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公開番号2025124287
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020236
出願日2024-02-14
発明の名称小型電動車両の駆動ユニット
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60L 3/04 20060101AFI20250819BHJP(車両一般)
要約【課題】小型電動車両の駆動ユニットにおいて、小型電動車両が動作に支障がある状態で駆動されることを抑制する。
【解決手段】駆動ユニットは、蓄電部(71)と、小型電動車両の複数の駆動軸をそれぞれ駆動する複数の駆動装置(30)とを備える。各駆動装置は、駆動軸を回転させる動力を発生するモータ(31)と、蓄電部から供給される電力を変換してモータへ供給するインバータ(34)と、インバータを制御する制御回路(32,33,40,41,42)と、駆動ユニットの起動時に、モータ、インバータ、及び制御回路の故障を初期診断する初期診断部(40b)と、初期診断部によりモータ、インバータ、及び制御回路の少なくとも1つに故障が発生していると診断された場合に、故障に対する所定処理を実行する所定処理部(40c)と、を備える。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
蓄電部(71)と、小型電動車両(10)の複数の駆動軸(13)をそれぞれ駆動する複数の駆動装置(30)とを備える駆動ユニット(20)であって、
各駆動装置は、
前記駆動軸を回転させる動力を発生するモータ(31)と、
前記蓄電部から供給される電力を変換して前記モータへ供給するインバータ(34)と、
前記インバータを制御する制御回路(32,33,40,41,42)と、
前記駆動ユニットの起動時に、前記モータ、前記インバータ、及び前記制御回路の故障を初期診断する初期診断部(40b)と、
前記初期診断部により前記モータ、前記インバータ、及び前記制御回路の少なくとも1つに故障が発生していると診断された場合に、前記故障に対する所定処理を実行する所定処理部(40c)と、を備える、
小型電動車両の駆動ユニット。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記初期診断部は、前記駆動ユニットの起動時に診断可能であり、且つ前記駆動装置の動作中に診断不可能である所定箇所(32,33)の診断を含む前記初期診断を実行する、請求項1に記載の小型電動車両の駆動ユニット。
【請求項3】
各駆動装置の前記制御回路は、前記蓄電部から前記インバータへ電力を供給するオン状態と前記電力を遮断するオフ状態とに切り替え可能な所定リレー(32、33)を備え、
前記初期診断部は、前記駆動ユニットの起動時に、前記所定リレーを前記オン状態から前記オフ状態へ切り替え可能であるか否か診断することを含む前記初期診断を実行する、請求項1又は2に記載の小型電動車両の駆動ユニット。
【請求項4】
前記所定処理部は、前記初期診断部により前記故障が発生していると診断された場合に、前記インバータへの電力の供給を停止させることを含む前記所定処理を実行する、請求項1又は2に記載の小型電動車両の駆動ユニット。
【請求項5】
前記所定処理部は、前記初期診断部により前記故障が発生していると診断された場合に、前記モータを停止させるように前記制御回路により前記インバータを制御することを含む前記所定処理を実行する、請求項1又は2に記載の小型電動車両の駆動ユニット。
【請求項6】
前記複数の駆動装置を統括して制御する制御部(70)を備え、
前記所定処理部は、前記初期診断部により前記故障が発生していると診断された場合に、前記制御部へ前記故障の発生を通知することを含む前記所定処理を実行する、請求項1又は2に記載の小型電動車両の駆動ユニット。
【請求項7】
前記初期診断部は、前記駆動装置と前記制御部との通信が正常であるか否か診断すること及び前記制御部から前記駆動装置への通知を確認することを含む前記初期診断を実行する、請求項6に記載の小型電動車両の駆動ユニット。
【請求項8】
各駆動装置は、前記インバータ及び前記モータのステータ巻線(31a)を2系統備えている、又は前記インバータ、前記モータのステータ巻線、及び前記制御回路(40)を2系統備えており、
前記所定処理部は、前記初期診断部により前記故障が発生していると診断された場合に、前記2系統のうち正常な1つの系統のみにより前記モータを駆動するバックアップ制御を含む前記所定処理を実行する、請求項1又は2に記載の小型電動車両の駆動ユニット。
【請求項9】
複数の前記駆動装置を統括して制御する制御部を備え、
前記所定処理部は、前記バックアップ制御を実行していることを前記制御部へ通知すること含む前記所定処理を実行する、請求項8に記載の小型電動車両の駆動ユニット。
【請求項10】
