TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025113635
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024007896
出願日
2024-01-23
発明の名称
粘着シート及び携帯電子機器
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20250728BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】良好な接着信頼性を十分に安定して発揮し得る粘着シート、及び前記粘着シートを備える携帯電子機器を提供する。
【解決手段】水酸基末端ウレタンプレポリマー及びポリイソシアネート化合物を含む粘着剤組成物の硬化物を含む粘着剤層を備え、前記粘着剤層のフェノール樹脂に対する粘着力が2.5N/15mm以上であり、前記粘着剤層の皮膚に対する粘着力が5.0N/15mm以下であり、前記粘着剤層のエタノール浸漬後の90度剥離強度がエタノール浸漬前の90度剥離強度の50%以上である、粘着シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水酸基末端ウレタンプレポリマー及びポリイソシアネート化合物を含む粘着剤組成物の硬化物を含む粘着剤層を備え、
前記粘着剤層のフェノール樹脂に対する粘着力が2.5N/15mm以上であり、
前記粘着剤層の皮膚に対する粘着力が5.0N/15mm以下であり、
前記粘着剤層のエタノール浸漬後の90度剥離強度がエタノール浸漬前の90度剥離強度の50%以上である、粘着シート。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記粘着剤層は、エチレンオキシドに基づく構成単位の平均含有量が60質量%以下である、請求項1に記載の粘着シート。
【請求項3】
前記粘着剤組成物は粘着付与樹脂をさらに含み、
前記粘着付与樹脂の含有量が、前記粘着剤組成物の固形分に対して、10~70質量%である、請求項1又は2に記載の粘着シート。
【請求項4】
前記粘着付与樹脂はスチレン系粘着付与樹脂である、請求項1又は2に記載の粘着シート。
【請求項5】
前記粘着剤組成物は、エチレンオキシドに基づく構成単位の平均含有量が60質量%以下である、請求項1又は2に記載の粘着シート。
【請求項6】
前記水酸基末端ウレタンプレポリマーは、オキシアルキレン重合体とジイソシアネート化合物との錫非含有触媒の存在下での反応生成物である、請求項1又は2に記載の粘着シート。
【請求項7】
前記錫非含有触媒は、亜鉛及びビスマスの少なくともいずれかを含む、請求項6に記載の粘着シート。
【請求項8】
前記オキシアルキレン重合体は、エチレンオキシドに基づく構成単位の平均含有量が60質量%以下である、請求項6に記載の粘着シート。
【請求項9】
前記オキシアルキレン重合体は、1分子当たりの平均水酸基数が1.5~3.0である、請求項6に記載の粘着シート。
【請求項10】
前記オキシアルキレン重合体は、1分子当たりの平均水酸基数が2.0以上であるオキシアルキレン重合体A、及び、1分子当たりの水酸基数が1であるオキシアルキレン重合体Bを含む、請求項6に記載の粘着シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着シート及び電子機器デバイスに関し、特に、良好な接着信頼性を十分に安定して発揮し得る粘着シート、及び前記粘着シートを備える携帯電子機器に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、粘着剤は、室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。このような性質を活かして、粘着剤は、例えば、支持基材上に粘着剤層を有する基材付き粘着シートや、基材レス粘着シートの形態で、携帯電話等の携帯電子機器における部材の接合や固定、保護等の目的で広く利用されている。
【0003】
携帯電子機器は、携帯して使用されるものであるため、皮脂や手垢等の分泌物、化粧品や整髪料、保湿クリーム、日焼け止め等の化学品、食品等に含まれる油分が付着しやすい。特に、タッチパネル方式の携帯電子機器は、表示部が入力部としても機能する表示部/入力部を備え、表示部/入力部の表面を使用者が指先で直接触れることによって操作されるため、指先を介して油分が付着する機会が多い。また、ウェアラブル機器の中には、肌に触れる状態で装着して使用されるものがあり、斯かる使用形態では皮脂や皮膚に塗られた化学品等の油分に曝される機会が多い。例えば、部材を固定している粘着シートの粘着剤層に油分(皮脂や化粧品等)が接触すると、粘着力の低下や粘着剤のはみ出し等の不都合が生じ得る。この点に関し、例えば、特許文献1では、ポリエステル系粘着シートについて検討を行っている。
