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公開番号
2025124433
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-26
出願番号
2024020495
出願日
2024-02-14
発明の名称
粘着剤組成物、粘着剤、貼付材、表面保護フィルム、光学部材、及び電子部材
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
C09J
175/08 20060101AFI20250819BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】塗工性及び硬化性に優れる粘着剤組成物、該粘着剤組成物を硬化させて得られる粘着剤、該粘着剤を含む粘着剤層を有する貼付材、前記粘着剤を含む粘着剤層を有する表面保護フィルム、該表面保護フィルムを有する光学部材、及び前記表面保護フィルムを有する電子部材を提供する。
【解決手段】オキシアルキレン重合体に由来する構造単位と、ポリイソシアネート化合物に由来する構造単位とを有するウレタン樹脂を含み、前記オキシアルキレン重合体は、1分子当たりの水酸基数が4~20であり、数平均分子量が2,000~100,000である第1オキシアルキレン重合体を含む、粘着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
オキシアルキレン重合体に由来する構造単位と、ポリイソシアネート化合物に由来する構造単位とを有するウレタン樹脂を含み、
前記オキシアルキレン重合体は、1分子当たりの水酸基数が4~20であり、数平均分子量が2,000~100,000である第1オキシアルキレン重合体を含む、粘着剤組成物。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記第1オキシアルキレン重合体は、数平均分子量が3,000~100,000である、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
前記第1オキシアルキレン重合体は、1分子当たりの水酸基数が4~8である、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
前記オキシアルキレン重合体は、1分子当たりの水酸基数が1~3であり、数平均分子量が500~100,000である第2オキシアルキレン重合体をさらに含む、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
前記ウレタン樹脂は、
前記オキシアルキレン重合体、並びに、前記オキシアルキレン重合体及びジイソシアネート化合物をウレタン化反応させて得られる水酸基末端プレポリマーの少なくともいずれかと、
前記ポリイソシアネート化合物と、
を反応させて得られる、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の粘着剤組成物の硬化物である、粘着剤。
【請求項7】
基材層と、前記基材層の少なくとも一方の表面に設けられた、請求項6に記載の粘着剤を含む粘着剤層とを有する、貼付材。
【請求項8】
基材層と、前記基材層の少なくとも一方の表面に設けられた、請求項6に記載の粘着剤を含む粘着剤層とを有する、表面保護フィルム。
【請求項9】
請求項8に記載の表面保護フィルムを有する、光学部材。
【請求項10】
請求項8に記載の表面保護フィルムを有する、電子部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤組成物、粘着剤、貼付材、表面保護フィルム、光学部材、及び電子部材に関し、特に、塗工性及び硬化性に優れる粘着剤組成物、該粘着剤組成物を硬化させて得られる粘着剤、該粘着剤を含む粘着剤層を有する貼付材、前記粘着剤を含む粘着剤層を有する表面保護フィルム、該表面保護フィルムを有する光学部材、及び前記表面保護フィルムを有する電子部材に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、テレビ、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話、携帯端末等の電子機器に広く使用されているフラットパネルディスプレイ(液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ等)、及び、フラットパネルディスプレイとタッチパネルとを組み合わせたタッチパネルディスプレイには、これらの表面を保護する表面保護フィルムとして、基材層上に粘着剤層が形成されたものが広く用いられている。
【0003】
粘着剤層に用いられる粘着剤組成物として、ポリオールとポリイソシアネートを反応させたウレタン系粘着剤組成物が広く知られている (例えば、特許文献1及び2参照) 。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-28876号公報
特開2023-145349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これらの粘着剤組成物には、塗工性及び硬化性が十分でないという問題があった。塗工性及び硬化性に優れる粘着剤組成物は未だ得られておらず、塗工性及び硬化性に優れる粘着剤組成物の開発が強く求められていた。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑み、塗工性及び硬化性に優れる粘着剤組成物、該粘着剤組成物を硬化させて得られる粘着剤、該粘着剤を含む粘着剤層を有する貼付材、前記粘着剤を含む粘着剤層を有する表面保護フィルム、該表面保護フィルムを有する光学部材、及び前記表面保護フィルムを有する電子部材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、所定の第1オキシアルキレン重合体を含むオキシアルキレン重合体に由来する構造単位と、ポリイソシアネート化合物に由来する構造単位とを有するウレタン樹脂を含む粘着剤組成物を用いることにより、前記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は下記の通りである。
