特許ウォッチ

公開番号2025126327
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2025110178,2022028705
出願日2025-06-30,2022-02-25
発明の名称情報処理装置及び情報処理方法
出願人京セラ株式会社,株式会社ゼロボード
代理人個人,個人,個人
主分類G06Q 50/06 20240101AFI20250821BHJP(計算;計数)
要約【課題】希望の電力調達を容易にする技術を提供することができるようにする。
【解決手段】情報処理装置は、発電設備の所有権の持分又は前記所有権に紐づく電力量のオフテイク権を表すトークンを所定のデータベースにおいて発行させるトークン発行部と、トークンの売却者及び購入者のそれぞれがリクエストする少なくともトークンに関連する情報、及び価格に関連する情報に基づいて、それぞれのリクエストがマッチングされた場合に、マッチングに対応するトークンを、購入者に移転させるトークン移転部と、を備える。トークン移転部は、さらに所定時間帯に関連する情報を含めてマッチングされた場合に、マッチングに対応するトークンを、所定時間帯において購入者に移転させる。情報処理装置は、マッチングを、発電設備による発電の過去の実績から予測される電力量及び価格に基づいて、それぞれのリクエストに応じて行う。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
発電設備の所有権の持分又は前記所有権に紐づく電力量のオフテイク権を表すトークンを所定のデータベースにおいて発行させるトークン発行部と、
前記トークンの売却者及び購入者のそれぞれがリクエストする少なくとも前記トークンに関連する情報、及び価格に関連する情報に基づいて、前記それぞれのリクエストがマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記購入者に移転させるトークン移転部と、
を備え、
前記トークン移転部は、さらに所定時間帯に関連する情報を含めてマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記所定時間帯において前記購入者に移転させるトークン移転部であり、
前記マッチングを、前記発電設備による発電の過去の実績から予測される電力量及び価格に基づいて、前記それぞれのリクエストに応じて行う、情報処理装置。
続きを表示（約 2,100 文字）【請求項２】
前記マッチングが成立した場合に、自己託送を行う設備として予め定められた需要設備の契約容量を超えた電力の入札を拒否するマッチング処理部を備える、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記発電設備から発電される電力を取り扱う契約をしている電力小売事業者と、前記電力の需要者の施設に電力を供給する契約をしている電力小売事業者とが同じ場合にのみ前記マッチングを成立させるマッチング処理部を備える、請求項１又は２に記載の情報処理装置。
【請求項４】
自己託送を行う設備として予め定められた需要設備の契約容量に関連する情報を外部から入手する通信インタフェースを備える、請求項１から３のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記マッチングが成立した場合に、前記自己託送が実行される日の前日までに前記自己託送の計画を作成し、当該計画を所定の機関に提出する販売処理部を備える、請求項４に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記マッチングが成立した場合に、前記自己託送する事業者と前記需要設備の所有者との間において前記自己託送に必要な契約を電子契約で実施する販売処理部を備える、請求項４又は５に記載の情報処理装置。
【請求項７】
発電設備の所有権の持分又は前記所有権に紐づく電力量のオフテイク権を表すトークンを所定のデータベースにおいて発行させるステップと、
前記トークンの売却者及び購入者のそれぞれがリクエストする少なくとも前記トークンに関連する情報、及び価格に関連する情報に基づいて、前記それぞれのリクエストがマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記購入者に移転させるステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理方法であって、
前記移転させるステップは、さらに所定時間帯に関連する情報を含めてマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記所定時間帯において前記購入者に移転させるステップであり、
前記マッチングを、前記発電設備による発電の過去の実績から予測される電力量及び価格に基づいて、前記それぞれのリクエストに応じて行う、情報処理方法。
【請求項８】
発電設備の所有権の持分又は前記所有権に紐づく電力量のオフテイク権を表すトークンを所定のデータベースにおいて発行させるステップと、
前記トークンの売却者及び購入者のそれぞれがリクエストする少なくとも発電予測部によって予測される電力又は実績値に基づく電力に関連する情報、及び価格に関連する情報に基づいて、前記それぞれのリクエストがマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記購入者に移転させるステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理方法であって、
前記移転させるステップは、さらに所定時間帯に関連する情報を含めてマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記所定時間帯において前記購入者に移転させるステップであり、
前記マッチングを、前記発電設備による発電の過去の実績から予測される電力量及び価格に基づいて、前記それぞれのリクエストに応じて行う、情報処理方法。
【請求項９】
発電設備の所有権の持分又は前記所有権に紐づく電力量のオフテイク権を表すトークンを所定のデータベースにおいて発行させるステップと、
前記トークンの売却者及び購入者のそれぞれがリクエストする少なくとも前記発電設備によって発電される単位電力あたりの二酸化炭素排出量に関連する情報、及び価格に関連する情報に基づいて、前記それぞれのリクエストがマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記購入者に移転させるステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理方法であって、
