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公開番号2025127623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024410
出願日2024-02-21
発明の名称回転機械
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類F04D 29/58 20060101AFI20250826BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】ピニオンギアへの高温ガス又は低温ガスの熱の影響を防止することができる回転機械を提供する。
【解決手段】ターボ圧縮機は、ガスを圧縮する作動部と、作動部に動力を伝達する伝達機構とを備える。伝達機構は、ブルギアとピニオンギア15とを備える。作動部は、インペラ10と、ケーシングカバー12と、中間部材19とを備える。ピニオンギア15は、クロムモリブデン鋼又はニッケルクロムモリブデン鋼を用いて形成されている。ケーシングカバー12は、インペラ背面10aとの間に隙間Gが形成されるように配置される。中間部材19は、ケーシングカバー12の孔部12aに挿入され、ギアケース13におけるピニオンギア12が収容される収容空間13aと、隙間Gとの間に介在される。中間部材19は、ピニオンギア15の形成材料よりも高耐熱性の金属材料で形成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
回転機械であって、
ガスを圧縮又は膨張する作動部と、
前記作動部に動力を伝達する伝達機構と、
を備え、
前記伝達機構が、
ブルギアと、
クロムモリブデン鋼又はニッケルクロムモリブデン鋼を用いて形成され、前記ブルギアと噛み合うピニオンギアと、
を備え、
前記作動部が、
インペラと、
前記インペラの背面との間に隙間が形成されるように配置されるケーシングカバーと、
前記ケーシングカバーの孔部に挿入され、前記ピニオンギアが収容される収容空間と前記隙間との間に介在される中間部材と、
を備え、
前記中間部材がクロムモリブデン鋼又はニッケルクロムモリブデン鋼よりも高耐熱性又は高耐寒性の金属材料で形成される、
回転機械。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記中間部材は、前記ピニオンギアの回転を前記インペラに伝達可能に、前記ピニオンギアおよび前記インペラの両方に結合される、
請求項1に記載の回転機械。
【請求項3】
前記中間部材が、
一方の端面において前記インペラに設けられたインペラ歯部と噛み合う第1中間歯部と、
他方の端面において前記ピニオンギアに設けられたギア歯部と噛み合う第2中間歯部と、を備え、
前記中間部材は、前記第1中間歯部と前記インペラ歯部との噛み合い、および前記第2中間歯部と前記ギア歯部との噛み合いにより、前記ピニオンギアおよび前記インペラの両方に結合される、
請求項2に記載の回転機械。
【請求項4】
前記中間部材は、スリーブ形状を有し、
前記インペラは、当該インペラの回転軸が貫通するように形成されたインペラ孔部を有し、
前記中間部材の中間部材孔部および前記インペラ孔部に挿入されるテンションボルトをさらに備え、
前記テンションボルトの一方の端部に形成された雄ねじ部が、前記インペラにおける前記背面とは反対側に突出した状態でナットと締結されるとともに、他方の端部に形成された他の雄ねじ部が前記ピニオンギアに形成された雌ねじ部に締結され、
前記中間部材は、前記テンションボルトの両雄ねじ部と前記ナットおよび前記ピニオンギアの前記雌ねじ部との締結により、前記インペラと前記ピニオンギアとの間で挟持される、
請求項3に記載の回転機械。
【請求項5】
前記インペラは、当該インペラの回転軸が貫通するように形成されたインペラ孔部を有し、
前記インペラ孔部に挿入されるテンションボルトをさらに備え、
前記テンションボルトの一方の端部に形成された雄ねじ部が、前記インペラにおける前記背面とは反対側に突出した状態でナットと締結されるとともに、他方の端部に形成された他の雄ねじ部が前記中間部材に形成された雌ねじ部に締結される、
請求項2に記載の回転機械。
【請求項6】
前記中間部材と前記ケーシングカバーの前記孔部を囲む内周面との間に配置されるシール部をさらに備える、
請求項1ないし5のいずれかに記載の回転機械。
【請求項7】
前記中間部材と前記ケーシングカバーの前記孔部を囲む内周面との間に漏出したガスを外部に排出するベント部をさらに備える、
請求項1ないし5のいずれかに記載の回転機械。
【請求項8】
前記作動部がガスを圧縮する圧縮部であり、遠心式の圧縮機として用いられる、
請求項1ないし5の何れかに記載の回転機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遠心式の回転機械に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、遠心式の回転機械として、動力伝達経路中にギアが配置されたギアドタイプの回転機械が知られている。特許文献1では、遠心式の回転機械の一例としてターボ圧縮機が開示されている。特許文献1のターボ圧縮機では、第1インペラ及び第2インペラは、ピニオンギアのギア軸部に固定されている。ピニオンギアは、棒状のギア軸部と、歯部を有するギア本体部とが一体に形成されている。
【0003】
特許文献2に開示されるピニオンギアは、例えば高い剛性を有するクロムモリブデン鋼を用いて形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4876867号公報
特開2011-196327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、クロムモリブデン鋼やニッケルクロムモリブデン鋼を用いて形成されたピニオンギアは、高温ガス又は低温ガスに晒された場合に耐久性の低下などを生じる場合がある。よって、回転機械で高温ガス又は低温ガスを扱う場合には、その熱からピニオンギアを保護する必要がある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ピニオンギアへの高温ガス又は低温ガスの熱の影響を防止することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る回転機械は、作動部と、伝達機構と、を備える。前記さ胴部は、ガスを圧縮又は膨張する。前記伝達機構は、前記作動部に動力を伝達する。
【0008】
前記伝達機構は、ブルギアと、ピニオンギアと、を備える。前記ピニオンギアは、クロムモリブデン鋼又はニッケルクロムモリブデン鋼を用いて形成され、前記ブルギアと噛み合う。
【0009】
前記作動部は、インペラと、ケーシングカバーと、中間部材と、を備える。前記ケーシングカバーは、前記インペラの背面との間に隙間が形成されるように配置される。前記中間部材は、前記ケーシングカバーの孔部に挿入され、前記ピニオンギアが収容される収容空間と前記隙間との間に介在される。
【0010】
本態様に係る回転機械において、前記中間部材がクロムモリブデン鋼又はニッケルクロムモリブデン鋼よりも高耐熱性又は高耐寒性の金属材料で形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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