また、携帯電子機器に用いられる粘着シートには、近年、より高いレベルの耐薬品性が要求されつつある。具体的には、油分だけでなく、香水や虫よけスプレー、手洗い用洗剤、除菌シート等も、人による操作を介して携帯電子機器に接触し得る。化粧品、化学品等の多くは、溶媒、分散媒として、エタノール等のアルコールを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-79372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、極性成分を含む化粧品や化学品等に曝されても良好な接着信頼性を十分に発揮し得る粘着シートは未だ得られておらず、良好な接着信頼性を十分に安定して発揮し得る粘着シートの開発が強く求められている。
【0006】
本発明は、上記問題を鑑み、良好な接着信頼性を十分に安定して発揮し得る粘着シート、及び前記粘着シートを備える電子機器デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、所定の粘着剤組成物を用いることにより、「粘着力(対フェノール樹脂)」及び「粘着力(対皮膚)」が適度であり、且つ、エタノール浸漬後の接着力維持率が向上した粘着シート、すなわち、良好な接着信頼性を十分に安定して発揮し得る粘着シートが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記の通りである。
〔1〕水酸基末端ウレタンプレポリマー及びポリイソシアネート化合物を含む粘着剤組成物の硬化物を含む粘着剤層を備え、前記粘着剤層のフェノール樹脂に対する粘着力が2.5N/15mm以上であり、前記粘着剤層の皮膚に対する粘着力が5.0N/15mm以下であり、前記粘着剤層のエタノール浸漬後の90度剥離強度がエタノール浸漬前の90度剥離強度の50%以上である、粘着シート。
〔2〕前記粘着剤層は、エチレンオキシドに基づく構成単位の平均含有量が60質量%以下である、上記〔1〕に記載の粘着シート。
〔3〕前記粘着剤組成物は、粘着付与樹脂をさらに含み、前記粘着付与樹脂の含有量が、前記粘着剤組成物の固形分に対して、10~70質量%である、上記〔1〕又は〔2〕に記載の粘着シート。
〔4〕前記粘着付与樹脂はスチレン系粘着付与樹脂である、上記〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の粘着シート。
〔5〕前記粘着剤組成物は、エチレンオキシドに基づく構成単位の平均含有量が60質量%以下である、上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の粘着シート。
〔6〕前記水酸基末端ウレタンプレポリマーは、オキシアルキレン重合体とジイソシアネート化合物との錫非含有触媒の存在下での反応生成物である、上記〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の粘着シート。
〔7〕前記錫非含有触媒は、亜鉛及びビスマスの少なくともいずれかを含む、上記〔6〕に記載の粘着シート。
〔8〕前記オキシアルキレン重合体は、エチレンオキシドに基づく構成単位の平均含有量が60質量%以下である、上記〔6〕又は〔7〕に記載の粘着シート。
〔9〕前記オキシアルキレン重合体は、1分子当たりの平均水酸基数が1.5~3.0である、上記〔6〕~〔8〕のいずれかに記載の粘着シート。
〔10〕前記オキシアルキレン重合体は、1分子当たりの平均水酸基数が2.0以上であるオキシアルキレン重合体A、及び、1分子当たりの水酸基数が1であるオキシアルキレン重合体Bを含む、上記〔6〕~〔9〕のいずれかに記載の粘着シート。
〔11〕前記オキシアルキレン重合体Aは、1分子当たりの水酸基数が3であるオキシアルキレン重合体A1、及び、1分子当たりの水酸基数が2であるオキシアルキレン重合体A2を含む、上記〔10〕に記載の粘着シート。
〔12〕上記〔1〕~〔11〕のいずれかに記載の粘着シートを備える、携帯電子機器。
【0008】