前記移転させるステップは、さらに所定時間帯に関連する情報を含めてマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記所定時間帯において前記購入者に移転させるステップであり、
前記マッチングを、前記発電設備による発電の過去の実績から予測される電力量及び価格に基づいて、前記それぞれのリクエストに応じて行う、情報処理方法。
【請求項１０】
１つの発電設備を複数の所有権に分割したそれぞれの持分又は前記分割された所有権に紐づく電力量のオフテイク権を表すトークンを所定のデータベースにおいて発行させるトークン発行部と、
前記トークンの売却者及び購入者のそれぞれがリクエストする少なくとも前記トークンに関連する情報、及び価格に関連する情報に基づいて、前記それぞれのリクエストがマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記購入者に移転させるトークン移転部と、
を備える、情報処理装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
事業者が自身の所有する発電設備を用いて発電した電力を、送配電ネットワークを介して他の場所にある当該事業者の設備に送電する自己託送が知られている（特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－１６３７８０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、発電設備の所有には、通常は多額の初期投資を必要し、所有のハードルが高い。
【０００５】
本開示の目的は、上記課題を解決するために、希望の電力調達を容易にする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
一実施形態に係る情報処理装置は、
発電設備の所有権の持分又は前記所有権に紐づく電力量のオフテイク権を表すトークンを所定のデータベースにおいて発行させるトークン発行部と、
前記トークンの売却者及び購入者のそれぞれがリクエストする少なくとも前記トークンに関連する情報、及び価格に関連する情報に基づいて、前記それぞれのリクエストがマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記購入者に移転させるトークン移転部と、
を備え、
前記トークン移転部は、さらに所定時間帯に関連する情報を含めてマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記所定時間帯において前記購入者に移転させるトークン移転部であり、
前記マッチングを、前記発電設備による発電の過去の実績から予測される電力量及び価格に基づいて、前記それぞれのリクエストに応じて行う。
【０００７】
一実施形態に係る情報処理方法は、
発電設備の所有権の持分又は前記所有権に紐づく電力量のオフテイク権を表すトークンを所定のデータベースにおいて発行させるステップと、
前記トークンの売却者及び購入者のそれぞれがリクエストする少なくとも前記トークンに関連する情報、及び価格に関連する情報に基づいて、前記それぞれのリクエストがマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記購入者に移転させるステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理方法であって、
前記移転させるステップは、さらに所定時間帯に関連する情報を含めてマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記所定時間帯において前記購入者に移転させるステップであり、
前記マッチングを、前記発電設備による発電の過去の実績から予測される電力量及び価格に基づいて、前記それぞれのリクエストに応じて行う。
【０００８】
一実施形態に係る情報処理方法は、
発電設備の所有権の持分又は前記所有権に紐づく電力量のオフテイク権を表すトークンを所定のデータベースにおいて発行させるステップと、
前記トークンの売却者及び購入者のそれぞれがリクエストする少なくとも発電予測部によって予測される電力又は実績値に基づく電力に関連する情報、及び価格に関連する情報に基づいて、前記それぞれのリクエストがマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記購入者に移転させるステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理方法であって、
前記移転させるステップは、さらに所定時間帯に関連する情報を含めてマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記所定時間帯において前記購入者に移転させるステップであり、
前記マッチングを、前記発電設備による発電の過去の実績から予測される電力量及び価格に基づいて、前記それぞれのリクエストに応じて行う。
【０００９】
一実施形態に係る情報処理方法は、
発電設備の所有権の持分又は前記所有権に紐づく電力量のオフテイク権を表すトークンを所定のデータベースにおいて発行させるステップと、
前記トークンの売却者及び購入者のそれぞれがリクエストする少なくとも前記発電設備によって発電される単位電力あたりの二酸化炭素排出量に関連する情報、及び価格に関連する情報に基づいて、前記それぞれのリクエストがマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記購入者に移転させるステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理方法であって、
前記移転させるステップは、さらに所定時間帯に関連する情報を含めてマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記所定時間帯において前記購入者に移転させるステップであり、
前記マッチングを、前記発電設備による発電の過去の実績から予測される電力量及び価格に基づいて、前記それぞれのリクエストに応じて行う。
【００１０】
一実施形態に係る情報処理装置は、
１つの発電設備を複数の所有権に分割したそれぞれの持分又は前記分割された所有権に紐づく電力量のオフテイク権を表すトークンを所定のデータベースにおいて発行させるトークン発行部と、
前記トークンの売却者及び購入者のそれぞれがリクエストする少なくとも前記トークンに関連する情報、及び価格に関連する情報に基づいて、前記それぞれのリクエストがマッチングされた場合に、前記マッチングに対応する前記トークンを、前記購入者に移転させるトークン移転部と、
を備える。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許