発生機構に対して、前記メモリモジュールに対して擬似アクセス負荷を発生させるよう指示する、請求項1又は2に記載の擬似アクセス負荷発生機構。
【請求項9】
プロセッサ(20)により複数のアプリケーションプログラム(23、24、25、26)を実行することが予定されているコンピュータ(10)であって、
前記複数のアプリケーションプログラムが実行されるときに、データの書き込み及び読み出しのために、前記プロセッサによってアクセスされるメモリモジュール(51)と、
前記メモリモジュールに対して擬似アクセス負荷を与えるための情報を取得又は保管する取得又は保管部(35、36、135、136)と、前記取得又は保管部によって取得又は保管された情報に基づいて、前記メモリモジュールに対して擬似アクセス負荷を発生させる擬似アクセス負荷発生部(33、133)と、を有する擬似アクセス負荷発生機構(30、130)と、を備え、
前記擬似アクセス負荷発生機構は前記プロセッサとは別個に前記コンピュータの内部に設けられており、
動作検証のため、前記複数のアプリケーションプログラムよりも少ない数のアプリケーションプログラムが前記プロセッサによって実行される際に、前記擬似アクセス負荷発生機構によって発生される擬似アクセス負荷により、前記プロセッサが前記複数のアプリケーションプログラムを実行した場合の、前記メモリモジュールに対するアクセス負荷を模擬することを可能とした、コンピュータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータが有するメモリモジュールに対して擬似アクセス負荷を発生させる擬似アクセス負荷発生機構、及び擬似アクセス負荷発生機構を備えたコンピュータに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、コンピュータ上で動作する被テストプログラムの動作検証を行う際、被テストプログラムによるコンピュータハードウェア資源へのアクセスに対する各種応答処理の妥当性を検証するプログラムのテスト装置が開示されている。具体的には、特許文献1のテスト装置は、コンピュータハードウェア資源へのアクセスをサービスするインターフェースからの正常な復帰値を、予め与えられたパラメータに基づいた任意の応答値と差し替える機能により、各種の擬似応答を発生させる擬似ドライバを備え、擬似ドライバを介し、任意の応答処理に対する動作検証を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-104490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、特許文献1のテスト装置は、被テストプログラムのコンピュータハードウェア資源による応答処理に関する動作検証を行うことを目的としたものである。
【0005】
ここで、コンピュータに、複数のアプリケーションプログラムが実装されることが考えられる。この場合、複数のアプリケーションプログラムはそれぞれ個別に開発され、最終的に統合されて、コンピュータに実装されることがある。開発過程において、個々のアプリケーションプログラムが開発されたとき、開発したアプリケーションプログラム単体をコンピュータに実装して動作させることで、開発したアプリケーションプログラムの動作検証を行うことができる。
【0006】
しかしながら、アプリケーションプログラム単体での動作検証では、期待通りに動作する結果が得られても、複数のアプリケーションプログラムを統合した状態での動作検証では、少なくとも1つのアプリケーションプログラムにおいて期待通りの動作結果が得られないことが起こり得る。これは、複数のアプリケーションプログラムが、メモリモジュールに関するリソースを取り合い、互いの動作を阻害することが1つの原因であると推定される。
【0007】
そのため、複数のアプリケーションプログラムよりも少ない数のアプリケーションプログラムがコンピュータに実装されて動作検証される場合、擬似的にメモリモジュールの高負荷状態を作り出し、その高負荷状態の環境下で、複数のアプリケーションプログラムよりも少ない数のアプリケーションプログラムの動作検証を行うことが考えられる。これにより、それぞれのアプリケーションプログラムの開発過程において、個々のアプリケーションプログラムが、複数のアプリケーションプログラムを統合した状態で、期待通りに動作するか否かを確認することが可能になる。
【0008】
メモリモジュールの高負荷状態を作り出すため、外部インターフェース(IF)を介して、外部のコンピュータなどから取得したデータをメモリモジュールに書き込んだり、メモリモジュールから読み出したデータを外部のコンピュータなどへ送信したりする場合、外部IFを介した通信の単位時間当たりのデータ量(すなわち、外部IFのデータ帯域)は、メモリモジュールにおいて単位時間当たりに読み書きするデータ量(すなわち、メモリモジュールのデータ帯域)よりも少ないため、十分な高負荷状態を作り出すことは困難である。
【0009】
また、コンピュータ内部のプロセッサを用いてメモリモジュールの高負荷状態を作り出す場合、プロセッサの動作に影響が及ぶため、検証対象のアプリケーションプログラムの動作も影響を受ける虞がある。そのため、複数のアプリケーションプログラムを統合した状態を模擬した環境下にて、適切な動作検証が行い得ない可能性がある。
【0010】
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、プロセッサにより複数のアプリケーションプログラムを実行することが予定されているコンピュータにおいて、複数のアプリケーションプログラムよりも少ない数のアプリケーションプログラムの動作検証を適切に行うための、擬似的なアクセス負荷を発生することが可能な擬似アクセス負荷発生機構を提供することを第1の目的とする。さらに、その擬似アクセス負荷発生機構を備えたコンピュータを提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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