本明細書によると、水酸基末端ウレタンプレポリマー及びポリイソシアネート化合物を含む粘着剤組成物の硬化物を含む粘着剤層を備える粘着シートが提供される。この粘着シートは、粘着剤層のフェノール樹脂に対する粘着力が2.5N/15mm以上であり、粘着剤層の皮膚に対する粘着力が5.0N/15mm以下であり、粘着剤層のエタノール浸漬後の90度剥離強度がエタノール浸漬前の90度剥離強度の50%以上である。
また、上記粘着シートは、粘着剤層のフェノール樹脂に対する粘着力が所定値以上であり、粘着剤層の皮膚に対する粘着力が所定値以下であり、粘着剤層のエタノール浸漬後の90度剥離強度がエタノール浸漬前の90度剥離強度の所定値以上であるので、エタノール等の極性成分を含む化粧品や化学品等(以下、「極性化学品等」ともいう。)に曝されても良好な接着信頼性を十分に発揮できる。このことは、皮脂や化粧品、日焼け止めクリーム等の油分(低極性成分)と接触しやすく、かつ、極性溶媒(典型的にはエタノール)を含む香水や虫よけスプレー、手洗い用洗剤、除菌シート等にも曝され得る携帯電子機器用途において、特に有意義な特長となり得る。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、良好な接着信頼性を十分に安定して発揮し得る粘着シート、及び前記粘着シートを備える携帯電子機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態における粘着シートの構成例を模式的に示す断面図である。
図2は、本発明の実施形態における粘着シートの他の構成例を模式的に示す断面図である。
図3は、本発明の実施形態における粘着シートのさらに他の構成例を模式的に示す断面図である。
図4は、本発明の実施形態における粘着シートのさらに他の構成例を模式的に示す断面図である。
図5は、本発明の実施形態における粘着シートのさらに他の構成例を模式的に示す断面図である。
図6は、本発明の実施形態における粘着シートのさらに他の構成例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
AGC株式会社
ガラス
7日前
AGC株式会社
組成物
1か月前
AGC株式会社
光学素子
1か月前
AGC株式会社
液状組成物
7日前
AGC株式会社
真空断熱材
1か月前
AGC株式会社
光学フィルタ
1か月前
AGC株式会社
光学フィルタ
1か月前
AGC株式会社
光学フィルタ
1か月前
AGC株式会社
車両用窓ガラス
29日前
AGC株式会社
車両用窓ガラス
1か月前
AGC株式会社
車両用表示システム
1か月前
AGC株式会社
太陽電池モジュール
1か月前
AGC株式会社
太陽電池モジュール
1か月前
AGC株式会社
成形装置、及び成形方法
28日前
AGC株式会社
ガラス及びその製造方法
29日前
AGC株式会社
クロス材の平坦化評価方法
26日前
AGC株式会社
指紋検出用液、指紋検出方法
1か月前
AGC株式会社
粘着シート及び携帯電子機器
1日前
AGC株式会社
ガラス板及びディスプレイ装置
1か月前
AGC株式会社
ガラス板及びディスプレイ装置
1か月前
AGC株式会社
情報処理装置及び情報処理方法
6日前
AGC株式会社
設計支援装置、設計支援方法及びプログラム
1か月前
AGC株式会社
ガラス積層体、カバーガラス、および表示装置
1か月前
AGC株式会社
ヘキサフルオロプロピレンオキサイドの製造方法
1か月前
AGC株式会社
電極用の焼結体、および電極用の焼結体を製造する方法
1か月前
AGC株式会社
太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールの製造方法
27日前
AGC株式会社
機能性フィルムの曲げ成形方法及び合わせガラスの製造方法
1か月前
AGC株式会社
ガラス成形品の製造方法及び平坦化モールドクロスの製造方法
26日前
AGC株式会社
化学強化ガラス、化学強化ガラスの製造方法およびカバーガラス
27日前
AGC株式会社
洗浄装置、洗浄方法、およびEUVL用マスクブランクの製造方法
1か月前
AGC株式会社
洗浄装置、洗浄方法、およびEUVL用マスクブランクの製造方法
28日前
AGC株式会社
化学強化用ガラス
28日前
AGC株式会社
無アルカリガラス
1か月前
AGC株式会社
被覆材及びその製造方法、被覆粒状肥料、被覆粒状農薬、並びに被覆種子
1か月前
AGC株式会社
被覆材及びその製造方法、被覆粒状肥料、被覆粒状農薬、並びに被覆種子
1か月前
AGC株式会社
酸化セリウム及び研磨剤
26日前
続きを見る
他の特許を見る