[1]オキシアルキレン重合体に由来する構造単位と、ポリイソシアネート化合物に由来する構造単位とを有するウレタン樹脂を含み、前記オキシアルキレン重合体は、1分子当たりの水酸基数が4~20であり、数平均分子量が2,000~100,000である第1オキシアルキレン重合体を含む、粘着剤組成物。
[2]前記第1オキシアルキレン重合体は、数平均分子量が3,000~100,000である、上記[1]に記載の粘着剤組成物。
[3]前記第1オキシアルキレン重合体は、1分子当たりの水酸基数が4~8である、上記[1]又は[2]に記載の粘着剤組成物。
[4]前記オキシアルキレン重合体は、1分子当たりの水酸基数が1~3であり、数平均分子量が500~100,000である第2オキシアルキレン重合体をさらに含む、上記[1]~[3]のいずれかに記載の粘着剤組成物。
[5]前記ウレタン樹脂は、前記オキシアルキレン重合体、並びに、前記オキシアルキレン重合体及びジイソシアネート化合物をウレタン化反応させて得られる水酸基末端プレポリマーの少なくともいずれかと、前記ポリイソシアネート化合物と、を反応させて得られる、上記[1]~[4]のいずれかに記載の粘着剤組成物。
[6]上記[1]~[5]のいずれかに記載の粘着剤組成物の硬化物である、粘着剤。
[7]基材層と、前記基材層の少なくとも一方の表面に設けられた、上記[6]に記載の粘着剤を含む粘着剤層とを有する、貼付材。
[8]基材層と、前記基材層の少なくとも一方の表面に設けられた、上記[6]に記載の粘着剤を含む粘着剤層とを有する、表面保護フィルム。
[9]上記[8]に記載の表面保護フィルムを有する、光学部材。
[10]上記[8]に記載の表面保護フィルムを有する、電子部材。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、塗工性及び硬化性に優れる粘着剤組成物、該粘着剤組成物を硬化させて得られる粘着剤、該粘着剤を含む粘着剤層を有する貼付材、前記粘着剤を含む粘着剤層を有する表面保護フィルム、該表面保護フィルムを有する光学部材、及び前記表面保護フィルムを有する電子部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の表面保護フィルムの電子部材断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書における、用語の定義や意味は以下の通りである。
本明細書において、好ましいとされているものは任意に採用でき、好ましいもの同士の組み合わせはより好ましいといえる。
また、本明細書において、「XX~YY」との記載は、「XX以上YY以下」を意味する。
また、本明細書において、好ましい数値範囲(例えば、含有量等の範囲)について、段階的に記載された下限値及び上限値は、それぞれ独立して組み合わせ得る。例えば、「好ましくは10~90、より好ましくは30~60」という記載から、「好ましい下限値(10)」と「より好ましい上限値(60)」とを組み合わせて、「10~60」とすることもできる。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
また、本明細書において、ウレタン樹脂を構成する「構造単位」とは、重合体により形成される原子団を意味する。
また、本明細書において、「オキシアルキレン重合体」とは、ポリオキシアルキレン鎖を有する重合体のことである。また、アルキレンオキシドに基づく繰り返し単位を「アルキレンオキシド単位」という。
また、本明細書において、水酸基数が4~20である開始剤に由来するオキシアルキレン重合体は、1分子当たりの水酸基数が4~20であるオキシアルキレン重合体を含む。
また、本明細書において、例えば、後述する実施例において、ソルビトールにアルカリ金属触媒の存在下でプロピレンオキシドを水酸基換算分子量880になるまで開環重合させたポリエーテルポリオール(中間体ポリオールA)を用いてオキシアルキレン重合体(a-1)を調製しているが、この場合、オキシアルキレン重合体(a-1)の開始剤は、「ポリエーテルポリオール(中間体ポリオールA)」ではなく、出発原料である「ソルビトール」を意味する。
また、本明細書において、オキシアルキレン重合体の混合物を購入する場合は、オキシアルキレン重合体の開始剤の種類とモル比を、
13
C-NMRを用いて特定することによりオキシアルキレン重合体の平均水酸基数を算出できる。一方、オキシアルキレン重合体をそれぞれ開始剤から製造する場合は、用いた開始剤の水酸基数そのものがオキシアルキレン重合体の平均水酸基数となり、用いた開始剤の水酸基数からオキシアルキレン重合体の平均水酸基数を認識できる。
また、本明細書において、「水酸基価換算分子量」は、後述する実施例に記載の方法で測定乃至算出された分子量である。
また、本明細書において、「固形分」は、上記固形分を含む粘着剤組成物を130℃のオーブン中にて乾燥させた前後の重量変化から、「固形分(%)=乾燥後重量/乾燥前重量×100」の計算式を用いて「固形分」を算出することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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