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公開番号
2025123544
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2025106957,2024507778
出願日
2025-06-25,2023-03-07
発明の名称
電線導体、絶縁電線、およびワイヤーハーネス
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人上野特許事務所
主分類
H01B
5/08 20060101AFI20250815BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】素線を撚り合わせた撚線を扁平形状に成形した電線導体であって、高い柔軟性を確保することができる電線導体、またそのような電線導体を備えた絶縁電線およびワイヤーハーネスを提供する。
【解決手段】複数の素線3を撚り合わせた子撚線2を複数含む撚線として構成され、前記撚線2の軸線方向に交差する断面が、幅方向の寸法wが高さ方向の寸法hよりも大きい扁平形状となった扁平部を有しており、前記扁平部において、前記子撚線2のうち、前記扁平部の外周に配置された外層子撚線2oを構成する前記素線3の総数を、外層素線数とし、前記外層子撚線2oよりも内側に配置された内層子撚線2iを構成する前記素線3の総数を、内層素線数として、前記内層素線数に対する前記外層素線数の比率が、2.0以上である、電線導体1とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の素線を撚り合わせた子撚線を複数含む撚線として構成され、
前記撚線の軸線方向に交差する断面が、幅方向の寸法が高さ方向の寸法よりも大きい扁平形状となった扁平部を有しており、
前記扁平部において、前記子撚線のうち、前記扁平部の外周に配置された外層子撚線を構成する前記素線の総数を、外層素線数とし、前記外層子撚線よりも内側に配置された内層子撚線を構成する前記素線の総数を、内層素線数として、
前記内層素線数に対する前記外層素線数の比率が、3.0以上3.5以下である、電線導体。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記複数の子撚線のそれぞれを構成する前記素線の本数が同じであり、
前記内層子撚線の数に対する前記外層子撚線の数の比率が、3.0以上3.5以下である、請求項1に記載の電線導体。
【請求項3】
前記内層子撚線は、前記外層子撚線の内周に、1層のみ設けられている、請求項1に記載の電線導体。
【請求項4】
前記電線導体の前記断面において、前記幅方向の寸法が、前記高さ方向の寸法の5倍以上である、請求項1に記載の電線導体。
【請求項5】
導体断面積が16mm
2
以上である、請求項1に記載の電線導体。
【請求項6】
前記素線の少なくとも一部は、断面形状が円形から変形されており、
前記素線の円形からの変形率は、前記電線導体の断面の外周部において、内側部よりも小さくなっている、請求項1に記載の電線導体。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電線導体と、
前記電線導体の外周を被覆する絶縁被覆と、を有する、絶縁電線。
【請求項8】
請求項7に記載の絶縁電線を含む、ワイヤーハーネス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電線導体、絶縁電線、およびワイヤーハーネスに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
扁平形状の電線導体を用いて構成したフラットケーブルが公知である。フラットケーブルを用いることで、断面略円形の電線導体を備えた一般的な電線を用いる場合と比較して、配策の際に占めるスペースを小さくすることができる。
【0003】
従来一般のフラットケーブルにおいては、特許文献1,2等に開示されるように、電線導体として、平角導体がしばしば用いられる。平角導体は、金属の単線を断面四角形に成形したものである。また、出願人らの出願による特許文献3,4には、柔軟性と省スペース性を両立する観点から、複数の素線を撚り合わせた撚線を扁平形状に成形した電線導体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-130739号公報
特開2019-149242号公報
国際公開第2019/093309号
国際公開第2019/177016号
特開昭63-158710号公報
特開2009-087868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献3,4に開示されるように、撚線を扁平形状に成形した電線導体を用いることで、柔軟性を維持しながら、省スペース化を図ることができる。しかし、撚線に力を印加して扁平形状に成形する際に、撚線を構成する素線に負荷が印加される。負荷の印加により、素線に変形が生じる。特許文献3,4にも記載されるように、電線導体の外周部の素線については、変形を小さく抑えることができるが、内側の素線については、外周部の素線よりも大きな変形を受けやすい。素線の変形が大きくなると、素線の密集や密着が起こるとともに、素線を構成する材料の硬化が起こり、電線導体の柔軟性が低下してしまう可能性がある。特に、電線導体が占める高さを小さくし、省スペース性を高めることを目的に、電線導体を横長な高扁平の形状に成形すると、内側の素線の変形に伴う柔軟性の低下が起こりやすくなる。
【0006】
そこで、素線を撚り合わせた撚線を扁平形状に成形した電線導体であって、高い柔軟性を確保することができる電線導体、またそのような電線導体を備えた絶縁電線およびワイヤーハーネスを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の電線導体は、複数の素線を撚り合わせた子撚線を複数含む撚線として構成され、前記撚線の軸線方向に交差する断面が、幅方向の寸法が高さ方向の寸法よりも大きい扁平形状となった扁平部を有しており、前記扁平部において、前記子撚線のうち、前記扁平部の外周に配置された外層子撚線を構成する前記素線の総数を、外層素線数とし、前記外層子撚線よりも内側に配置された内層子撚線を構成する前記素線の総数を、内層素線数として、前記内層素線数に対する前記外層素線数の比率が、2.0以上である。
【0008】
本開示の絶縁電線は、前記電線導体と前記電線導体の外周を被覆する絶縁被覆と、を有する。本開示のワイヤーハーネスは、前記絶縁電線を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の電線導体は、素線を撚り合わせた撚線を扁平形状に成形した電線導体であって、高い柔軟性を確保することができる。また、本開示の絶縁電線およびワイヤーハーネスは、そのような電線導体を備えたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本開示の一実施形態にかかる、扁平形状の電線導体を模式的に示す断面図である。主図では子撚線を構成する各素線の表示を省略しており、四角形で囲んだ拡大図に、素線を含む子撚線の断面を例示している。
図2A,2Bは、扁平形状を有する電線導体を形成するための原料撚線を示す断面図である。図2Aは、図1に示した本開示の実施形態にかかる電線導体の原料となる原料撚線を示しており、図2Bは子撚線を最密充填した従来一般の撚線として構成した原料撚線を示している。
図3A~3Dは、作製した試料A2および試料A5の電線導体について、撚り構造を解消した状態を示す写真である。図3A,3Cは、それぞれ試料A2,A5について、外層の撚り構造を子撚線単位で解消した状態を示し、図3B,3Dは、それぞれ試料A2,A5について、外層を除去した状態で、内層の撚り構造を子撚線単位で解消した状態を示している。
図4A~4Dは、代表的な試料について、導体の断面を撮影した写真である。それぞれ、試料A2,A5,B2,B5を示している。
図5A,5Bは、素線比と反発力の関係を示す図である。図5Aは扁平比が5の場合、図5Bは扁平比が6の場合を示している。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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