前記制御部は、前記複数の駆動装置のうち1つの前記駆動装置から前記バックアップ制御を実行している前記通知を受けた場合に、他の前記駆動装置により前記バックアップ制御を実行させる、請求項9に記載の小型電動車両の駆動ユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、小型電動車両を駆動する駆動ユニットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、電動車椅子の左の後輪を駆動する第1電動駆動装置と、右の後輪を駆動する第2電動駆動装置とを備える駆動ユニットがある(特許文献1参照)。特許文献1に記載の電動駆動装置は、モータ及び減速装置を備え、減速装置と一体化されたモータハウジングに、ロータ、ステータ、及び電力変換器を収容している。このため、特許文献1によれば、ステータ巻線と電力変換器とを電気的に接続する配線もモータハウジングに収容でき、電動駆動装置の構成を簡素化することができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-102121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の駆動ユニットは、電動駆動装置(駆動装置)の構成を簡素化することを目的としており、構成を最小限にしている。このため、特許文献1には、故障を検出する構成が記載されておらず、電動駆動装置に故障が発生した場合に、電動車椅子(小型電動車両)が動作に支障がある状態で駆動されるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、小型電動車両の駆動ユニットにおいて、小型電動車両が動作に支障がある状態で駆動されることを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための第1の手段は、
蓄電部(71)と、小型電動車両(10)の複数の駆動軸(13)をそれぞれ駆動する複数の駆動装置(30)とを備える駆動ユニット(20)であって、
各駆動装置は、
前記駆動軸を回転させる動力を発生するモータ(31)と、
前記蓄電部から供給される電力を変換して前記モータへ供給するインバータ(34)と、
前記インバータを制御する制御回路(32,33,40,41,42)と、
前記駆動ユニットの起動時に、前記モータ、前記インバータ、及び前記制御回路の故障を初期診断する初期診断部(40b)と、
前記初期診断部により前記モータ、前記インバータ、及び前記制御回路の少なくとも1つに故障が発生していると診断された場合に、前記故障に対する所定処理を実行する所定処理部(40c)と、を備える。
【0007】
上記構成によれば、駆動ユニットは、蓄電部と、小型電動車両の複数の駆動軸をそれぞれ駆動する複数の駆動装置とを備えている。各駆動装置は、前記駆動軸を回転させる動力を発生するモータと、前記蓄電部から供給される電力を変換して前記モータへ供給するインバータと、前記インバータを制御する制御回路と、を備えている。このため、制御回路がインバータを制御することにより、前記蓄電部から供給される電力をインバータにより変換して前記モータへ供給することができる。したがって、小型電動車両の各駆動軸を各駆動装置のモータにより駆動することができ、小型電動車両の走行状態を制御することができる。
【0008】
ここで、駆動装置に故障が発生している場合に、その故障が駆動ユニットの動作中には検出できない故障であるおそれがある。その場合、駆動ユニットが動作を開始した後には故障を検出することができず、小型電動車両が動作に支障がある状態で駆動され続けるおそれがある。この点、初期診断部は、前記駆動ユニットの起動時に、前記モータ、前記インバータ、及び前記制御回路の故障を初期診断する。このため、駆動ユニットが動作を開始した後には検出できない故障を、前記駆動ユニットの起動時に検出することができる。そして、所定処理部は、前記初期診断部により前記モータ、前記インバータ、及び前記制御回路の少なくとも1つに故障が発生していると診断された場合に、前記故障に対する所定処理を実行する。したがって、小型電動車両が動作に支障がある状態で駆動されることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
無人搬送車の模式図。
電動駆動装置及びその周辺構成を示すブロック図。
正常時における駆動ユニットの起動態様を示す模式図。
異常時における駆動ユニットの起動停止態様を示す模式図。
異常時における1つの電動駆動装置のバックアップ制御を示す模式図。
異常時における複数の電動駆動装置のバックアップ制御を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、無人搬送車(小型電動車両)に搭載される駆動ユニットに具現化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。無人搬送車は、例えば工場や倉庫等において磁気テープ(磁気ライン)により誘導されるAGV(Automatic guided vehicle)である。
(【0011】以降は省略されています)

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